日記風覚え書き

2011年1月2月、3月

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2011年3月31日 ため池の水抜き

冬になったら、ため池の水を落とすのは、まあよくある。でも、3月くらいには、また水をためるのが普通じゃないかと思うんだけど、違うかな? 今日、自転車で近所のため池をめぐったけど、けっこう水を落としたままのため池が目立った。例年だったら、水が入っていて、ヨシの上でアオサギが営巣したりするため池も水がない。当然ながらというかアオサギの姿もない。代わりにコチドリが8羽ほどいて、けっこう盛り上がっていた。ここで繁殖する気かな? 4月半ばくらいで水を入れられると、アオサギは繁殖できないわ、繁殖はじめたコチドリの巣は水没するわで、踏んだり蹴ったりになる可能性があるかも。という具合に、ため池に水を戻すタイミングは、早春のため池で繁殖する鳥にとって、けっこう重要っぽい気がした。


2011年3月30日 コストパフォーマンス

今日は淀川で野草を摘んで来たので、夕食は野草料理。メインはセイヨウカラシナのつぼみと思っていた。目に付くのをドンドン摘んできた。つもりやったのに、帰って来てみると、意外と量がない。ノビルは何となく採っただけのつもりやったけど、こっちは意外と量を稼げてる。でもパフォーマンスが圧倒的にいいのはカンゾウ。軽く採っただけやのに、いっぱいある。1つにボリュームがある上にまとまって生えてるのが大きい。
とはここまでは、帰ってきてからは、ゴミ取って、洗って、サッと湯がけば食べられる。最悪はツクシ。前回、100本位が適当な量と見破ったので、今日は100本摘んできた。まとまって生えてるので、摘むのは割と簡単やけど、延々と続く袴とり。面倒〜。

コストパフォーマンスを考えたら、カンゾウがベスト。ツクシが最悪。味の好みはおいといて。
近頃、ニュースを見てると、コストパフォーマンスを考えさせられる。簡単にとれるからと言って、そればっかりとるのは考え物。後始末も含めたコストパフォーマンスを考えないとね。


2011年3月29日 Facebookのファンページ

とある会議の一コマ。

Facebookってゆうのがあるんですけど。これにファンページっていうのが作れるんです。なんやわからへんけど、ファンの伝言板みたいな…。
なんやFacebookって?
なんやわからへんけど、mixiやTwitterの次は、Facebookってのが流行るらしい。
それは何するもんや?
なんやわからへんけど、SNS系と言えば、TwitterとFacebookの両方にアカウントを持ってるのが、世界の趨勢らしいで。
で、Facebookのファンページってゆうのは何するんや?
なんやわからへんけど、ファンページ作りましょうよ!って言われたんです。
つまり、Facebookもファンページも何のことかわからんのやな?
なんやわからへんけど、アカウント作ってる人が多くて、とりあえずファンページも立ててみたんです。
なんやわからへんけど、とりあえずボチボチ使い方を考えていこか。

大筋でこんな感じ。常に「なんやわからへんけど」という枕詞がつくFacebook。それをなんやわからへんど、とりあえず使ってみようという私たち。こういう風にして、勝手に立ち上げた我らがファンページは追認されたのであった。前向きだなぁ。


2011年3月27日 オレンジ色のケムール人みたいな帽子

とにかく遠くから子ども達に、ほらっあそこの! と一発分かるように。それだけを目的に開発された。確かに間違いなく目立つ。当然ながら、ファッションセンスは問題にされていない。

この帽子が似合うと言われても、ぜんぜん嬉しくない。でも、似合わないって言われると、なぜか少しムッとする。
欲しくないけど、やらないって言われると、ちょっと欲しいような気がしてくる。それと一緒。なんだろ、この心の動き。

機能性を問題にするなら、昨年までのケムール帽子は、ゴムがきつくて長時間かぶっていると、頭が痛くなった。それが大幅に改善された。2日間かぶっていても頭が痛くならない〜。
それはつまりゴムが緩められたから。緩んだおかげで、頭に載せるどころか、首までスッポリかぶれる。すっぽりかぶって活動できるように、目の穴を開けるといいかも。いっそう、ケムール人っぽい。


2011年3月26日 文化の融合による多様性の減少を、この場合は喜ぶべき?

ある同じ作業を複数人ですることを考えよう。互いに別々に、相互に連絡なく、きちんとしたマニュアルもなし。でもまあ簡単な指令書はあって、それなりに作業はこなせるとする。何が起きるだろう?
作業はこなせてるんだから、おおむね各人同じような事をしてるんだろうけど、その手順はずいぶん違ってたりするに違いない。もしかしたら全然違う方向から、似たような結果を生んでるのかもしれない。ここにはある種の多様性が生まれる。
その後、相互の意志疎通を可能にする。互いのやり方を知っても、自分のやり方を変えない意固地な奴もいるかもしれない。でも多くの人は、他人のやり方を何かしら取り入れるだろう。すなわち、作業プロセスにおける多様性は減少する。

文化って、学習プロセスを通じて、情報が集団内に保持される事だと思う。だとすると、個体が習得した技術や手順は、文化の元かもしれないけど、文化ではない。でも、その挙動は文化に似てる。
違った文化が出会って、両者が一緒になる。個々の文化を尊ぶ立場からすると認められない。多様性を貴ぶ側からすると、残念な結果。でもよくある事なんだな。

ってなことを、大学生が中心になって企画・実施してる子ども向けワークショップを見ながら考えてた。ある人が導入をやる。それを見てた人が次にやると、何かしら文化が伝承されてる。お互いが繰り返すと、その間で文化が成熟。でも、メンバーがそれまで見てない人に入れ替わると、最初のレベルに戻る。最初の二人とは微妙に違う導入の手順。ここに独自文化が発展していく。
が、見てる方としては、ちゃんとコミュニケートして、出来の良い方にそろえていけよ!と、多様性を重んじる立場とは思えないことを考えていたり。
コミュニケーションを重視する現代人は、おのずの多様性とは対極の立場にいるように感じた。


2011年3月25日 本の編集の秘技

みんなで書いた原稿を編集して、1冊の本に仕立てる。わが職場ではよくある作業。関係者が多いほど、原稿の集まりは悪く、原稿の質のばらつきも大きい。しっかりした原稿を整えてくれる奴もいれば、ぐだぐだの文章の奴もいて。真面目にすぐ出す奴がいれば、催促されてもなかなか出さない奴もいる。
で、まさに今、そういったみんなで書いた原稿を編集する作業をしている。この場合、いつもと大きく違うのは、すでに数年前に原稿は揃っていること、図もそろってる。それどころか文章もかなりの程度まで、推敲されまくった後。あとは、さっと集めて、さっと割り付ければお仕舞い。と当初は思っていたんだけど、そうもいかない感じ。

数年経って見てみると、元がグダグダな文章には、グダグダが残ってる…。そして、テキストにはなってないけど、テキストが必要な部分が出てくる。というわけで、結局いつもの秘技を繰り出す。端的に言えば、編集担当が勝手に書くわけだな。抜けてる部分を補いつつ、勝手に文章を書き換える。
プロの作家に原稿を依頼した編集がこんなことをやったら、大変なことになるだろうなぁ、思いつつ。自分でも、勝手に原稿を変えられて、それが不満な方向への改変だったら、二度と書いてやらないと思うし。ところが面白い事に、グダグダな文章の人は、文章に手を入れられてもあまり気にしないらしい。ということが経験的にわかってる。校正で、これでいいなと確認すればOK。
よい子は迂闊に真似しないように。


2011年3月24日 東日本のナマズは忙しくしてる?

ナマズを地震に例えてるんじゃなくって、生き物のナマズの話。でも、地震に絡んでの話ではある。

地震の前兆として、動物の異常行動に注目する人は少なくない。信じてる人の方が多い気すらする。今回の大地震でも、ちょっと前に大量にイルカがストランディングが前兆であったと、すでに事実のように聞かされる。
この手の話の難点は、さっぱりデータで立証されてない事。大きな地震はそんなに頻繁には起きないから、科学的には取り扱いにくい事。仮説検証するの大変だし。
…。でも、ここんとこ、東日本では、震度5以上の地震が頻繁に起きてるな。

今はそんな悠長な事を話してる場合か!と自分でも思う。まずは一人でも多く人命を救って欲しいし。なにより被災した方の衣食住を整えるのが先決。瓦礫を片付け、暮らしを取り戻し、と頑張る事が山積み。
でも、頑張ってばかりだと大変。この先は長いから。気晴らしがいるに違いない。生き物好きなら、生き物に目を向けてもいいかと。
と言い訳しておいて、

もし動物が地震の前兆を感じて異常行動するなら、いま東日本では、色んな動物が毎日のように異常行動しまくってないといけないんじゃなかろうか? ナマズは暴れまくって、やせ細る勢いのはず。浜にはイルカが、じゃんじゃん打ち上がり。イヌもたぶん大忙し。
不思議なことにそんな話は聞かない。それどころじゃない方も多いだろう。でも、揺れまくっているエリアでも、津波や原発の被害がなければ、けっこう動物の行動に目を向ける余力のある人もあるように聞く。
どうなんだろう。動物の異常行動が、てんこ盛り? あまり頻繁だと異常ではなく、もはや日常化してるかもしれんけど。


2011年3月23日 1冊去って、また1冊

今年度中に作らないといけない本が3冊。
とりあえず1冊はおおむねクリア。またまた編集者さんから発注が来てるけど、もう山はとうに越えて、済んだも同然。
で、2冊目に取りかかり中。なんだろう。本って、どこかで無理しないとできない気がする。ってわけで、今夜は終わらない。ここで大きな山を越えなくては。
そして、3冊目。すみませんすみません。

3冊目は置いといて。とりあえず2冊目の山を越えさえすれば、なんか一段落。そして置いとかれたは、油断の中でさらに先にずれこむ。ような気がする…。
今年度はなかなか終わりそうにないなぁ。


2011年3月22日 お見舞いは自粛じゃなくて、遠慮というか、躊躇う感じ

黙祷って苦手。死んだ人を悼む気持ちを、大勢で一緒に示す必要はないような気がして仕方がない。とくに今回の災害では、知る限り数少ない知人は全員無事。そんな自分がそこに加わるのは、いったいなんのポーズ?と自問してしまう。ってことで、昨日、某集まりの冒頭で黙祷しましょう、となったときは逃げ出してしまった。
それに、家族や友人が死んでしまったならともかく、そうでないなら。被災地から遠くにいて、日常を謳歌している者としては、死んだ人を悼むより先に、生きてる人にどんなサポートができるかを考えるのが先ではないかと思ったりする。

で、生きてる人に何ができるかと考えると、募金以外にあまりできることがない。関西はヤシマ作戦にもまだ混ぜてもらえない。ウエシマ作戦するほど品不足でもないし。励ましのメールでも送るの?
そこで、また問題が生じる。お見舞いや励ましも苦手。お見舞い・励ましされる側って、きっと大勢からお見舞い・励ましされてるよね。お見舞い・励ましメールにそんなにヴァリエーションがあるわけではないだろうし、今さらまた同じようなメールをもらっても、同じように返事を返すのが面倒なだけなんじゃ? と思ってしまう。
これがSMAPなら、テレビでお見舞い・励ましすれば、SMAPファンの被災者は喜んでくれそうだし。被災していないSMAPファンが義援金に協力するという効果も望めそう。有意義なので、じゃんじゃんやりなさい。でも、一般人の私ごときがねぇ、って感じ。

東北にほとんど知人はいないのだけど、数少ない知人が元気にしてるかは気になる。で、ブログやTwitterの様子をチェックするわけだけど、何をコメントしたもんだか。だから今さらお見舞い・励ましは…。かといって、風呂に入れないとか、電気がないとか、寒いとかに、どうコメントしたもんだか。同情されても仕方ないだろうし、大阪の日常をアピールするのはケンカ売ってるみたいだし。難しい。
というわけで、大阪と盛岡で、イチゴの値段が一緒だ! てな間抜けなコメントになるんだな。被災地に不足しているのが笑いであるなら、笑いのメッカ大阪から届けられるのは、笑いかもしれない。これからは、笑いのとれるコメントを付けるよう考えよう。お見舞い・励ましより役に立ちそうでしょ?


