(2005年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2006年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2007年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2008年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2009年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2010年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2011年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月)
大晦日恒例、この一年に買った本を振り返ってみる。
以下の集計は、国内で本を現金で購入した場合に限る。海外の本を買ってクレジット決裁した場合は含まない。学会や研究会の会費を払って学会誌や会報を入手するのも含めない。
2010年に買った本は、127冊。購入金額は172,199円+税。やや少なめだけど、ほぼ例年並み。
購入した本をタイプ分けしてみると、
・自然史関連本:46冊、104,819円+税
・SF関連:50冊、45,627円+税
・ライトノベル:7冊、6,004円+税
・その他小説:4冊、4,300円+税
・マンガ:20冊、11,449円+税
おおむね例年並みだけど、自然史関連本が増えて、SFが減るという傾向は継続。マンガは昨年のブレイクは維持されなかったけど、まあこんなもんじゃないかと。
今年読んだ本の数を数えてみると。自然史関連本21冊、SF関連28冊、ライトノベル9冊、その他小説0冊、マンガ16冊(マンガの冊数は少し不正確)。合計74冊(マンガ抜いたら58冊)。今年買った本を読んだとは限らないのだが、読破率(一年に読んだ本/買った本の割合)は、58%(マンガ抜いたら54%)。ここ数年では例年並み。
総括としては、今年の前半は本の編集作業に追われてた感じ。後半はイベントに追われた。
以前に比べるとSFが読めていない。購入はとまっていないので、たまっていく一方…。たまっているSFをどんどん読んでいきたい〜。が、来年も残念ながら改善するとは思えない。
<過去のデータ>
◆購入本
・合計 2006年:145冊・188,207円+税、2007年:144冊・197,299円+税、2008年:106冊・132,534円+税。2009年:131冊・181,830円+税、2010年:181冊・196,027円+税
・自然史関連本 2006年:42冊・83,087円+税、2007年:56冊・96,431円+税、2008年:37冊・72,764円+税、2009年:56冊・99,396円+税、2010年:52冊、103,247円+税
・SF関連 2006年:60冊・74,240円+税、2007年:61冊・78,780円+税、2008年:52冊・60,470円+税、2009年:56冊・66,230円+税、2010年:38冊・41,140円+税
・ライトノベル 2006年:14冊・9,282円+税、2007年:12冊・8,740円+税、2008年:7冊・6,494円+税、2009年:5冊・4,440円+税、2010年:6冊・4,564円+税
・その他小説 2006年:6冊・8,743円+税、2007年:7冊・8,253円+税、2008年:3冊・4,700円+税、2009年:4冊・6,200円+税、2010年:4冊・5,000円+税
・マンガ 2006年:23冊・12,855円+税、2007年:8冊・5,095円+税、2008年:3冊・1,554円+税、2009年:10冊・5,564円+税、2010年:81冊・42,076円+税
◆読んだ本(冊数・読破率)
2006年:84冊・58%、2007年:101冊・70%、2008年:69冊・65%、2009年:76冊・58%、2010年:106冊・59%
一昨日は、仕事納め。すっかり人が少なくなり、植物園はカラスの天下。やたらとカラスの姿が目立つ。と、ふと飛んでるハシブトガラスを見ると、変〜。尾羽がない。上尾筒も下尾筒もない。翼の後縁ですっぱり切れて、その後ろに何もない。カラスの胴体は翼の後縁までしかないねんな。脚はたたんで飛ぶんやな。
と冷静に考える以前に、なんか気持ち悪い。妖怪みたい。ふと、比翼の鳥って言葉が浮かんだけど、ちょっと違うな。でも、鳥というより、頭付きの翼が飛んでる感じ。
昨日、夕方になってカラスがねぐらにたくさん集まってきた。数十羽のカラスが乱舞してるけど、飛翼くんはすぐに見つかった。めっちゃ目立つわ。尾がなくてもあまり不便はないらしく、みんなと同じように乱舞していた。
今日、歩いていたら上を飛翼くんが飛んでいく。ずっと近所にいるらしい。だんだん親近感が湧いてきた。いつまで飛翼くんでいるかは分からないけど、注意してみよう。きっと尾羽が伸びかけの時はまた別の妖怪に見えることだろう。
それにしても、飛んでる飛翼くんしか見かけない。妖怪なので降りないのかもしれない。でも、万が一降りたら、後ろがないからバランスとりにくそう。他のカラスよりも姿勢が立ってるんじゃないかな?
足の裏には肉球がある。だから、足の裏ってゆうより、指の付け根の裏側の色というのが正確。
ふだん見えない場所なので、普通は見ない。写真見てもわからないし、図鑑にも載っていない。ってことは、新たな発見が期待できる。ってことは、ないかな?
でも、皮をなめしていると、目にする機会がけっこうある。意外な色合いだったりして面白い。
タヌキの足の裏、指の付け根の毛はけっこうキレイ。紫がかった色合い。どのタヌキもそうなのかな?
スナドリネコの足の裏、白い。全身で一番白いのは足の裏(の指の付け根)じゃないかと思う。意外ときれい。
足の裏が意外ときれい。っていうのは、どんなセレクションの結果なんだろう?
植物園が休みになると、鳥たちが自由に振る舞っていて面白い。とくにカラスの我が物顔ぶりはすごい。でも、いつも以上に色んな事をしていて、見てると楽しい。
今日はやたらと地上に下りていて、芝生をつついたり、林床で落ち葉をひっくり返したりしている。ハシボソガラスだけでなく、ハシブトガラスも地上にいっぱい下りてる。クスノキにもたくさんとまっていて、せっせと枝を落としている感じ。落ちた枝をつついているのもいる。果実の付いた枝を落として、地上で果実を食べてるって理解でいいんじゃないかなと思う。
例年だと、花壇にも近づいて、葉ボタンをひきちぎったり、パンジーを掘り起こしたりする。が、今年はずっとやってたイルミネーションの後片付けをおじさんたちがやってるので、花壇には近づけずにいるようす。作業が終わってから悪さを始めるんじゃないかな。
カワウはやっぱり水の出ていない噴水に集まってる。本当は木の上は嫌いなんだなぁ。カモは陸に上がってる。本当は水面では寝にくいんだなぁ。そしてカラスは妙に地面にいる。本当は地上が好きなんだなぁ。いっぱんに都会の鳥たちは地上が好きなんだけど、普段は大型哺乳類が大量に闊歩しているから、木の上や水上に避難してるってことかもしれない。
イルカを拾いに行った。確かにイルカだ。背びれがあるからスナメリじゃねぇ。でも、種類が分からね。
種類が分からね、とつぶやいたら、こいつイルカのこと全然知らんねんな、と思わるかもしれない。全身赤黒くて模様がなく、背びれ・胸びれ・尾びれがボロボロのイルカの識別なんだよ! 形から判断するしかない。上級者向けだ。
吻はある。と、いうわけでイルカらしいイルカに絞られる。
けど、吻はあまり長くない。ハシナガイルカやハセイルカ、マダライルカは除いてよさそう。
歯にしわはない。シワハイルカは無視。
というわけで、大阪湾で記録のある中では、マイルカかハンドウイルカかなぁ。記録ないけど、スジイルカもあるかなぁ。
同定はできなかったけど、イルカの同定の勉強になってよかった。
【追記】
翌日、団長が歯の数を数えた。片側に40本以上あるらしい。この時点でハンドウイルカも却下。ちなみに全長は約230cm。こんなに大きなマイルカはいないのなら、残るはスジイルカ。スジイルカなら大阪湾初記録。
海のオヤジが泉南の海岸でイルカの死体を見つける。ツイッターでつぶやく。気付いた団長が電話してくる。みたいな。
これで2回目。毎回調査中にやりとりして、回収の段取りを決めている。
以前は、スナメリを拾いに行ったっけ。能勢を歩いて調査しながら、メールとTwitterでやりとりして、回収の段取りを決めた。
今回は、なぞのイルカ。自転車で松原市のため池を巡りながら、メールとTwitterでやりとりして、回収の段取りを決めた。
携帯はありがたい。海のオヤジもありがたい。泉南の海岸線をあんなに頻繁に見回ってる人は他にいないからね。
ただ、近頃はおいらもウロウロしているので、どこにイルカが上がってるか、地図を見なくてもすぐに分かった。
というわけで、泉南に打ち上がるイルカとウミガメへの対応体制は完璧かと。
それは冷凍室を少しでも空ける事。小さい鳥の皮むきがしたいといった声は黙殺される。ホネのカリカリがしたいという声は却下される。大型哺乳類の皮むきがしたいという声は喜んで採用される。むしろ頼んでないのに、いっぱい中大型哺乳類が冷凍室から取り出される。鳥の皮むきと口走ると、とにかくハト大以上ばかり。やたらとカラスが出てくる。あとは、皮むきしたまま冷凍されている皮がたくさん取り出される。とくに大型哺乳類の皮が出てくる出てくる。ウマ、ライオン、シカ、シカ。後は、出した物は、皮を含めて絶対に冷凍室には戻さないという堅い誓い。
皮むきをする人は多いのだけど、剥いた皮の処理がちゃんと出来る人は少ない。少ないから、主にそっちを担当。皮を少しでも傷めないように冷水で処理するので、手が冷たい。でも、基本は脂肪とたわむれるので、お肌はスベスベ。手の手入れとして良いのか悪いのかよく分からない。
一日中、みんなに背を向けて、流しに向かっての作業。隣で同じ作業をしている人がいないと、けっこう寂しい。
クリスマス好きのとある知り合い長は、イブは自宅でクリスマスパーティー、クリスマスの夜もクリスマスパーティー。
というクリスマスマニアがいる一方で、とある一家は、イブの昼間に話を聞くと、もうクリスマスケーキを食べたし、クリスマスプレゼントももらったという。23には蕎麦も食べたって。クリスマスの朝には雑煮を食べるいきおい。
こんなに先走る家族は珍しいな。と思ったら、別の家族も23日にクリスマスケーキを食べたという。早めにクリスマスイベントわクリアするのが、意外と多数派?
っていうか、クリスマスって楽しみなイベントではなく、クリアしないといけない年中行事と化しているのか?
