講演録
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2021年1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12 月
●2021年12月3日 15:35-16:20 大阪市立大学 博物館学展示論
タイトル:展示見学
場所:大阪市立自然史博物館 展示室
聴衆:52名
経過と準備:大阪市内の博物館が交代で担当する講議。コロナ禍の中だけど、今年も穏やかなタイミングにあたって、対面で展示見学。登録人数が53人と多めなので、2つに分けて実施することが考える。
今年も、キーワードは、メンテナンス(おもに虫、ほこり、電球替え)と来館者への配慮(展示効果、安全性、破損対応)。前者は、主に第1展示室で、後者は第5展示室で。第5展示室を解説している間に、残り半分は第1展示室でメンテナンスに問題のある展示を探してもらう。最後に第1展示室にコメント。
今年は講堂が工事中なので、ナウマンホールに集合。進め方とキーワードを宣言。2つに分けて、第5展示室と第1展示室に分かれる。20分で入れ換え。最後に第1展示室の解説20分。合計1時間ちょっと。残り時間でレポート書き。昨年と同じように参加する学生が30人前後以下なら、班分けしないでまとめて解説。と考えていたが、昨年までと時間帯が変わってるのに気付いてなかった。
講演内容:登録してる学生は53名と聞いていて、実際に52名来てしまった。でも時間が無いので、まとめて案内。第1展示室でメンテナンス(電球の替えと、ケース内の展示中心)に20分、第5展示室で、展示のコストパフォーマンス、来館者の怪我や展示物の破損例の紹介に20分。最後10分でコミュニケーションカードを書いてもらって終了。
反省:昨年は、登録53名なのに、やってきたのは29名。今年も登録人数は53名なので、30人前後かと思っていたら、登録者がほぼ全員来た。授業がリモートの昨年と、対面授業が再開している今年の違いか。さらに想定外だったのは、授業の時間帯。大学の授業が1コマ100分と増えてるらしく、スタート時刻が30分近く遅くなっている。閉館時刻は16:30なのに。ってことで、挨拶とコミュニケーションカード記入込みで、55分しかない。2つに分けて進めるなんてことは断念して、全員連れて第1展示室と第5展示室で解説した。コミュニケーションカードを書くので、16:30を超えたら裏から出てもらう。ってことにしたけど、全員が16:30までに書き終わった。
第5展示室には親子連れが1組いて、我々に入口を固められて逃げられなくなっていた。申し訳ない。
●2021年11月28日 14:00-14:15、14:30-14:45 大阪自然史フェスティバル代替 オンラインシンポジウム「コロナ禍後の活動のリブートを目指して」
タイトル:「大阪自然史フェスティバルの紹介と「コロナ禍後の活動のリブートを目指して」の狙い」「新型コロナウイルス感染症下の大阪市立自然史博物館の活動」
場所:大阪市立自然史博物館 動物研究室(YouTubeライブ配信)
聴衆:同時視聴数最大58名
経過と準備:今年も大阪自然史フェスティバルが中止になったので、代替のシンポジウムを企画。成り行きで話すことに。2日前に過去のパワポを改変して準備3時間。4月に博物館・センター報告会で作ったパワポを改変してコロナ下の博物館の話。10月に琵琶湖博物館向けに作ったパワポを改変してフェスティバルの紹介3時間。
講演内容:シンポジウムのタイトルと狙いと構成を紹介する。その合間にフェスティバルの紹介。ってのが1本目。この1年半ほどを振り返って、開館状況と普及行事の実施状況を紹介。とくに実施する際にケアしたポイントを語るのが2本目。
反省:1本目は、シンポジウムの“はじめに”。ちゃんと時間通りに話できた。2本目は、前の発表が10分も伸びたので、早口目に10分で終わらせた。言いたいことは一通り盛り込めたし、割とちゃんとできた。質問とか鳴く、盛り上がりには欠けたけど。ちなみにシンポジウムの後、懇親会。参加者は11名。
●2021年10月23日 14:30-14:52 開館25周年記念シンポジウム「琵琶湖博物館との新しいつきあい方」
タイトル:「博物館と関わる個人・団体が集う 大阪自然史フェスティバル」
場所:Zoomウェビナー
聴衆:同時視聴数最大99名
