「種子のデザイン 旅するかたち in 大阪市立自然史博物館」について

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 当館の種子コレクションを用いてLIXILギャラリーで開催されていた「種子のデザイン 旅するかたち」展は、大変好評のうちに名古屋・東京・大阪(本町)で開催され、平成24年5月末に惜しまれつつも終了しました。書籍版の方も好評を博しています。
そこで、LIXILギャラリーのご好意もあすり、凱旋公演として当館で改めて展示を再現し、夏休み期間中に皆様にご覧いただくことになりました。
 展示標本の大半を収集した岡本元学芸員(現きしわだ自然資料館館長)の監修のもとに展示します。種子の多彩な造形には、風・水流・動物など様々な運び手や自分で弾ける仕組み、火事の際に散布される種子など種子を遠くへ運ぶための仕組み、より芽生えやすい環境へ運ぶ不思議な生態が反映されています。自然の妙をゆっくりとご鑑賞ください。
ハチが花粉を運んだ結果としての種子、アリが運び手となる種子もあります。平成24年7月28日(土)からネイチャーホールで開催する特別展「のぞいてみようハチの世界~かわいい?こわい?おもしろい!~」とあわせて見ていただくことで、理解が深まる部分もきっとあると思います。ぜひ、特別展・常設展あわせてお楽しみください。
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写真はLIXILギャラリー(大阪)の展示風景
■開催概要
 会 期:平成24年7月14日(土)〜9月2日(日) ※月曜休館
 時 間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
 場 所:自然史博物館 本館2階イベントスペース
      大阪市東住吉区長居公園1-23(TEL:06-6697-6221/FAX:06-6697-6225)
      http://www.mus-nh.city.osaka.jp
 入場料:常設展の入館料(大人300円、高大生200円、中学生以下無料)でご覧いただけます。
※特別展とのセット券は、大人700円、高大生400円。
     ※障害者手帳などをお持ちの方、市内在住の65歳以上の方は無料。


■主な展示標本
[1]風散布のもの:キョウチクトウ、ヒマラヤスギ、チガヤなど
[2]火事を契機とするもの:モントレーマツ、バンクシア、ハケア・プラティカルパ(テレフォン・ピーチ)など
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[3]動物散布のもの:バオバブ、ツノゴマ、ライオンゴロシ(ヒッカケイカリ)など
[4]水流散布のもの:ヤエヤマヒルギ、トウビシなど
[5]自力散布のもの:コマツナギ、フジ、シキミなど
合計100種以上を展示