人見知りなので、知らない人と話すのは苦手。でも、仕事の時は頑張る感じ。でも相手も仕事の場合、微妙になる。特にマスコミ取材への対応の時が微妙。さらに特に記者が相手の時。
記者と言えば、取材が仕事。話を聞き出すプロのはず。なのに…。なんて感じで、インタビュー自体を評論するスタンスに入ってしまうんだな。
・取材の目的、現時点でどこまで進んでるかといった全体像の説明がない場合。何をどこまで説明すべきか判断できないから困る。結果、最小限の答えに。
・ろくに下調べをしてきてない。今時、小学生でもネットで調べられる事は調べてから来る。が、むしろ記者の中にこそ、ほとんど下調べしてない人が混じってる。それくらい調べて来いよ〜、と答える気が激減。どうしても冷たい感じの答えに。
・質問内容が具体的でなく、何を答えたらいいか分からない。これは下調べが不充分なのと通じる。答えようがない。それは何を尋ねてるんですか?と問い返す。
・同じ事を何度も尋ねる。言い方が変わってても同じ事を尋ねる。さっきの答えを理解してないのか、自分の質問が分かってないのか。さっき答えましたよね、と答えたい。でも…。言葉少なに同じ答えを繰り返す。
以上が、よくないインタビューのやり方。まさかと思うかもしれないが、インタビューのプロはずの記者の中に、少なからずこういう下手を質問をする人がいる。困ったもんだ。
ちなみに、これは普通に質問する際にも当てはまるので、質問する際は注意したらいいんじゃないかと思う。
で、こうした下手なインタビューをされたとき、こうした冷たい対応をしてしまう。毎回、反省はするんだけど、どうしても冷たくなってしまう。いけないいけないと思いつつ、冷たくなっていく自分。
基本は記者側に問題があると思うんだけど、インタビューはする側とされる側の共同作業だとすると、インタビューされる側からなんとかする努力もすべきなの? その質問には問題あると指摘するとか?
とにかく昨日もそんな冷たい対応をしてしまったんだ〜。反省。
今年も今日を除いて残り10日。年末恒例、今年の目標を立ててみよう。
【行事系】ほぼ終わったけど
・なにわホネホネ団活動日(例年通りクリスマスはホネホネ)
・友の会読書サークルBooks会合(今年読んだ一押しの本を1冊選ばなくっちゃ)
【調査系】まだちょっと残ってるぞ
・淡路島へ大阪湾岸の水鳥調査
・松原市〜堺市のため池の水鳥調査
・公園の鳥のセンサスと果実のチェック(今年はあと2回ずつ)
・鳥類標識調査(年末恒例)
【標本整理系】できるかなぁ。
・冷凍室片付け(27日までに空けなくては!)
・旧実習室の片付け(23日までに片付けなくっちゃ)
【原稿執筆】
・大阪のため池調査のまとめ
・大阪の哺乳類の原稿執筆(一年前と二年前と三年前にも書いてる…。これは年が明けたらがんばろう)
【他団体関連の仕事】
・大阪府鳥類目録の分布図に記入(ってか、記入しなくてもいいのかなぁ)
・とある学会の会誌の学会記事の編集(今回で最後!嬉しい)
・大阪鳥類研究グループの会報発送
・とある助成金の審査
【その他の雑用】
・年明けすぐの行事の返信
・行事の報告書作成
・最近見た鳥のサイトの更新
・購入本一覧作成
・ひよろり書店在庫調べ
・雑誌の整理
・学会の来年度会費の支払い
・家賃の支払い
・年越しそばと雑煮の準備
ため池の原稿執筆がポイント。冷凍室が空けられるかは、とても心許ない。
【追記】
今日は大晦日。なんと冷凍室は空けるのに成功した。後はほぼ予想されたけど、報告、原稿執筆・編集以外はおおむね完了した。目標立てた後に、新たな仕事がどんどん舞い込むという状況では、よく頑張ったと、自分で自分を誉めてあげよう。
忘年会は原稿催促の季節。うかつに編集担当につかまろうものなら、酒の勢いで締切を設定されてしまう。
なんでも先日の忘年会で、岡山に脱出を図った奴が、2月末に締切を設定されたらしい。気の毒に。と思ってたら、今日、お前は5月末じゃと言われた。岡山に逃げた奴のせいでやぶ蛇だぁ。ただ、3ヶ月後ろにズラしてくれたのは、逃げてないからに違いない。
この原稿、3年ほど放ってあるので、今度こそがんばろう。
そういえば、5年前に書いた原稿の再校を送るからというメールが今日届いて笑ってしまった。5年前に書いて提出したら、それっきりなしのつぶて。と思ったら、2年前に校正が突然やってきた。何書いたかすっかり忘れてたけど、適当に校正したふりして返したら、またなしのつぶて。そして今日、再校のお知らせ。
峠は越したから、来年夏には出版予定と書いてあった。のんびりしたもんだ。もう最初に何書いたか全然覚えてない。今見たら書き直したくなるに違いない。書き直すかは悩むところ。今さら面倒なだけな気もする。もし、みんなが同じように書き直しはじめたら、また一からスタート。書き直す人は間違いなくいるから、来年夏には絶対に出版されないと思う。
というわけで、3年しか放ってないのは、可愛い方かもしれない。と思いつつ、3年も経ったら書き直しも多そう。頭痛い。
最初はビル、次にピラミッド、最後は海。な〜んだ?
今日、ピラミッドを解体した。解体に擁した時間は約30分。思ったよりすぐに終わった。建築ユニットに記された日付からすると、ピラミッド建設は昨年11月に始まったらしい。約1年にわたる建築作業によって、3段の見事なピラミッドが姿を現していた。
建築ユニットは、53個。一年での収集量としては、以前より随分少なくなったと思われる。建築ユニットの内、46個は牛乳。すべて低温殺菌牛乳。週1本弱飲んでたらしい。これも以前と比べると随分減ったと思われる。
これで大掃除も一段落?
タカラガイ少年に、タカラガイについて色々教えてもらった。貝のコレクターがいるのは知ってたけど、そのサブカテゴリーにタカラガイコレクターというサブジャンルがあるらしい。で、かなり奥が深いというか、かなりお金がかかりそう。
日本に生息するタカラガイは100種ほどいて、少年はその半分を持ってるらしい。すごいな。この調子なら、全部揃えるのも射程距離内かと思いきや、そうは簡単やないらしい。沖縄や高知にいって探すとか、差し網漁師に頼んで分けてもらうとか、買うとかせなあかんらしい。レア物になると、数百万の値が付くのもあるとか。
それでもあと50種ほど。では、すまんらしい。日本の次は世界。でも、その前に。日本産もさまざまな品種に分けられてる上に、成長段階で模様が変わるので、それも揃えたくなるらしい。
奥が深い。いくらカネと時間があっても足らんなぁ。タカラガイだけでコレ。貝を全部集めようとする人の気が知れんなぁ。
展示してる標本を、年末年始の休館期間中に、冷凍室にたたき込む。で、一年の間についた(かもしれない)虫を殺すんだな。ってことをするのは、食用植物コーナーの穀類なんかの展示。バックアップがないので、いつも同じ穀類くんたちが出演し続けている。虫殺しは年末年始しかない。
ということは、年末年始は冷凍室の中に穀類くん達を入れるスペースを確保する必要が生じるのである。これこそが恐怖。なんせ、すき間なんてまったくないんだから。そもそも、冷凍室というものはすべからく、いっぱいになるという運命を背負っている。人はスペースがあれば、あるだけ物を入れるものなのだ。そんな場所にスペースを確保するなんて不可能なのだ。人間性に反する行為なのだ。
毎年、サンタのようにクリスマスに働いて、手品のようになんとかすき間を作ってこれをクリアしている。2001年からクリアし続けている。でも、今年こそは失敗するような予感が…。イチローの連続200本安打記録だって止まったし。
とにかく、冷凍室に入っている物を処理すればいいのだけれど、短期間でできる作業は限られている。じゃあどうするかというと、ブカブカと入ってる箱から出してコンパクトにするんだな。さらにきれいに計画的に積み上げて、すき間を減らすんだな。いうならば、コンパイルしているわけ。でも所詮圧縮しているだけなので物はさほど減っていない。むしろ毎年増えている。いつかこのプロジェクトは破綻が見えている。どうしたもんだか。
ところで、今回に限っては、年末年始にやらなくてもいいんじゃなかろうか? だって年が明けたら1ヶ月半ほどの休館があるんだし。といっても、冷凍室を空けなくてはならなくなるのは一緒だけど…。
とにかく今日、クリスマス前には空かない!宣言をしてみた。とりあえず時間稼ぎに成功か?
今年の6月頃に大阪市内を中心にツバメの営巣の情報を集めた。今年はある種試験的にはじめたのだけど、30人の方からのべ60件の情報を頂いた。大阪市全体のツバメの営巣マップにはまだまだ足りないけど、やはりツバメの巣は身近。来年力を入れたら、けっこう大阪市全体のマップが出来るんじゃないかという手応えがあった。
で、ただ分布図作るだけでもいいんだけど、ちょっと工夫するだけで、けっこう色々な事がわかるような気がしてきた。それを見過ごすのはもったいない気がするので、ちょっと欲張ってみようかなぁ。たとえば、
・営巣中の巣だけでなく、古巣情報も蓄積すれば、近い過去からの変化を何かしら捉えられないかな? たまたま営巣中に出会えなかったという可能性をどう処理するかという問題は残るが。
・ヒナの数を記録することで、一腹卵数についての情報も蓄積できるんじゃなかろうか? 孵化後に減ってる場合をどう処理するかという問題はあるが。
・巣が架けられていた場所を記録すれば、人の動きの多そうな場所をよく選んでるかとかを、議論できないかな? ほんとの人の動きを押さえるのは無理なんだけど。
・いなかった通りを記録すれば、いた場所といなかった場所の比較ができないかな? いなかった場所をどう扱うかは難しそうだけど。
思いつくことは色々あるけど、いずれもきちんと議論できるデータを取るのは面倒そう。色んな人に呼び掛けてデータを集めるには不向き。でも、ついでに取れる程度のデータでも、おおよその目処は立てられるんじゃなかろうか?
