皮むき日記

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2020年11月23日  ウミアイサ
なにわホネホネ団鳥の日。今年度の鳥剥き12日目の18種19羽目(内、4種4羽は動物園物)。

・ウミアイサ(OMNH A8559:2020年4月、三重県明和町産)
 ■。

2020年11月16日  ヒツジ
なにわホネホネ団活動日。

・ヒツジ(OMNH M3874:某動物園より)
 どうも死んでから常温で6日経つらしい。その割りには腐ってない。内臓も確保出来た。胃〜腸の中の消化途中の草から糞の移行物体を取り除けば、コンパクトになって保存しやすい。飼育個体は消化管内容物いらないから、これでいいのだ。

2020年11月15日  アオバト
なにわホネホネ団鳥の日。今年度の鳥剥き11日目の17種18羽目(内、4種4羽は動物園物)。

・アオバト(OMNH A8554:2020年2月、大阪府吹田市産)
 2番目に選んだけど、一番脂肪の少ないのがあたった。それでも首を少し破ったけど…。
 小雨覆に紫色の羽根が1枚もなかったから、そうだろうなと思ったら、予定通りメスだった。生殖巣はまだとても小さい。そのうにはドングリ7つ。

2020年11月1日  コサメビタキ、ハシボソミズナギドリ、メジロ
なにわホネホネ団鳥の日。今年度の鳥剥き10日目の16種17羽目(内、4種4羽は動物園物)。

・コサメビタキ(OMNH A8551:2020年9月、兵庫県加古川市産)
 大きなアイリング、目と嘴の間の白、嘴の形とかを確認できて面白い。キビタキ以上に、嘴が寸詰まりでひらべったく、舌までも平べったい。上嘴がよく動く気がする。

・ハシボソミズナギドリ(OMNH A8267:2020年5月、三重県津市産)
 砂まみれで肉はメッチャ臭いんだけど、普通に剥けるなぁ。と思ってたら、目の周りは傷んでて禿げそう。禿げそうで、目の周りの砂を取り除けず。

・メジロ(OMNH A8548:2018年10月、大阪府堺市産)
 これからメジロとハト類の皮剥きをする時は全部生殖巣の大きさを測ってみよう。の第1弾。オスで精巣の長径1.5mm。長径というかほぼ球だけど。つまりこの個体は繁殖モードではなかったってことかと。
  腹の中央にはっきりと黄色い線があった。これを根拠にオスと言って良いんだろうか? 目先の黄色は、小さい点くらいだけど、あることはある。

2020年10月31日  ツツドリ、ハクセキレイ
なにわホネホネ団鳥の日。今年度の鳥剥き9日目の13種14羽目(内、4種4羽は動物園物)。

・ツツドリ(OMNH A8544:2020年10月、奈良県御所市産)
 ツツドリの皮は薄いので、慎重に剥いてるのに、3ヶ所ほど裂け目を作ってしまった…。寸詰まりのハシブトガラスのような嘴に、○描いて、真ん中に点な鼻孔。前2本、後ろ2本の足指と、下側にだけ少し羽根がはえるふしょ。

・ハクセキレイ(OMNH A8543:2020年9月、北海道新十津川町産)
 メスの幼鳥。風切の軸は黒く、顔は黄色い。外見だけでも幼鳥とは判断出来る。

2020年10月11日  キジ、アオサギ
なにわホネホネ団鳥の日。今年度の鳥剥き8日目の11種12羽目(内、4種4羽は動物園物)。

・キジ(OMNH A8302:2020年8月、三重県津市産)
 頭がない上に、胴体もぐちゃぐちゃ。でも、翼と尾は残せるから一応標本にしようかな。ってことで処理。首もろくに残ってないのに、そのうが残っていて、スイカのタネがいっぱい出てきた。

・アオサギ(OMNH A8308:2020年9月、鹿児島県鹿児島市産)
 右翼が取れかけだし、頭も取れかけ。顔面の右側が壊れて避けてる。それでも洗ったら、けっこう綺麗になった。眼窩の中の前側、嘴の方の穴に、塩腺っぽいものを見つけた。カワウもここにあるのかな?

