特別展「自然史のイラストレーション ~描いて伝える・描いて楽しむ~」を開催します

 大阪市立自然史博物館では、令和6年2月23日(金・祝)から5月26日(日)まで、特別展「自然史のイラストレーション ~描いて伝える・描いて楽しむ~」を開催します。

 スマートフォンが普及し、誰でも常にカメラを持ち歩く時代になりました。日常で観察した生き物を撮影して、SNSやブログなどインターネット上に投稿している方も多いのではないかと思います。一方で、生き物をはじめ、自然史にまつわる様々なことをより深く理解し、より楽しむためには図や絵などによるイラストレーションの力も侮れません。イラストレーションを描く過程では、描き手によって必要な情報が取捨選択されることで、写真とは違った情報を私たちにもたらしてくれます。
 本展では、古い文献、論文や図鑑、普及のための資料など、様々な媒体に描かれたイラストレーションを通して、描かれたものの魅力と描いて伝えることの楽しさを紹介します。ペリーの航海記に描かれた日本の生き物の図、化石で新種記載された松ぼっくりの原画、潮の満ち引きに関する絵本の原画、大阪市立自然史博物館友の会会員の詳細な観察スケッチなど、時代やジャンルも幅広いイラストレーションを展示し、誰もが写真を気軽に撮れる今の時代にこそ、絵や図の面白さを考えてみたいと思います。

<開催概要>
■名 称
特別展「自然史のイラストレーション ~描いて伝える・描いて楽しむ~」
■主 催
大阪市立自然史博物館
■会 期
令和6年2月23日(金・祝)~5月26日(日)
■開館時間
2月23日~29日 9:30~16:30(入館は16:00まで) 3月1日~5月26日 9:30~17:00(入館は16:30まで)
■休館日
月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)
■会 場
大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール(花と緑と自然の情報センター2階)
■観覧料
大人500円、高校生・大学生 300円
期間内特別展フリーパス 大人1000円、高大生600円
※本館(常設展)とのセット券は、大人700円、高大生400円。
※中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。30人以上の団体割引あり。
※本館(常設展)、長居植物園への入場は別途料金が必要です(セット券を除く)。
■後 援
大阪府教育委員会、大阪市教育委員会

プレスリリースはこちら

<チラシビジュアル>

<主な展示>

江戸時代に描かれた椿の図譜

ペリーの航海記に載ったイトウの図

シモツケコウホネの新種記載の図の下書き

三木茂のオオミツバマツの新種記載の図

本郷次雄によるキノコ図鑑の原記載図

ちいさなかがくのとも「みちては ひいて」の原画 「みちては ひいて」文・澤口たまみ 絵・山口哲司 福音館書店 (ちいさなかがくのとも 2023年2月号)

「瀬戸内海の海浜植物」の表紙の原画

ミュージアムグッズ大集合!

田代貢さんの観察会を楽しむためのイラスト

北島浅子さんの芽生えのスケッチ