というタイトルで、明後日の土曜日に1時間半ほど話をする予定。準備しなくっちゃ。とはいえ、このタイトルでの一席は持ちネタなんだな。記録を見ると、この一年にすでに2回話してる。今回で3回目。去年も3回話してる。ということは準備しなくても1時間半の高座はこなせなくもない。でも、それではちょっと寂しい。毎年何度も話してるとはいえ、なぜか他所の人ばかりを相手に話してる。今回はホームで常連のみなさん相手。ホームでこのネタをやるのは、なんと12年振りらしい。ここは、一つネタをくり直して、故郷に錦を飾らねば。
というわけで、持ちネタをもう一度さらえておこう。「都市で繁殖する鳥」ロングヴァージョンの構成はこんな感じ。
0.イントロ
都市鳥の紹介/東京の都市鳥の変遷
大阪で繁殖する鳥(大阪府、大阪市)
大阪の主な都市鳥の紹介
1.大阪の都市で繁殖する鳥類相の変遷
近年大阪市内で繁殖するようになった鳥
大阪市内/大阪府内の公園で繁殖する鳥の変遷
都市で繁殖するようになったタカ類
2.都市で繁殖する鳥の巣場所と巣材の変遷
人工的な場所での営巣
人工的な巣材の利用/カラスのハンガー利用
3.都市で繁殖する鳥のこれから
今回は、
・今年データを集めた大阪市内のツバメの巣の分布情報の中間報告
・来年予定している都市で繁殖する鳥の調査の予告
を付け加える予定。
都市で繁殖する鳥の話の軸は、”変化”。比較的短期間で急激にいろいろな要素が変化しているのが興味深い点。そのラインでさらに付け加えるなら、近年指摘されているスズメの個体数の減少の話題かなぁ。
ヒヨドリの死体を回収した。窓ガラスに衝突したらしい。ヒヨドリが衝突死するのは珍しい。どのくらい珍しいかと言うと、絶対数ではヤマシギが衝突するくらいではないかと思う。
おなじくらいの頻度で衝突するヒヨドリとヤマシギ。なのにヤマシギはよく衝突死するけど、ヒヨドリはめったに衝突死しない。と感じる。
シロハラやキビタキはよく衝突死する。いっぱい死体が手に入る。じゃあ、ヤマシギとどっちが衝突死しやすいのだろう?
人を全然怖がらないチョウゲンボウに出会った。
浜沿いを歩いていたら、前方の道端の木にチョウゲンボウがとまった。このまま近づいたら逃げるかも。とはいえ、調査中なのでコースを変えるわけにもいかない。仕方がないので、目を合わさないように直進した。チョウゲンボウは逃げない。通りすぎてから振り返ってみた。距離にして約10m。ぜんぜん平気。デジカメを取り出して撮影してみた。ぜんぜん逃げない。
撮影に満足した頃、ハシブトガラスが飛んできて、チョウゲンボウの近くを通過。あわててチョウゲンボウは飛び立って、こっちに向かって飛んでくる。2m位の距離で向きを変えて、かすめていった。ヒトは平気で、カラスは苦手らしい。
しばらくすると、またチョウゲンボウが進行方向道端の木にとまった。きっと同じ個体。今度は見ながら近づいた。目の前まで近づいても逃げない。怖がってる様子もない。5mまで近付けた。近くで見るとメッチャ可愛い。
もっと近付けたかも。もともと人に飼われてたとか?
大和川でカモメ類の観察会。予定以上にカモメ類が少なく、すでにウミネコはおらず、なかなかに苦戦。さらに苦戦に拍車がかかったことに、ユリカモメの幼鳥がろくにいない。最初は全然おらず、断念。昼食をはさんでもう一度探したらようやく見つかった。でも、300羽ほどのユリカモメの中に3羽だけ。1%って…。
ちなみに下見の時も幼鳥は少なかった。幼鳥の少なさが何を示しているか気になるところ。
大和川では毎月水鳥を数えてる。以前は死ぬほどユリカモメがいて、成鳥と幼鳥を分けて数えるのは断念。そのまま今も成鳥と幼鳥を分けていないが、分けて記録した方が良さそう。
今日はポニーと遊ぶ機会があったので、試しに蹴られてみた。といってもポニーは力尽きていたので、足で頭を叩いてみたが正しい。
そんなに痛くなかった。馬に蹴られて死ねなかった訳。失敗の原因を検討してみよう。
何より自分で叩いたのだから、手加減した可能性が考えられる。もちろんその通り。でも力いっぱい叩いても、死ぬのはちょっと難しそう。
まず、蹄はやや柔らかめの素材。かなり力を吸収してしまう。むしろホネで殴った方が痛いはず。
そしてウマと言っても所詮はポニー。蹄が圧倒的に小さい。直径7cm程度。サラブレッドの半分位じゃなかろうか?
さらに決定的なのは、蹄鉄を付けてないこと。
ウマに蹴られて死ぬには、いくつもの条件をクリアしないといけない。なかなか難しい。この言い回しは、困難な死に方に挑戦してみなさい、という努力目標の提示なのかも。
それはさておき、いつの時代に、どこで生まれた言い回しなんだろう? 蹄鉄が発明された後とみたがどうだろう?
昨日は、大阪市の最新埋立地、夢洲へ行った。暗くなっても水たまりにカモメ類の群れがいた。というか昼間よりも多くなっていた。ってことは集団ねぐらやんね。大阪湾周辺のカモメ類がどこで寝てるかは、一度ちゃんと押さえたいと思っていた。でも、船がないと…。でも、そうでもないのかも。
夕方カモメ類が飛んでいく方向の記録を集積して、目星をつけて船がなくても行ってみたら見つかるのかも。この冬は無理でも、来冬は挑戦してみたい。
淡路島の由良のカモメは、昼間も集まってるあの場所か、せいぜい湾内で寝てるんじゃないかなぁ。ってのは、ちょっと粘れば確認できるしね。
来年ってゆうか、再来年の3月まで予定がいっぱい入ってしまった。2012年度は、年末年始を抜くと土日祝日が115日あるが、その内91日に予定が入ってる。これをかいくぐって、順番待ちしている予定もあるので、さらに埋まっていくことになる。やっぱり週末はおおむね仕事をしてることになりそう。
ってことは、長期の旅行には行きにくい。急に葬式や結婚式に呼ばれても週末はなかなか行けない。イヤになって仕事をやめるにしても、どっかの大学の教官にでもなるにせよ、2013年度以降ってことになる。
毎年、この日程のつまり具合は何とかならんかと思うのだけど、どうせ入る仕事であれば、早めに日取りまで決まってもらった方が、他の調整がしやすい。すでに埋まってるから、ほとんど調整の余地がないんだけど…。
正しいってのは、この場合、多くの人を惹きつけて、コストを払う気にさせるってこと。
そのためには、
一つ、中身を伝えること。というかどこがウリかを伝えること。
一つ、理屈抜きでいいから、ワクワクさせること。
最初のは理屈、後のはイメージ。両方そろったら効果高そう。
昨日、聞いた鳥の環境選択の話が印象的だった。選択性が見いだせなかったという話なんだけど、なぜ選択性が見いだせなかったかを考えるいい機会だった。
鳥の環境選択を調べるには、鳥が利用した環境を調べて、鳥が利用できたはずの環境と比べる。ってのが通常の手順。鳥を調べるのは楽しいけど、利用できたはずの環境を調べるのは面倒くさい。というのはさておき、利用できたはずの環境がどれかうまく設定出来るかが、けっこうポイントになる。が、もう一つ大きな罠があったんだな。
端的に言えば、環境を分けすぎると、選択性は検出されなくなる。仮に統計的に有意な選択性が検出されても、何を検出したのか分からなくなる。
いったん環境を細かく分けてもいいけど、選択性を検討する前に、環境を構造化するか、環境の変数を抽出して環境をいくつかの要素に編成し直さなくちゃ。
30もの環境に分けられたら、図見ても選択性は分からんわ〜。
昨日今日と東京から講師先生を招いての論文作成講座。こちらは裏方なので会場準備をしたら、講座の間はなにか起きるといけないので待機はしてるけど、とくにやることはない。暇なので原稿書いてみたり、指導の様子に聞き耳を立てたり。
初心者向けの論文の書き方講座は色々と難しいなぁ、というのが印象。
論文はどうかくべきか、とか。論文の投稿の仕方はどんな具合か、とか。総論的に講義をするのはまあ簡単。どこまで敷居を下げるか、原則論で押しまくるかはおいといて。難しいのは個別指導。なぜなら、初心者が論文が書けない理由は多種多様。今回のテーマの論文の書き方自体ではなく、いろんな場所で躓いてるから。
それぞれ、別の講座が必要な感じ。時間の限られた中では仕方がないので、解析して有望な結果が出たとして話を進めてたり。微妙だけど、仕方がないな〜、って感じ。
というわけで、論文の書き方講座以前に必要な講座を考えてみた。
・統計処理講座:とくに検定? 統計の理論を真面目に教えてると時間がかかるので、基本概念とどんな場面でどんな処理をすべきかみたいな。具体的には特定のソフトの使い方かなぁ。でも、これは些末だと思う。
・データ解析講座:ややこしい検定とか統計処理以前に、データをいじって結論を導き出せるようになる必要がありそう。その前段階は、簡単な集計やグラフを作れる程度で充分。グラフや表から結果を読む、結果を検討するための表作りみたいな。
・テーマ発見講座:研究計画段階が望ましいけど、データを採ってからでもかまわない。そもそもは、ある種のデータからどんなテーマ設定ができるかが分かっていない場合が多そう。むしろどんなテーマ設定は無理かを理解してもらう必要があるのかも。
といった流れの他に、エクセルで図表を作ってみよう講座でしょうか。
年間、5回程度で一通りというのは、欲張り過ぎか?
寒くなると、花粉を運んでくれる虫が少なくなる。蝶はいない、蜂は寒いとすぐに活動しなくなる。甲虫の動きも鈍い。となると、動物に花粉を運んで欲しい植物は別の相方を探さないといけなくなる。有力候補は、冬も元気な鳥と、寒くてもけっこう活動する蝿。
ツバキやサザンカは鳥媒花。ユーカリにも鳥が来てる。ハマヒサカキやヤツデに来るのは蝿。
レッドデータブックの作成方針を考える機会があった。種を選ぶだけのレッドデータブックと、その生息地も選ぶレッドデータブックでは、全然話が違ってくるなと思った。
大阪市内某所の剥製を見せてもらった。とにかく、これでもかー!ってゆうくらい、ほこりまみれ。その上、壊れてるのも多い。なぜか色はあまり抜けてない。
状態の悪い剥製の団体を見せてもらう機会はちょくちょくあるけど、ここまでヒドいのはなかなかない。控え目に言って三役クラス。大関も夢じゃない。
で、しょーむない剥製ばかりなら諦めもつくのだけど、けっこうな稀少種が混じってるから、残念度が5倍増し。どうしてキレイな内に呼ばない!