2011年3月21日 学会のようなもの

学会のようなものの、学会大会のようなものがあった。学会のようなものは随分昔からあるが、学会大会のようなものは去年から始めた。去年はあんまり学会大会っぽくなかった気がするが、今年は随分学会大会っぽくなった気がする。でも、学会や学会大会に近づけばそれでいいんだろうか。
学会も学会大会もすでにいくらもある。ここは似て非なる、それでいてニーズのある、すき間に居場所を確保したいところ。


2011年3月20日 カラスの話

長い間、カラスの集団ねぐらの調査をしてこられた方の話をうかがった。高校の先生をしながらの調査。でもちゃんと論文として発表してる。たいしたもんだ。同じシーズンに、8ヶ所ほどのカラスの集団ねぐらを同時進行で調べていて、いったいどんな風に調査してるんだろう。と以前から不思議に思っていた。今日、尋ねてみてわかった。
とにかく集団ねぐらに集まる個体数を数えるので、1日1ヶ所しか調査できない。だから、ほとんど毎日じゅんぐりに8ヶ所を調査してまわっていたらしい。それを少なくとも2年間。ようやるわ〜。


2011年3月19日 鳥の羽根拾い行事

今日は鳥の観察会は、鳥の観察ではなく、羽根拾い。このご時世なので、あまり人が来ないかと思ったら、いつも並の参加者が集まった。ちゃんと日常を維持してて偉い偉い。と思ったら、終わってから、今日はめっちゃ参加者多かった? とおかんに尋ねられた。今日の行事はいつもと違って、派手な広報が展開されていたらしい。で、ものすごい人が来たらどうしよう〜、と密かに思っていたらしいのだ。だとしたら、今日は参加者少なめだったのかなぁ。

ということはさておいて、みんなで下を向いて歩くと、いろんな鳥の羽根が拾える。実は先週、予行演習をしているのだけど、その時よりもはるかに多くの羽根を拾った。先週と今日の大きな違いは、参加者数もあるけど、なによ子どもの人数の違いが大きいのではないかと思った。なんせ、めぼしいのを拾ってくるのはことごとく子どもたちなのだ。

同定できた羽根は、コブハクチョウ、カルガモ、ハイタカ、バン?、ドバト、キジバト、アオバト、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ヒガラ?、メジロ、マヒワ、カラス。

圧倒的に多いのは、ドバト、キジバト、カラスなのだが、最初に普通種3種を説明しておいて、それ以外をがんばって探すよう誘導。見つける見つける。ハイタカ、バン?、ヒガラ?、マヒワは現地では、確信が持てず、持って帰ってきて調べる羽目に。それでも自信がないのには、?付き。
やってみてわかった。これはキノコの観察会と一緒だ。鳥の行事とは思えないくらい進むスピードが遅い。しばしば種類がわからないのや自信がないのが出てきて困る。そして次から次へのみんなが名前を尋ねにくるから、大勢を一人で相手するのが大変。
次の機会には、もう少しスタッフを増やした方がよさそう。


2011年3月18日 買い占めに、乗じた儲けを、被災地支援に

関東方面では、買い占めでスーパーやコンビニから商品がなくなってるという。停電とかもあるし、関東もたいへんなんだなぁ。と呑気に報道を見てたら、奈良県でも買い占めで、カップ麺や米が売り切れてるという報道が出てきてびっくり。買って、関東の知り合いに送ってるのかと思ったら、インタビューされてた若いお母さんがわかりやすい説明をしてくれていた。

近所の奥さん達が軒並み買い占めてるので、うちも買い占めなくっちゃと。なんかわからんけど、不安なんです。

不安だから買い占める。というのは、つまり人間は、不安だと貯食行動に走るってことかな。これが少なくとも哺乳類に一般的かどうかは、ネズミかリスで実験的に解明できそう。ってゆうか、すでに実験例がありそうな。
ということは、さておき。奈良県でそうなら大阪府でもそうなのか?と思って大阪市南部にあるとあるスーパーをのぞいてみた。確かにカップ麺はよく売れている。すごい減ってる感がある。が、売り切れるほどではなかった。せっかくなので、二つほど貯食してみた。これは夜食用。

非被災地における経済がストップするのが心配。という立場からすれば、買い占めという形で購買行動を起こしてくれるなら、それはそれでいいんじゃないかとも思う。カップ麺製造業者さんは、いつもの3倍から増産していただいて、いつもの倍、売りまくってもうけて頂こう。その代わりに1/3を被災地に無償提供してくれたらいいんじゃないかと。我々がちまちまと物資を送るより、企業がみずから送ってくれた方が効率がいいに決まってる。
この災害に乗じて儲けるのをためらう必要はないと思う。いつも以上にガンガン儲けて、その分を被災地サポートに回してくれたら、ぜんぜん文句はない。むしろ損を覚悟で被災地支援をしてる企業には危惧を覚える。短期的な対応なら、それでもいい。でも損を伴う支援は、長期間維持できないでしょ? 支援と企業活動の両立を成し遂げることこそが必要だと思う。

そういった意味では、やっぱり非被災地の消費者の役割は大きい。消費者は、自らの購買行動が、被災地支援につながってるかまで見極めて行動しなくてはならない。購買行動を通じて、被災地支援に積極的な企業をサポートする。そうじゃなかったら、被災地支援に積極的な企業がつぶれてしまう。つぶれてしまうと被災地支援がとどこおる。
誰かが、被災地支援の貢献度で、企業をランク付けしてくれたらいいんだな。消費者は、そのランクを見ながら、自分の購買欲との兼ね合いで、どの企業の商品を買うかを決める。企業間に、被災地サポート競争が生まれるという構造。

この構造は、被災地復興が成し遂げられたあかつきには、さらに広い意味での社会的貢献におけるランク付けにシフトしていけばよろしい。良い社会を作っていくのに役立ちそうに思うけど、どうかな?


2011年3月17日 イカナゴ漁の漁港

イカナゴ漁と言えば、明石海峡の周辺のイメージ。先日行った淡路島では、岩屋漁港、仮屋漁港、生穂漁港なんかにイカナゴが水揚げされてる事が確認できた。水揚げを見たんじゃなくって、イカナゴが落ちてたり、それでユリカモメが宴ってるのを見ただけやけど。
でもイカナゴが名物なのは淡路島だけやないはず。というわけで、今日は神戸側のイカナゴ漁事情を調査した。うそです。大阪湾岸の水鳥調査の神戸市〜西宮市に行ってきた。ただ漁港は基本的にチェックするので、結果的にはイカナゴ漁事情がわかる。

結論から言えば、神戸市でイカナゴ漁をしてるのは、垂水漁港だけらしい。塩屋漁港も須磨漁港もそんな気配がまるでない。まあ、垂水漁港がイカナゴ漁してるらしいのは、ずいぶん前からわかってた。漁港に「イカナゴ釘煮」の看板出てるし!
あいにく午前8時半頃の調査。調査時間帯が少し早いので、たぶんイカナゴの水揚げはピークではなく、岩屋港との比較はできない。が、帰ってくる漁船は少なめな感じ。水揚げされたイカナゴが軽トラックに積まれて運ばれていく岩屋港と違って、こちらはドアの付いたかっちょいいトラックで運ばれていくのが多い。
で、イカナゴ漁をしているだけあって。というか、いつもはろくにいないのに、イカナゴ漁をしている今の時期だけ、垂水漁港にはユリカモメをはじめとするカモメ類が集まってきていた。ただ、数千羽が集まる岩屋漁港とは違って、せいぜい200羽程度。この違いは漁獲量の違いを表しているんだろうか?

淡路島も本州側も、明石海峡大橋の東側のイカナゴ漁の状況しか調査できてない。明石海峡大橋より西もイカナゴ漁してるよね? そこにはカモメ類が集まってるんだろうか? ちょっと気になる。


2011年3月16日 自粛の使用は自粛、不謹慎は使用禁止

東日本では大変な事になってるけど、大阪にいるといつもと同じ日常。ニュースの世界と、目の前の現実とのギャップに唖然とする感じ。日常ってありがたいもんなんだなと思ったりする。
そんな中で、こんな話が聞こえてきた。

・東日本がたいへんなことになってるから、行事は自粛した方がいいのでは?
・こんなご時世に旅行に行くのは不謹慎かなぁ?

被災地から離れて、西日本なんかの各地でこんな事が話し合われてるに違いない。このままでは、観光業関連や外食産業が壊滅的打撃を受けるのは必至。被災していない西日本の経済活動まで停滞してしまう。そのことに、ものすごい危惧を覚える。
被災地には長期にわたるさまざまな支援が必要になるはず。元の生活を取り戻すにはとても長い時間がかかる。地震と津波の直接の影響は少なかったはずの東京もそれなりに被災地で、必ずしも当てになりそうにない。ほとんど無傷の西日本こそが、被災地復興の最後の砦。西日本に余裕がなくなったら、被災地への支援まで滞ってしまう。だからこそ西日本は、とにかく体力を維持しなくてはならない。今まで通りに経済を維持していかないといけない。
大量消費に基づく社会はいい加減転換した方がいいと思う。原発なくして節電社会を作るのもいいと思う。でも、この非常時にすぐに転換するのは難しい。とりあえず西日本は経済をクルクル回して(いつもより多めに回しております!)、その分を被災地支援に回すくらいの勢いが必要。

ってわけで、夜はいつも通り呑み屋へ出掛けて、週末にはカラオケで歌うように。酒量をちょっと減らして、義援金に回してもいいけど、全部自粛してはダメ。
旅行にも行って、南の島とかにちゃんとお金を落としてくるように。ちょっと気が咎めるなら、経費を少しけずって義援金に回してもいいけど、旅行をやめてはダメ。
それは不謹慎ではなく、長期にわたる被災地支援にもつながるもの。かなり心苦しい気はするけど、自粛も不謹慎も誰のためにもならない。

繰り返しになるけど、西日本の人たちまでが疲弊したら、いざという時に動けなくなる。第一、西日本に日常がなくなったら、日本に日常がなくなってしまう。やや後ろめたくっても、自分たちにどんな被災地サポートができるかを常に考えながら、無理にでも日常を続けるのである。
というわけで、週末には観察会に講演会といつも通り行事が盛りだくさん。予定通り実施するので、みんな来てね。


2011年3月15日 ミームの増殖ツールとしてのTwitter

薄情な人間を自認してる。他人からもそう言われるし、きっとそうなんだろう。悲劇や不幸な出来事は、いつでもニュースにあふれてる。気の毒には思っても、その人のために何かしなくっちゃ、と思うことはない。でも、今回の地震はちょっと様子が違う。被災した人のために何かできないものかと考えてしまう。薄情者のはずなのに、おかしい。
一つには、阪神淡路大震災をはるかに上回る被害の大きさがあるのかもしれない。が、それだけとは思えない。で、気付いたのがTwitter。

今回の震災が起きてから、情報をTwitterから得る事が多くなった。マスコミは、同じスペクタクル映像ばかり流したかと思ったら、被災した人に無遠慮な不愉快な質問ばかり。と思ったら何にも分かってなさそうなコメンテイターの何も情報を付け加えていないコメントを流してるだけ。と思ったら、記者会見では偉そうに質問してばかり。不愉快な上に、欲しい情報が得られない。
という訳で、Twitterで流れた情報を拾って、元サイトにあたる。そのため、Twitterをチェックしてる時間が増えた。
Twitterを見てると、とても多くの人が、被災地で頑張ってる事がわかる。とても多くの人が、被災した人のために何が出来るかを考えてる事がわかる。さすがの薄情者もその影響を受けたとみえる。これは、いわばTwitterを経由して、ある種のミームを取り込んだと理解できる。

考えてみると、かつてのミームの増殖ツールは、オフラインでの口コミ、マスコミ、出版といったものがメイン。増殖速度が遅いか、ある種の偏向フィルターがかかっていた。しかし、ここに来て、ブログやTwitterの拡がり。とくに同時性が強いTwitterは、ミームを広く高速で増殖させるツールとして極めて有効。ツールによるフィルタリングがなくなったのも大きい。
ミームの歴史において、これは画期的なことなのではないか? 増殖に成功するミームの性質も大きく変化すると考えられる。いわばツールによる制限ではなく、ミームを受ける側による選択圧が強くかかると言っていいだろう。

なんてことを考えると、Twitterってけっこう怖い気もする。でも、うまく行けば、社会を良い方に変えるのに役立つかもしれない。
大震災後のTwitterでの発言を見ていると、多くの日本人は善人と信じていいような気がする。おかげでこの薄情者も善人ミームに影響するしまつ。それはそれでいいかなと思ったり。


2011年3月14日 東日本の知人

あまり知り合いが多くないのを自覚しているが、なんだかんだで、仕事や学会絡みで東日本の人とのやり取りがあるなぁ。とここ数日改めて思う。

学会誌の初校を送る。東京方面の人が多い。校正のお願いと一緒に、無事かどうかを確かめる。みんな大丈夫そう。ちょうど生態学会が函館で開かれていたから、そこに行ってた人が多い様子。
地震前に、DNAのサンプリングやら解剖をしたいといった依頼があった。冷凍室を発掘しないといけないので、としばらく待ってたら地震。約束通り発掘したから、お知らせ。二人とも東京なので、そんなこと気に掛けてる余裕はないかなぁ。と思ってたら、二人ともこっちにすぐにやってくる勢い。落ち着いてからでいいんじゃないの?と返事してみたり。
地震前から画像を貸して欲しいと言ってきていたマスコミ。バラエティ番組に使うという話だった。このご時世にバラエティ番組があるのか? と尋ねたら、わからないけど、やっぱり一応番組作りはするらしい。

東北方面の知り合いはほとんどいない。今回のやり取りも基本的に東京の人とばかり。東京も交通に電気にとまだまだ大変そうだけど、やり取りしたみなさんは、驚くほど元気だった。よかった。


2011年3月13日 長居タヌキ連続死亡事件

今日、長居公園で死んでいたタヌキを受け取った。この1ヶ月ほどの間に4頭目。長居のタヌキに何が起こってるんだろう。


2011年3月12日 日常の風景

地震、津波、原発事故。なんか仕事が手に付かない。が、大阪でテレビを見ながら祈ってても誰も喜ばないので、なんとか日常を続ける。という言い訳をしないと、日常を続けてはいけないような、妙な罪悪感。あれだけの非日常を見ると、ここにある日常の風景が、とても不思議な気がする。
でも、テレビの風景は、関西人にとっても確実に明日の我が身。数十年以内に東南海地震と南海地震が起きるという話だし。とりあえず、大阪湾岸をウロウロする機会が多い今日この頃、大津波警報が出たらすぐに避難できるよう、つねにネットにつながっておいた方がよさそう。
日常を続けられる間は続けて、できる範囲で復興に協力したいと思う。


2011年3月11日 3月の淡路島:岩屋港午前10時

今日は月例の淡路島調査。調査が早めに終わって、幸い。帰路に就いた直後に、地震が起きて、大津波警報も出たらしい。こちらはちょうど車の中で、地震すら気づかず。後から気づいて驚いた次第。
地震ですっかり吹っ飛んでしまった感があるが、3月の淡路島は印象的だった。何より2月には大きな勘違いをしていたことが判明。訂正も兼ねて記録しておかなくっちゃ。

今日の何よりの収穫は、生イカナゴ丼を食べたこと! 鳥の調査に行ったのに、鳥と関係ないやないか! という声が聞こえてきそうだが、昨年11月以来の悲願だったし。
もう一つは、イカナゴ漁の水揚げのタイミング避けないと、調査は大変なことになるという事。

私の記憶が確かなら、大阪湾のイカナゴ漁は、2月に始まるから、2月になると京都盆地からユリカモメの姿が消えて、みんな大阪湾に行ってしまう。と、15年ほど前に言われてた気がする。それ以来、イカナゴ漁は2月からと堅く信じていた。で、2月に生イカナゴ丼を楽しみにして淡路島にいったわけ。
教えて頂いたところによると、今年の大阪湾のイカナゴ漁の解禁は、3月3日。2月に生イカナゴ丼があるわけないやん〜。そしてやっぱりイカナゴ漁をしてたら生イカナゴ丼があるやん! 生イカナゴ丼はおいしかった。生のイワシを一緒で、内臓付きなせいかちょっと苦みがある。イカナゴは傷むのが早いので、水揚げする漁港のそばでしか食べられないみたい。道の駅あわじにはあるけど、すぐ近くのサービスエリアにはなかった。

午前9時半頃に岩屋港について、生イカナゴ丼を見つけて、大喜びで朝飯として食べた。で、午前10時少し前に岩屋港に移動して、カモメ類のカウントを…。それが間違いだった。
イカナゴ漁って、午前10時までというきまりらしい。だから午前10時の少し前から漁に出ていた漁船が次々と帰ってくる。さっと水揚げして、船着き場に移動するのだけど。次から次へと漁船が帰ってくる。その間、ずーっとユリカモメを中心とするカモメ類と、トビとアオサギは大騒ぎ。宴である。カウントどころではなくなる。港の中だけでなく、港の外で漁船を待っているユリカモメの群れもあって、それが漁船と一緒に入ってきたり、出ていったり。
ざっと数えたら、港内に約2000羽、港のすぐ外に約2000羽。恐らく今日時点で、大阪湾で一番ユリカモメが多い場所は岩屋港に違いない。イカナゴ漁が京阪神のユリカモメの分布を左右しているのは間違いなさそう。

数千羽のユリカモメの乱舞の光景じたいは素晴らしかった。が、調査には不適。来月は、先にカモメ類の数を数えてから、生イカナゴ丼を食べることにしよう。


2011年3月10日 日本鳥の巣図鑑脱稿

脱稿って、なんか響きがよくないね。痔の一種みたい。でも、嬉しい。


2011年3月9日 鳥の巣撮影のタブー

たしか日本野鳥の会は、繁殖中の鳥の巣を撮影することを否定していたんじゃなかったっけ? 少なくとも営巣中の鳥の巣の画像は掲載しないって方針なかったっけ? 少なくとも一部のバードウォッチャーの間では、鳥の巣の画像はタブー視されてた気がする。
いま鳥の巣の本を編集中。よくぞこれだけ!っていうくらい繁殖中の鳥の巣の画像が出てくる。大丈夫かなぁ。
大丈夫って何が?


