日本鱗翅学会アサギマダラプロジェクト公開シンポジウム・近畿支部例会

 5月10日午後に日本鱗翅学会の行事が当館講堂で開催され、会員以外に公開されます。ちょうど第38回特別展「世界のチョウと甲虫」~岡村宏一コレクションのすべて~(4月18日~5月31日)がネイチャーホールで開催中ですので、午前中は特別展を見て、午後1時から近畿支部例会、午後3時半から公開シンポジウムに参加されると効率的と思います。ふるってご参加ください。
●日本鱗翅学会アサギマダラプロジェクト公開シンポジウム
 渡りをするチョウ・アサギマダラについて、アルカロイド類の利用と2008年の調査結果を、わかりやすく解説していただきます。当日、同じ会場で午後1時~3時30分に、日本鱗翅学会近畿支部と渡りチョウを調べる会の合同例会が行われます。アサギマダラについての一般講演も行われる予定ですので、関心のある方は、こちらへも是非、ご参加ください(非学会員の方も、参加できます)。
 日時:5月10日(日) 午後3時30分~午後5時
 場所:自然史博物館 講堂
 お問合せ:昆虫研究室の金沢まで
 お申込:申込みは不要です。直接集合場所・会場へお越しください。
 共催:日本鱗翅学会近畿支部、日本昆虫学会近畿支部、大阪市立自然史博物館
 参加費:無料(ただし博物館入館料が必要)
内容:
1.「アサギマダラの化学生態あれこれ」・・・本田計一(広島大学教授)
2.「2008年のアサギマダラの調査成果報告」・・・金沢 至(当館学芸員)
3.総合討論
●日本鱗翅学会近畿支部例会
13:00~15:30 大阪市立自然史博物館講堂
講演題目(予定。共催:渡りチョウを調べる会・大阪市立自然史博物館)
1.ヤナギ類に潜るコハモグリガ
 ○小林茂樹・広渡俊哉 (大阪府大院・昆虫)・黒子 浩 (阪南市)
2.モモシンクイガの近縁種Carposina niponensisの正体
 ○那須義次(和歌山県)・玉嶋勝範(大分県)・吉松慎一 (茨城県)
3.滋賀県湖北地方での特殊生糸生産と邦楽器糸の絹セリシンの役割
 寺本憲之 (滋賀県)
4.japonicaに対するシロウズスジグロシロチョウという新和名の経緯
 松田真平 (大阪市)
5.大阪府内の都市公園におけるチョウ類群集の変化―19年前との比較―
 ○川崎典晃・石井 実(大阪府大院・昆虫)
6.クロマダラソテツシジミの2008年における兵庫県での分布の推移
 ○森地重博・近藤伸一 (神戸市)
7.天川周辺のアサギマダラ
 平 恵子(アサギマダラを調べる会)
8.池田市の五月山に飛来するアサギマダラ
 今城香代子(池田・人と自然の会)