自然史博物館所蔵の「三木茂博士収集のメタセコイア化石」が大阪市指定天然記念物に指定されました
三木茂博士(1901-1974)は、1941年、化石植物の中に未知の植物化石を見出し、メタセコイアと命名しました。その後、1945年に中国で、三木博士が推定した通りの「生きているメタセコイア」が発見され、世界的な話題になりました。
自然史博物館には、三木博士が収集した植物化石標本、現生植物標本が収蔵されています。そのうち、メタセコイアの圧縮化⽯(プレパラート標本)337点、印象化⽯120点が、5月11日に大阪市指定天然記念物に指定されました。
自然史博物館では、天然記念物指定を記念して、指定された標本の一部を展示します。
現在、中国原産のメタセコイアは日本各地に植栽され、美しい新緑の姿を見せています。この機会に、三木博士が収集したメタセコイア化石と生きているメタセコイアを比べてみて、三木博士の研究に触れていただけたらと思います。
「三木茂博士収集のメタセコイア化石」の大阪市指定天然記念物指定 記念展示
展示期間:平成30年5月12日(土)〜6月17日(日)
会場:大阪市立自然史博物館 本館 第2展示室
文化財保護課のホームページ
1メタセコイアシート:メタセコイアのプレパラート標本。圧縮化石を粘土層から取り出し、プレパラート標本にしてある。
2メタセコイア小枝:メタセコイアの小枝(圧縮化石)。岐阜県土岐市産(新生代第三紀中新世、約1000万年前)
3メタセコイア小枝:メタセコイアの小枝枝(印象化石)。神戸市産(新生代古第三紀始新世、約4000万年前)。