2011年3月8日 主役級

とある月刊誌?のマンガで、主役をいただいた。嬉しい〜。ってことはなく複雑な気分。だって、Pタリロで時々主役をもらうTマネギみたいなんだもん。キャラの口がTマネギそっくり。やってることは、むしろPタリロに似てるかもしれんが…。できれば、Bンコランのような見た目で登場したかったかも(あくまでも見た目だけ)。


2011年3月7日 我が家の臭い

昨日の続きなんだけど。大阪府某所で、スナメリを拾ってきたんだな。なんか黒ずんでいて、当然のように腐っている。まあドロドロではないんだけど、屋外でもそれなりに臭う。ビニール袋に詰めて、口をガムテープでグルグル巻きにしたけど、持って帰る途中ほんのり香ってる。かついで電車に乗っても許せる程度ではあるけど、どこからともなく漬け物のような香りが…。
帰り道に雨が降り出し、家にたどり着いた時には、けっこう降っていた。冷凍室まで持っていくのは挫折。自宅の玄関に転がした。

というわけで、一晩腐ったスナメリと一緒に寝たんだけど、ぜんぜん臭わなかった。うっかりすると、スナメリがあるのを忘れてしまいそうなくらい。たくさん部屋のある豪邸にすんでるわけではなく、事実上のワンルーム。スナメリぜんぜん臭くないやん。あるいは梱包の仕方が完璧やったかなぁ。と思った。
で、職場の冷蔵庫まで運んできて、スナメリをたたきこんだ。それはいいんだけど、職場に来てみるとスナメリはけっこう臭い。スナメリが通っただけの廊下ですらしばらく臭ってる。
なぜ我が家では臭わなかった?

考えられる事は限られている。
1.我が家は、最初からスナメリに似た臭いがしていて、スナメリの臭いはとけ込んでしまって感じられなかった。ぬか床があるから、同系統の臭いがしてるかも。
2.我が家はスナメリ以上の臭いがしていて、スナメリの臭いはマスクされて感じられなかった。近頃焼き魚が多いから、そのせいかな?
3.我が家は、なんかわからんけどスナメリの臭いを消すパワーがある。
4.スナメリくんが気を使って、我が家に居候している間は、あまり臭わないようにしてくれていた。

家主としては、3が正解だと信じている。決して1じゃないと思う。


2011年3月6日 大阪でビーチコーミング

泉南のとある河口。近頃毎月通ってる場所だけど、こんなに色々落ちてる場所とは知らなかった。
昨日、スナメリほか色々落ちてると聞いたので、近くにきたついでに寄ってみた。
というか本来、鳥の観察会で、ホオアカを探しに行ったのに、なぜかみんなスナメリを拾いに行きたがっているのを知っていて、気を使って行程に入れてくれた感じ。
予定通りスナメリはあった。情報通り首から上はなかった。情報通り、浜をウロウロすると他にも色々落ちていた。

こんなに色々落ちてるなら、毎月チェックしないといけないかなぁ。でも、鳥の調査の途中に余裕があるかなぁ。


2011年3月5日 名前はルンバ

いつの間にか、気づいたら向かいの部屋にリクガメが暮らしていた。ギリシャリクガメっていうんだろうか?
ゴソゴソうるさいと思っていたら、飼育ケースをこわして脱出していた。うるさいので、こっちの部屋に連れてきて放し飼いにする。少しするとウロウロし始める。明らかに負の走光性がある。机の下とか暗いところに突っ込んでいく。かと思ったら、廊下に出て行く。部屋より廊下の方が暗いかららしい。廊下に出てどっちに曲がるかはランダムかも。でも、その後は、概ね廊下に沿ってフラフラ歩いて行って、人がいる部屋には入らず、人のいない部屋に入っていく。人のいる部屋は明るく、人がいる部屋は暗いことが多いかららしい。後をつけて、見失いそうになったら回収してくる。その繰り返し。
カメの方向を決める法則性を考えているうちは楽しかったが、負の走光性仮説がおおむね支持され。でも、細かいところで、それだけでは説明しきれない動きを見せ。かといって追加の法則が思いつかない。ってところで飽きてきた。

しばらく部屋や廊下を歩かせたあとのカメは、腹甲や脚や尻尾にたくさんの埃をつけている。掃除して歩いてくれているようなもんだな。お掃除用に部屋に放し飼いにすればいいかもしれない。ただし、負の走光性があるので、部屋の明るさが重要。

【2011年4月16日の追記】
ルンバと名付けたカメは、飼い主によると正しくはマンゴーという名だそうな。話し合いの結果、フルネームを、マンゴー・ルンバとすることになった。


2011年3月3日 ホネのポータルサイト

愛知県の方々と話をする機会があった。T市のY学芸員さんが吠えていた。どこにどんなホネがあるかのデータベースを作って、せっかく作ったホネの利用を促進しないと、ホネホネ活動は完結しない!
単館の所蔵リストではなく、複数館横断のデータベースが欲しいらしい。それって、某国立の博物館が中心に金撒いてやってるあの企画とかぶってない? そもそもデータベースは立ち上げ以上に、如何に更新し続けるかがネック。それがなければ、一時的な祭り。祭りの成果にもそれなりに意味があるだろうけど、でも残念感は否めない。
で、思った方向性。
・最初は、各ホネリストサイトへのリンクからスタートして、次に個別に作った登録ホネデータベースの横断検索、そしてあらゆるホネデータベースのサーチエンジンと展開とか。
・博物館や大学関連のホネだけでなく、個人も自分のコレクションをネットにアップしたら、検索たいしょうに。
・ホネコレクション情報を継続的にアップする事へのインセンティブを設定。利用の便宜?ステイタス?図書館イメージなら相互利用の活性化?


2011年3月2日 化石のワークショップ案

子どもは塗り絵が好き。子どもは化石が好き。というわけで、こんなワークショップはいかが?

近畿地方の地質図を用意する。白黒ヴァージョンで、模様とかで何層かがわかるようにしてある。子ども向けなのであまり詳しいのはダメ。解像度も低めでよさげ。極端な話、化石が出る地域と出ない地域でもかまわない。
それぞれの地層から出た化石の線画も周囲に配置。どの地層から出たかは、線でも引っ張ってわかるように。
あとは、簡単。子どもがそれぞれの層に好きな色を割り振って塗り絵するだけ。

化石はどこにでも出るわけではない。特定の地域に分布する特定の地層から出ること。できれば化石の種類によって出る地層は違っていること。なんかがわかれば御の字。すべては、子どもが塗り絵できる地質図が用意できるかにあるけどね。
超細かく詳しくして、大人向けワークショップにしても成り立つかも。ワークショップというより、ちまちま何日もかけて完成させる塗り絵。ピースの多いジグソーパズルに通じるかも。


2011年3月1日 エコミシュランガイド

エコな活動に★を付ける。ガイドブック作成というよりは、格付け会社的な成績評価と理解しやた方がいいのかも。ミシュランガイドはセレクトして、良い物だけをピックアップして、それに格付けする。格付け会社は、ダメなのにもダメという格を与える気がする。前者は誉める、後者はけなす、という印象があるなぁ。


2011年2月28日 雨の大和川の水鳥

雨だけど、大和川の水鳥カウントに行った。今月は今日で終わりなので仕方がない。膝上から下、(自転車のハンドルを握っている)右腕はびっしょり。調査結果を記録する地図もノートもびっしょり。ボールペンが水をひろって書きにくい。とまあ、踏んだり蹴ったりな感じだが、日頃は見ない雨の日の鳥の様子は、いつもと少し違って面白かった。
雨の大和川。この川は雨が降るとすぐに水位が上がって、止んだらすぐに水位も下がる。今日も、調査をしている間にも見る見る水位が上がっていく感じ。最初は中州は少ない程度だったのが、やがて中州はまったくなくなってしまった。

サギ類は全般にとても少なめ。カモ類はわずかに残った中州に乗っている事が多い。と思ったら、けっこう高水敷にも上がっている。よく上がっていたのは、ヒドリガモとコガモ。マガモやカルガモも少し上がっている様子。高水敷避難してるというより、人気が少ない高水敷で昼間から採食している様子。
一方、オナガガモやオカヨシガモはまったく陸には上がってなかった。オカヨシガモとヒドリガモは、水位が上がり、流れも速い水面を上流に向かってがんばって泳ぎ、流れてくるものを採食しているのがけっこう見られた。がんばって脚を動かしているのだろう。いつもの浮いてる姿勢よりも、お尻を落とし気味。体全体が沈んでいる雰囲気だった。
一方、カモメ類は完全に高水敷に避難してきている様子。とくに河口部の中州はほぼなくなっていたので、少し内陸にまで入り込んで、高水敷や砂地に集まっていた。カモメやセグロカモメが群れでこんなに内陸まで入り込んでるのは初めて見た。
河口の先には、いつになく多くのホシハジロが浮かんでいた。季節柄なのか雨のせいなのかは不明。カンムリカイツブリも浮いていたけど、水があんなに濁っていては、採食は難しいんじゃないかなぁ。

今日は、暖かい雨と聞いていたので、手袋なし、素足に草履で出掛けた。雨に濡れて、風もそこそこあって、寒かった。できれば雨の日の調査は止めよう。


2011年2月27日 岐阜県博物館探検記

展示だけでなく、収蔵庫も目にする事ができた。面白かった。というか、少なくとも鳥屋やホネ屋にとっては、展示よりも収蔵庫の方がはるかに楽しい。あんなに見栄えのする物がいっぱい並んでる収蔵庫も少ないんじゃなかろうか?


2011年2月26日 淡水の水族館

アクア・トトぎふに行った。淡水魚の水族館ってコンセプトは面白いな〜。とにかく淡水にこだわる。魚はもちろん淡水魚。魚以外でも淡水ならOK。という訳で、両生類に淡水ガメ、ワニもあり。で、鳥や哺乳類は何がいるかというと、コサギ、カルガモ、コツメカワウソ、カピバラ。なんか物足りない。淡水にこだわった水族館は、もっと可能性を追求出来そうな気がする。
勝手にお薦め企画を考える。とりあえず鳥と哺乳類を充実させよう。鳥はやっぱり潜るところを見せたい。潜らなくてもいいから魚を採るところが見たい。可愛い感じでは、カイツブリやカワセミはどうかな? といいつつ、ここはできればウが欲しい。岐阜の淡水にいるウならカワウだけれど、ここは岐阜。ウミウを入れて、鵜飼いの実演を見せよう。もちろん水中の様子を。魚を捕まえたけど、呑み込めずに、引っ張られてしぶしぶ鵜匠の元に戻される様子は面白いに違いない。アシカのショーに並ぶ人気のショーになる。かも。
国産の哺乳類なら、マニアックにカワネズミを入れて欲しい。新たなスターになるかも。名前はカワちゃんかなぁ。
海岸の淡水哺乳類なら、カワイルカを見てみたいけど、無理っぽいからマナティで手を打とう。マナティーを軸に北アメリカの淡水域の新コーナーを立ち上げよう。
魚に関しても現在は、岐阜県の淡水魚、メコン川の淡水魚、コンゴ川の淡水魚、アマゾン川の淡水魚、と地元と熱帯に偏ってる。ここで抜けている地域をとりあげたコーナーが欲しいところ。北アメリカしかり、ユーラシアしかり。チョウザメなんかカッコイイと思うぞ。
あと、カメがもっと充実したら、また別の客層がつかめそうな気がする。てな具合に、いくらでも妄想が膨らむ。今後の展開に期待しよう。

ちなみにアシカのショーがあるようだけど、これはカリフォルニアアシカやんね? 淡水とちゃうし。いかんいかん。ここは一つ、バイカルアザラシかカワイルカのショーに差し替えを。


2011年2月25日 今月中にしなくっちゃ!

という具合に、月末が締切ってことはよくあるね。一日一日に差はないのに、月の終わり頃と、月の初め頃では、相当扱いが違う。はっきり行って、月末の数日は大嫌いだけど、その分だけ月初めの数日は大好き。まあ、真に月初めを向かえていたらの話だけど。
というわけで、意味無く締切は月末というところに設定されがち。締切自体は、随分以前から分かっていたとしても、締切も迫っていないのに仕事をする気にはなかなかならない。それが原稿書きといった仕事であればなおさらのこと。締切が迫って初めて、原稿書くパワーが蓄積されていくわけ。
というのは、万国共通と信じてる。信じつつ、2月末締切の本の編集作業を再開した。問題はどのくらい締切が迫れば作業を進めるパワーが充分蓄積されるかという点。答えは簡単、1週間。
という体で、今日作業を再開したんだな。えっ、2月は28日までしかないって?! しまった〜。気づかなかった。25日から31日なら1週間と信じてた〜。
という言い訳で、3月3日まで粘ろうという計画を思いついた。しばらくは大好きな月初めは来ないらしい。


2011年2月24日 シカが増えたのを放っておくと

山が林じゃなく、草原になるんだろう。もし温暖化が進んだら、草原化前線は北上。
昔から食植性動物による草原化と草原の維持はあったのかも。でないと、現在、放牧によって維持されてる半自然草原に生息してる生物は、日本に生息できなかったのでは?