関係者の多くは汚い剥製を持て余していて、捨てたい気分らしい。むざむざ捨てられるのを座視するわけにもいかない…。
とまあこうして、汚い剥製がたまって行くんだな。
近頃、講演会やセミナーといった座学を企画しても人の集まりが悪い。大勢集まればいいってもんじゃないのは、当然だけど、やるからにはそれなりに人が集まって欲しい。わざわざ遠くから講師を呼んだ時は、あまり人が入らないと申し訳ない感じだし。
それがどんな具合かと言えば、
例えばここんところ毎年11月に開催しているフェスティバルのメイン講演会の場合、
2008年11月 かんさい自然フェスタ2008:77人
2010年11月 大阪バードフェスティバル2010:97人
2011年11月 大阪自然史フェスティバルリミテッド:55人
さらに昔の記録が見つからない…。でもまあ、かつては講堂をあふれんばかりの人が埋め尽くしたのは付記しておこう。200人は必ず超えていた。でも、今は聴衆が100人を超えない。とくに今年は少なかった。
かつて多くの人を集めていた頃は、春にフェスティバルを開催していた。さらに言えばかつてはそれなりに集客力のありそうな講師を手配していたというのも事実。それに対して、近頃はサイエンティフィックよりなゲストを招いている。これが関係するのは間違いないだそう。
でも、座学に人が集まらないのはフェスティバルに限らない。
毎月1回、学芸員が中心になって話題提供をするセミナーの年間平均の参加者数は、
2008年度:49.2人
2008年度:46.2人
2009年度:50.3人
2010年度:49.6人
2011年度:27.4人(ただし11月まで)
減ってる〜。ってゆうか、今年だけ激減。
かつての講演会では、ジャイアントパンダを連れてきたら、おのずと人は集まる感じだった。が、近頃はなかなかそうはいかない。そもそも我々が召還できるジャイアントパンダは限られてて、そろそろ使い尽くしてきた。レッサーパンダでもいいかと思ったけど、レッサーパンダも近頃では珍しくなくなってきたらしく、人はそんなに集まらない。
繰り返すようだが、人を集めるのが目的ではないので、興味を持つ人がちゃんと来てくれたらいいようなものだけど、でもせっかく準備する以上はそれなりに人が集まらないと、パンダにも申し訳ない。どうしたもんだろう?
今日の結論
セミナーは、抱き合わせ商法に走ってみよう。野外行事の前に関連するテーマの座学をぶつけるのだ。さっそく来年の3月と4月に実施予定。その結果を見て、今後を考えよう。
フェスティバルについては私見ではあるが、一般の人を呼べるジャイアントパンダを召還するか、全国からマニアが集まるマニアック企画にするかのどちらかなんだと思う。キノコのマニアックな講演会にはたくさんの人が来る。ホネホネサミットの講演会も満員だった。ジャイアントパンダはもう思いつかないので、ニーズの高いマニアック企画を考えなくっちゃ。
年に一度は奈良公園に行ってる気がする。昨日も大勢で奈良公園へ。奈良公園で楽しいのは、シカとの絡み。時は紅葉シーズン真っ只中。シカはいっぱい餌をもらって、口が肥えてる。一方、人には慣れてて、近付きやすい。
最初に出会ったオスは、毛並みが悪くてヘロヘロ。発情期直後で、疲れ果ててるのかな。とにかく逃げない。みんなに囲まれて、触られてもおとなしい。せっかくなので、お尻周辺でシラミバエ探し。簡単に見つかる。みんなでシラミバエを観察。
メスや子どもは、そこまでヘロヘロしてない。触られると逃げるし、近付くだけで逃げる個体も。一方、無理に触ると怒って攻撃してくる事もある。一度怒ると追いかけて来たり、近所にいただけで攻撃してくる事もあるので、油断してシカに近付きすぎないように。って注意する前にシカに叩かれてる子どもが…。
それでも、シカが目の前で見られると楽しい。エサをやりたくなる。シカ煎餅買うお金がないので(ウソ)、エサは地元調達。
カキの木に実が鈴なり。しかし下には、カキの実も葉っぱも落ちてない。落ちたカキの実も葉っぱもシカが食べてるに違いない。という訳で、カキの実をシカにやってみるプロジェクトがスタート。頑張ってカキの実を落として、まず子どもが味見した。甘い!の声の後、渋い〜。となってた。シカにやってみた。食べなかった。腹一杯なの?
カキの木の下で、弁当を食べてた人の上からよく熟れたカキが落ちてきた。ジュクジュクのカキは、甘くて渋くなかった。シカは木なり完熟のカキだけ食べてるのか?
昼食に柿の葉寿司を持ってきてる人がいた。残った柿の葉をもらってシカにやってみる。よく食べる。木から落としたカキの葉っぱと並べてあげると、迷わず柿の葉寿司の葉っぱを食べる。むしろ柿の葉寿司の葉っぱしか食べない勢い。よほど美味しいらしい。塩味と酢の臭い。砂糖なども混じってる。どれが好みなんだろう?
繁殖期の鳥の暮らし、鳥の社会構造はよく調べられているが、非繁殖期の鳥はあまり調べられていない。繁殖期はとにかく巣やつがいやヒナを中心とした暮らし。非繁殖期は、塒と採食場所を行き来する暮らし! と今日、観察会で強く断言した。だとしたら、非繁殖期の鳥の暮らしの研究は、塒→採食場所→塒→採食場所がどのようになっているかを調べるかから始まりそう。個体の塒−採食場所ユニットの時空間の中での推移、そして他個体との絡み。それが非繁殖期の鳥の暮らし、鳥の社会構造。採食場所中心の研究はあるように思うけど、きちんと塒を絡めた研究はあまり多くない気がする。
昼間はだいたいボーッとしている。というのが、鳥を見ている者としての実感。
その中には、夜行性なので昼間はボーッとしてるのもあるだろう。あるいは朝の一時に一日分働いた。一日に必要な分は食べたので、あとは無駄なエネルギーを使わずにというのもあるだろう。ユリカモメは、エサくれる人を待ってるんだろうな。
近所の公園にタヌキが住み着いたのが6年ほど前。昨年、初めてタヌキの観察会をやってみた。今年が2回目。
鳥の観察会は定員がら空きなのに、カエルや哺乳類の観察会は、いつも定員オーバー。定員を増やして出来るだけ受け入れたい。が、あまり人数が多くて、お目当ての動物が見れなくては元も子もない。とくにタヌキの観察会は人数を絞りたい。うんうん悩んで、定員を増やしつつも抽選。かなりの人数が落選した。
と、苦労したのに、タヌキ観察会当日は雨。どうする? 何が問題かと言って、来年のタヌキ観察会にはさらに多くの人が申し込む恐れが。今年落選した人は当選させたいし、今年当選しつつもタヌキを見られなかった人には来年こそは見せてあげたいし、もちろん初めて申し込む人も歓迎したい。
またもや悩んだ末、今年もう一度、タヌキ観察会を企画した。リベンジ。対象は今年の当選者。声掛けの結果、当選者の約2/3が参加した。
リベンジ企画は、大成功。2班に分かれて回って、両方の班のすべての人がタヌキをじっくり観察できた。よかった。
何より来年ご新規さんを受け入れる余地ができた(今年見れた人は来年は落選だぁ〜)。
タヌキの観察会は、そもそも1人の女の子のリクエストで企画した。昨年、リクエスターは参加したが、あいにくタヌキは見れなかった。今年、雨天中止の分には申し込んでいて当選していたのだけど、都合がつかずリベンジには参加せず。まだリクエストに応えられていないのが、今年唯一の心残り。
自分がプラナリアやヒメドロムシ、カヤネズミなんかを探してる時には、そういう判断をする。でも、他の人が、それも発表の中で口走ったら、思わずほんまかいな、と突っ込んでしまう。
しかし、ある程度の経験を積んだ人の判断は、それなりに正しいようにも思う。その兼ね合い。というか、科学の立ち位置からそれをきちんと主張できるようにしたいところ。
東大阪の古民家にうかがった。明治時代に立てられた家らしい。でも、来月には取り壊されて、更地になってしまうらしい。
取り壊される前の家に行くのは、4度目だろうか。今回の家は、その中でも古く、かつては茅葺きで、土間におくどさんもあったらしい。立派な大黒柱、しっかりした梁。趣があって、取り壊すのは勿体ない感じ。
でも、家を愛でてても仕方がない。本来の用事を果たさねば。本来の用事は、家と一緒に失われる物たちの救出。これまた何度も経験している。今までの経験からすると、捨てるのは勿体ないと、予定外の物を何でもかんでも引き取ってしまって、後で後悔するというか、怒られる。今回は失敗しないぞ!と固く心に誓って現場に臨んだ。無駄な誓いだったけど。
結局、車2台で行って、車2台にいっぱい物をもらってきた。当初は、鳥関連のフィルムと本と機材を少々だったのだが、他も見せてもらうと持って帰りたくなる。なんせ残しておいたら家と一緒に壊されて捨てられるのだ。可能な範囲で使える機材。鳥以外でも過去の風景などが写ってそうなフィルムを一通り受け取った。このフィルムを整理するのはかなりの時間がかかりそう。なんとか助成金でもとらないと、受け取ったまま置いておくことになりそう。それでも、捨てられて失われるよりましだろう。
なんてことを考えるから、どんどん未整理の資料が蓄積されるんだろうな…。
昨日今日のイベントで見かけたかぶり物を勝手にコンテスト形式で評価してみよう。残念ながら、伊丹市昆虫館とか東洋蝙蝠研究所といったかぶり物強者が今回は出展していない。橿原市昆虫館もかぶり物ではなく、ダーツと釣りに力を入れてる様子。強敵は少ない。というわけで、コンテストのラインナップは、
出品番号1:イベント本部から。6作品あるのだけど、公平を期して、一つだけ。ヒヨドリの帽子を。分かる人は一目でヒヨドリを分かる。なかなかの出来映え。ガッチャマンみたいと評した人がいた。年齢がばれるね。マントも用意したらよかったかも。