経過と準備:8月18日に大阪自然史フェスティバルについて話題提供をしてほしいと依頼があった。まあ先のことだし、なにわホネホネ団の話を交えても良いというので、受けた。タイトル決めて、チラシ用の画像を送ったのは9月初め。2週間前にタイトルを確認、過去のフェスティバルについて話した内容を確認。3日前、Zoomでの(このシンポの)打合せに出ながら、パワポをいじって大まかな構成を考えること1時間半。2日前、Zoomでの会議に出ながら、パワポをいじって構成をかためること1時間半。前日に画像をいっぱい放り込むこと3時間で完成。
講演内容:フェスティバルの前段階として、大阪市立自然史博物館と友の会の歴史、友の会の活動内容、友の会以外のサークルの紹介。サークルの一つとしてなにわホネホネ団とホネホネサミットの紹介。大阪自然史フェスティバルの紹介(当初目的、出展団体・個人、配置、様子、成果)。
反省:2分オーバーした。時間がなくなってきて、なにわホネホネ団の詳細や、お金の話とかははしょった。受けたかどうかは判らないけど、後のディスカッションでは、いっぱい話題にされたので、発表した意味はあったんだろう。知らんけど。
●2021年10月16日 13:00-14:20 自然史オープンセミナー
タイトル:「瀬戸内海沿岸の冬の水鳥の分布」
場所:大阪市立自然史博物館 外来研究室(YouTubeライブ配信)
聴衆:同時視聴数最大24名(見逃し配信:2021年10月16日23時時点で95回視聴、2021年10月23日16時時点で197回視聴、2021年10月26日13時時点で217回視聴、2021年10月31日までで270回視聴)
経過と準備:10日前の6日、話の枠組みをパワポで作成。大部分は既存パワポの組み替えでいけるけど、肝心の瀬戸内海沿岸の分布図は作らないといけない。グーグルのマイマップの作り方を復習。データをピックアップして、緯度経度情報を整えるところまでで6時間ほど。4日前、分布図のデータを整えること3時間で、5つのファイル自体は整理できた。3日前、2時間かかって全ファイルの統合と海域分けして、さらに2時間かかって海域ごとの集計と表の作成完了、そしてグーグルマップ用のデータの整形1時間。2日前、午後の6時間かかって、グーグルマップでマイマップを作りまくり。瀬戸内海で越冬する主な水鳥をすべてプロットした。パワポを整えて完成。と思ったけど、前日に2時間かけて、修正・補足。
講演内容:データソースを示してから、とりあえず大雑把なデータの言い訳。瀬戸内海と登場する水鳥の紹介。大阪湾と播磨灘のカモメ類について、分布の季節変化と個体数の変遷を紹介。ここまでが、イントロ。最後に本論。瀬戸内海沿岸の水鳥について海域毎の個体数と分布図をひたすら紹介。
反省:話すことを決めた一年近く前は、今頃はこのデータの整理が終わってるはずだった。ところが、現実は違ってて、直前になって大慌て。まあいつものことだけど。
結局、イントロ30分、本論30分で、トークだけで1時間。なんも質問出なかったので、進行役の宮猫さんの質問などのやり取りで20分。受けたのかダメだったのか判らない。っていうかリアルタイムでは無く、見逃し配信を見るんだろうなぁ(当日午後4時時点で62回視聴、午後11時時点で95回視聴。すでにリアルタイムより多い)。
●2021年9月18日 09:47-10:02 日本鳥学会2021年度大会
タイトル:「瀬戸内海東部のカモメ類の分布とその季節変化」
場所:Zoomウェビナー
聴衆:約170名
経過と準備:6月終わり〜7月初めに播磨灘岸、9月上旬に大阪湾岸のデータ入力。3日前からデータの整形・集計・表作成、調査地の地図作成。1日前に6時間かかってパワポ作成。午後7時完成。
講演内容:調査地、調査方法(限界と言い訳付き)、対象のカモメ類、調査地のエリア分け。今回の調査をするキッカケとなった、大和川河口のカモメ類の個体数季節変化、大阪湾岸のウミネコの冬の分布を紹介、ついでに大和川のユリカモメの減少の紹介。以上の前置きの後、大阪湾岸と播磨灘岸のカモメ類5種の個体数の季節変化の紹介。続いてエリア毎のカモメ類5種の個体数の季節変化、注目ポイントハイライト付き。エリア毎のトレンドのまとめの表と分布図。
反省:前置きと言い訳と背景を説明してたら、10分経ってしまった…。それがすべて、残り2分ちょっとて、大慌てでデータを紹介。強引に結果を話して終了。失敗した。笑いを取る余裕も無かった。笑ってもらえてるか、リモートではそもそも判らないけど。
●2021年8月17日 10:30-12:00 博物館実習
タイトル:オリエンテーション