たとえば『生命は細部に宿りたまう』(加藤真2010)にこんな事が書かれていたりする(抜き書きしてるので、著者の意図が多少ねじ曲げられてるかもしれない点はご承知置きを)。
「牛馬が野に放たれる以前に、日本列島に草原は存在したのだろうか。有史以来、日本列島には牛も馬も生息していなかった。牛は弥生時代に、馬はそれよりさらに遅れて五世紀ころに、日本に渡来したと考えられている。
(中略)
草原性植物が、牛馬とともに大陸から持ち込まれたものとは考えにくい。
(中略)
人びとの活動が半自然草原の面積を拡大する以前に、小規模であったかもしれないが、草原は確かに日本列島に存在していたということになる。火山ではなく、牛馬でもなく、草原の維持に貢献していたのは、在来の草食獣の採食だろうか。
(中略)
日本列島に昔から生息していた草食獣は、カモシカとシカとウサギの三種である。とりわけシカは、群れで行動し、草も好きだが、樹木の葉をもよく採食する。シカの群れが繰り返し、同じ餌場を集中的に利用すれば、そこでは草原が維持されるに違いない。
(中略)
シカの個体数は、オオカミの捕食圧や狩猟圧によって抑えられてはいたものの、森林からしばしば草原に出没して採食をするという習性は、草原の維持にシカの適度な採食が果たしていた役割を暗示する。」

シカが草原を維持しつつ、草原性植物の生息をも許容する。一部の地域を草原化しつつ、森林も維持する。シカをこのようにシカをコントロールしてたメカニズムとして考えられるのは、オオカミと狩猟だけなのか? 人による狩猟もさほどなかった時代だと、オオカミだけが頑張ってた? 本当にオオカミはそんな風に機能できるの? この点はあまり真面目に問われてこなかった気がする。
たとえば、オオカミが増えすぎて、シカの生息密度を低くしすぎてもいけないわけ。大部分のエリアで、捕食者によって低密度に押さえられてるシカが、所々で捕食者からエスケープするみたいな、そんなパターンが維持されなくてはならない。本当にそんな事が起きるのかな? 起きるとしても単にオオカミがいればいいだけとは思えない。なにか他の要素が必要なんじゃなかろうか?


2011年2月23日 風邪ひいた

昨日のこと。自転車で、大阪市内から富田林へ。農耕地の冬鳥の分布調査。地図でまとまった農耕地を見つけては、寄り道して、双眼鏡でながめるの繰り返し。最南端は河内長野市の頭の先をかすめる感じ。河内長野市滞在時間は5分間。で、引き返して来た。
自転車で出掛ける調査の難点は、出掛けた分だけ帰ってこなあかんと言うこと。帰りも農耕地をチェックしながらの帰り道。
半分位帰ってきた頃から、なぜかペダルが重くなってきた。もうめぼしい農耕地はないので、後はほぼ帰るだけ。なのにひたすらペダルは重い。かなりヘロヘロで帰宅、そのまま布団の中へ。朝まで起きられなかった。
体が熱っぽい。これは噂のインフルエンザでは? が、18時間ほど寝て、復活。インフルエンザにしては、ちょっと復活が早いかも。と思いつつ今日の調査は断念。残念。
暖かい1日だったのに風邪引くなんて不思議。2日連続で、7時間、8時間と自転車で出掛けたからかなぁ。


2011年2月21日 ため池の水を落としてまだ入れる

それだけの操作で、ため池の生物相は随分変わるんだなぁ。と毎月いくつものため池をながめてると思う。
水を抜けば当然、泥の中や水路に退避できない魚は死滅するんだろう。他にもひからびる水生生物多数。そうした水生生物が死滅する中で、しぶとく生き残れる生物が、水が入った時に我が世の春を謳歌するに違いない。

とある池。水を抜く前は、全面をオオアカウキクサに埋め尽くされていた。埋めるだけではなく盛り上がっていた感すらある。
で、水が抜かれる。見たところオオアカウキクサは別に平気な様子。浮いてる代わりに、現れた泥底に張り付いているだけ。水生型から陸生型にスムーズに移行? なんてことがあるのかどうかは知らないが、そんなイメージ。
そして、今日見たら水が入っていた。オオアカウキクサは影も形もない。先月は水のない底に張り付いていたんじゃなかったっけ? 一度張り付いたらとれなくなって、水が戻ると底に取り残されるの?
思い起こせば、この池では毎年同じ事が繰り返されている気がする。来年は、もう少し心して様子をみておくことにしよう。


2011年2月20日 松ぼっくりで食べる鳥

池にはそこそこカモがいるけど、林の鳥はさっぱり。などと思いながら歩いていたら、にわかに鳥の気配が濃くなった。公園によくあるマツの植え込みに、カラ類の群れが来てるらしい。見てみるとヒガラだった。松ぼっくりを順にチェックしている。なんか黄色い鳥も来た。と思ったら、マヒワだった。1羽だけでカラ類の混群に混じっているらしい。やがてヤマガラも合流。
みんな松ぼっくりで何か食べているらしい。マヒワは当然マツの実を食べてるんだろう。ヤマガラもマツの実を引っ張り出して、足で押さえてつついている。で、問題はヒガラ。松ぼっくりから何か採ってるけど、実を食べてるの? それとも松ぼっくりに何か虫がいるのかな? ヒガラがマツの実を食べられるとは思えないなぁ。

【追記】
東京のHさんに教えて頂いた。ヒガラが松ぼっくりからマツの実を取り出して、運んで行くのを観察したことがあるとのこと。食べたシーンは見てないようだけど、ヒガラがマツの実を採食してる可能性は高そう。今度機会があれば、もう少し注目してみよう。


2011年2月19日 ◆群れと群がり 複数種の集合の場合

群れと群がりは違うんだ!と昔教わった覚えがあるな〜。近頃そんな区別を語ってる人もいないな〜。と思ったら、

群れ:多少とも統一的な行動をとる動物の個体の集合した状態またはその集団。集まることで相互誘引の関係(社会関係)が生じる<中略>各個体がそれぞれ環境条件に対応して集まっている状態である群がりとは区別される。(鳥類学辞典)

まだ、区別するんだ〜。これを読んで改めて思った。意味のわからん日本語を翻訳すると、
カラ類の群れみたいにずっと一緒に動いてるのは、群れ。果実をつけたクスノキにわやー、っと集まってるだけで、その後てんでバラバラに散っていくなら、群がり。ってことかと。
あるいは、学校で授業を受けるクラスは群れ。満員電車にいくら大勢の人が集まっていても、その後バラバラに散っていくから、群がり。って感じかと。満員電車の場合はしばらく一緒に移動はしてるけどなぁ、ということはさておき。むしろたとえは映画館で一緒に映画を見てる人は群がり。とした方がいいかなぁ。
ということはさておき。結局、互いに個体識別して、社会的関係を持っているのが群れで、無名の集団が一時的に集まったのが群がり。と区別したいんだろう。

同種の集団であれば、この区別はけっこう重要かなぁと思う。個体識別抜きに、順位を確定させるのは難しい。
でも、複数種が混じった集団ではどうだろう? とくにその中での種間関係に限れば、種という名のバッジは、一時的な集合であっても明白に区別可能。だとしたら、いわゆる群がりでも、瞬時にたとえば順位が確定する。すると後は群れと一緒。たとえば順位に基づいた個体間関係が展開されるはず。
バッジシステムさえ確立されていれば、同種の群がりでも同様。

などと考えると、群れと群れがりの区別は必要なのかなぁ?と思う。少なくとも種間関係において、この区別は不要では? となると、複数種が集まっていればすなわち混群と呼んでもいいのかもしれない。


2011年2月18日 大ボス来襲

大ボスが来た。そろそろ来る頃とは聞いていたが、今日だったとは〜。今日だと知っていたら、鉢合わせしないように家でジッとしてたのに。昼過ぎに大ボス来襲の報を聞く。中ボスが、呼びに来たがうまくかわして脱出。と思ったところで、うっかり大ボスと鉢合わせ。振り切って逃げようとしたら、中ボスに退路を断たれた。絶体絶命。
と、とにかく、大ボスの攻撃をかわさねば。今月中に何とかします! と中ボスを言いくるめたので、その延長線をと思ったら、大ボスの攻撃は別方向からやってきた。版型がナンタラカンタラ、定価がウンタラカンタラ、刷り数がホンジャマカ、発売日がハラヒレハラホレ。と、度重なる攻撃にヘロヘロになって、なんのことやらわからないままに、全てが決まっていた。えっ! 発売日が決まった?!
というわけで、さすがに大ボスは手強かった。発売日が決まってしまった。もう逃げ場がない。なんとかしなくっちゃ。

というわけで、いよいよ本腰を入れて、原稿を書こう。おう!


2011年2月17日 埋立地調査

岸和田市の埋立地の調査に同行させてもらった。埋立地に造られた人工干潟の生物相調査。
今日は総勢5人。他の人は、魚、ベントス、植物、昆虫を調査するらしい。こちとらは、鳥の観察。せっかくなのでカウント。鳥の調査担当は他にいるから、完全に自分の調査って感じ。

放っておくと、他の奴らはどんどん干潟に入っていく。人がこないと思ってのんびり休憩していた鳥たちは逃げまどう。逃げると数えにくいので、奴らが突っ込んでいく前に、あるいは飛ばしたのを、大急ぎでカウント。それから、奴らが追い払わない周辺海上の鳥をカウント。
一番多かったのはスズガモ。ざっと750羽が浮いてる。他に浮いているのは、カンムリカイツブリ、ウミアイサ、マガモ。突堤で休んでるのはカワウが40羽ちょっとと、ダイサギ、アオサギ。セグロカモメが周辺をウロウロしてるけど、埋立地前を通過する漁船を待ってるらしい。他にカモメ類はおらず。
この時期、干潟にはシギチドリ類はまったくいない。数えるのは簡単。そしてあっさり終わる。待ってて、潮が引いて、干潟が拡がって、シギチドリ類がどんどん姿を現すってこともなく。
ってことで、30分ほどでヒマになった。干潟でヒマになったら、海浜甲虫やベントスを探すんだけど、今日はそっちが得意な奴らがいるので、門外漢が手を出さなくっても…。というわけで、なんとなくミサゴが突堤で魚を食べるのを眺める。


2011年2月16日 冬の名古屋−苫小牧航路

冬の名古屋−苫小牧航路に乗った。何度か乗ってるけど、冬に乗ったのは初めて。思ったほど鳥は出なかった(出せなかった)けど、ある意味面白かった。

面白かったのは、海上にカモメ類がいっぱいいたこと。千葉県から茨城県沖は、ウミネコとミツユビカモメが多かった。ミズナギドリ類は、ほとんど出ず。オオミズナギドリが数羽とハイイロミズナギドリ?が数羽。
青森県から北海道沖には、ウミネコはおらず、ミズナギドリ類もぜんぜんおらず。メインはオオセグロカモメとミツユビカモメ。あとはセグロカモメかなぁ、カモメかなぁ、というのがけっこういた(確実にセグロカモメもカモメもいたが、多くの場合どっちかわからず…)。あと、苫小牧港が近づくとウミスズメ類がけっこう飛び出した。上面は真っ黒けで、とくに模様なし。下面は白いって感じのばかり。で、大きめで顔が黒いの、大きめで顔が白っぽいの、小さめ。とまあ3タイプくらいはいるんだけど、結局遠くを飛んでるのばかり。

というわけで、わかったことは、自分の海鳥の識別能力のなさであった。ウミスズメ類は、ウミガラス、ハシブトウミガラス、シラヒゲウミスズメとかかなぁと思ってるけど確信がない。ハイイロミズナギドリもいまだに確信がないまま。一度確信を持てる観察ができれば、いいんだけど。
ってわけで、その時を目指して、また同じ航路に乗ってみよう。

そうそう。一度だけイルカが出た。1頭だけふわっと出て、通りすぎた。イルカ!と思って慌てて後方を見たら、もう一度だけ姿を現した。場所は茨城県沖、吻が伸びてて、体にとくに模様はなかった(と思う)。場所からいうとハンドウイルカ?
イルカの同定も出来るようになりたいけど、海鳥以上にダメだ〜。


2011年2月15日 海上24時間

名古屋から船に乗って、仙台に着いた。明日は苫小牧。今日は24時間海上にいるなぁ。と思ったけど、仙台港に3時間ほど入港してたし。その間に用もないのに、仙台港のフェリーターミナルに一時下船したので、24時間海上にいなかった〜。なぜかちょっと残念。
出航時は甲板に雪が積もっていて、どうなるかと思ったけど、夜が明けると曇りから晴れ。少しうねりはあるけど、波は高くなく、とりあえず快適。ただ明日の苫小牧周辺は、波の高さが2mという予報らしい。酔い止めいるかなぁ。

フェリーでのんびり優雅だなぁと思うかもしれないが、さにあらず。昼間は眠気と闘いながら、ずっと海上を見るのである。動かないけど、けっこう疲れる。鳥がいっぱい出てれば眠くないのだけど、鳥が出ないと寒いし疲れる。外にずっといると辛いので、鳥の端境期には室内に入って、廊下の窓から海をながめる。鳥が出てきたら、ダッシュで甲板へ。ずーっと何にも出ないと、ほぼ眠気との闘い。闘いに負けるので、3時間に30分くらいは休憩。
冬は鳥がわんさかと出て、眠気なんて関係ないかと思ったけど、やはり眠気との闘いとなった。もう一つの想定外は、甲板は風があってメッチャ寒いだろうと思ったけど、完全防備したら意外と寒くなかった。室内では暑くて死にそう〜。


