有山啓之外来研究員が新種のヨコエビ「チンボクヨコエビ」を発表

当館の有山啓之外来研究員は、三重県尾鷲市沖の熊野灘の水深330〜400メートルから採取された沈木より得られたスンナリヨコエビ科のヨコエビについて、チンボクヨコエビ属(新称)の未知種と確認し、2020年6月4日に「チンボクヨコエビ」(Bathyceradocus japonicus Ariyama & Moritaki, 2020)として新種記載論文を発表しました。チンボクヨコエビ属は世界各地から4種が知られており、いずれも水深400〜7340メートルの深海の沈木に暮らすことが知られています。今回見つかったチンボクヨコエビの生息水深は、チンボクヨコエビ属の中でも最も浅い記録となります。本試料は鳥羽水族館の熊野灘調査により得られたもので、論文は同水族館の森滝丈也学芸員との共同発表となります。
発表論文:Hiroyuki Ariyama & Takeya Moritaki. 2020. A new species of the genus Bathyceradocus from the Kumano-nada, central Japan (Crustacea: Amphipoda: Maeridae). Crustacean Research, 49:61–71.
https://doi.org/10.18353/crustacea.49.0_61

鳥羽水族館のプレスリリースもご覧ください:https://www.aquarium.co.jp/topics/index.php?id=796

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