2020年9月21日  セグロアジサシ、アカオネッタイチョウ
なにわホネホネ団鳥の日。今年度の鳥剥き7日目の9種10羽目(内、4種4羽は動物園物)。

・セグロアジサシ(OMNH A8299:2020年9月、奈良県広陵町産)
 背面黒くて、腹面は白いイメージだったけど、腹側は真っ白ではなく、とても上品な灰色。さすがsooty。うすく透ける風切羽も良い感じ。燕尾も格好いい。腹を上にして置くと、とても綺麗な鳥で、ファンになってしまいそう。

・アカオネッタイチョウ(OMNH A8300:2020年9月、大阪市西成区産)
 かつての全蹼目の一員らしい小さいながらも前を向いた第一趾、小さな舌。でも、ウ類とは違って目の上に塩腺。鼻孔も開いてる。後頭部絶壁で、頸椎の接続部分が顎関節より内側だったり、頭骨の形態は独特な感じ。今やネッタイチョウ目なのも頷けるかも。
 嘴の形も独特。先よりは上下が噛み合うけど、根元よりは上嘴が外側に入り、上下それぞれに突起があって、ハサミのような形状。何のため? 短い舌は下嘴の溝にはまって動かなそう。舌骨も顎関節に届かない。先の方の嘴の上下には小さな逆トゲがあって、魚を呑むのにはよさそう。

2020年9月20日  アカツクシガモ
なにわホネホネ団鳥の日。今年度の鳥剥き6日目の7種8羽目(内、4種4羽は動物園物)。

・アカツクシガモ(OMNH A8285:某動物園より)
 隣で剥かれていたマガモよりもマガンよりも大きいのにまず驚いた。次列風切の構造色が綺麗だけど、初列雨覆の上側の雨覆(初列中雨覆とか?)に細かい模様が入っててとても綺麗。
 黒い嘴の根元が赤茶色〜クリーム色の頭の羽根とくっきり分かれていて、露出嘴峰長を測り易い。白い脇羽と赤茶色の腹の羽根との境目も不自然にくっきり。なのに尾から腰の黒と、背の赤茶色の境目は微妙。
 首の下の方に、ぼんやり黒い首輪があるのは、雄だから?

2020年9月13日  エジプトルーセットオオコウモリ
なにわホネホネ団の活動日。

・エジプトルーセットオオコウモリ(OMNH M3815:某動物園より)
 小さなメス個体があたった。小さい個体の方が、目と耳の比率が高く、丸顔で、とても可愛い。
 果実食なのに、臼歯・前臼歯が尖って、ネコのように上下が内と外にすれ違う。一番の前の前臼歯が犬歯のように尖ってる。全体的に肉食動物のよう。
 陰茎骨はなく、細長い小さな尾膜しかない。翼は根元から第五指までの、根元側半分くらいに毛が生えててフワフワ。フクロウの羽毛のイメージ。翼を広げると第一指が折りたたまれるけど、こういうもんなのかな?

2020年8月16日  キンカジュー、トウブハイイロリス
なにわホネホネ団の活動日。

・キンカジュー(OMNH M3786:某動物園より)
 見た目ぜんんぜん違うのにアライグマ科らしい。どこがアライグマ?と思ったけど、足指長いし、大きな肉球もついていて、足跡はかなりアライグマに似てそう。陰茎骨は、真っ直ぐだけど立派で、これもアライグマっぽい。そういえば太くて長い尻尾も似てるし、幅広めのがっちり頭骨もアライグマに似てるかも。でも、小さな鎖骨を見つけられた。アライグマの鎖骨は見つけたことないのに。

・トウブハイイロリス(OMNH M3788:某動物園より)
 長い尻尾が乾燥していて、剥くのがたいへん。指も乾燥していて、先までうまく剥けなかったりした。で、苦労して剥いた皮をさっそく処理したのだけど、洗ってると大量に毛が抜ける。ショックが大きい。どんなんになってしまったかと思ったら、背や腰や四肢の毛が抜けまくり。でも、手足の先や尻尾や頭といった剥くのに苦労した場所は毛が残ってて、まあまあ可愛く仕上がったような…。

