講演録

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2023年12月1日 15:35-16:15 大阪公立大学 博物館学展示論

タイトル:
展示見学
場所:大阪市立自然史博物館 展示室
聴衆:45名
経過と準備:大阪市内の博物館が交代で担当する講議。コロナ禍は終わったことになってるので、対面で展示見学。登録人数が60人と多いけど、今年も2班に分けるのは断念。出席しなくてもレポート提出したらOKとしたので、昨年と同じように、人数は減るだろう。大学から学生が移動してきて、イントロと、コミュニケーションカードを書く時間もいるので、、展示を解説できるのは40分程度。
キーワードは、メンテナンス(おもに虫、ほこり、電球替え)と来館者への配慮(展示効果、安全性、破損対応)。前者は、主に第1展示室で、後者は第5展示室で。1970年代にできた第1展示室と、2000年代にできた第5展示室の、展示スタイルや手法、照明の違いも盛り込むことに。
講演内容:最初にコミュニケーションカードを配布。時間帯の言い訳、写真撮影の注意、2つのキーワード、メンテナンスと来館者対応の軽い解説。ここまでで5分。第1展示室でメンテナンス(電球の替えと埃の話、ケース内の展示という手法)に15分、第5展示室で、展示の方針、デジタルとアナログ展示のコストパフォーマンス、来館者の怪我や展示物の破損例の紹介に20分。講堂に戻って、コミュニケーションカードを書いてもらいつつ、まとめ5分で終了。
反省:登録60名中、やってきたのは45名。人数が減った方が展示解説しやすいので、やりやすい。
 一方、入口でのカウントでは、この展示見学に来た人数は41名らしい。今年も4名の誤差。ちなみに、今年は旧大阪府立大学から■名来ていた。
 まとめをする時間を含めて、15分ほどコミュニケーションカードを書く時間があった。今年は、16時30分を超えて書いてた人が6名。
 今年は、展示室にけっこうインバウンドな来館者がいて、けっこう迷惑を掛けたかも。
2023年11月28日 17:08-17:56 学芸ゼミ

タイトル:「大阪府におけるイワツバメの繁殖分布の拡大と、コシアカツバメの繁殖分布の縮小について」
場所:大阪市立自然史博物館 講堂 +配信
聴衆:8名+リモート約5名
経過と準備:
7月の自然史オープンセミナーのツバメ以外の部分を抜き出す。その後も調査をしたので、その結果部分を、9月の鳥学会大会のに差し替える。とても簡単なので、このクソ忙しいタイミングでも準備は大丈夫。予定通り、2日前に1時間ほどで準備完了。
講演内容:第3回全国鳥類繁殖分布調査で、ツバメ類はみんな減少してるって結果が出てる。というイントロの後、これまでのイワツバメとコシアカツバメの大阪府での繁殖分布の変遷を紹介。それから、2023年の大阪鳥類研究グループでの調査の方法・結果の解説。とくに大阪府のイワツバメの営巣地の特徴について。最後に、ヒメアマツバメの繁殖地の話をして、奈良盆地の情報募集して終了。
反省:質問がいくつか。人工建造物以外の巣場所は?→多分自然の岩崖。どうして大阪府でイワツバメが増えたんですか?→判らない。増減への人による撹乱の影響は?→判らない。越冬地での増減は?→判らない。巣をねぐらにしてるかは、なんか差し込んだら判るんでは?→面倒くさい。質問は想定の範囲内。要約すれば判らない、という答えだけど、いろいろ話すことはできる。結局、講演30分、質疑20分。越冬イワツバメの話もできて、ちょっと満足。
2023年9月16-17日 09:00-17:00 日本鳥学会2023年度大会