2011年2月14日 名古屋港フェリーターミナル

なぜかまとめて休みを取らないといけないらしい。そうまで言われるならと、真冬のフェリーに乗って、海の鳥でも見に行くことにした。北海道に行くフェリーだけど、北海道にいるのは数時間だけ。目的はフェリーに乗ることなんだ。
と、勇んで名古屋港フェリーターミナルを目指したが、またもや迷った。ここに来るのは3回目だけど、毎回迷う。アナウンスに問題があるんじゃないかと、自分を棚に上げて文句を言ってみる。
今回は、なんとなく地下鉄で名古屋港を目指してしまった。これは初回の迷い方に近い。フェリー埠頭って駅をつくってくれ〜。あおなみ線を地下鉄の路線図に入れてくれ〜。

でも、なんとなく名古屋港の一つ手前で下りたら、フェリーターミナル方面行きのバスがあって。あおなみ線の一つ手前の駅でバスを降りて歩いたら、予定通り庄内川河口も見られた。唯一の問題は、吹雪いていて対岸の干潟の鳥がさっぱりみられなかったことと、ザックの中の本が濡れてしまったこと。


2011年2月13日 雪山の鳥

大阪で一番身近な雪山。というわけで、金剛山に行ってきた。カヤクグリみよっと、と思ってた。バカだった。
事前にネットで調べた通り、積雪50cm。大都会に一番身近な雪山だけあって、夏場以上に大量の人がいた。行きのバス、ロープウェイ、駐車場は満員。国見城跡とか千早園地も人混みで混雑している。女子トイレとか待ち時間が洒落にならない感じ。夏場と違って、家族連れの割合が多いのも特徴。子どもは軒並みプラスティックのソリを持っていて、斜面を見つけては滑っている。安全な斜面はほぼ100%登山道なので、はっきりいって邪魔。でも、楽しそうなので今度行く時はソリを持っていきたい感じ。

で、雪山の鳥を見ようと思ったのだけど、ほとんど鳥の影も形もない。国見城跡、ブナ林、千早園地の給餌をしている場所で、かろうじて鳥がいる程度。どこの餌場にもヤマガラがいて、国見城跡には他にキジバトとゴジュウカラ、千早園地にはコガラが来ていた。
その他に見たのは、コゲラ、シジュウカラ、ハシブトガラス。基本カラ類って感じ。考えてみれば当たり前。もともと果実とかが多い環境ではなく、あっても既に食べつくしてる。地上は雪で覆われて採食どころではない。となると樹上に隠れた昆虫を食べる鳥しか生きられない通り。キツツキやカラ類。さがせばオオアカゲラはいたんだろう。地上で採食するカヤクグリがいるわけないし〜。
金剛山は登山口も雪でいっぱい。カヤクグリはもっと低いところに移動していってるのかな?


2011年2月12日 ◆積雪に見るツグミとシロハラの種間関係

昨日、大阪市内は一面の銀世界。この冬初。昨冬にはなかった気がする。とまあ、たいへん珍しい事態。
一面の銀世界とはいえ、常緑樹林の林床には積雪はなかった。日頃から暗い林床で採食しているシロハラは、いつも通り林床で採食していた。が、明るい地上で採食しているツグミは、採食場所を完全に奪われたかっこう。ほとんど姿を見かけなかった。

今日、昨日とは風景が一変。というかあっという間に元に戻った。暗い林床では、シロハラが採食。開けた明るい地上にはツグミが復活。熱心に採食している。
なぜか、開けた場所にけっこうシロハラも出てきている。少なくとも2ヶ所で、シロハラがツグミにケンカを売っていた。

積雪は、いわば開けた地上という採食空間の除去実験と見なせそう。開けた地上を奪われたツグミは、暗い地上に行くという選択肢もあったが、それはせず。どこか他所に行ったのか、樹上で静かにしていたかどっちかだろう。
これは、劣位のツグミは、優位のシロハラが押さえている採食空間に入れなかったと考えれば、納得がいく。でも、除去実験が終わった後、シロハラがツグミにケンカを売っているのは、何を示しているのだろう?

大阪市内で積雪なんて、極めて珍しい。こうした場所で越冬する鳥にとって、積雪は想定外。必ずしも正しく積雪に反応できるとは限らない。あるいは積雪といっても所詮、1日だけならわざわざ対応しなくてもいいのかもしれない。
一方、長い根雪のある地域で越冬する鳥は、積雪に対する対応の仕方を身に付けているはず。
積雪への反応は、経験値の多寡によって、地域差が生まれていておかしくない。といった視点での研究をしてみたら面白いな。と思ったけど、けっこう面倒。


2011年2月11日 ◆果実をつけてる樹の下に落ちてるタネ

果実をつけてる樹の下に落ちてるタネで一番多いのは、もちろんその樹のタネ。でも、しゃがんでよく見ると、他種のタネもけっこう落ちている。
鳥が果実を食べ、タネを糞などとして排出。その間に鳥が移動してくれると、植物側から言えば、鳥がタネを運んでくれたことになる。タネはどこに運ばれるんだろう? たとえば果実を食べたヒヨドリは、30分以内にはおおむねタネを排出してしまう。ってか多くのタネは15分以内には排出される。そんな短い間にヒヨドリはどこに行くかといえば、圧倒的多数は、
・やっぱり同じ樹にいる。
・他の果実を付けてる樹に行く。
・休憩場所や水飲み場に行く。
てなところだろう。
さほど遠くには行かない。そして、ほぼ予測できる場所に行くんじゃなかろうか?

果実をつけた樹の下に、他種のタネが落ちてるってことは、この樹の果実を食べるちょっと前に、そのタネを呑み込んでたってこと。これをよく考えると、果実をつけた樹の下に落ちてるタネから、ヒヨドリなど果実食鳥の行動パターンや、果実をつける樹種同士の関係が見えてくるんじゃないだろう?


2011年2月10日 幻の生イカナゴ丼

2月の大阪湾といえば。そう、イカナゴ。
今日は淡路島に行った。2月になればイカナゴ。今日の昼飯はイカナゴだ!とけっこう楽しみにしてた。そらもう密かに1月から楽しみにしていたのである。
イカナゴといえば、釘煮。これは煮たイカナゴが、曲がった釘に似てるから釘煮と呼ばれるようになったらしい。と現地で豆知識も仕入れた。が、本場に行けば、当然ながら釘煮以外のさまざまなイカナゴの食べ方に出会えるはず。産地の奥さんご馳走さんである。おそらく生シラス丼のような、生イカナゴ丼とか。イカナゴのかき揚げとか、イカナゴの造りとか。なんかわからんけど美味そう。
さて、イカナゴ丼、イカナゴ丼と思いながら乗り込んだ淡路島。
最初に立ち寄った道の駅には、11月には生シラス丼があった。今は当然、生イカナゴ丼。と思っていたのだが、イカナゴの釘煮しかない。おかしいな。でもまあ、先は長い。
次に立ち寄った道の駅。タコ煎餅しかないし! でもまあ、まだ津名とか、洲本とか都会があるから…。
津名…。洲本…。どこにもイカナゴ丼の看板はない。おかしい。もしやイカナゴ丼は存在しないのでは?と、少し疑念も湧いたが、そんなはずはない。テレビのグルメ番組でしばしば取り上げられる生シラス丼。あれを見たイカナゴ漁師が、生イカナゴ丼に気付かないわけがない。味はどうあれ、名物になるはず。

結局、帰りに立ち寄ったサービスエリアで、イカナゴの釘煮を買って帰ってきた。たいへん不満。生イカナゴ丼〜。いつか新鮮なイカナゴを手に入れたら、自分で作って喰ってやる。


2011年2月9日 最近お気に入りの夕食

昨年の秋から月に一度、淡路島に通っている。大阪人にとって淡路島に行くのは、ちょっとした旅行。思わず土産を買ってしまう。タマネギ入りの食べるラー油と、淡路島産のノリの佃煮がお気に入り。
夜帰るのが遅くなって、夕食の買い出しが出来ず。って時には、こんな夕食になることになった。

・食べるラー油入り卵かけご飯。
作り方は、名前のまま。うまい。

・ぬか漬け
卵かけご飯には漬け物。寒い季節はぬか漬けが美味しく仕上がる。胡瓜、茄子、大根、白菜。浅漬けでパリパリ食べる。うまい。

・ノリのスープ
ご飯には汁物。ノリの佃煮にお湯のかける。淡路島のノリの佃煮は、ドロドロじゃなくって、湯に浸かると軽く拡がる。ちゃんとヒトエグサなのかな? とにかくうまい。

・茶がゆ
テレビで緑茶が体にいいと言ってたのに影響されて、なぜか緑茶を買ってみた。でも煎茶は苦手なので、玉露入り玄米茶という謎のお茶。茶の葉のだし汁だけでなく、葉っぱを食べた方が体にいいと聞いたので、葉っぱも食べてみる。残ったご飯に、茶っ葉を振りかけて、水を足して、そのまま弱火にかける。すると緑色の茶がゆの出来上がり。ご飯の間に茶の葉が交じってるけど、七草がゆってこんな感じやったよね。これがうまい。葉っぱはそんなに気にならない。

お金かからないな〜。


2011年2月8日 タカに対して逃げるか逃げないかの選択

たとえばカモ類にとって、タカ類がすべて危険なわけではない。魚を狙ってて鳥には興味のないミサゴやトビは無視していいはずだし、鳥狙いでも小さなチョウゲンボウは敵ではない。でも、オオタカやハヤブサは危険な相手。ちゃんと相手を見極めて逃げるのが吉。必要もないのに逃げてては、飯に食いっぱぐれる。かといって逃げないで喰われてしまっては元も子もない。この識別には命がかかってる。でも、タカ類の識別ってけっこう難しいよね。カモ類やカモメ類はどうやってるんだろう?

西宮市香櫨園浜
トビが飛んできたら、砂州で休んでいたヒドリガモやオナガガモ、ユリカモメがとたんに逃げ出した。トビが襲ってくるわけないのに…。

西宮市甲子園浜
チョウゲンボウが飛んできたら、干潟で採食していたヒドリガモやオナガガモがとたんに水面の方に逃げた。チョウゲンボウがカモを襲えるはずがないのに!
ちなみに沖合に浮いていたスズガモの群れは、チョウゲンボウが真上を飛んでも無関心。これが正しい反応。

そのタカが自分を襲う恐れがあるかどうかをきちんと見分けているわけではなく、逃げるかどうかは状況に左右されてる気がする。”危険な”陸にいるカモは逃げやすい。水面に退避すればそれ以上逃げない感じが強い。
あるいはあまり見かけないタカ類ならとりあえず逃げる。香櫨園浜ではトビはあまり多くない。から見慣れてないはず。

カモの種やタカの種。地域。カモがいた場所。もしかしたら季節? いろんな要素がからんでそう。もう少し注目してみよう。


2011年2月7日 アロエの花

阪南市の海岸を歩くと、海岸沿いにアロエがいっぱい生えてる。一番目立つ海浜植物って感じ。よく生えてるのは、テトラポットの上。テトラポットと堤防の間にたまった砂から生えてるらしい。植えたんじゃなくって、逸出した感じ。
阪南市の冬は充分寒い。海岸は冷たい風が吹きまくり。でもアロエは元気。むしろ鉢植えよりも元気。そして花が咲きまくり。鉢植えにはあまり咲いてないのに。
子どもの頃、アロエの鉢を冬になると室内に入れていたけど、あれは何だったんだろう?

アロエは結局、冬中咲いてるらしい。阪南市へは9月から通ってるのだが、この2月までずっと花がある。数少ない冬の花として、メジロには重宝されているらしい。とくに1〜2月は花に来てるメジロの姿が目立つ。
2月は暖かかったので、虫も来ていた。ハチっぽいかっこうしてたけど、アブなんじゃないかと思う。メジロは頭を突っ込んでちゃんと蜜をなめられそうだが、アブは蜜まで届くのだろうか? もしかして盗蜜?と思ったが、確認せず。
2月時点で、先端の1/5が咲き始めている感じ。3月にはやっと花が終わってるかも。


2011年2月6日 さかなクン

さかなクンの名詞が隣の机に乗っていた。面白い名詞なので、言って歩いたら、みんなが見たいという。自分がもらった名詞でもないのに、勝手に見せびらかす。みんな大喜び。写メを撮ったりして。名詞を写メに撮るって…。でもその位変わってる。
変わってるというか、変わってないのは「東京海洋大学客員准教授」という肩書きだけ。名前は「さかなクン」だし。見開きになってるし。4ページフルカラーだし。顔写真付いてるし。自身が描いた魚の絵だらけだし。経歴とか載ってるし。
変わってはいるし、名詞としては最強。とにかく見せびらかしたくなるし。それをまた写メに撮る奴がいる。1枚でどんだけ宣伝効果を発揮してるんだか。

さかなクンの凄いところは、名詞をネタに話題に上がったら、どんどん好感度が上がる事。とにかくさかなクンは、裏表のないテレビままのキャラ。それでいて親切で低姿勢。という噂話が飛び交う。悪い話がまったくでない。凄いゾさかなクン。


2011年2月5日 テンレックの授乳、ヌートリアの授乳

今日は、ホネホネのヌートリアの日。みんなでヌートリアの皮むき。その横で、団長がテンレックの皮を仮剥製にしたてていた。

科博が作ったとある冊子に、一番多産の哺乳類としてテンレックがあがっていた。20頭ほどに一度に授乳、という画像が載っている。どんだけ乳頭があるねん! と思った直後だったので、これ幸い。テンレックの乳頭をチェックしてみた。8個くらいしかないよ〜。見逃してるのかなぁ。と納得のいかない結果。

ヌートリアといえば、背中に乳頭があるという噂。そういえば確認したことなかったなぁ。と思ってたら、メスを剥いてた人から背中に乳頭!の声。脇腹の少し背側。部位を尋ねられれば確かに背中に乳頭があった。納得。
そういえば、ちょうど先日、授乳中のヌートリアの画像を見せてもらったな。と見直してみた。背中に乳頭があるのは、水面で授乳もできて便利そう。とか思ったりしたけど、陸上で授乳していた。普通の哺乳類と違うのは、母親が普通に立った状態で授乳ができること。画像は真っ昼間に河辺での授乳シーン。確かにこうした場所で昼間に授乳するなら、ひっくり返らなくても授乳できるのはよさそう。でも、穴の中で授乳したらええやん!と思わなくもない。あ


