大阪市立自然史博物館に収蔵されている、熊石洞の1000点を超える脊椎動物化石コレクションの目録を出版いたします
熊石洞は盆踊りで有名な岐阜県郡上市にある石灰岩の洞窟です。そこからは大量の骨化石が見つかっています。当館には1964年から1966年に実施した発掘で得られた425点の標本がありましたが、新たに美山団体研究グループが収集した666点の寄贈を受け、計1091点のコレクションになりました。氷河時代の終わり頃(約2万年前)のヤベオオツノジカ、ヘラジカ、カズサジカ、ナウマンゾウ、ヒグマ、トラなど多様な動物が含まれていることが特徴で、目録には全コレクションのリストを掲載しています。
また、本目録には化石の発見、発掘から展示や研究まで、半世紀にわたる熊石洞に関わる活動を紹介しています。博物館資料を次の世代に引継ぎ、活用するうえで重要な目録になると考えています。
目録は当館のミュージアムショップも購入できます(700円、税込)。