タイトル:
「大阪府におけるイワツバメの繁殖分布の拡大と営巣場所の特徴」
場所:金沢大学角間キャンパス
聴衆:12名+α
経過と準備:この調査は、大阪鳥類研究グループで実施したものだが、イワツバメに関してはすべての調査地を自分でチェックしてるので、自分のデータだけで講演可能。でも、できれば大阪鳥類研究グループ名で発表したいところ。鳥学会大会では、今のところグループ名での発表は認められていないので、メンバーの了解を得て、単著で発表することにした。ポスターには、大阪鳥類研究グループも共同研究者であるかのように並べたが。
 4月〜7月半ばに調査をして、随時データは入力してきた。7月15日の自然史オープンセミナーに向けて分布図も作成。大阪府の過去のイワツバメの年代別繁殖分布図は、昨年の鳥の巣展解説書作成時に一定整理していたが、今回の分布図作成時にさらに整理できた。
 学会出発8日前にポスターのアウトラインを作製。箱を作って、適当にテキスト放り込んで、関係しそうな図を適当に並べること約7時間。7日前に、過去のデータの漏れを再チェック(2時間)。漏れを分布図に反映させて、分布図差し替え。3日前にイントロと方法のテキスト完成させ、結果の1〜3も図とテキストを整える。調査の説明のためにコシアカツバメにもふれる。他の作業も交えながらだけど、結局8時間ほど。2日前、朝にテキストを少し修正。午前中に打ち出し完了。打ち出しはマシン探しからかかって1時間ほど。
講演内容:大阪府でイワツバメは近年繁殖を始め、増加傾向なのに、全国調査ではイワツバメは減少してると言われる。イワツバメの増減について考える上でも、大阪府のイワツバメの変遷を整理し、現状を把握することにした。てな感じのイントロから、調査方法(今までの情報収集と、今回の調査)と謝辞いっぱい。結果1で、大阪府のイワツバメの繁殖分布の変遷。結果2で、過去に繁殖記録のある地点を今回再チェックした結果。結果3で、今回の大阪府のイワツバメの巣場所を、過去の神奈川県の例と比較。おまけで、今年のコシアカツバメの繁殖分布の結果。
反省:いつもはほぼ貼り逃げなのだが、今回はかなり真面目に説明した。なんだかんだで10人に向かって5回の説明。17日も貼ってたけど、説明する気はなかった。が、ポスターを回収に行ったら、前に2人いたので少しやり取り。説明はなく質疑だけに近い。
2023年7月15日 13:00-14:58 自然史オープンセミナー

タイトル:
「大阪のツバメ類の営巣、ねぐら、渡り、越冬」
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
聴衆:16名+オンライン24名(最大同時視聴者数)
経過と準備:なんとなくツバメの集団ねぐらシーズン直前に話をしたくなり、ちょうど繁殖分布も調べたとこなので、それも盛り込もう!と欲ばってしまった。6日前に準備開始。3時間ほどかけて、過去に他の機会に話したパワポを寄せ集めて、骨格をつくる。イントロは引用がいるし、渡りと越冬は引用とデータ処理がいる。ツバメの巣の分布と集団ねぐらネタは、有りもので充分放せそう。イワツバメとコシアカツバメは、今年調べた結果の繁殖地リストを整えて、分布図を作成しなくちゃ。ということで、2時間ほどかかってイワツバメの営巣地リスト完成。さらに1時間半でコシアカツバメの営巣地リスト完成。そして1時間半でイワツバメの繁殖分布図を作成。前日の午前中までコシアカツバメの営巣地探しをして、その情報まで盛り込んで、2時間半かかってコシアカツバメの繁殖分布図を作成。それから5時間かかってパワポを組み上げた。当日午前中、2時間ほどかかって微調整。謝辞追加したり、フォントそろえたり、アニメ切ったり、位置を調整したり。
講演内容:第3回全国鳥類繁殖分布調査で、ツバメ類はみんな減少してるって結果が出てる。というイントロの後、ツバメの大阪市内の巣の分布、近畿の駅ツバメ調査を紹介。イワツバメとコシアカツバメの大阪府での繁殖分布の変遷を紹介(ヒメアマツバメの繁殖地の話付き)。大阪府のツバメの集団塒の変遷。そしてコシアカツバメの秋の大群、越冬ツバメ類の話。最後は、営巣地、集団ねぐら、秋の集団、越冬の情報募集。
反省:名簿は15名だけど、会場で終わった直後、数えたら16名いた。少ないから数えやすい。途中退席者はなし。パワポを使ってのトークは、1時間半で終わり、あとは質疑。にかこつけた追加のトーク。
 質問は3件。コシアカツバメの声は?と問われて、声を放置して、コシアカツバメとイワツバメの巣の見つけ方を解説。2012年と2022年の大阪市のツバメの巣場所を比較すると何か違いはあったか?と問われて、データをきちんと解析できていないが、道から見える巣場所が減ったと思うと回答。兵庫県の山頂部の建造物にコシアカツバメの営巣地があった。というコメント、大阪府のイワツバメとコシアカツバメの営巣場所を解説。
2023年4月29日 13:35-14:00 大阪市立自然史博物館・大阪自然史センター活動報告会

