長田庸平学芸員が森林防疫賞奨励賞を受賞しました

当館の昆虫担当の長田庸平学芸員が、全国森林病害虫獣害防除協会発行の学術誌「森林防疫」において第二著者として発表した論文で、2021年度の森林防疫賞奨励賞を受賞しました。



室 紀行・長田庸平(2020)ヨモギエダシャク(チョウ目:シャクガ科)によるスギコンテナ苗の食害事例.森林防疫 69 (4): 13-19.
本論文の内容は、スギの新害虫の蛾類を報告したものです。
スギコンテナ苗を食害する蛾の幼虫が発見され、第二著者の長田学芸員が幼虫と成虫の形態的特徴よりシャクガ科のヨモギエダシャクであると同定しました。
ヨモギエダシャクは非常に広食性の蛾で、農林業上では重要な害虫として知られていましたが、スギへの食害は今回の報告が初めてです。
今後は被害が広がる可能性があり、早期の防除のためには正確で迅速な種同定が必要になります。この論文がスギ害虫の防除に関する重要な資料になることが期待されます。


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