出品番号2:こども昆虫塾&ジュニア昆虫科学セミナー。今回、かぶり物を評さんしていたが、大部分は紙に昆虫の絵を描いて、紙の輪っかで頭に載せただけ。これじゃあお面みたいなもので、かぶり物評価は低い。が、その中でかぶり物らしいのが一つ。オレンジ色の丸い帽子をかぶってる。最初は何か分からなかったが、近くで見るとスズメバチの顔らしい。顔だけというのが、なかなかの意外性。
出品番号3:鳥くん。魚くんならぬ鳥くん。魚くんと同じように、鳥の帽子をかぶる。布製のトラフズクお面みたいなのを、頭に載せる感じ。普段は普通の帽子をかぶってて、講演会の時だけかぶる。そこが魚くんと大きく違うところ。減点対象だな。
出品番号4:ジュニア自然史クラブ。でっかい白いニワトリ。可愛い系。もらってきた既製品。手作りでないので、評価は低い。かぶり物ってゆうか、着ぐるみなので、来場者の人気は上々。
出品番号5:プロジェクトワイルド。着ぐるみがもう一つ。なかなか出てこなかったが、2日目に一瞬登場。全身を包んで顔だけ出てる白いタイツ。着て立ってると、上を向いた巨大なヒレのない魚。ヒレのパーツは別にあって、正しくヒレを取り付けるという企画ができるらしい。ヒレがあろうとなかろうと、足つきの巨大な魚が立っている光景はかなり異様。パプアくんに出てくる巨大な足つきの魚みたい。おじさんが着ているので、異様さ十倍。インパクトの高さでコンテスト1位はほぼ手中にしてたのだが…。
出品番号5:大阪市立自然史博物館友の会。片隅でシュロバッタやシュロカタツムリを作っていた。熟練者は、トンボやカエルも作っていた。気が付くと、シュロで笠みたいなのを作って、頭に載っけてる奴が1名。よく見ると笠の上には、シュロで作ったバッタやカエルも付いている。ビオトープを載せていると本人は主張していたが、緑色の丸いのを頭に載せている様子は、遠目にはカッパにしか見えない。カッパカッパといいながら、連れ回してみた。ついでに友の会の宣伝とばかりに、友の会パンフレットを渡して歩く。人間は、ショックを受けると思わず何でも受け取ってしまうものらしい。カッパが渡すと100%パンフレットを受け取ってもらえる。宣伝にはこれが一番。今後も継続するように! しばらくしてみると、頭の上のビオトープには、カタツムリやカマキリも仲間入りしていた。池もつくって、そこに身投げというオチに期待。
というわけで、今回のかぶり物コンテスト、第1位は、カッパさんでした! 来年はみなさんも是非ご参加を。
今日は自然関連団体がたくさん集まるイベント。この機会にと、色んな質問わぶつけられる。
イベント運営でバタバタしてる中、大変でもあるけど、あちこちに色んな物が並んでいたりするので、質問対応に便利でもある。
鳥の羽根を見せられた。さっそくたくさんの鳥の羽根が並んでるブースに移動。いくつか羽根を見せてもらって、フクロウに当たりをつける。さらに移動して、実体顕微鏡がセットしてあるところへ。羽根の表面構造を見せて、対応完了。
さて事件は午後遅めに起きた。
小さい女の子がお母さんに連れられてきた。小学1年生くらいかな。質問があるという。ためらいながら自分で質問してくれた。
どうして左右の手のホネはだいたい同じ長さに成長するのか。
難しい。でも、大丈夫。ホネ担当のラスボスが、建物のすぐ外に待機してる。さっそく連れて行く。が、話は簡単にはいかなかった。
ラスボスを前にして、女の子は固まってしまったのだ。お母さんの後ろに隠れて出てこない。お母さんが恥ずかしがってないで!と言ってるけど、絶対に違う。明らかに怖がってる。髭面のゴツイおっさんをあまり前にした事がないんだろう。ラスボスは精一杯にこやかにしてるのだが、女の子は質問するどころか、隠れたまま。
何度もお母さんに促された末にようやく、女の子はラスボスに立ち向かい、ちゃんと質問した。
すごい勇気を振り絞ったんだと思う。なんせ猛獣使い以外はうかつに手を出せないラスボス。女の子の勇気に拍手。女の子の勇気に感動するあまり、ラスボスがなんと答えたかさっぱり覚えてない。女の子もきっとそうに違いない。
想定外の意味で、女の子にとって、今日は忘れられない一日になった。時間が経っていい思い出になればいいけど。
明日から2日間は大阪自然史フェスティバル2011リミテッド。というわけで、今日は夕方から会場設営。その最中にも出展者さんもやってきて設営を始めるから、それに追われるように会場設営。壁を運んで並べ、机を運んで並べ、椅子を運んで並べ。いらんもんを片付け。会場内のサインを設置。などなど。
2会場合わせて50ブースの設営に、約2時間半。なかなかの手際の良さではないかと思う。かかったスタッフは、15人くらい。その大部分が同じような会場設営の経験者なので、一々誰かが指示を出さなくても、それなりに判断して動けるのが大きいと思う。
考えてみれば、大阪自然史フェスティバルは、これで5回目。2回のバードフェスティバル、関西自然フェスタ、2回のホネホネサミットを混ぜると、この手の10回目にもなる。そら慣れもするな、って感じ。
出展者の方も、何度も来ている団体さんは、とくに同じ方が来られている場合は、準備も慣れたもの。何が借りられて、どこに置いてあるかもちゃんと知ってるので、テキパキとブースの設営を進めて下さる。と、段取りのいいブースの横の初心者も、それを見てやり方を学習してくれたりするので有り難い。
とまあ、会場設営は終わったけど、今日設営できたブースは約1/3。残りは明日の朝、一気にやってくる。明日の朝が最大の山場。そして、次の山場が明後日の夕方の搬出。
まあ、スタッフも多くの出展者さんも慣れているので、搬出も大丈夫だろう。
それじゃあ、明日と明後日のフェスティバルをよろしく〜。
職業体験の中学生が来た。職業を体験するだけでなく、働いている人に仕事についての質問もする段取りになってるらしく、用意してきた質問をぶつけられた。これが難しい。
◆学芸員に向いているのはどんな人ですか?
博物館・担当によって違います。…では愛想がないので、博物館によったら研究だけしてたら許されるとこもあれば、研究以上に普及行事するところもあります。小さい博物館だと、さらに窓口業務や事務仕事も多い。博物館によって色々。一般的に言えば、小さい博物館ほど色んな事ができないといけない。日本最大の自然史系博物館なら研究だけしてたら許されそう。で、いずれにしても、自分の専門分野の研究能力はベースとして必要。その上で必要な能力を一つあげるなら、コミュニケーション能力かな。まあ私にはないけど。
◆標本の値段はどのくらいですか?
標本によって違います。…では愛想がないので、売ってるのを買ってきてる場合と、自分で採ってきて標本にしてる場合があります。自分で採ってきた場合は、値段がいくらか難しい。流通する商品価値として言えば、0円なのが大半を占めてるんじゃないだろうか? 一方で、化石とかには数億円とかめーっちゃ高価なのもあります。まあうちにはそんな高価なのはないけど。
◆学芸員になるにはどんな資格が要りますか?
とくにありません。…では愛想がないので、学芸員資格というのがあるけど、あれは学芸員に必要な能力を保証するものではないので、あまり意味がありません。小さい博物館や多くの文系の博物館では、学芸員を募集するときに学芸員資格を持っていることを条件にしてるけど、ある程度以上の大きさの自然史系博物館の多くは、学芸員資格は応募時に必要とはしていません。学芸員になりたければ取っておいてもそんなに邪魔じゃないけど、本当に必要な条件は大卒であることくらいかと。あと、むしろ一人前の研究者であるかが問われる事が多いから、博士号を持っているといいと思います。私は持ってないけど。
◆学芸員の仕事で大変なのはどんなことですか?
こういう質問に答えること。…では、ケンカ売ってるみたいなので、いーっぱい仕事がたまること。(この例が適当かは分からないけど)たとえばスーパーのレジだと、働いている時間が終われば、とりあえず持ち越す仕事は基本的にない。でも、学芸員の仕事は常に持ち越している仕事があって、終わりがない。一段落もあまりない。常に処理しきれていない仕事があって、それが頭に残っている感じ。そのプレッシャーが一番大変。
いっぱい答えてやったので、きっと書き切れてないと思う。最初の部分だけ書いてたらどうしよう?
今日、シカ肉喰って、シカ肉の流通について話してるのを聞いて思った。
シカがどのくらいの数いて、どのくらいのペースで取り除けば、適正密度になるか。取り除くって、たいてい殺すって意味だけど、ただ殺すのは命を無駄にしてる気がする。何よりもったいない。だから流通させて、ちゃんと食べよう。
なんて事を思うけど、それでは流通システムは確立しない。法律の制限をクリアして、初期投資までして流通システムを立ち上げるには、それなりの消費者ニーズが必要。まずすべきは消費者ニーズの掘り起こし。
で、気になるのは、シカの密度を適正に保つのに必要な消費者ニーズはどのくらいかってこと。あまりに消費量が少ないとシカは多いまま。でも消費量が高すぎると、今度はシカが絶滅するかも。シカの密度をコントロールする以上に、消費量をコントロールするのは難しいかも。
とりあえず当面シカを適正密度まで減らすのに必要な消費スピードが知りたい。みんなが月1回ジビエを食べに出掛ければいいのか、週1回家でシカ鍋しないといけないかでは、消費者ニーズの掘り起こしの戦略が全然違いそう。
望遠鏡を持って鳥の調査にお出かけ。ザックに入らない三脚は手に持って。最初の調査地、次の調査地。順調に調査をこなして、三カ所目。手に三脚を持ってないのに気付いた。あれっ? 三脚がない!