タイトル:
「大阪自然史フェスティバルのあゆみ 当初の目的、歴史、成果、アルバイトスタッフ」
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
聴衆:約30名+オンライン40名
経過と準備:大阪自然史フェスティバル20周年ということで、活動報告会のテーマはフェスティバルに。博物館側からフェスティバルの目的や歴史、歴代アルバイトスタッフの話を、と指名された。4日前、2021年に琵琶湖博物館で話した「大阪自然史フェスティバルのあゆみ」のパワポを開いてみる。フェスティバルの当初目的とかザクッとした歴史は、これの使い回しで充分そう。前日、そのパワポのいらない部分を除いて、フェスティバルの歴史を補足、新たにアルバイトスタッフのページを追加。当日午前、1時間ほどかけて、出展者数・来場者数グラフと、初回の出展募集記事を追加。
講演内容:大阪市立自然史博物館の友の会と周辺で活動するサークル・団体が数多くある。という前提から、フェスティバルスタート時の現状認識と目的。歴代フェスティバルの日程、出展者数、来場者数、スポンサー、メイン講演会の紹介。当初目的の達成度合いと成果について私見。アルバイトスタッフの人数、経験回数、募集の仕方、属性。
反省:持ち時間15分だったのに、10分もオーバーしてしまった〜。済みません済みません。
2023年4月25日 17:00-17:35 大阪市立自然史博物館 学芸ゼミ

タイトル:
「日本に於ける外来哺乳類ヌートリアの分布の成因」
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
聴衆:8名+オンライン6名
経過と準備:生態学会大会での大阪府と奈良県の分布図をベースに、日本全体の話をしようと思いつく。3日前に、生態学会での発表内容を、2時間半かかってパワポに仕立てる。2日前に、2時間半かかって、分布の成因の話と、日本のヌートリアの分布の話を補足する。
講演内容:分布の成因についての考えを紹介。ヌートリアの紹介のあと、大阪府と奈良県のヌートリアの分布の変遷。日本のヌートリアの分布を紹介し、その成因を考えてみる。
反省:質問は色々出たけど、議論は水系をまたぐ分散に関わる要因に集中した。海岸の状態、河川上流部の環境などが絡んでる可能性は、指摘されるまで思いつかなかった。
2023年4月15日 13:30-14:00 自然史オープンセミナー「プロジェクトY〜大和川水系調査〜キックオフ」

タイトル:
「哺乳類班の調査について」「両生爬虫類班の調査について」「鳥類班の調査について」
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
聴衆:30名+オンライン30名
経過と準備:4日前に3時間かけて準備。基本的には、今回の調査対象と調査方法を示して、20年前の分布図を示して今回の調査で何が予測されるかを紹介。ヌートリアとハッカチョウのみ、近年の分布の変遷を乗り込んだ。1日前に1時間かけて、情報募集の内容を整理。
講演内容:2006年まで4年間の市民調査プロジェクトのキックオフとして、哺乳類、両生爬虫類、鳥類の調査対象を宣言。調査予定や情報募集も説明。2023年に力を入れる対象や研修予定を紹介。ついでに、全国のヌートリア・ハッカチョウ、大阪府のイワツバメ・コシアカツバメ営巣情報の募集も。
反省:なんかバタバタした話になってしまった。もっと可愛い画像やギャグを入れ込めば良かったかも。
2023年3月18日 12:30-14:30 日本生態学会第70回大会

タイトル:
「市民調査に基づく外来哺乳類ヌートリアの大阪平野・奈良盆地での分布の変遷の把握」
場所:リモート
聴衆:■名
経過と準備:2020年の外来生物展で、2000年〜2019年の大阪府のヌートリアの5年ごとの分布図を作成した。それで学会発表したいと思っていたのだけど、哺乳類学会での発表は躊躇って、生態学会の方にした。大和川水系調査プロジェクトが始まるので、大阪府だけでなく、奈良盆地についても話すことに。10日前に、2019年以降の奈良盆地の記録を引っ張り出して、分布図作成、約5時間。5日前と6日前に合計約15時間かかって、2020年〜2022年の大阪府の情報からプロットに必要な情報だけ引っ張り出す。4日前に5時間ほどかかって分布図作成。3日前に、分布図配置して、説明つけて、ポスター完成。指定されたサイトにアップした。アップの締め切り7時間前と余裕。
講演内容:ヌートリアの紹介、おもにネットを使った市民からの情報収集、日本での分布の概要。あとは、大阪府での2000年〜2022年の分布の変遷を5枚の分布図で。奈良盆地への侵入を2019年から年をおって。
反省:質問は5つ頂いた。何人が閲覧したかが判るといいのにな。
2023年3月5日 15:15-16:00■ 大阪鳥類研究グループ総会

