10月4日より本館内に「鳴く虫 巡回展」がやってきます
鳴く虫は多くの歌にも唄われるように、古来より人の耳を和ませる風雅な響きであったとともに、都市の変化や開発による環境の変化を鋭敏に反映してくれる「環境のインジケーター」でもあります。そして、多くの昆虫アマチュアの心を捉えた存在でもありました。「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」は関西を中心に活躍する、プロアマを越えた直翅類研究者たちの業績の結晶ともいえます。今回の巡回展では、こうした鳴く虫たちの姿を、さまざまな形で楽しく伝えていきたいと考えています。
この巡回展は橿原市昆虫館(奈良)と日本直翅類学会が監修した基本パックをもとに、大阪、兵庫、滋賀、奈良にある6博物館がそれぞれ工夫し、標本等を使って、バラエティ豊かに展開する「成長する巡回展」です。特定非営利活動法人・西日本自然史系博物館ネットワークのもとで、「社会の中で自然史系博物館の機能を発揮する」という那須自然史基金の趣旨に添って各館学芸員の協力により実現されました。
大阪市立自然史博物館では当館から誕生した日本直翅類学会の豊富な標本、鳴声、虫かごなどの民具を中心に展示します。収蔵している関連標本や鳴声録音を活用し、博物館と学会との関わりも展示する予定です。また、大阪市立自然史博物館叢書シリーズ第4巻「鳴く虫」本も発刊の予定です。
ご期待ください。
大阪市立自然史博物館での会期は2008年10月4日(土)~11月3日(月・祝)、大阪市立自然史博物館 ・二階イベントスペースでの開催となります。https://www.omnh.jp/1attention/index.html常設展入館料のみでご覧いただけます。
西日本自然史博物館ネットワークによるプレスリリース(PDF)をダウンロード