場所:Zoomミーティング
聴衆:13名
経過と準備:1月に続き、博物館実習がリモートになった。1月にオリエンテーションのパワポを作ったので、それに少し手を入れるだけ。さいわい2020年度の館報も出ていないし。2020年度以降の新型コロナウイルス感染症の展示や普及教育事業への影響を混ぜ込んだ。8月1日に20分ほど。
講演内容:最初に学芸員と、その研究テーマと科研費、そしてその成果発表(石田学芸員を例に)を紹介。収蔵標本点数と図書点数、及び動物研究室の標本入手方法を紹介。博物館の歴史、常設展の事業費、入館者数、特別展のタイトルなどを語る。そしてメインの普及教育事業及びコロナ禍の影響。行事数と参加者数、友の会の紹介、サークル特になにわホネホネ団の活動紹介、からのフェスティバル。最後にネットワークと広報。
反省:1月の内容に2020年度のコロナの影響を盛り込んだのだけど、1月よりも短い時間で、ぴったり終わった。なにもはしょってないのになぁ。リアクションはあまりしてくれないので、良かったかどうか判らない。
●2021年6月22日 16:45-17:30 学芸ゼミ
タイトル:「大阪府のツバメの集団ねぐらの変遷:おもに1994年〜2020年」
場所:大阪市立自然史博物館(Zoom→YouTubeライブ配信)
聴衆:同時視聴数最大22名(Zoom19名、YouTube3名)
経過と準備:Nature Studyの原稿のために1994年から2020年の大阪府のツバメの集団ねぐら情報を6月頭に整理した。それを講演用に仕立てる。ツバメの生態と集団ねぐらの解説を付けて、大阪府の過去の集団ねぐらや、近畿地方の他の集団ねぐらの情報をつけて。5日前に3時間ほどかかって準備。
講演内容:鳥の集団ねぐらの説明から、市街地周辺で見られるスズメ、ハクセキレイ、カラス、ムクドリの集団ねぐらについて、大阪府での分布とともに簡単に紹介。ツバメの集団ねぐらについては、近畿での分布、季節変化、集まる時間、集まる個体の年齢、環境を紹介。ここまでがイントロ。大阪のツバメの集団ねぐらについて、データソースから、1995〜2020年の5年ごとの分布図、27年間の一覧の表、変遷のまとめ。
反省:質問は、どうしでムクドリの集団ねぐらは駅前のにぎやかな場所に出来るのか(捕食者に対して安全と言われるが実証例はない)。ヨシにどうとまるのか、ガマにとまれないのか(ヨシの葉っぱの根元よりにとまって、ヨシが傾けば茎にもとまる。ツバメの体重は20g程度だけど、ガマでは無理かも)。ツバメの集団ねぐらはにぎやかな場所にできないのか(ヨシ原の場合関係ないが、電線ねぐらの場合、明るい場所に多くとまる)。早い梅雨入りはツバメに影響するか(関係ない)。
●2021年4月29日 13:35-14:00 自然史博物館・大阪自然史センター活動報告会
タイトル:「大阪市立自然史博物館の2020年度 新型コロナウイルス感染症対応に明け暮れる」
場所:大阪市立自然史博物館(Zoom→YouTubeライブ配信)
聴衆:同時視聴数最大91名(見逃し配信2021年5月13日までに802回視聴)
経過と準備:前日に7時間ほどかかって準備。当日午前に合計1時間ほど修正。
講演内容:2020年2月から2021年4月までの大阪市立自然史博物館のが関わる新型コロナウイルス関連の大きな出来事年表。常設展と特別展への影響。普及行事の実施状況を2019年度と2020年度で比較。2020年度の博物館実習の実施の様子と、1月のリモート実施の紹介。
反省:時計を時々チェックしながら、早口目にしゃべって25分。油断したら大幅オーバーする所だった。生々しい現場の話を面白いとチャットに書いてくださった方が1人。あとはZoom利用に反応かぁ。
●2021年4月17日 13:00-14:00 自然史オープンセミナー
タイトル:「大阪湾岸のカモメ類の現状」
場所:大阪市立自然史博物館 外来研究室(YouTubeライブ配信)
聴衆:同時視聴数最大35名(見逃し配信2021年4月23日時点で300回視聴、4月29日までに340回視聴、5月15日時点で437回視聴)