2020年8月15日  フクロモモンガ
なにわホネホネ団の活動日。

・フクロモモンガ(OMNH M3780:某動物園より)
 頭の皮が最初から裂けてて、後肢の先が乾燥してる。他の穴はこちらのミスで、長くて細い尻尾を剥く時に裂け目を入れたのと、薄い皮についた脂肪をハサミで取る際に小さい穴をいくつか、そして後から皮に付いた肉を引っ張ったらわき腹が裂けた…。でもまあ、手足を筒剥きにしたら割と指の辺りまで剥けたし、手足に綿を入れて、洗って乾かしたら仮剥製っぽくなった。
 途中でふと、上恥骨はどこにいったのか?と気づき、探したけど見つからず。オスのフクロモモンガにはないのだろうか? 念のため胴体から除去した肉を全て確保して、他の骨と一緒に処理。見逃していたら混じってるだろう。
2020年8月11日  フサホロホロチョウ
なにわホネホネ団鳥の日。今年度の鳥剥き5日目の6種7羽目(内、3種3羽は動物園物)。

・フサホロホロチョウ(OMNH A8282:某動物園より)
 次列風切の外側数枚の外弁が紫色からの構造色でとても綺麗。それに引き替え、初列風切は地味な薄茶色。次列風切の外弁を見せるディスプレイでもするんだろうか? 脚の脛の筋が、他のキジ科鳥類と違って、骨化してなかった。翼の肉の除去があまい!とトリ先生に叱られる。

2020年8月10日  クロツグミ、キガシラコンドル
なにわホネホネ団鳥の日。今年度の鳥剥き4日目の5種6羽目(内、2種2羽は動物園物)。

・クロツグミ(OMNH A8277:2018年9月、大阪市天王寺区産)
 オスの幼鳥。拾った人は、ヒヨドリと書いてたが…。

・キガシラコンドル(OMNH A8273:某動物園より)
 羽根の短い頭の皮が、てっぺんで切られていて、あまり綺麗に仕上がらない…。胴体に比べて、翼がやたらと大きくて、黒いマントを羽織っているみたいな感じ。嘴や頭の形が、小さくてもコンドルな感じで盛り上がる。第1指が、前向きにたためるような感じになってるんだけど、たたんで3本指みたいにする習慣があるのかな?

2020年8月9日  ハセイルカ
8月5日に死亡して、8月7日に引き取ってきたのを、臨時なにわホネホネ団の活動として処理。

・ハセイルカ(OMNH M3771:貝塚市沖)
 たまたま刃渡りの長いナイフを手にしたので、頭をはずし(頸椎の途中で外してしまった…)、尾椎をはずし(第1尾椎を腰椎側に残してしまった。ってことは、一番の前の左右に分かれたV字骨を前に残した…)、胸椎と腰椎を切り分けた。そして、左前肢の皮を剥いて、ホネの配置を露出させる。指骨式は、2+9+7+4+2。右前翅の第1指の指骨は3だったので、左右でずれてる。第1指と第2指と第3指は、さらに先に点のような指骨があるような気がして、探りまくったけど見つからず。
2020年7月18日  ベニジュケイ
なにわホネホネ団鳥の日。今年度の鳥剥き3日目の3種4羽目(内、1種1羽は動物園物)。

・ベニジュケイ(OMNH A8256:某動物園より)
 オス。角が2本あって、頭骨にも小さい角になっててかっこいい。ただ喉から胸の肉髭がどうにもならない…。小さい肉髭でよかったといういうべきか。首の羽根がはげていたのが残念。
 ちなみに大部分の体羽1枚で、ベニジュケイ雄と同定できると思う。黒とクリーム色の横縞の先に赤茶色、先端に水色の斑。
2020年6月21日  ゴイサギ
久しぶりのなにわホネホネ団鳥の日。今年度の鳥剥き2日目の2種3羽目。

・ゴイサギ(OMNH A8245:2018年9月、大阪市天王寺区産)
 成鳥っぽいけど、頭や背が黒すぎる気もする。冠羽がないのは秋だから?

