国際学術シンポジウム「人と植物の共生 ―都市の未来を考える―」を開催します

 自然史博物館では、大阪市立大学と共催で、国際学術シンポジウム「人と植物の共生 ―都市の未来を考える―」を開催します。是非ご参加ください。
 都市緑化は、健康・防災・文化に深く関わる課題として、世界の多くの大都市が真剣に取り組んでいます。なかでも緑地の割合が極めて低い大阪にとっては特に重要な課題と言えます。本シンポジウムでは、都市環境問題に造詣が深い研究者や植物園の運営などに関わる研究者を演者としてお招きし、都市社会における人と植物の共生のあり方と将来像について議論します。
 都市緑化、自然と文化、生物多様性などに関心のある方はぜひご参加ください。
■公開講演会【英語同時通訳付き】参加無料【要申込み】
日時:2017年6月10日(土) 9:30-16:00
会場:大阪市立大学・田中記念館ホール
交通:JR阪和線「杉本町(大阪市立大学前)駅」下車、東へ徒歩5分
   地下鉄御堂筋線「あびこ駅」下車、4号出口より南西へ徒歩約20分
「日本の都市における植物と人間と可能性」  Barrie Shelton(シドニー大学 名誉教授)
「緑と共生する都市デザイン」 嘉名 光市(大阪市立大学 工学研究科教授)
「街路樹がつくる歩行空間の熱環境」 鍋島 美奈子(大阪市立大学 工学研究科准教授)
「世界最古のパドヴァ大学植物園の歴史」 Barbara Baldan(パドヴァ大学 教授、パドヴァ大学植物園長)
「インドネシアにおける新植物園の発展:植物多様性の保全と国の活性化」 idik Widyatmoko(ボゴール植物園長)
「シンガポール:ガーデン・シティからシティ・イン・ア・ガーデンへ」 Shawn KY Lum(シンガポール南洋理工大学 上級講師)
「疲労と抗疲労の科学:みどりの疲労緩和効果を中心にして」  渡邊 恭良(理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター長、 大阪市立大学健康科学イノベーションセンター 所長)
「大阪緑化の未来と大阪市立大学に期待されること」  飯野 盛利(大阪市立大学理学部附属植物園長)
■公開ワークショップ【英語同時通訳付き】【要申込み】
参加無料。ただし、博物館入館料が必要です。
日時:2017年6月11日(日) 10:00-16:45
会場:大阪市立自然史博物館・講堂
交通:地下鉄御堂筋線「長居」駅 南改札口3号出口から東へ約800m
   JR阪和線「長居」駅 東出口から東へ約1km
◆10:00~13:00 第1部「森の歴史と植物多様性から学ぶ」
 植物化石から見た森の歴史から、現在の森における植物多様性までを俯瞰し、これからの都市における人と植物のより良い関係を考察します。
第2部◇文化創造性から学ぶ
【司会】
戸部 博(京都大学名誉教授、日本植物学会前会長)
【演者】
Shawn KY Lum(シンガポール南洋理工大学 上級講師)、Didik Widyatmoko(ボゴール植物園 園長)、百原 新(千葉大学 教授)、久山 敦(咲くやこの花館 館長)、加藤 雅啓(国立科学博物館 元植物園長)、伊東 明(大阪市立大学理学研究科 教授)、佐久間 大輔(大阪市立自然史博物館 学芸課長代理)
<講演タイトルは後日お知らせします>
◆14:00~16:45 第2部「文化創造性から学ぶ」
 奈良県が開発した「杉」を使ったバイオリンや大阪市大のシンボルツリーである「メタセコイア」を使ったギター、「ホップ」を利かしたクラフトビール、モンゴル発祥のカルピスなどを事例として、植物と人とのクリエィティブな関係を議論します。また、植物(樹木)や健康、防災を結びつけるものが文化であることを示します。
【司会】
岡野 浩(大阪市立大学都市研究プラザ 教授)
【演者】
Hans Thomsen(チューリッヒ大学 教授)、Franz Waldenberger(ミュンヘン大学 教授)、馬 玉明(内モンゴル農業大学 教授)、李 庚(京都造形芸術大学 教授)、有山 麻衣子(奈良県森林技術センター 主任研究員)、塩崎 雅亮(ギター製作家)
<講演タイトルは後日お知らせします>
6月3日までにお申込みください。
【申込み方法】
電話、FAX、電子メールのいずれかの方法で、①氏名、②連絡先、③参加希望日 をご連絡ください。
【申込先】
 大阪市立大学 理学部附属植物園
 TEL:072-891-2681 FAX:072-891-7199
 電子メール:sympo@sci.osaka-cu.ac.jp
 担当:飯野・植松・厚井
詳しくは、
http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/event/2017/170610-170611
をご覧ください。
主催:大阪市立大学国際シンポジウム「人と植物の共生 -都市の未来を考える-」組織委員会
共催:日本植物園協会、日本WHO協会、大阪市立自然史博物館
後援:大阪市・交野市・大阪府
助成:日本万博博覧会記念基金、国際花と緑の博覧会記念協会