今日の調査は時間に追われている。制限時間内に、予定の場所の水鳥を全部数えなくっちゃいけない。そのためにはどの時間帯の電車・バスに乗らないといけないかも決まってくる。三脚を探しに戻る余裕はない。というわけで、調査続行。
全部の調査を無事終えて、一段落。遠くの鳥を確認しなくちゃいけなくて、どうしても望遠鏡が欲しい状況が1回。仕方がないので、堤防に望遠鏡本体をじかに置いてのぞいてみた。とても使いにくい。そして、とても変な人。
落ち着いてから三脚をどこに置いてきてしまったかを考えた。電車の中だとしたら、JRか山陽電車。駅だとしても5つの駅が関与。さらに調査地が2ヶ所。いつまで三脚を持っていたか思い出せない。全部のルートを回らないと見つけ出せない…。しばらく悩んだ末に断念。三脚が誰かに拾われて使ってもらえますように。
どうやら山に生えてるキノコは、基本毒キノコで。毒キノコは触るだけでも危険らしい。
先日、近所の公園にキノコが生えてた。そこに遠足の小学生と先生。キノコで盛り上がる子どもたちに、先生はろくにキノコを見もせずに、それは毒キノコやで〜、触ったら危ないで〜。
今日、中高生と山をウロウロ。キノコを見つけて触ってたら、毒キノコやったら危なくないですか?と尋ねられる。
さらに山道で道端のキノコを数人で見ていたら、通りかかった知らんオッサンが、ろくにキノコを見もせずに一言。それは毒キノコやで〜。
いずれのケースも、毒キノコという発言は、ろくにキノコを見てない。ちゃんと見ずに毒キノコと同定できるはずのない難しげなキノコだった。
触ったら危ないで発言にいたっては、明らかに間違い。絶対にカエンタケとちゃうし。
とまあ、世の中にはキノコについての誤解が蔓延しているらしい。でもまあ、カエンタケが広まってる現在、キノコの識別を真面目に覚える気のない人たちにとっては、「生えてるキノコは全部毒で、触ると危険」と覚えておくのは安全かもしれない。キノコ中毒になるのは中途半端に知ってる人だし…。ただ普及教育の面から考えるといかがなものなんだろう。
今日は、 MBにたくさん出会った。いっぱい実ってた。AKBはもう盛りを過ぎたが、 MBは今がまさに盛り。ものすごく目立っていた。それにひきかえAKBは、わずかに残るのみ。それも随分傷んでいる。
AKBが皮ばっかりなのに対して、 MBは皮が薄めで中身が詰まっている。果実による当たりはずれはあるけど、総じてAKBがほんのり甘いだけなのに対して、 MBははるかに甘くて、甘さに深みがあるっていうか、味がある。
どう考えても、 MBの方がおすすめ。 MBってどっちかと言えば暖かい地域のものかな? 全国区のAKBには知名度で負けがちかもしれないけど、がんばれ MB。
ただ、 MBはタネが大きいのが難点。種なし MBができたら、ヒットすると思うな〜。
大阪湾の鳥を語るなら、埋立地ははずせない。でも、埋立地に入るのは、許可がいったり何かと面倒。ってわけですでに定期的に調査してるのに引っ付いていくのが一番。で、見渡してみると、現在の大阪湾で毎月生物の調査が行われているのは、岸和田の阪南2区埋立地くらいのもんらしい。あと、南港野鳥園ってのがあるけど…。
ってことで、今日も阪南2区埋立地の調査に引っ付いていった。今年の2月に初めて行って、7回目。3回抜けてるけど、けっこう真面目に参加してるなぁ。結果を軽く整理してみたけど、ちょっと面白い。夏場に常駐してるカワウやサギ類は同じような顔ぶれなんじゃないかと思うくらい、個体数が似ている。残念ながら、シギチはあまり出ない。
夏には、関空にも夢洲にもベニアジサシがよく出るのだけど、阪南2区には出なかったのが残念。そもそも今年はコアジサシの繁殖も少なかった。来年に期待しよう。
前にも書いたかもしれないけど、今日、話をしたので、記しておこう。
松に鶴とはよくある取り合わせ。花札でも松には鶴が付いてて、20点札だったり。日本画でも、よくマツにツルがとまってる。ツルはよくマツの木にとまるんだー。
と思ってるあなた、それを鳥をそれなりに知ってる人の前で口走ろうものなら、したり顔で、こんな説明をされてしまうかもしれない。
ツルはマツにはとまらんのや。ツルの足には第一指がほとんどないから、木の枝をつかめん。そやからマツどころか、木にはとまらんのや。木によくとまるのは、コウノトリや。昔の人はツルとコウノトリを間違えたんやな。
したり顔の奴は関西人やったらしい。偉そうにしたり顔で説明されて、ちょっとムカッとしたあなたに、返し技を授けよう。
確かに現代のツルは木にとまらない。だからと言って、昔もとまらなかったとは限らない。それって、そもそも昔の人の観察力をなめてないか?
ツルとコウノトリなんて大昔から漢字レベルから区別されてるし。ハクビシンやクサガメが移入種だという判断は、江戸時代の人の識別力をベースにしてる。一方で信用しておいて、都合が悪いと疑うってどうなん?
カモ類も足に第一指がないけど、けっこう木にとまる。第一指の有無は木にとまるかどうかを決定しない。
一昔前まで、ドバトは木にとまらなかった。でも今は普通にとまってる。木にとまるかどうかなんて、時代とともに変わっても不思議じゃない。江戸時代とか昔のツルはマツの木にとまってたかも。
どう? 機会があったら使ってみてね。
ここ数年、とある機関の研修に付き合ってる。講師は獣医さんで、助手さんが1人。そして主役は生きたアヒルちゃん。例年は10人程度で、こじんまりとやってるんだけど、今年はけっこうたくさん集まるらしい。そのせいか今年は助手さんも3人。1人は毎年来てる人だな。
とだけ思ってた。が、しばらくして、助手さんの1人がこっちに来られた。挨拶されて、ようやく気付いた。学会で何度も会ってる鳥屋さんや!
獣医の道に進んでる事も、大阪に来てる事も知ってたのに、挨拶されるまで全然気付かんかった〜。相手は気付いてたらしい。こっちも鳥の研究関連の場だったら、すぐに気付いた(はずな)のに。
いや〜。奇遇だわ。油断してると危険だわ。と思っていたら、1人遅れて入ってきた参加者。いまさっきの反省が活かされた。これは知り合いだ!
でも、誰だっけ? またもや相手はすぐに気付いたらしい。挨拶されたので、当然のように挨拶を返す。その間も懸命に記憶をサーチ。チーン。琵琶湖のお兄さんだ!
何故こんな場所に?
どうやら自分は、他人の顔を会ったシチュエーションとセットで記憶してるらしい。違うシチュエーションで会っても誰か分からない。って事もないけど、すぐには気付かない、思い出さない。
もし妙な場所で出会ったら、無視したり、冷たかったりするかもしれないけど。そんな訳なので、決して悪意に取らないように。単に記憶に不自由なだけなので、親切に挨拶しつつ様子を見て、困ってるようならヒントをあげてね。
基本的にはエクセルデータを入れたら、HTMLで吐き出す感じ。
入れるデータは、個体名、観察日(あれば時間も?)、位置情報(あれば緯度・経度)、その他(観察者は別立て?)。吐き出して欲しいHTMLは、
・個体ごとに、日付順の観察情報(個体順)。
・場所ごとに、個体・日付順の観察情報(都道府県順、都道府県と大まかな場所フィールド?)。
緯度・経度でプロットできるようにもしたいけど、どうしたものか。個体リストが示されて、選んだ個体ごとに時系列順にグーグルマップに打たれたプロットがつながってくとか?
あとは元のエクセルファイルをダウンロード出来るようにしとけば、完璧? あるいは最初からそれだけで充分とか。
【追記】
いくつか追加発注。
・個体を表示する時は、標識場所(入力があれば)も示して欲しい。
・プロットを打つ時は、年代を選べるようにして欲しい。個体と年代を選んでプロットって感じ(もちろん全部選ぶというボタン付き)。
こうしてどんどんややこしくなる…。
鳥は渡りをするから、ある場所にいる鳥の種類は季節で変わる。だから当然、群集構造も季節変化する。でも構成種が替わってるってだけでは、な〜んも面白くない。せめて種間の関係性も変わってくれないと。
てなことを考えるととたんに調査が面倒になる。そもそも季節変化を捉えるには、短期間で要領よく種間関係を押さえないといけないし。と思ったけど、押さえやすいタイプの種間関係だけを取り上げて、群集の一部に焦点を当てたら、そんなに面倒ではないをやね。液果を付ける樹と果実食性鳥類とか。
花と訪花昆虫でさんざん調べられてそうな気がするけど、鳥と果実の方が登場人物が少なくてやりやすいはず。
てなことは以前も考えたなぁ。
というのを踏まえて、鳥が果実を食べたって観察をひたすら蓄積していくのは面白いと思う。
でも、鳥がどんな場所にいたかという観察をひたすら集めるのは、面白いと思えなかった。まったく同じタイプのデータなのに。種間の関係性の変化の代わりに、環境との関係性の変化に興味を持てばいいのに。不思議。
ナガスクジラの頭はスズメでにぎやか。昨日一日、頭の下にいた方によると、朝9時にはもうにぎやかで、午前11時頃までにぎやかが続くらしい。その後はけっこう静かになるそうな。
繁殖期は終わっているはずなのに、巣材を運んでいる時がある。
植物園を歩いていると、コツコツコツコツとキツツキが幹を叩く大きな音。見上げるとコゲラが幹を叩いていた。秋になって声をあまり聞かなくなったような気がするが、コゲラは健在。
で、見ていたら穴を開けているらしい。まだ開け始めたばかりらしく、ほとんど穴になっていないが、木屑がパラパラ落ちてくる。今穴を開けても、春までには壊れてしまいそうなのに…。
秋に鳥の巣づくりを見ることが時々ある。秋に繁殖している可能性は必ずしも否定できない。でも、ハト類をのぞけば陸鳥で秋に繁殖する可能性は低いのでは? じゃあなんで秋に巣づくりをしているの? 巣をめぐって争っているように見えるの?
春に向けて今から巣場所の確保? それとも冬の間の塒のための巣?
