視覚障害者接遇研修
博物館にはたくさんのお客さんがいらっしゃいます。
その中には、視覚障害を持つ方もおられます。視覚障害を持つお客さんが手助けを必要とされたときに博物館のスタッフが適切に対応できるよう、11月12日の午後に、社会福祉法人日本ライトハウスよりお二人の講師を派遣していただいて、「視覚障害者接遇研修」を行いました。
自然史博物館の事務職員や学芸員、受付スタッフや警備員、ショップスタッフ、長居植物園スタッフなど、約20名が研修を受けました。
視覚障害を持つ人を手助けするときに必要な事や、博物館の施設や展示を説明するときに気をつけることをご教示いただきました。また、スタッフが依頼を受ける可能性があるのが、お手洗いへの案内です。
どのようなことに気をつけたらよいか、実際にお手洗いで解説していただきました。
さらに、講師のお一人が、しばしば博物館や美術館に行くという視覚障害当事者の方で、行ってみてがっかりした博物館の対応、とても感動した博物館の設備や対応などをお話されました。
参加者一同、真剣に聞き入りました。明日からの実践でも役に立つだけでなく、博物館を将来どのように変えていったらよいかを考えるのに、とても参考になる研修でした。研修で伺ったことを元に、視覚障害を持つ方にも安心して博物館に遊びにきていただけるよう、時間がかかるかもしれませんが、少しずつ工夫をしていきたいものです。
研修の様子
展示室でどのように解説したらよいか、ご教示いただきました
緩いスロープで視覚障害者のてびきを実際にやってみました