・ゴイサギ(OMNH A8246:某動物園より)
 幼鳥。飼育個体由来。脚は濃いめの色で、足は黄色と、コサギ風カラーリング。

2020年6月15日  ラマ
某動物園からラマの死体が届いた。2日後の今日、メンバー3人が集まれたので、処理することに。

・ラマ(OMNH M3690:某動物園より)
 コブのない小さめのラクダ。ってゆうより、少し大きなアルパカか。両目が横に飛びだしすぎで、盛り上がる。毛がヒツジよりフワフワでさわり心地がとてもいい。
2020年5月1日  コブハクチョウ
2羽届いたうち、片方を仮剥製にした。もう一方は、本剥製にしてもらう予定。

・コブハクチョウ(OMNH A8240:2020年4月、大阪市東住吉区産)
 公園の池で飼育されていた個体。表面が汚れていただけなので、軽くクリーニングで済ました。脂肪がほとんどなくて、処理は簡単。のはずなのに約6時間かかった。腹をあまり開かずに処理、と思ったためかも。
 淡水の池で暮らしている割りには塩腺がしっかりある。大きな眼窩の割りに、小さな眼球。眼球の下に同じくらいの大きさの丸い物が付いてるんだけど、これはなんだろう?  コブはペコペコ軟らかく、嘴上面の皮も軟らかくって、少し動かせる。
2020年4月5日  ヒツジ
突然ヒツジが持ち込まれた。冷凍室は一杯で入らないので、急遽、団長とトリ先生の3人で処理。皮剥き1時間。肉取りと内臓確保、後片付けまで含めて、全部で2時間ちょっとで終了。この3人だと早い。

・ヒツジ(OMNH M3689:某動物園より)
 毛が伸びていて、おが屑やら何やらまみれで汚い。この皮の処理は大変そう。常温で少し置かれていたらしく、皮が少し傷んでいる。
 脚1本と尻と背中と頭を担当。角の名残みたいなのがあって、頭の上の皮を破ってしまった…。
2020年3月23日  ブラッザグエノン
なにわホネホネ団の活動日。サルの日。人数が少なめだったので、一人で1匹剥かせてもらえた。

・ブラッザグエノン(OMNH M3687:某動物園より)
 隣で剥いていたフランソワルトンに比べて、尾が20cmほど短かった。が、尾の先端のホネがけっこう大きめなので、先がちぎれてた可能性がある。フランソワルトンと比べて、奥目で、面長で、上顎の内側は1列の横線(フランソワルトンは、左右2列で斜めの線)。奥目なので、視野が狭いんじゃ無いかと思う。
2020年3月22日  カリガネ
なにわホネホネ団の鳥の日。某動物園から大量入荷した大物処理の2日目。今年度の鳥剥き16日目の30種33羽目(内、4羽は飼育個体)。

・カリガネ(OMNH A8231:某動物園より)
 小さくて可愛いガン。というのは知ってたけど、手にすると一層、小さくて可愛いガン。マガモ程度しかない。アイリングもなんとなく残ってる。
2020年3月21日  サカツラガン
なにわホネホネ団の鳥の日。某動物園から大量に入荷したので、大物を中心に処理。今年度の鳥剥き15日目の29種32羽目(内、3羽は飼育個体)。

・サカツラガン(OMNH A8230:某動物園より)
 ガンの胴体はみんな同じに見える。でも、首から上はそれぞれ違う。サカツラガンは、とても上品で綺麗。初めて、脂取り機を使った。これは便利だ。
2020年3月20日  チュウゴクオオカミ
なにわホネホネ団の活動日。

・チュウゴクオオカミ(OMNH M3680:某動物園より)
 なぜか頭骨がなく、胴体の前と後ろに2分されていた。なんてなく手持ち無沙汰の時に、空いていたので、体の前半の前肢の付け根を剥かせてもらった。メスのあの個体なのかなぁ。あまりイヌ臭くない。
2020年2月11日  カンムリカイツブリ、オシドリ
友の会会員向けの行事で鳥の皮剥きを見せる日。今年度の鳥剥き14日目の28種31羽目(内、2羽は飼育個体)。

・カンムリカイツブリ(OMNH A8218:2020年2月、三重県伊勢市産)
 脂肪のない新鮮な個体。完全な冬羽、嘴がピンクで綺麗。この鳥は足に爪がないと思っていたけど、平爪なのね。オオバンの水かきが、1本の指の両側についていて、3つの膨らみに分かれた感じなのに。カイツブリは、指の片側に拡がって、より平たいし、1つのしっかりしたオールになってる感じ。

