ミニ展示「道頓堀川のニホンウナギ」を開催します

 
 先日、あの道頓堀川でニホンウナギが獲れた!というニュースが世間を賑わわせました。昨秋、おおさか環農水研生物多様性センターとMBSテレビの番組「関西ジャニ博(※1)」が共同で生息調査を行った結果、11個体のニホンウナギが採集され、学術調査での初記録となった、というニュースです(※2)。話題のニホンウナギの標本の一部を当館に寄贈していただきましたので、2023年1月31日(火)~2023年4月9日(日)の間、博物館本館出入口付近の展示コーナーにて展示いたします。

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 ニホンウナギは、全国的に個体数が減少傾向にあり、環境省レッドリストおよび大阪府レッドリストにも掲載されている絶滅危惧種です。本種は大阪府内で比較的広く確認されているものの、道頓堀川では、これまで学術調査による採集記録がなく、標本も残されていませんでした。今回の採集記録は、学術調査における初記録、および標本にもとづく初記録となります。捕獲の様子は、2023年1月15日放送のMBSテレビの番組「日曜!関西ジャニ博」の中で紹介されました(※3)。採集された個体の一部は、大阪市立自然史博物館で登録・保管されています。
 道頓堀川というと、都会のど真ん中の汚い川というイメージをお持ちの方も多いのではないかと思いますが、ニホンウナギ捕獲のニュースは、そんな川にも生物がすんでいること示す象徴的なものでした。大阪の街中にも素晴らしい自然があるということを知っていただき、身近な自然に興味を持っていただくきっかけになればと思います。
 なお、採集された11個体のうちの一部は、おおさか環農水研生物多様性センターにおいて、生きた状態で展示されています(※2)。そちらにもぜひ足をお運びください。

<開催概要>
■名  称
ミニ展示「道頓堀川のニホンウナギ」
■会  期
2023年1月31日(火)~2023年4月9日(日)
■開館時間
・1月31日(火)~2月28日(火):9時30分~16時30分(入館は16時まで)
・3月1日(水)~4月9日(日):9時30分~17時(入館は16時30分まで)
■休 館 日
毎週月曜日(ただし3月27日(月)、4月3日(月)は開館)
■場  所
大阪市立自然史博物館 本館1階 出入口付近
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
■観 覧 料
常設展入館料(大人300円、高大生200円)
ただし、中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。30人以上の団体割引あり。

※1:MBSテレビ「関西ジャニ博」のWebサイト(https://www.mbs.jp/janihaku/l)。
※2:ニホンウナギの捕獲および生体展示に関する、おおさか環農水研生物多様性センターのWebサイト(https://www.knsk-osaka.jp/kankyo/info/doc/2022122200043/)。
※3:TVerで2023年1月31日まで配信(https://tver.jp/episodes/epayxho0uv)。

<本ページの更新履歴>
2023年1月23日 公開
2023年1月25日 更新(一部修正)