ミニ展示「モウコガマ」を開催します
大阪市立自然史博物館では、令和5年2月23日(木祝)から4月23日(日)まで、ミニ展示「モウコガマ」を開催します。
当館学芸員の横川 昌史(植物研究室)によるモウコガマに関する研究論文が、日本植物分類学会より刊行されている学術誌「植物地理・分類研究」に掲載されました。論文タイトルは 『奥尻島新産のモウコガマおよび北海道産モウコガマの標本記録』となっております。下記ホームページで論文の電子版の記事を無料で閲覧することができます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/chiribunrui/70/2/70_0702-08/_article/-char/ja
モウコガマはヨーロッパから極東地域の湿地に生育するガマ科の植物ですが、日本においては記録があまりなく、外来植物なのか在来植物なのかもはっきりしていない謎の多い植物です。北海道など、北日本では在来のモウコガマがいる可能性が指摘されており、今回の論文によって、これまで未記録だった奥尻島のモウコガマの詳細が報告され、また北海道産モウコガマの文献記録と標本記録が整理されました。
大阪周辺では自生のモウコガマを見ることはないため、論文出版を機に、どういった植物なのかを広く知ってもらおうと思い、この研究で採集したモウコガマの標本をお披露目したいと思います。合わせて、研究の紹介もすることで、植物相研究の面白さを知っていただく機会になれば幸いです。
奥尻島で見つけたモウコガマ
<開催概要>
■名 称
ミニ展示「モウコガマ」
■会 期
2023年2月23日(木祝)~2023年4月23日(日)
■開館時間
・2月23日(木祝)~2月28日(火):9時30分~16時30分(入館は16時まで)
・3月1日(水)~4月23日(日):9時30分~17時(入館は16時30分まで)
■休 館 日
毎週月曜日(ただし3月27日(月)、4月3日(月)は開館)
■場 所
大阪市立自然史博物館 本館1階 ミュージアムサービスセンター付近
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
■観 覧 料
常設展入館料(大人300円、高大生200円)
ただし、中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。30人以上の団体割引あり。