テーマ展示「田中秀介展:絵をくぐる大阪市立自然史博物館」を開催します
大阪市立自然史博物館では、2022年10月25日(火)から12月11日(日)まで、テーマ展示「田中秀介展:絵をくぐる大阪市立自然史博物館」を開催します。 関連イベントとして開催記念シンポジウム「自然史博物館で絵画を展示すること」、「ギャラリートーク in ナイトミュージアム」を実施します。
本テーマ展示は、当館第2展示室をモチーフにした絵画を、そのモチーフとなった展示室内で鑑賞するという、これまでに例を見ない画期的な展示です。美術作品を自然史博物館で鑑賞することは、自然史博物館が旧来の自然史科学にだけでなく、多様なニーズに対応すること、多様な体験を提供することにつながります。また、展示室と美術作品というコンテンツの組み合わせは、これまで自然史博物館を訪れたことがある人にも新たな博物館体験を提供することができるでしょう。
今回作品を展示する田中秀介氏は、和歌山出身で大阪に学び、現在も大阪市阿倍野区に在住して創作活動をおこなわれています。2019年に当館の第2展示室をモチーフとした大作を描かれ、和歌山県立近代美術館での展覧会「なつやすみの美術館10 あまたの先日ひしめいて今日」に出品されたことが、本展示のきっかけとなりました。この作品では、資料についての精緻な描写よりも、展示を見る子どもの驚きと感動そのものが中心に描き出されており、それが当館の「場」としての魅力を発見させてくれるものだったからです。今回は、田中氏が本展示のために、当館第2展示室の様子をモチーフに新たに制作した200号の大作12枚9点を展示します。美術館やギャラリーではなく、自然史博物館という枠組みで行う展示は、美術の作品発表としても新たな試みです。
本展示は、文化庁令和3年度補正予算事業「ARTS for the future! 2」の支援を受けて開催します。
<開催概要>
●名称
テーマ展示「田中秀介展:絵をくぐる大阪市立自然史博物館」
●主催
大阪市立自然史博物館
●会期
2022年10月25日(火)〜12月11日(日)
●開館時間
午前9時30分〜午後4時30分(入館は午後4時まで)
※10月中は午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)となります
●休館日
月曜日
●会場
大阪市立自然史博物館 本館1階 第2展示室
●観覧料
常設展の入館料(大人300円、高大生200円)でご覧いただけます。
※中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者1名を含む)、
大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。30人以上の団体割引あり。
<関連イベント>
詳細につきましてはイベントページをご覧ください。(イベントのタイトルをクリックすると各ページへ移動します)
●11月27日(日)
【テーマ展示「田中秀介展:絵をくぐる大阪市立自然史博物館」開催記念シンポジウム】「自然史博物館で絵画を展示すること」
●10月28日(金)
【テーマ展示「田中秀介展:絵をくぐる大阪市立自然史博物館」ギャラリートーク】「ギャラリートーク in ナイトミュージアム」
●11月11日(金)
【テーマ展示「田中秀介展:絵をくぐる大阪市立自然史博物館」ギャラリートーク】「ギャラリートーク in ナイトミュージアム」
●12月2日(金) 【テーマ展示「田中秀介展:絵をくぐる大阪市立自然史博物館」ギャラリートーク】「ギャラリートーク in ナイトミュージアム」
◆プレスリリースはこちら
<主な作品>
《一端の星》 2022 油彩、キャンバス 259×194 cm 作家蔵
© Shusuke Tanaka Courtesy of the artist
《やぐら》 2022 油彩、キャンバス 259×194cm 作家蔵
© Shusuke Tanaka Courtesy of the artist
《せり出す異様と拠り所》 2022 油彩、キャンバス 259×388cm 作家蔵
© Shusuke Tanaka Courtesy of the artist