タイトル:
「大阪府のコシアカツバメ・イワツバメの繁殖分布調査 1年目(2022年)の報告」「大阪市内の公園の繁殖鳥類調査 6回目の報告」「大阪府下の公園の繁殖鳥類調査 5回目までの結果&6回目に向けて」
場所:リモート
聴衆:32名
経過と準備:過去2年に続き、リモート開催。取り組んでいる共同調査の報告2題と、今年度の調査のための復習。復習は4年前のそのまま。4日前に大枠を作成約1時間、3日前に分布図作成約2時間、前日に新規データの付け加え約2時間で、完成。
講演内容:大阪府の過去のコシアカツバメとイワツバメの繁殖分布を振り返りつつ、2022年の調査結果をみて、どこの情報が足りないかを確認。大阪市内の公園の調査は、過去6回の調査を見渡して、各種の出現公園数の変遷を確認。そして、大阪府の公園の調査での注目項目を確認。
反省:■。
2023年2月26日 09:00-17:00 地域自然史と保全研究大会2023

タイトル:
「日本における外来鳥類ハッカチョウの分布」
場所:ナウマンホール
聴衆:92名(資料配付数、講堂前の名簿記入数は70名)
経過と準備:3年ぶりの対面開催。やはりポスター発表担当なので、発表数をかせぐためにも自分が発表しないと示しがつかない。ということで、5日前にポスター作成、約2時間。1月に更新したホームページの内容をまとめるだけなので、簡単だった。打ち出しは前日にS氏にお願いした。
講演内容:ハッカチョウの紹介イントロ+日本のハッカチョウ定着の歴史、現在繁殖している2府5県の分布図、その他ハッカチョウの記録の或る都県の状況一覧。そしてもちろん情報募集。
反省:ずっと会場にはいたけど、1人に説明しただけ。その1人も、お願いがあって、仕方なく話を聞いたんじゃないかと。
2023年2月9日 10:30-11:15 立命館守山高校

タイトル:
「冬の果実と鳥の関係」
場所:実習室
聴衆:6名
経過と準備:授業を依頼され、わざわざ来て下さるってことなので、引き受けた。2日日程ということで、コロナ禍以前は、毎年某サークル向けに実施していた果実食鳥の糞分析をすることに、初日は座学。そのパワポもすでにあるのだけど、1週間前と前日に20分程度ずつかけて、少しヴァージョンアップ。説明を丁寧にした。
講演内容:果実と鳥の関係、および果実の散布方法と種類をざっと解説。果実食の鳥(ヒヨドリ)の冬の暮らしを紹介。果実がなくなるタイミングによって、食性、移動パターン、体重が変化する。調査の仕方の紹介。
反省:生徒4名、先生1名、そしてうちのスタッフが1名。というのが聴衆の内訳。少ないのでやりやすいけど、リアクションがいいのは先生だけで、笑いはぜんぜんとれなかった。質問も先生から1つ。鳥は味は分かるの?
2023年1月25日 14:00-14:33 特別展ギャラリートーク

タイトル:
「大阪アンダーグラウンド展Rギャラリートーク」
場所:ネイチャーホール
聴衆:7名
経過と準備:展示をしているのだから、ということでギャラリートークの担当を当てられた。陸上脊椎動物の展示で喋ろう。どういう基準で展示物をセレクトしたのか、というスタンスから、展示していない動物を含めて各グループの地中利用の大枠を紹介することに。
講演内容:地中利用の魚(ミミズハゼ類やナガレホトケドジョウ)もいるよ。って話から、土の中に産卵する日本の鳥(横穴にカワセミ・ヤマセミ・ショウドウツバメ、地面の穴にミズナギドリ類・ウミツバメ類・ウトウ)。穴を掘って産卵するのが多い爬虫類。地中で冬眠することが多いカエルの中で、地面の下で産卵するシュレーゲルアオガエルとタゴガエルの話。リター層で暮らすタカチホヘビ。モグラとヒミズ。地中生vs地上生として、ハタネズミとアカネズミ、アナグマとタヌキ、アナウサギとノウサギ。最後にモグラのトイレから生えるナガエノスギタケと相良さん。
反省:最後の10分近くは、モグラの穴についての質問に答えていた。
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