2011年2月4日 処理待ちメール行列

毎日、何百とメールがやってくる。その9割以上はスパムや迷惑メールなので、捨てるだけ。とはいえ捨てる作業はなかなか自動化出来ず。けっこう時間がかかる。毎日面倒。
で、いらんメールを捨てて、適当なフォルダに移すだけでOKのメールを整理して、それでもまだ残るメールたち。何かしら返事がいるとか、データ入力が必要とか、とかとか。ほとんど考えずに処理できるメールはいいけど、考えないといけないメールは、すぐには処理できない。そして毎日処理しきれていないメールがたまっていく。
がんばって処理しても処理してもたまっていく。じっと手を見る。

というわけで、残念ながら処理されずにたまっていく大量のメールたち。返事が遅くてごめんよごめんよ。処理待ちメールの行列は、フィールドにガンガン出てるときとか、イベントや展示を抱えていて忙しくなると長くなる。下手をすると50通を超えてくる。通常でも20通を切ることはまずない。
じゃあ、どんな時に短くなるかというと、大きなイベントを抱えておらず、フィールドに追われることもなく、そして原稿を書かなくてはいけないとき。原稿書くのがイヤで、メールの処理に走るんだな。
いまこの瞬間、処理待ちのメールは、たったの1通。こんな自体は極めて珍しい。おそらく今世紀初めてではないかと思う。どんだけ原稿書きたないねん! 唯一の処理待ちメールも原稿絡みのもの。新しいメールがたまる前に、これさえ処理すれば、処理待ち行列完全解消。がんばろう。ってゆうか、処理するメールもなくなってきたし、原稿書かなくっちゃ。

【追記】
処理待ちメールがまたたまってたけど、2月12日22時30分、再び処理待ちメールが1通に。あと一つ。でもこれが大変。


2011年2月3日 鉢植えの果実

職場の1階の職員用トイレの窓から、鉢植えの植物がいっぱい置いてある場所が見える。圃場っていうんだろうか。ちょうど正面の鉢植えには赤い実がなっている。クリスマスホーリーとかセイヨウヒイラギとかいうやつだと思う。
この赤い実をここ数日、ヒヨドリとシロハラが食べに来てる。トイレに来るたびに、どちらかが食べてるのが見られるので、けっこうずっと食べてるんじゃないかと思う。そして赤い実は着実に減ってる。減ってはいるが、そのペースの遅さからすると、それぞれ1羽ずつ程度(ヒヨドリは2羽かな?)がチマチマと食べてるんじゃないかと思う。
この公園の果実は、1週間ほど前にほぼなくなったところ。こうした果実の小パッチは、大勢がなくなってから、食べられるもんらしい。

今年の糞分析実習に、こいつの果実を持ってきた人がけっこういた。最近流行りだしてる樹なのかな?
こいつの種子は、モチノキそっくり。ちゃんと並べたら違いを見いだせるかも知れないけど、パッと片方だけ見せられたら、すぐには区別する自信はない。糞分析で、果実食鳥の食べる果実の季節変化を調べようとすると、やっかいな相手になりそう。


2011年2月2日 天変地異を察知する

数十羽のヒヨドリの群れに出くわした。糞もいっぱい落としていた。今までこんなの見た事がない。天変地異の前ぶれか?

という質問を受けた。この季節、果実をつけた樹にむらがるヒヨドリの群れは珍しくない。果実を食べつくしたらどこかに行くでしょう。てな答えで納得していただけた様子。
数十羽のヒヨドリの群れで天変地異が起きるなら、日本中で頻繁に天変地異が必要。今まで見た事がない現象が天変地異の前ぶれなら、今年はカモメの到着が遅いとか、長居公園の上空をコウノトリが飛んだ。とまあ、これまた天変地異にはことかかない。
通常とは異なる自体が、天変地異を予感させるなら、クマが街にたくさん出没したときに、どうして誰も天変地異の前ぶれと騒がなかったのだろう?

思うにいま天変地異を思うのは、九州で火山が噴火し、北陸などで雪が降りまくっているという今の状況の影響を受けているのだろう。同じ事が起きていても、それを天変地異の前ぶれと思うかどうかは人間次第。
動物が天変地異を察知して異常行動を起こすと思っているのかもしれないが、天変地異を察知しているのは、実は人間なんじゃないの?


2011年2月1日 身近な鳥から鳥類学

こんな感じの連載にすることにした。内容は基本生態学なのだけど、鳥類生態学とすると漢字が並んで怖いから、鳥類学にとどめよう。鳥学って言葉もあるけど、鳥類学の方が聞いてわかりやすい気がする。
基本的には、タイトル通り大阪に普通に見られる鳥を観察して、そこから鳥類生態学のテーマを見いだす感じ。本当は、研究につながっていって欲しいけど、表だってはそこまで書かない。
むしろ、写真撮影、ライフリスト集めとは一味違ったバードウォッチングの楽しみ方を提案するイメージ。一歩進んだバードウォッチングと某所では書いてるけど、どこが進んでるねん、と言われると怖いのでやめた。
テーマを持って、視点を持って、鳥の行動を見ると楽しいよ。っていう可愛い感じでまとめよう。鳥の行動を楽しもう!ってフリ。

テーマ宣言 → よく見る光景の提示 → テーマ解説 → 論文紹介 → 自分でも観察してみよう!

って流れで。ちゃんと論文を引用して紹介することで、興味を持った人がさらに何か出来るようにしたい。
文章を読んでから、自分で観察に行けるように、発行タイミングに合わせたテーマ設定を。

コンセプトはこんな感じ。悪くないと思うけど。少なくともこの雑誌における空きニッチェに収まってもいると思うけど。連載をまとめて鳥類生態学の教科書になるかという点が一番弱い。別途補足か?
補足編を別雑誌に書くというプランを検討中。こちらが他人のふんどしなら、補足編は自分のふんどしを使いたいところだけど、それは難しいかなぁ。


2011年1月31日 2010年元旦

ようやく2009年が終わった。今日から2010年。積ん読SFの処理の話。昨年の処理速度が遅くてすっかり時代遅れになってしまってる。


2011年1月30日 私の自然観察発表会

というタイトルの、学会大会でいうところのポスター発表みたいなの。でも、ちょっと博物館の展示風に、展示物も並べられる。触ると壊れる展示物だったり、大量の標本だったりしたら、あるいは要望があれば展示ケースも用意する。

10件の応募があって、そのほとんどが若年層であった。お父さんと小学生2組、中学生と先生1組、小学5年生〜中学2年生が5人、大学生1人、大人1人。
それぞれカラーがあって面白い展示だった。ちゃんと自分でやってる子どもがいれば、完全に親に押しつけてる子どももいる。親が展示するなら、親の名前で参加すればいいんじゃなかろうかと思わなくもない。

小学生なのに、エクセルでグラフを書きまくっていたYuくん。グラフで力つきたらしく、なーんにも説明がない! そこを心配してたんだけど、伝わってなかったらしい。お父さんにも同じ事を指摘されて、あわてて紙に調査方法や結果からわかることなんかを書いていた。手書きの紙が間に貼られると、なかなかいい感じになったのが面白い。

大学生になったハナちゃんは、高校生時代に調べた構内の植物図鑑を展示していた。構内の樹を調べてるのは知っていたし、見せてもらっていたけど、こんなに立派な図鑑を作っていたとは知らなかった。壁には構内のどこにどんな樹があるのかという地図。これだけだと、ふーん、程度で終わる。でもその前にさりげなくおいてある本は、出版してもいいんじゃないの?って感じの図鑑になっていた。樹の全体や葉っぱ、花の画像だけでなく、果実、芽、開花期など、各種についていろんな情報・画像が盛り込まれている。冬芽を一堂に並べたコーナーとか、各種のつぼみ→花→未熟果→熟果の変化を順に撮っていたりとか、アイデア満載。特定の高校版ではなく、大きな公園で同じ事をしたら、そのまま本当に出版してもよさそう。さらに驚いたのは、その図鑑がワードで作られているという点。あんな使いにくいソフトを使うとは!とみんなでそこに一番感心したかも。

それにしても、各発表者のタイトルや必要機材を押さえ損ねていっぱいバタバタした。なんと発表者の名前まで押さえ損ねていたことが判明。次の機会があれば、もっとちゃんとやらなくっちゃ。


2011年1月29日 バッジのデザインコンテスト

予想以上の応募があって、けっこう大変。来年にむけて、気付いた事を記録しとかなくちゃ。

デザインを送ってもらって、バッジを1つ作成。展示して人気投票。上位には症状や賞品。上位入賞しなくても、展示したバッジはもらえる。そう、これはタダでオリジナルバッジが作れるという有り難い企画なのだ。毎年終わってからそのことに気付く奴がいるので、今回は事前にけっこう触れ回ってみた。それが功を奏したというのか、うかつなことをしたというのか。昨年の2.5倍もの応募があった。バッジ作って展示するだけで予想外の時間がかかってしまった。
自分で作らなくて良い時に宣伝するんだった〜、と後悔したが後の祭り。あやうくアジアカップ決勝を見逃すところであった。この恨みは来年にぶつけて、今年以上の応募があるように宣伝しまくろう。
という来年への果たし状はともかく、たくさん作ればおのずと熟練する。おそらく今現在40mmのラスターバッジ作りでは日本一を自任しているわけだが、日本一になる前には多くの失敗を繰り返した(だから時間がかかったわけで)。来年の新人に向けて、失敗ポイントを確認しておこう。

バッジ作りは、
1:デザインの打ち出しorコピー
2:丸く切り抜く
3:バッジマシーンでバッジを作る
の3つの工程からなる。

1:オリジナル原画をそのまま使ってはいけない。なぜなら万が一失敗したら取り返しがつかないから。万が一どころか、十に一くらいは失敗してもおかしくない。原画は必ずコピー。その際、どっちが上かを確認しておくが吉。丸いデザインはしばしば上がわからないのである。できればデザインを受け取った時に確認したい。ってか、募集時にどっちが上か示せ!という指示が必要。あと誰の作品かも要確認。とくに家族で応募してくる場合。これまた募集時に一つ一つ誰のデザインかわかるようにすることという指示があった方がよさそう。
近頃はファイルで送ってくれる応募者も多いのだが、しばしば縮尺が合っていない。これの微調整に時間がかかる上に、デザイナーの意図がわかりにくい場合もしばしば。これの解決策は思いつかない…。

2:丸く切る前に、充分なカッターの調整を。ばっちりの径になるように、歯の出方が絶妙になるように。ここでの調整がピタッとはまれば、その後の作業が格段に楽になる。
明らかに小さすぎて周囲に余白がでそうなデザイン。まん丸に合わせてあるデザイン。なぜか40mmに輪っかが書いてあるデザイン。は不吉。慎重に切らないと、失敗作の出来上がり。ずれた場合ミスが目立つ。できれば多少中心がずれても許容されるようなデザインが大好き。ちなみに出来上がりは40mm径なのだが、縁にも模様が入るので、直径40mmに輪っかは書かないこと!

3:バッジマシーンは比較的素直。40mm径のバッジには台紙を入れない方がうまくいく。上に乗せるフィルムは曲がってない方がうまくいく。もちろんゴミをはさまないように。ちょっといがんだ金具は失敗の元なので、避けるが吉。

というわけで、来年担当の新人さん、頑張ってね。


2011年1月27日 韓国のリスはエビフラわない!?

韓国の哺乳類の研究者が来られた。目的のタヌキ頭の計測が終わって、一休み。韓国の哺乳類の図鑑をながめながら、韓国の哺乳類の話を教えて頂いた。
日本に比べると、トラ、ヒョウ、オオヤマネコ、キバノロなど大型ほ乳類が充実〜。と思ったら、大型食肉類はオオカミを含めてのきなみ絶滅とのこと。ツキノワグマもダメなんだそうな。それどころか、キツネも絶滅したという。なぜキツネまで?? でも、タヌキは多く、イノシシも増えまくって困ってるらしい。そこは日本と同じ。で、なぜかカワウソは生き残っている。山林はダメになったけど、水辺は何とか持ちこたえたってことだろうか?
同種らしいが、アナグマやテンはぜんぜん違う顔つきをしている。日本に入っているチョウセンイタチやナミハリネズミが韓国のものとどういう関係にあるのかも興味を持っているとのこと。韓国と日本の哺乳類を比較するって仕事は、まだまだ色々できそうな気配。

件の韓国の哺乳類図鑑にはリスも載っていた。韓国にいるのはキタリスらしい。で、そのページに韓国のリスが食べたというマツボックリの食痕の写真。ぜんぜんエビフライになっていない。エビフライじゃない!と言ったら、韓国の大学院生は、エビフライ?という反応。ニホンリスのエビフライを見せてあげた。やっぱりリアクションはいまいち。
以上をもとに韓国のリスがエビフライを作らない理由は明らかと見破った。韓国にはエビフライという料理がないか、少なくともポピュラーではないに違いない。だから、韓国のリスはエビフライを作らないのである。これを立証するには、日本(北海道)のキタリスがエビフライを作るかどうかの確認が不可欠。あと、韓国のリスが本当にエビフライを作らないかの確認も必要かもしれない。近頃は、韓国にも日本料理を出す店もあるだろうし、中にはいわゆる洋食屋もあるかもしれないからね。


2011年1月26日 果実食鳥のフン分析実習

手順
1.果実食鳥の糞を拾ってきてもらって、同時に周辺で液果も採集してきてもらう。
2.まず採集してきた果実で、実物タネ図鑑を作成。
3.採集してきた糞を洗ってタネを取り出す。
4.タネを実物タネ図鑑で同定。

問題点
参加者は説明を聞いていない。あるいは目的を理解していない。

証明
・果肉のない果実(シンジュ、ヤシャブシ、エゴノキ等)を採集してくる。
・果実ではない物(ヒサカキ)や明らかにタネが未熟な物(イヌビワ)を採集してくる。

何のために何をするか、何度も説明してるのに、いつも同じ。フン分析って、直感的に分かりにくい構造を持ってるんだろうか?

