テーマ展示「化石を楽しむ」を開催します
大阪市立自然史博物館では、令和6年9月28日(土)から10月27日(日)まで、テーマ展示「化石を楽しむ」を実施します。
毎年10月15日は、日本古生物学会が指定する「化石の日」です。「化石の日」は、「化石や古生物学の認知度を高め、生命や地球の歴史への人々の興味関心を高めるきっかけになり、すべての人が化石を楽しむ日に」という趣旨で始まりました。
大阪市立自然史博物館では、毎年11月に「恐竜講演会」を実施してきましたが、より幅広く「化石」や「古生物」について普及することを目的として、「化石の日」がある10月に時期と内容を変更します。令和6年度は「化石を楽しむ」と題して、普段は収蔵庫に保管している化石標本から、古生代の無脊椎動物化石、中生代の脊椎動物化石と新生代の植物化石を展示します。今年の7月23日にハドロサウルス類の背骨であると判明した化石(標本番号:OMNH MV-94)も展示します。また、様々な博物館や研究機関で行われる「化石の日」関連イベントの情報も紹介します。さらに、期間中には当館で実施している「アロサウルスの新復元骨格導入に関する寄附」についても紹介し、ご協力をお願いしていきます。
関連行事として、10月19日(土)に古生物学セミナー2024を実施します。今年は、和歌山県立自然博物館の小原正顕学芸課長をお招きし、和歌山県有田川町で発見され、昨年、新種として記載されたモササウルス類「ワカヤマソウリュウ」について講演していただきます。
【開催概要】
1.名 称:テーマ展示「化石を楽しむ」
2.会 期:令和6年9月28日(土)~10月27日(日)
3.開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
4.休館日:月曜日(ただし、月曜日が祝休日の場合はその翌平日)
5. 会 場:大阪市立自然史博物館 本館1階 ナウマンホール
6.観覧料:常設展入館料(大人300円、高大生200円)
※中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。30人以上の団体割引あり
【主な展示】
古生代の無脊椎動物化石
集団で化石化した三葉虫
中生代の脊椎動物化石
ハドロサウルス類の背骨の化石(金澤コレクション)
新生代の植物化石
ムカシブナ(左)とサワグルミ(右)の葉化石(米阪コレクション)
さわれる展示
広葉樹の幹の化石
【関連イベント】
古生物学セミナー2024「よみがえるワカヤマソウリュウ」
ワカヤマソウリュウは日本で唯一全身骨格が発見されたモササウルス類です。他のモササウルス類にはないユニークな特徴をたくさん持っており、世界的に見ても非常に重要な存在です。今回の講演ではワカヤマソウリュウの何が凄いのか、どんな姿をしていたのか、などについて解説します。また、最初の発見から発掘調査、クリーニングを経てその姿が明らかになるまでの過程についても裏話を交えながら紹介します。
日時:令和6年10月19日(土)13時30分~15時(開場13時)
講師:小原正顕 氏(和歌山県立自然博物館・学芸課長)
場所:大阪市立自然史博物館 本館1階 講堂
行事形式:講演会およびYouTubeを使った同時配信
定員:先着170名(講堂での聴講)
参加費:無料(博物館での聴講の場合は入館料が必要)
申込み:不要です。
その他:11月17日(日)まで見逃し配信します。同時配信を見られない方はこちらをご覧ください。
「アロサウルスの新復元骨格導入に対する寄附金」について
大阪市立自然史博物館では新しい骨格標本を展示するための寄附を募っています。
当館に1974年の開館当初から展示しているアロサウルス骨格標本は、当時考えられていた恐竜の姿勢を反映した尾が地面についている立ち姿をしています。研究が進み、現在ではアロサウルスは尾を引きずらない前傾姿勢をとっていたことが明らかとなっており、当館では、新しいスタイルの骨格標本(レプリカ)も購入して展示することで、研究の進展によって古生物の復元が変化する好例として示していきたいと考えています。
寄附のお願いのページ https://omnh.jp/2about_page/kifu