・オシドリ(OMNH A8219:2020年1月、京都市右京区産)
 とても綺麗な雄。右上腕骨が折れて、周辺が出血している。駅前に落ちていたそうだけど、電線にあたった感じかと。下顎骨の右側も折れてるけど、これはなんだろう?
 脂肪がなくて、とても剥きやすい。頭も簡単に裏返った。ドングリを食べるから首が太めとか?
2020年2月9日  ハイタカ、キクイタダキ、オオバン
友の会会員向けの行事で鳥の皮剥きを見せる日。今年度の鳥剥き13日目の26種29羽目(内、2羽は飼育個体)。

・ハイタカ(OMNH A8216:2019年12月、兵庫県姫路市産)
 とても痩せたメス。内臓が萎縮してしまっていて、直接的には窓ガラスに衝突したようだけど、事実上餓死したんだろう。

・キクイタダキ(OMNH A8217:2019年11月、大阪市北区産)
 頭にたくさんのオレンジ色の羽根があるけど、生殖巣を見るとメスだった。

・オオバン(OMNH A82152019年11月、三重県津市産)
 頭と胸周辺のホネがボキボキに折れている。交通事故死なんだろう。けど、ほとんど出血はない。舌が妙に肉厚なのが印象的だった。


2020年2月8日  カラフトフクロウ
なにわホネホネ団の鳥の日。カモをやるつもりが足らなくて、カラフトフクロウに。今年度の鳥剥き12日目の24種26羽目(内、2羽は飼育個体)。

・カラフトフクロウ(OMNH A8206:某動物園より)
 とにかくデカくて格好いい。なんども翼を広げて見入ってしまう。丸くて大きな顔盤も、大きな耳も見てしまう。耳は例によってあまり左右非対称ではないけれど、頭骨をよく見ると少し非対称。頭骨を上から見るとけっこう非対称。足の羽根がとてもフワフワ。初列風切の一番前がそれなりにギザギザ。
2020年1月13日  ハヤブサ、トラツグミ、キビタキ
小中学生向け行事で鳥の皮剥きを見せる日。今年度の鳥剥き11日目の23種25羽目(内、1羽は飼育個体)。

・ハヤブサ(OMNH A8203:2019年10月、大阪市天王寺区産)
 幼鳥なのだけど、羽衣が成羽に移行中。風切羽は2ヶ所から両側に換羽が進んでる感じ。尾羽は中央2枚だけが新しい。雨覆、上尾筒、肩羽は、成羽がまだらに混じっていて、とくに規則性は無い感じ。尾椎の下側、尾羽の付け根辺りに1対の平らなホネが付いていた。VになってないV字骨みたいな感じ。

・トラツグミ(OMNH A8204:2017年12月、大阪市天王寺区産)
 喉がはげて、明らかに衝突して死んでる。その衝撃なんだろう。内臓は出血しまくり。

・キビタキ(OMNH A8143:2018年10月、大阪市城東区産)
 秋に窓ガラスに衝突して死ぬのは圧倒的に幼鳥なのだけど、きれいな成鳥雄。渡りの途中の個体は、脂肪をためまくってるのが普通だけど、痩せていて剥きやすい。


2020年1月5日  ミツユビカモメ
なにわホネホネ団の鳥の日。今年度の鳥剥き10日目の21種22羽目(内、1羽は飼育個体)。

・ミツユビカモメ(OMNH A8178:2011年3月、大阪府岬町産)
 綺麗な成鳥で、嘴の黄色が上品でさらに綺麗。でも、胸が開いて、肉が喰われていて、乾燥気味。足裏の真ん中に黄色い差し色を発見。嘴の根元のオレンジと合わせて、とてもお洒落な感じ。見えないところへのこだわり。
2020年1月4日  ベンガルヤマネコ
なにわホネホネ団の活動日。

・ベンガルヤマネコ(OMNH M3661:某動物園より)
 尻尾長くて、ふわふわでとても可愛いのだけど。ふわふわで足先が剥きにくい…。頭骨がけっこうイエネコと違う気がした。眼窩の前側がなだらかで、とても前を向いてる感じだし、目と目の間が幅が狭くて高い気がする。鎖骨が長くて格好いい。
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