コーナー展示「大阪のタンポポは今 2010年の市民調査から」本日オープンしました!
本館二階のイベントスペースにて、コーナー展示「大阪のタンポポは今 2010年の市民調査から」を、本日3月17日より公開させていただきました。
特別展「恐竜の成長」と合わせて常設展もお楽しみください。
遠足の小学生にも楽しんでいただけるよう、6月はじめまでの会期にしています。
[概要]
春の花のイメージの強いタンポポ。たくましく育ちしっかりと咲く花、綿毛を遠くへ飛ばす工夫など、様々な生き抜く仕組みを備える魅力ある植物です。小学生の国語教材などにも春に登場します。しかし大阪で実際に春にのみ咲くのは古くから分布するカンサイタンポポで、外来のタンポポは一年中咲いています。
今、カンサイタンポポはどこに生えているのでしょう。外来種との関係はどうなっているのでしょう。大人がしっかり見つめても、そして研究者が取り組んでもまだまだ謎の多いタンポポ。長年取り組んできた市民調査と最新の研究成果からご紹介します。
日時:3月17日(土)~6月3日(日)午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
場所:自然史博物館2階 イベントスペース
お問合せ:植物研究室の佐久間まで
お申込:申込みは不要です。直接集合場所・会場へお越しください。
参加費:無料(ただし、博物館入館料が必要)
<展示内容>
(1)タンポポの知恵
小学校の教科書などに登場するタンポポのふしぎな生態について取り上げます。
・標本、論文
(2)いろいろなタンポポ
大阪周辺に主に見られるタンポポは4種類。そして、近年知られるようになった雑種タンポポを紹介します。
・標本、レプリカ、樹脂包埋
・カンサイタンポポ
・シロバナタンポポ
・セイヨウタンポポ
・アカミタンポポ
・雑種タンポポ(カンサイ×セイヨウ)
(3)みんなで調べたタンポポ調査プロジェクト
外来種を見分けるポイントは花の基部を観察することからと、タンポポ調査は自然観察の入門として取り組まれてきました。1974年から76年にかけて当時京都大学の講師であった堀田満さんが京阪神地区のタンポポを精力的に調べて以来、5年ごとに大規模な市民参加のタンポポ調査が繰り広げられてきました。2010年には福井・三重から佐賀までの西日本一帯で共同調査が行われました。この取り組みから新たにわかったことをおしらせします。
・カンカイタンポポの分布域
・環境とタンポポの関係
・意外に多い雑種タンポポ
・雑種が多いのはどこ?
・調査成果紹介
主催:大阪市立自然史博物館、西日本自然史系博物館ネットワーク、タンポポ調査・西日本2010大阪実行委員会