森本繁雄外来研究員が日本菌学会教育文化賞を受賞しました
当館外来研究員の森本繁雄氏が、日本菌学会教育文化賞を受賞しました。
森本氏は、「幼菌の会」を創設し、若者やアマチュアが⼤型菌類に関して学ぶ機会を作り、専⾨家あるいはアマチュアとして活躍している多数の菌学関係者を育成してきました。その中には、⽇本菌学会の会員や役員として、菌学の教育、研究、応⽤分野で活躍する⼈材が多数含まれています。
また、⽇本菌学会菌類観察会(菌学会フォーレ)の実⾏員として企画に参加するとともに、⻑年にわたりアマチュア会員のまとめ役として貢献し、観察会の開催と発展に尽⼒しました。京都府、滋賀県での⼤型菌類の定点観察結果を論⽂として発表、近畿地⽅を中⼼に関⻄菌類談話会が実施した菌類観察会記録の報告、京都府の絶滅危惧種⽬録の作成など、地⽅の菌類相に関する基礎資料を多数提供してきました。また、きのこ図鑑の執筆、⾃然史博物館等が実施する⾃然観察会や企画展⽰への協⼒など、菌学の教育・普及活動を精⼒的に実施してきました。
以上のような功績から、森本⽒は、⻑年にわたり、菌学の教育・普及活動を通して菌学ならびに学会の発展に⼤きく貢献し、教育⽂化賞を授与するにふさわしいと評価されました。