オリジナルの栞をつくる季節がやってきた。だいたい11月初めになると毎年作ってる気がする。この時期だけ羽根を拾わなくっちゃ!と思い。なぜかヘビのぬけがらを募集しだす。年に一度、葉脈標本を作るのもこの時期。で、すべてラミネート。切って、穴を開けて、リボンを付けたら、オリジナル栞の出来上がり。
毎年なぜか、カワハギの剥いだ皮がやってくる。こんなもんをラミネートして栞作っても誰が欲しがるんかな?と思う。が、今年は魚物でかっこいいのがやってきた。魚の頭とヒレ。頭は厚みをなくすために縦に半分に割ってある。カマスとか格好良い〜。と思ったが、ラミネーターを通らなかった。残念。カマスはヒレも厚すぎる。一方、ベラの胸ビレは綺麗で薄くてばっちり。左右を並べてラミネートすると、チョウのよう。
河口の橋の上にある街灯、街灯ってゆうのかな? 並んだライトの上によくカモメ類がピョコンと乗っている。冬によく見かけるのは、セグロカモメ。というか、あそこはセグロカモメの指定席だと思っていた。
先月だったか、セグロカモメの指定席というのは間違いだと気付いた。乗っているのはウミネコばかり。秋はウミネコの指定席らしい。じゃあいつウミネコからセグロカモメに代わるんだろう。
今日、ライトの上には、ウミネコとセグロカモメ。ほとんど半々。大きなセグロカモメがウミネコを追い出すという構図だろうか。
春から夏は誰もとまってない気がする。秋から冬には、どうしてとまりたくなるんだろう。
箱に入ってないのを貸しますな。運ぶのには箱が要りますな。で、帰ってきた時には箱入りになってるという寸法。
運送屋さんは、しばしば箱から出して、中身を返したら、箱は処分しようとする。それが世間では普通なの?
自転車でため池巡り。6時間コース。家を出るときは、曇り空。降水確率は50%前後。これは降らないな、と読み切ったので、出掛けた。読み切った以上、傘はいらない。はずだった。
近頃、三重県の海岸に打ち上がった海鳥やらウミガメやらスナメリやらを頂いている。鳥はたいていハシボソミズナギドリで、オオミズナギドリも多く、カワウなんてのもある。今年の春にはハイイロミズナギドリが手に入ってかなり嬉しかった。次はどんな珍しいのがもらえるかなと思わなかったと言えばウソになる。
で、6月初め、珍しい海鳥の画像が送られてきた。どう見てもシロハラミズナギドリ系。ってゆうか、きっとシロハラミズナギドリやけど、画像ではよくわからん。欲しいかと問われて、二つ返事で欲しいと答える。
さっそく頂いたのだけど、忙しくてなかなか確認できず。その内、冷凍室の中で行方不明。あの鳥の名前はわかったかな?という問い合わせを何度も受けたのだけど、何度探しても見つからない。もう見つからないんじゃなかろうか、と思ったところで、昨日ようやく見つかった。
で、今日、さっさとシロハラミズナギドリという答えを出してしまおう。と思った。が、そうは問屋は卸さなかった。嬉しいような、面倒なような。
結局のところ、博物館の学芸員は博物館をやってるのか否か? 博物館学プロパーな人は、どうして博物館の現場で実践にあまり加わらないのか? ってだけの話なんだけど。
いつからだろう。近頃、どこに合宿に行くかって話は、すなわち島の名前を並べるのと等しい。
甑島には様々な程度の塩分濃度を持った汽水湖が並んでるらしい。行きたい。
波照間島に行って…。云々。
関西で標識されたカワウの確認場所のデータを整理中。関西でと言っても標識したのは、琵琶湖の竹生島と、伊丹の昆陽池だけ。ちなみに遠くに出張するのは、竹生島のカワウだけ。昆陽池のカワウは、京阪神間くらいしか動かない。
昆陽池のみなさんのおかげもあって、確認された場所は、圧倒的に大阪府と兵庫県。まあそれはそれで、位置情報を整理するのが楽でありがたい。なんせ地元。兵庫県も大阪湾岸が多い。たいていの場所は行ったことがある。池のどの辺にカワウがたまるかも知っている。
じゃあ逆に遠出はどこまで行ってるかと言えば…。さあ、どこだと思う?
翻訳されてる方から、外国の鳥の和名についてしつもされた。鳥の世界は変わってて、世界の鳥に和名を付けた本が存在する。が、その本を調べてなお分からないので質問されたらしい。それは手ごわそう。でも、なぜ世界の鳥の和名本に載ってないかを含めて、それなりに結論が出せた。また色々なパターンがあるもんだ。
自転車に乗って街を走り、河川沿いを走る。研究助成金の申請書類に何を書くかを考えながら。何かを断片的にアイデアを思いつくたびに、携帯に書き込む。自転車乗りながら、考え事をして、あまつさえ携帯に入力するのは、危険なのでよい子はもちろんしてはいけない。ただ、自転車に乗ってる時って、考え事にとっても向いてるんよね〜。考える他にできることがないし、適度に運動してるし、新鮮な空気に風景、適度な刺激。
で、携帯にメモメモしたのは、
・タイトルに絡むキーワードいろいろ
・調査の背景説明に並ぶ短い言葉を、構成順に
・調査目的の単文を箇条書き
・調査の特徴・売りを箇条書き
自分のパソコンに送信。
で、そのメールから、いま文章を作ってるんだけど、大枠のイメージはいいと思うんやけど、文章にするには色々と抜けがあるし、なかなかスムーズにはいかない…。
初めて鳥を見に行ったのは、小学6年生の冬。なぜかわざわざ姫路まで行って、カモを見た。陸ガモは一通り見た。当時、関西にオカヨシガモはほぼいなかったので、それ以外。アメリカヒドリもアメリカコガモも見た。メスは覚えられなかったけど、綺麗なオスは覚えれた。
最初の経験は大切だ。それまでは生き物全般、あるいは哺乳類好きだったはずが、それ以降、鳥に傾いたと思う。
今日ははじめてのバードウォッチングという観察会。これが参加者の将来を左右するかもしれない。責任は重大だ! という訳でいつも以上にしゃべった。喉がいたくなった。
はじめてのバードウォッチングというタイトルでなくっても、初めて鳥を見に来た人はいるだろうから、いつも責任はあるんだけど、やはりタイトルに引っ張られる。
それでいて、自分のはじめてのバードウォッチングは遠い過去のこと。鳥を見始めた頃、何が嬉しくって、何が不満だったか今一つ覚えていない。当時は、ひたすらライフリストにこだわっていた気がするので、初めて見る種が多いほどご機嫌だった気がするが…。じゃあ、鳥の生活についていろいろ語る探鳥会リーダーがいたら、どう思ったのかはよく分からない。ただ、当時大学院生で、セッカを調べてたUさん、サギを調べてたFさんにはある種の敬意を持ってた気もする(気のせいか?)。
今日のはじめてのバードウォッチングは、天気はおだやかだったけど、秋の渡りは端境期な感じ。池のカモはエクリプス。最初は元気にバードウォッチング入門を話していたリーダーは、やがてキノコを見つけたり、コウガイビルの説明をし始めてみたり。初心者にはどうだったのか気になるところ。
今日は龍神に振り回された1日だった。気象庁のレーダー・ナウキャストで、雨域の変化をこんなに真剣に何度も見たのは初めて。いまはどこでいま雨が降ってるか分かってしまうから、一層天気の悩みは深まってる気がする。
だいたい行事が始まる3〜4時間前に、雨天中止か決行かの決断が迫られる。でないと、遠方から来る人が困るから仕方がないのだが、それは同時に決断が誤っても仕方がないってこと。一度雨天中止を決断したら、その30分後にやっぱり行事できた〜、と思ってももう変更はできない。
午前10時から昼まで、公園で羽根を拾う行事。午前7時に決断。午前7時時点では雨は降ってないけど、それまでにザーッと降ったので、それまでに落ちてた羽根はビショビショ。羽根拾いにはすでに微妙な感じ。で、気象庁は昼前頃からもう一雨来そうな予報。レーダー・ナウキャストを見るに、なるほど昼前くらいに到着しそうな雨域がこっちに移動している。よしじゃあ、雨天中止だ。
が、その後、レーダー・ナウキャストを見てると、雨域がどんどん東にそれていく〜。昼前到着予定の雨域が消えていく〜。
結局、午前10時時点で雨は降っておらず、昼過ぎても降らなかった。これなら行事できたやん。雨降ってないから、中止とは知らずに来た人も何人か。来た人だけでも連れて羽根拾いしたらよかったのだけど、間の悪いことに質問電話と来客が重なり、臨機応変な対応が出来ず…。
午後4時半から午後7時過ぎまでは、公園のタヌキの観察会。これは午後1時に決断。これまた午後1時時点では雨はぜんぜん降っていないけど、気象庁は午後3〜6時は雨の予報を出してる。レーダー・ナウキャストを見るに、なるほど午後3時過ぎに到着しそうな雨域がこっちに移動している。よしじゃあ、雨天中止? しかし気象庁には朝だまされたところ。これを信じて良いのか?? 午後1時ギリギリまで悩み、でもどう見ても雨が降りそうなので、雨天中止を決定。
あとは、事実上雨乞いみたいな気分。雨よ降れ〜。今度は、午後4時頃から雨が降り出した。ザーッと降った時もあったけど、シトシトと雨が降ったり止んだり。もしかしたら、タヌキの観察会も決行できた?
観察会できたやんとも言われ、ちょっと凹む。雨に振り回されて、なんにもしてないのに、とても疲れる一日だった。
集団ねぐらで寝て、朝はけっこう早起き。大抵の個体は採食場所に出掛ける。採食場所でも大部分の時間は突堤やテトラポッドなんかで休憩。気が向いたら、魚を捕って食べる。昼を過ぎたら、はや店仕舞い。気の早いのはもう集団ねぐらに戻ってしまう。時々、帰宅が遅くなるのもいるが、日暮れ時になったら、だいたい全員ねぐらに戻って就寝。
カワウの1日ってこんな感じだと思ってた。でも、そう単純でもないらしい。
我がフィールドであるとある都市公園のカワウの動き。
20日、昼間からいたカワウが、夕方もやっぱり池の端のマツの木にとまってる。午後7時過ぎ、やっぱりマツの木にとまってる! この池がねぐらになってたんや!