ちなみに今回一番印象的だったのは、糞の中からBB弾を見つけて、ナンテンと同定してた事だった。申し訳ないけど、笑ってしまった。笑いはしたけど、BB弾が出てくるとは思わなかった。果実食鳥がBB弾を食べるとは、興味深い知見。採集日と採集場所が明確ならよかったんだけど。


2011年1月25日 大阪湾のカモメ類…

の話なんだけど、フナムシを捕って来いだの。砂地でキノコを探せだの。指令ばかり頂く。


2011年1月24日 大阪湾のカモメ類の動態

というタイトルで明日話をしなくちゃならない。
でも、今日もそのための調査に行って、データはさっき入力したばかり。これから話をでっちあげるのかぁ…。

2013年の大阪湾の特別展に向けて、大阪湾の水鳥の調査を始めています。その中からカモメ類を取り上げ、すでに分かっている事を確認しつつ、これからの調査の展望を考えます。

なんて、無難な要旨がすでに出回ってる。これに合わせて話を作らなくっちゃ。
でも、眠いからもう帰って寝よう。明日の朝早起きをして、がんばろう。と思って、早起きをした試しはないが…。


2011年1月23日 ハクビシンのかほり、疥癬のタヌキ

久しぶりに哺乳類の皮を剥いた。能勢産の貴重なハクビシン。ハクビシンは足の裏からして可愛いので、テンションがあがる。


2011年1月22日 プラタナスのリラックマの作り方

プラタナスの実を拾う。で、普通はフワフワをむしるよね。すると不思議な模様がついた小さい玉になる。それはそれで面白いけど、ちょっと待った。フワフワはむしらずに、表面の堅い皮だけはがす。すると茶色いフワフワの玉になるのだ〜。
今日、Laitが作ってくれた。茶色くてフワフワで、意外と丈夫。とてもさわり心地がいい。モールみたい。なんか作れそう。
二つひっつけて、耳と目鼻を付けて、リラックマ。と思ったが、目鼻と尻尾を付けてカヤネズミとか、ヤマネという案も出た。とにかく何か作れそう。


2011年1月21日 鳥類生態学入門的なのの、第1章はなにをもってくるべき?

バードウォッチング初心者、初心者でなくてもベテランってほどでない。研究者ではなく、そもそも難しい学問は敬遠気味。でも、鳥の暮らしや行動にはそれなりに興味がある。といったみなさん。鳥の暮らしを解説してもらうとしたら、何から話し始めてもらったらいいかな?
って、ことをここ数日考えてるんだけど、さっぱり思いつかない。だいたい生態学の教科書は、著者によって千差万別。なんでもあり。著者の興味のあるのはがんばって取り上げてる一方で、興味ないのは完全の落ちてたりするのが普通。すべてが載ってる教科書なんてないと思う。ということは、好きなテーマを取り上げて並べればいいのである。これは楽珍なようでいて、悩ましい。
鳥類生態学入門なら、鳥とは何か? あるいは、生態学とは何か? から入るのが常道かもしれないが、専門家予備軍にならともかく一般向けには、とっつきにくいだけ。

身近なバードウォッチングから題材をとるのが基本方針。それは、とっつきやすそうだからいいとして、じゃあ何から始めよう??
まずは記録を付けよう!という話から始めるという案を思いついたけど、これって鳥の研究入門ならいいけど、鳥類生態学入門じゃない気がする。
ライフリストを増やしたり、写真を撮ったりする以外に、鳥の行動を観察して、その意味を考えてみるというバードウォッチングの楽しみ方を提案するというラインにして、その宣言だけして、あとは好き勝手に展開か? むしろ徐々に調査を、記録をとることを推奨していくとか?

それって、密かにやってる鳥類フィールドセミナーと一緒。じゃあタイトルは、一歩進んだバードウォッチング的な感じ?


2011年1月20日 空き缶コレクションに新メンバー

密かに卵菓子の箱をコレクションしていて、同室のみなさんに多大な迷惑をかけているわけだが、飲食物関連でもう一つ密かにコレクションしている物がある。それが空き缶コレクション。こちらは、当初は鳥関連と思ってたのだが、いまは動物関連なら集めとこうかと思っていたり。
自慢の品としては、シュールストレミングの空き缶とか、ツバメの巣のジュースの空き缶とか。

この度、コレクションに新メンバーが加わった。レイクロブスタースープの空き缶。レイクロブスターってのは、ウチダザリガニの事らしいんだな。わざとらしく真っ赤に色づけされたウチダザリガニの画像が付いてる。奇麗な空き缶。中身は不味かったが…。


2011年1月19日 説明する意欲が下がっていく〜

もともとかなりの人見知り。プライベートでは、知らない人とはできるだけ話をしないように心がける。人前に出た時のテンションは、そもそも高くない。でも、講演会とか観察会とかで講師役をするならそういう訳にもいかない。仕方がないから、無理矢理テンションを上げて頑張る感じ。えっ?無理に頑張ってるようには見えないって? そこが芸ってわけ。
講演会は、一人で時間をもたせないといけないので、とにかくずっと喋る。けど、観察会では、喋り続けなくてもみんなが機嫌良く鳥を見てたりしたら、時間はもつ。出だしは元気に説明しているのだけど、だんだんテンションは下降気味で、口数が減っていく。
さて先日のとある団体に頼まれた観察会。そこで、一気に説明する意欲が下がる経験をさせてもらった。すごかった。どんな感じだったかというと…、

エンジュにヒヨドリが群がって、実を食べてるとしよう。それを前に、こんな説明をする。
あの木はエンジュです。いま来てる鳥はヒヨドリで、ホバリングまでしながら熱心に実を食べてますね。エンジュはマメ科で、ヒヨドリはエンジュの豆は消化できないのですが、サヤの中がジューシーで、サヤごと呑み込んでジューシーな部分を消化します。
と、そこに質問が入る。
あの木は、何の木? エンジュです。
あの木に来てる鳥は? ヒヨドリです!
豆を食べてるの? 豆は消化できないから、サヤごと呑み込んでるんです。
サヤも食べるの? !!!!
説明したとたん入れ替わり立ち替わり、こうした質問が投げかけられる。「だーかーらー」と言わなかった自分を誉めてあげたい。

カワセミを見つけた。これは見せなくっちゃ。と、気を取り直して説明する。
カワセミがいます。あそこの池の岸の草にとまってます。池の岸沿いに双眼鏡で見ていけば見えます。
と、直後にまたもや質問。
何が見えるの? カワセミです。
どこにいるんですか? いやだから…。
正直に言おう。説明するのがイヤになった。すると、ちゃんと聞いてた人ががんばって説明してくれた。ありがとう〜。

説明を聞かずに、説明したばっかりの事を質問されると、ものすごくテンションが下がることを知った。たいていの観察会に一人か二人はそういう人がいるもんだけど、こんなにまとめて大量に出会ったのは初めて。説明する意欲がみるみる無くなっていくのを止められない。ダメだ〜。
でもまあ、自分をふりかえると、ひとの話はほぼ聞いてないんだな。違いがあるとしたら、聞いていなかった事を堂々とは表明しないってことだろうか。わからないことを質問するというのは、学習者としては正しい姿勢のような気はするけど、まずはもう少し話を聞いて欲しいと、他人には思う。


2011年1月17日 地上の混群

センサスついでに混群の記録もとろうと思ったのに忘れてた。が、覚えている内にここに書いておこう。

一番印象的だったのは、ムクドリを中心にヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ドバトが混じった混群。大量の果実が落ちたセンダンの木の下に形成されていた。
ただ、通常の混群の定義には当てはまらないかもしれない。複数種は近接しているのはいいけれど、一緒に動く様子はないから。


2011年1月16日 5歳の大掃除

今日は職場の部屋の大掃除。同室の萌蔵の息子さんが手伝いに来てくれた。台車を押して荷物を運び、箒とちりとりでゴミを集めて捨ててくれる。5歳の目から見ると楽しいイベントらしい。
とても機嫌がいいのか、いつの間にか成長したのか、今日はいっぱい話をしてくれる。今までは、話しかけても冷たくスルーだったのに。この時とばかりに情報収集。

お父さんキレイにしなくちゃぁ〜。キレイにした方が気持ちいいと思うよぉ。
この部屋汚い?
汚い〜。
お父さんのせいかなぁ。
そう、お父さんのせい。
お父さんは家でも散らかしてるの?
そうでもないけど、お母さんが時々困ってる〜。

子どもは迂闊にいっぱい情報を漏らしてくれるが、目的の情報はなかなか得られない。彼は家では掃除しなくて、部屋は一番散らかっているんだそうな。お母さんが困ってるのは、お父さんではのないかもしれない。
その後は、家の間取りと、誰と寝るかを丁寧に教えて頂いた。

それはさておき、同じような部屋が並んでいると、5歳の目から部屋を区別するのが難しいらしい。ゴミを捨てにいって帰って来る度に入る部屋を間違えていた。
飼ってたヒヨドリが、2階から出掛けていっては、間違えて真下の1階の部屋に入っていたのを思い出した。


2011年1月15日 6周年

この日記めいたものを書き始めて、今日でちょうど丸6年。誰にも三日坊主とは呼ばせない。

例によってこの1年365日の中で何日書いたか(実際には、何日書いてないか)を数えてみると、303日書いていた。ちなみに過去を振り返ると、一年目325日、二年目344日、三年目331日、四年目324日、5年目329日と書いていた。ずっと安定したのに、この一年は激減している。これは、Twitterを始めたことと無関係ではないだろう。
Twitterとの切り分けは相変わらず課題で、可能なら話題を分けてるが、Twitterで軽くつぶやいたのを、こちらで詳しく書いてる事も少なくない。その延長上に、Twitterでつぶやいて満足して、書き忘れるというのがある感じ。
書き忘れが多かったのは、6〜8月と10月。それぞれ夏の準備で忙しかったり秋のイベントで忙しかったりした頃合い。今年はあまり忙しくないので(たぶん)、昨年よりは書けそうな気はする。


2011年1月14日 冬の農耕地の鳥の実情?

昨年12月からこの2月までの予定で、大阪府内の農耕地の冬の鳥の情報を集めている。チョウゲンボウ、ケリ、ヒバリ、タヒバリ、ホオアカなんかが主なターゲット。とくにケリ、ヒバリ、タヒバリの御三家は、アホみたいに情報が集まるだろう。農耕地があればどこにでもいるだろう。とまあ高をくくっていたのだけれど、そうでもないらしい。原因は何なんだろう?
基本的には、まとまった面積が広い農耕地の方が、ヒバリやタヒバリの生息確率や生息密度は高い気がする。その代表格が(京都府ではあるが)巨椋干拓地なんだろう。ツグミの密度や、スズメの群れの大きさも広くまとまった農耕地の方が大きい気がする。そういった農耕地にはおのずと猛禽類も集まりいっそう、鳥類相が多様になる気がする。
一方、面積が狭くても比較的平気なのはケリ。ほんまに狭くてもいる。広い農耕地だからといって生息密度は高くならない気がする。これはなわばりを持つという性格に関係してるのかも。狭い農耕地では、ケリが追い払うから、ヒバリやタヒバリが少なかったりして?


2011年1月13日 Twitter一周年

去年の今日Twitterを始めた。
一年の間に2922tweetつぶやいた。多いのか少ないのかは、よくわからない。基本、自分の行動・思考のログとしてつぶやいている。つまり想定読者は、未来の自分。という訳で、誰かとのやり取りにはあまり積極的ではなく、話しかけられたら答える程度。コミュニケーションツールとしては、あまり活用できてない。情報発信にはなってるかもしれないけど。

フォローしてるのは143名。あまり増やすと読み切れないから控えてる。フォロー返しという習慣は身に付けていない。つまらない発言が多い相手、あまりにも大量につぶやく相手は避けている。でも気になる相手は、リストやお気に入りに入れて、時々チェック。
フォロワーは659名。こちらは来るものは拒まず。明らかに営業目的、ただのアイコン繋がり、たまたま行った場所についてつぶやいたら食い付いてだけ。いろいろあるけど、まあいいか。フォローせずに見に来てる相手はそもそもわからないもんだしね。
ちなみに相互フォローは122名。


2011年1月12日 京大植物園観察会

大学院時代にお世話になった司書さんに呼び出されて、観察会の講師。昼からといえば午後1時からと思うよね。で、午前には会議を入れた。あとから観察会は正午からと聞いてショック。それは会議が終わる時間〜。
で、無理を言って会議を30分早く抜けさせてもらって、タクシーに飛び乗ってギリギリ間に合った。タクシーに独りで乗るなんて何年ぶり? 生まれて2回目?

タクシーは速い。なんとか観察会の受付開始に滑り込み。で、観察会。下見できてない〜。打合せも不足してる〜。とりあえず、出会った鳥を解説して、果実を見つけては鳥との関係を解説しよう。それなら何とかなる。が、現実は甘くなかった。
出会った鳥は、15種。コゲラ、トラツグミ、ヤマガラ、イカル。そこそこ面白い鳥が出たのだけど、ゆっくり観察できた鳥は皆無。みんなすぐに逃げる。大阪市内の都市公園での鳥見と比較すると、逃げるのが早すぎる。普段あまり人が来ない植物園と、人だらけの都市公園の違いだろうか。
さらに木が高いので、鳥が遠い〜。その上に、参加者の半分くらいは双眼鏡を持っていない〜。それなら望遠鏡でも貸し出しようの双眼鏡でも用意しなくっちゃ…。

というわけで、おおむね散々な観察会であった。仕方がないから、きっかけを見つけては出来るだけしゃべるという方針。鳥は見れないけど、しゃべってる講師は見られる。参加者の感想文には「鳥はあまり見られなかったけど、楽しそうにしゃべる講師を見て楽しかった」というのがあったそうな。ありがとうございます。楽しそうに見せるのが芸ってことで。


2011年1月11日 今年の日々の新計画

今年の目標を具体的にリストアップしたら書かないといけない原稿とか、読んでコメントしなければならない原稿とか、調査の予定とか、行事の予定とか山盛り。頭がいたくなるので止めておこう。そういうのは年末にするもんだ。
というわけで、今年こういう習慣で日々暮らしていこうという前向きな計画を考えた。毎日歯みがきするとか、毎日風呂に入るとか、すでに身に付いている習慣ではなく、新習慣である。

・毎日、皮むきする。
それは無理。でも小小鳥なら皮むき自体は、40分もあればできるし。計測や登録など前後合わせても1時間少々。もっと頻繁にできるはず。
というわけで、フィールド(地元公園を除く)に出ない日は、少なくとも1日1羽の鳥の皮むきをするというのはできるんじゃないかな? フィールドに出ると調査でも行事でも疲れていることが多いので免除しよう。その他の日に1羽ずつ処理するだけでも、年間200羽にはなるはず。冷凍されて眠っている鳥の死体が少しは減るはず。