経過と準備:4日前に準備開始。2017年に瀬戸内海関連で大阪湾岸を含めたカモメ類の話をしているので、それをベースに2020年度冬に実施したカモメ類調査の結果を盛り込む。2020年度冬の調査結果は、すでに大阪鳥類研究グループ総会で話をして、修正版を鳥の調査の勉強会でも話しているので、ストーリーを組み立てて、図表を組み替えるのが主な作業。4日前は、材料を集めてきて、どんなストーリーにしようかなぁ、と考えて1時間過ぎただけ。3日前、4時間かけて、ストーリーに従って主に既存のスライドを組み立てる。新たに手配したスライドは、大阪湾の紹介のを大阪湾展から引っ張ってきたのと、岩屋港の画像をセレクトしたのと、大和川のユリカモメの個体数の変遷のグラフだけ。さらに種毎の分布の変遷の図を作りかけて1時間、続きは1日前に3.5時間。
講演内容:データソースを示してから、大阪湾とカモメ類というキャラクター紹介。カモメ類の話は、最初に季節変化の話を大和川と大阪湾全体で、続いて分布の話を大阪湾全体で。最後にメインの個体数の減少の話を、大和川と大阪湾全体(こちらは大阪鳥類研究グループでの共同調査)で。おまけに瀬戸内海全体でのカモメ類、カモ類、ウ類の分布も付けてみた。
反省:質問は、カモメの繁殖地はどこで、繁殖地でも減ってるか?そもそも詳しい繁殖地は不明なので答えられない。かろうじてユリカモメだけ、繁殖地はカムチャツカで、そこでも減ってるらしいと言えるだけ。あと、なぜかおまけで話した瀬戸内海のカモ類の分布の話にスイッチャーの萌蔵がくいつく。
直後に大阪鳥類研究グループのメーリングリストでSさんが見逃し配信を宣伝くださり、未公表データが見られるのは貴重なので、ずっと残して欲しいと言われ、当面見逃し配信を続けることにした。
●2021年3月21日 15:05-15:35 大阪鳥類研究グループ総会
タイトル:「大阪府のカワウ・サギ類繁殖地調査2019の報告」「大阪湾カモメ類分布調査2020の報告」+「大阪府下のため池で繁殖する鳥の調査 2000年に続く第2回の調査企画」
場所:リモート開催(Zoom)
聴衆:30名
経過と準備:毎年この季節にある企画。昨年は中止になったので、昨年の発表予定の1題と、この冬の共同調査の結果、そして今年の繁殖期に調査予定の企画。準備はおもにこの冬の大阪湾岸カモメ類分布調査のデータ入力から集計。直前の3日間×5時間ほど。
講演内容:1980年代から年代ごとのカワウ・サギ類の繁殖地調査の結果紹介。2000年度、2011年度、2020年度の大阪湾岸のカモメ類の分布と減少傾向を報告。2000年の大阪府のため池調査の結果を振り返って、今年の調査を宣伝。
反省:ゲストが褒めてくれて嬉しかった。
●2021年3月6日〜3月12日(コアタイム 3月7日12:30-12:35) 地域自然史と保全研究大会2021
タイトル:大阪で繁殖するサギ類とカワウの変遷
場所:リモート開催(Zoom→YouTubeライブ)
聴衆:コアタイムは32(Zoom)+27名(YouTube)(見逃し配信はなし)
経過と準備:5日前に作製。2020年11月の自然史オープンセミナーのパワポをベースに、鳥やコロニーの紹介画像を削除して、調査方法や変遷の説明をまとめ、調査参加者リストを負荷。2時間程度
講演内容:サギ類の繁殖様式、大阪鳥類研究グループでの調査方法を紹介。それから、調査の歴史を紹介してから、年代毎の繁殖分布を示す。次いで、営巣地数や営巣数の変遷、及びトレンドのまとめ。
反省:1週間の掲示。コアタイムでは順に10分ずつのプレゼンをしてきて、時間がなくなったので進行役として、5分弱の軽い紹介だけにとどめた。
●2021年1月10日 10:30-12:10 博物館実習
タイトル:オリエンテーション
場所:Zoomミーティング
聴衆:12名
経過と準備:博物館実習のオリエンテーションといえば、いつもは館報をコピーして適当に喋るだけで、アドリブだけでこなしていた。しかし、今回はリモートになったので、やむを得ずパワポを作ることに。3日前に5時間かけて普及教育事業以外、1日前に3時間半かけて普及教育以降の部分を作製。基本は、いつもと同じ構成だけど、とても整理した感じにはなった。
講演内容:最初に学芸員と、その研究テーマと科研費、そしてその成果発表(石田学芸員を例に)を紹介。収蔵標本点数と図書点数、及び動物研究室の標本入手方法を紹介。博物館の歴史、常設展の事業費、入館者数、特別展のタイトルなどを語る。そしてメインの普及教育事業。行事数と参加者数、友の会の紹介、サークル特になにわホネホネ団の活動紹介、からのフェスティバル。最後にネットワークと広報。
反省:毎年これを作るのは面倒だなぁ。学生達が博物館にいない状態なので、なにか説明すべき内容を漏らしてるかも。そして、最大の失敗は、Zoomのチャットは、ログインしてから後にアップされたものしか見えない、ってことを知らなかったこと。