・毎日、本を読む。
この場合の本は、研究がらみ仕事がらみの本ではなく、SFのことだったりする。年々未読の山がたまっている。昨年はこの十数年いまだかつてないくらい読めてない。これではいかん。というわけで、寝る前1時間でもいいから毎日読むことにしよう。これで、未読の山がかなり減るはず。

えっ、毎日原稿を書けって? それは難しいなぁ〜。

【追記】
ふと、地元以外のフィールドに出ていない日がどの位あるのか気になった。1月15日時点で出ていないのは、1日(完全休養日)、6日(地元で調査)、8-10日(館内行事、ただ9-10日は皮むきしてた)、以上5日。1/3日しかない…。


2011年1月10日 子どもとデジカメと皮むき

昨日と今日は、毎年恒例、子ども達の前で、鳥の皮を剥いてみせるパフォーマンスの日。例年通りと思っていたら、大きく違っていたのが、子ども達の側。デジカメ保有率が急激に上がった。ってか昨年まではほとんど覚えてないくらいなのに、今年は半分以上の子どもがデジカメを手にしていた。
で、撮影しようとする。当たり前だけど。説明よりも撮影を優先しがちなのを問題視する声もスタッフ側からはけっこう出ていた。確かにそれは問題かも。でも、以前はむしろ説明を書き写すのに夢中で、標本などせっかくの目の前の物を見ないのが問題になってた気もする。それと比べたら、少なくとも物を見ようとはするデジカメでの撮影は、ましな気がする。どうせ大した説明なんてしてないんだし。聞いて欲しいなら、撮影の手を止めるだけの説明をしろってなもん。
でも、やっぱり問題はあると言えばあって、鳥の皮むきをしてたら、撮るから止めてとか、手が邪魔とかの声が聞こえる。作業しにくい〜。挙げ句には、要所要所で撮影会。手のひらの乗せたフクロウの眼球を、デジカメが取り囲んでいる風景は初めて見た。
よりインパクトを求めるのか、眼球、内臓、掻き出した脳とかを盛んに撮影している。くれぐれもネットには上げないように!と注意してみた。が、同時に疑問が湧く。そんな画像、誰に見せるん? 誰に見せても嫌がらせみたいやん。その画像見て喜ぶ奴がいたら、ホネホネ団に連れてこいって感じ。


2011年1月8日 マヒワとたわむる

今年は各地にたくさんマヒワが来ているらしい。わが公園にも秋から姿を現し、今では50羽を超える勢いである。40羽くらいと10羽くらいの群れに分かれて活動しているような気がする。カワラヒワと混じっている事も多いが、並んでるとマヒワの可愛さが一層際立つ(カワラヒワさんごめんよ)。
というわけで、今日はカワラヒワとたわむれるつもりだったのだが、先にマヒワを見つけたので、迷うことなくマヒワとたわむれることにした。

20羽ちょっとの群れにであった(こんな中途半端なサイズの群れいたっけ?という点はさておき)。予定では樹上でアキニレの実を食べているのを観察するつもりだったのだが、あいにく地上で何か食べてる。どうも落ちたケヤキの種子を食べている様子。障害物が多くて観察しづらい。と思ってたら、群れがフウの方に移動。今度は、フウを実を食べ出した。これなら観察できそう。というわけで、とりあえずフウの実を食べている様子を観察。
と思ったけど、これが手強い。いつ食べたかがわかりにくい。頭をひねって、ウニウニした後、頭を上げて、何かを食べている様子。というのが典型的パターンらしい。ということがしばらく見ていてわかってきた。頭をウニウニして、種子が入っている部分をこじ開けて、種子をくわえて、頭を上げて呑み込むって感じだろうか。ただ、呑んだかどうかがわかりにくい〜。
ふと見ると、道路におりたマヒワが、落ちてるメタセコイアの雄花を食べている。こっちの方が観察しやすいな〜。でも、何をしていてもマヒワは可愛い。

1時間ほど観察して、寒くなってきた。というわけで、室内へ撤退。その途中で、おじさんに声を掛けられる。飛べなくなった鳥を拾ったからくれるとのこと。手に乗せられたのはマヒワだった。可愛い。口元に何か付いている。採食途中に何かが起こったという事だろうか?
怪我はなさそうだが、飛べずに地面を歩くだけ。とりあえず安静にして様子をみることにした。復活するかな?


2011年1月7日 この寒空にTシャツ1枚

泉南方面の河口や港をめぐって、水鳥をカウントして歩いた。歩いて移動しきれない所は電車やバスで移動。1本逃すと、けっこう待ち時間でできてしまう。待ち時間が増えると調査時間が減る。予定している調査地が回れない。というわけで、調査を済ませて駅やバス停に向かいながら、携帯で時刻表をチェック。こういう時、携帯は便利だわ(by携帯持ってまだ2年生)。で、急げば間に合う!ってときは早歩き。時にはダッシュ。
小雪舞う寒い日だけど、海岸では風がびゅーびゅー吹いて寒かったけど、ダッシュしたら体はポカポカ。電車暑い。ってか駅についた時点で汗まみれ(なんせ着込んでるから)。ってことで、ホームでジャンバー脱いで、ダウンジャケット脱いで、パーカー脱いで、Tシャツ1枚。それでもしばらくはまだ暑い。着込んで寒そうにしてる人からは奇異な目で見られる。でも、着たままでは汗がダラダラで、やはり奇異な目。そして風邪を引きそう。
Tシャツになって、体が冷めてきて、ある程度Tシャツが乾いてきて、かといって冷え過ぎないタイミングで、再び服を着ていく。これをはずすと風邪を引く。これって、寒いと言っても大阪程度の寒さだからできるんだろうな〜。北海道ではできないだろうな〜。というわけで、北の国で調査するのはやめよう。


2011年1月6日 都市の鳥の調査案

とりあえず都市で繁殖する鳥の調査はしておきたい。その際の留意点としては、
・大阪市内を中心に公園で繁殖する鳥の調査はすでにしてるし、継続予定。調査するなら公園以外も見るようなのがいい。
・というわけで、面として都市で繁殖する鳥を調査したいところ。
・一つのやり方は分布調査。でもそれなら、スズメやムクドリなど、どこにでもいる鳥の調査は面倒な気も…。種をしぼるか?
・都市での繁殖分布が気になる種を思いつくままにあげるなら。ササゴイ、カルガモ、チョウゲンボウ、カワセミ、イソヒヨドリ、ハッカチョウなどは公園への依存度が低いので、あまり繁殖分布を把握していない。コゲラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワは公園への依存度が高いけど、庭や街路樹なんかでの繁殖状況を知りたいかも。
・分布以外で知りたいのは、カラス類2種やツバメの巣の分布、スズメの個体数。スズメやムクドリ、ハクセキレイの集団ねぐらの位置と規模。
・その他のトピックとしては、巣場所としての人工物利用(建物に営巣するキジバトとか)、巣材への人工物利用(カラスのハンガー利用とか)。

そして、こうした情報の都市間の比較を行いたい。
・関西圏の府県庁所在地比較はしたいな。
・札幌、仙台、東京、名古屋、広島、福岡なんかとも比較したいな。

時間と人手がいくらあっても足りそうにないな…。


2011年1月5日 今年のレシピ

今年もクッキングの季節がやって来た。今年は、鶏肉を買いそびれ、ナスも入れなかったので、斬新なレシピになった。

・リンゴのスライスに砂糖とバター
 →これは鉄板。美味しい〜。ただリンゴには火が通りにくい。小分けした方がよさそう。

・白ネギをベーコンで巻いたの
 →これも鉄板。美味しい〜。問題なし。

・アボカドとチーズのスライスに塩
 →まずくはないけど、インパクトに欠けるかも。ピザ風にした方がいいかも。チーズがアルミホイルにつくと、お餅と同じ問題が生じる。

・皮剥いた丸いニンニクを豚肉の薄切りで包んで、塩胡椒
 →明らかに味つけが弱かった。そこが改善されればうまいかも。ただ、その後、息がニンニク臭くて、自分でも気持ちが悪い。4つも食べるんじゃなかった。

・甘塩鮭の切り身にエリンギのスライスを乗せて、バター
 →うまい。でも、Nさんと完全にかぶった。ありきたりらしい。

・ほうれん草、エリンギ、チーズのみじん切りと、鶏肉ミンチを混ぜて丸めて、塩胡椒。ベーコンで包む
 →これはかなりうまかった。ポイントはベーコンとチーズのコラボ。ベーコンにチーズを巻くだけでもいいかもしれない。

今回の一番のヒット作は、イカの醤油漬けであった。これはうまいわ〜。これに触発されて来年はイカタコが増えるかもしれない。かぶらないようにするなら、イカタコは避けるか?


2011年1月4日 市民農園に近づくな!

農耕地の鳥の分布調査。というわけで、地図で農耕地がある場所に行っては、鳥を探してウロウロする。遠目に見ていても分からないので、できるだけ農耕地の中を歩き回る。回る時間はなくっても横切る。
農家の方の迷惑にならないように。ってか怒られないように、できるだけ大きな農道を歩く。無理なら、できるだけ大きな畦を歩く。無理ならコンクリート製の畦の上をたどってく。それも無理なら…、とにかくどっかを歩く。

田んぼを歩いていくと、途中から市民農園みたいなのに行く手をはばまれる。間を抜けられるかなぁ。入っても怒られないかなぁ、と思ってみていたら、いかついおじさんに怖い声をかけられる。
「どこいくつもりや?」
「あっちに行きたいんです」(農園の向こうを指してみる)
「何してるンや?」
「農耕地を歩き回ってるんです」
「何のためや?」
「鳥を調べてます」
「ああ、そうか」

ここで、トーンダウン。例によって調査は錦の御旗。というわけでもないらしい。おじさんがそっから説明してくれた。
なんでも、野菜泥棒が頻発していて、関係者はピリピリしてるらしい。警察にも見回ってもらってるらしい。見るからに関係者でない怪しい風体のお兄さんがウロウロしてたら、そらとりあえず怖い声をかけるわな。

それから注意して見ると、あちらの市民農園も、こちらの市民農園も、野菜泥棒に頭を痛めているらしい。野菜泥棒向けの看板がたいていかかってる。夜に見回りを続けるってわけにもいかないだろうし、対策は難しそう。
ってわけで、文字通り瓜田に沓を入れず。野菜作ってる所にはむやみに近づかない方がよさそう。


2011年1月3日 北河内の農耕地

この冬のテーマは、農耕地の鳥。ヒバリやタヒバリを探して歩く。というか、地図で見つけたまとまった農耕地を目指して歩き回る。あいにく地図にある農耕地が、たいてい思ったより小さくなってるし、しばしば見当たらない。この調査は手ごわい。っていうか最新の地図を持って歩けよって感じ。
持って歩いてる地図は、20年ほど前のもの。おかげで、当時と今の農耕地の変遷、というか縮小ぶりがよくわかる。北河内で決定的な悪影響をもたらしてくれたのは、第二京阪道。農耕地を狙って通してくれているので、農耕地が分断縮小、消滅。周辺の農耕地とため池はボロボロ。しばしばどこを歩いているのか分からなくすらなる…。

それでも比較的最近まで、まとまった面積の農耕地が維持されていたからだろうか。孤立した農耕地にポツンポツンとカヤネズミが生き残っている。遠からず消えるのかも知れないが。
鳥の方は、ケリはどこにでもいるのに対して、ヒバリが意外と見付からない。囀らない季節なので見つけにくいのは仕方がないが、それ以上に生息密度が低いのだと思う。繁殖期に密度調査をしてみる必要があるかもしれない。
そして、タヒバリはかなり珍しい鳥。なかなか見付からない。チョウゲンボウといい勝負。
ノスリやタゲリはぜんぜんおらん。大阪のノスリは山の鳥らしい。タゲリは幻の鳥。そして密かなメインターゲットはミヤマガラスなのだが、これまたぜんぜんおらん。枚方市に集団ねぐらがあるのだけれど、どうやら昼間はすべて京都府に行ってるんじゃないか。昔からそう言われてはいたけど、本当にそうみたい。


2011年1月2日 今年の調査予定

あくまでも予定やけど、考えておこう。

◆地元の公園の調査
・植物園の鳥のセンサス(週1回〜月3回位)
・木の実のチェック(週1回〜月3回位、ただし9月頃から木の実がなくなるまで)
・カラスの繁殖調査(週1回位巣探しと巣のチェック、3〜6月頃、1月頃にも昨年の巣をチェックしなくっちゃ)
・メジロの巣探し(週1回位、4〜7月頃、今年は練習)

◆自転車で行く調査
・大和川下流の水鳥カウント(月1回)
・松原市から堺市北東部のため池の水鳥カウント(月1回)

◆電車で行く調査
・大阪湾岸の水鳥カウント:大阪府、兵庫県(淡路島を含む)の大阪湾岸の主な河口・港・海岸(月1回)
・大阪府の冬の農耕地の鳥の分布調査(1〜2月、共同調査)
・大阪府枚方市山田池公園をねぐらとするミヤマガラスの昼間の分布調査(1月、共同調査)
・大阪府の都市公園のタヌキ・トカゲ類の分布調査(6月以降)

★以下は詳細未定、テーマが変わるかも。もしかしたらしないかも
・都市の鳥の調査:詳細テーマ未定(5月以降、共同調査)
・社寺林で繁殖する鳥の調査(5月後半〜7月、共同調査)
・和泉地域のカエルなどの分布調査
 →2〜3月にアカガエルを調べるか??


2011年1月1日 弟

我が家はなぜか哺乳類に平等で、家族に加わった順番に番号が振られる。
長男はイヌ。次男はヒト。長女はヒト。次女はネコ。三男がネコ。このシステムの残念なことは、次々と姉妹兄弟が死んでいくこと。
長男が死んだときの事は、小さかったので、あまり覚えてない。死体が運ばれていった時のことをぼんやり覚えてるが、死を実感していなかったと思う。
次女が死んだときはすでに実家を出ていた。死ぬ間際、一度、獣医に連れていくのを手伝った。他人嫌いのネコで、特に獣医は大嫌い。暴れるので治療を受けさせるのが大変だった。そんなに嫌がるのならと、その後は獣医には連れていかなかった。

今日、ポンが死んだ。弟がいなくなってしまった。


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