と思った翌21日、午前に池に行ってみると、カワウがいない。午前中はずっと留守だった模様。が、午後になると、またカワウがマツの木にとまってる。
つまり、20日、採食場所で夜更かしして、翌日は社長出勤ってこと? 明るい内に仕事を終わらせて、早寝早起きやなかったんかい!
というわけで、カワウの1日は、けっこう時と場合と個体によっていろいろなんじゃないかと思い始めた。きちんと調べたら、意外とおもしろいかも。まずは手近な場所で、どの時間帯にカワウがいるかを記録していってみてはどうだろう?
大阪の都市公園など市街地の緑地でのタヌキの分布を調べたいと思っている。そのためには効率的なため糞発見方法がかかせない。少なくともため糞っぽいものを見つけておけば、そこを夜に観察することでタヌキの確認も可能になるだろう。でないと、むやみにタヌキを探し回る羽目になって、効率が悪い。
今日は、地元の公園でタヌキのため糞を探した。なんと2ヶ所も新しい場所を見つけた。何かを究めた気がする。と勝手に思いこんだ勢いで、探しながら思ったタヌキのため糞探しのコツを記しておく。
◆黒い地面を探すべし
タヌキの糞が黒いというよりも、古くなった糞や、糞が分解された跡が黒い。
◆ため糞に落ち葉の堆積なし
落ち葉がじゃんじゃん降っている季節はさにあらず。でも、普通はタヌキが活動するからだろう。さらに糞が分解される勢いで落ち葉もどうにかなるのかもしれない。基本は地面(あるいはコンクリートとか)の上にそのまま糞が堆積する。
◆ため糞場所に草はなし
これは糞がたくさんあって、肥料のやりすぎ状態で草が枯れる・生えないってことだと思う。
ここまでの3点は、けっこう当たってるんじゃないだろうか? だとすると林内で、ため糞がありそうな場所の見当を付けるのにとても役立つ。林床が草ぼうぼうならスルー。落ち葉がいっぱいなら、落ち葉がない場所、黒っぽい場所を探す。
他に、遠目で見当を付けるのに役立ちそうな傾向として、
◆ため糞場所の周辺にも草はなし
基本的にタヌキは、腹が草にこすれるの好きじゃないんじゃなかろうか? あるいはある程度の見通しがある場所が好きなんじゃなかろうか? 植え込みの影にあることはあるが、草にうもれた中にため糞があることはない。ある程度の見通しが確保された場所にため糞はたいていある。
◆ため糞場所は、しばしば少し小高い場所
これは大阪市大の魚の先生Kさんの指摘。極めて局所的な話なのだが、多くのため糞場所は、周囲から少し盛り上がった場所にある気がするのは確か。これはため糞場所が見通しの良い場所にありがちって事を支持してるだけかもしれない。少なくとも窪んだ場所よりは、盛り上がった場所にある気はする。
この2点の確度は、少し低い。でも、見逃せない傾向だと思う。
以上の5点を頭において、探して歩く。あとはひたすら下を見て歩き回る。ここに王道はない。が、探すのに適した季節と時間はある。
◆夏にため糞なし
夏もタヌキは糞をするし、ため糞場所を利用するのだが、いかんせん昆虫の活動が活発な季節には、糞はすばやく分解される。糞はたまらない。それどころか、夜にされた糞も、翌日の昼前にはなくなってる。夏にため糞を探すのは難しい。
◆ため糞は朝探せ
というわけで、夏に探すなら、早朝に限る。糞が分解されていても、虫が土の中でモクモク動いている。さらに朝は新鮮な糞に出会える可能性が高いので、臭いで見つける事ができるかもしれない。
わかったかな? じゃあ宿題。大阪城公園と鶴見緑地でタヌキのため糞を見つけてくること。大阪城公園にはタヌキの生息が確認されている。鶴見緑地はまだ確認されていない。鶴見緑地で見つけたら、タヌタヌ団の証であるタヌキバッジをプレゼント。健闘を祈る。
生来の小心者故、常に退路を確保しておかないと落ち着かない。このご時世いつクビになるやもしれず、その時どうするかを考えると心配で心配で。ということはとりたててないのだけど、ふと公務員としての学芸員をやめたらどうなるかを考えてみた。
とりあえず検討するのは、公務員として雇われている学芸員をやめた時、それまでの活動はどこまで維持できるかってこと。よく知ってる博物館は一つしかないので、そこがモデル。この博物館はかなり変わってるから、極めて特殊な事例の検討になっているけど…。
◆調査・研究
・調査・研究は今まで通り続ければよろしい、って感じ。調査に出かけても出張にならず、交通費が出なくなるだけ。
・この博物館には外来研究員という制度がある。外来研究員になっておけば、文献・標本は普通に利用できる。
・外来研究員は、科研費も申請できる!
<結論>学芸員をやめても、今まで通り活動できる。出張旅費が出ない以外はデメリットもない。
◆サークル活動・友の会活動・NPOの運営
・当然ながら、今まで通り続ければよろしい。
・学芸員でなくなったら、NPOの運営にも関われるようになる。
・なにわホネホネ団などの活動では部屋の確保が必要になるが、それは後継の学芸員に頼む必要ができる。
・ジュニア自然史クラブなど博物館主宰のサークルに関しては、補助スタッフとして関われる。
<結論>学芸員をやめても、今まで通り活動できる。むしろ自由度が高まるくらい。ただし、活動場所の確保などに学芸員の代理人が必要になる。
◆観察会などの行事
・サークルや友の会の観察会は、もちろん今まで通り関われる。
・博物館行事に関しては、すべての博物館行事は、NPOとの共催のはずなので、NPO側の立場から関わることは可能な気がする。運営には確実に関われる。企画にNPO側からの関与は今までほとんどないが、形式上否定するものではないはず。一方、申込み受付などに関われない!ということは、むしろ雑用が減少?
<結論>学芸員をやめても、今まで通りの活動はおそらく可能。むしろ雑用が減って楽ちん。
◆資料の収集・保存
・学芸員OBは、今までも頻繁に博物館にやってきて標本の作成や整理をしている。学芸員OBに限らず、自分の研究をかねて、標本の作製・整理してくれている人はたくさん。外来研究員なら何の問題も無し。だから今までと変わるところはないはず。ただし冷凍室をあまりに埋めたら、担当学芸員に怒られる?
<結論>学芸員をやめても、今まで通り活動できる。
◆展示
・常設展の更新・維持管理には関われない。
・特別展の主担当にはなれない。でも、企画・作成には関われるはず。実際、過去にいろんな形で、いろんな人が関わっている。
<結論>学芸員をやめても、今まで通り活動できる。むしろ負担の大きい主担当にはならなくて済む。雑用も担当しなくていい。
◆フェスティバルなどのイベント
・いつも複数の団体が関わって運営しているので、関わることは可能。ただし、主担当にはならない。
<結論>学芸員をやめても、今まで通り活動できる。むしろ負担の大きい主担当にはならなくて済む!
◆情報発信
・ホームページは、少なくとも学芸員をやめてからの更新部分を、博物館のサーバにアップするのは問題がありそう。が、これはNPOのサーバに移植すれば、問題は解決しそう。NPOが提供するコンテンツについての議論が必要になりそうだけど。
・Twitterやmixiは問題なし。
・メーリングリストは、リストオーナーははずれることになるけど、参加するのは問題なし。
<結論>ちょっと頑張れば、今まで通り活動できるんじゃないかな。
◆その他
・以上の活動をするだけでは、収入がない…。
以上をまとめると、学芸員をやめると大きな収入の道が絶たれるけど、学芸員時代にしていた活動は、基本的に継続可能。のみならず、今までは付随していた雑用がかなりの程度軽減される。さらに活動の自由度が上がる余地がある。
フリー学芸員とは、よく言ったもの。収入面でもフリーなら、活動面でもフリー。となると、公務員であるところの学芸員を続けるべきか否かは、お金を取るか、自由を取るかという、よくある二者択一にも思える。
いざという時の退路の確認と思ったのだけど、こうして見るとフリー学芸員は思いのほか魅力的。常にその可能性を意識していてよさそうな気がしてきた。
ところで、学芸員に採用されてないけど、博物館での学芸員活動に興味をお持ちのみなさん、気付いただろうか? 上での検討の裏を返せば、少なくともこの博物館では、経済事情を考慮しなければ、学芸員に採用されなくても、充分博物館を舞台に学芸員活動を展開できるのである。
学芸員になるにはどうしたらいいですか? って質問をしばしば受けるけど、こうしてみると答えは簡単。とりあえずやってみたら?
日本人はとにかくAKBが好き。山道でAKBに出会ったら、なんとか確保しようと、盛り上がる。
トリュフを採るのにイヌやブタを使い、サルを訓練してヤシの実を採らせるように。AKBに対してもサルが有効。するするすると、石垣をよじ登り、斜面を上がり、木に登って採ってきてくれる。
AKBは買えば高い。そして買うほどのものでもない。中身は甘いが、あまり味がないし、タネだらけ。ただ、側は大人の味でけっこういける。
人はいろんな基準で2つに分ける事ができる。新しくもないだろうけど、達成感派と安堵感派に分けてみよう。
大きめの仕事が一段落した時、達成感を感じるか、安堵感を感じるか。もちろん両方感じるだろうけど、多くの人はどっちかを強く感じるんじゃなかろうか。
達成感を強く感じる人は、きっと幸せになれそう。安堵感ばかりの人に、幸せは遠そう。前者はポジティブ面に目を向けるタイプ、後者はマイナス面の心配ばかりしてそう。
てな具合に二分しつつ、ちょっと違う気もする。仕事が少ない、あるいは途切れ途切れでしかなければ達成感を感じる暇があるだろう。でも、次から次へと仕事があって、軽い一段落がはさまるだけの場合、達成感を感じる暇はないだろう。仕事が一段落するまでに、小さい山を越えるたびに感じるのは、普通、安堵感でしかないんじゃないかな。
先週末、担当してた大きめのイベントが終わった。大きな問題なく終わって、ホッとした。達成感はあまりない。来月また同じようなイベントがあるし。
幸せは遠そう。
他のみなさんはどうか知らないけど、自分的には、今回のホネホネサミットは今さっき終わった。まだ支払いや片付けや報告が残ってるけど、とにかく終わった気になった。
今日もカラオケ。残酷な天使のテーゼ、リンダリンダ、魂レヴォルーション、チェリー、おじい自慢のオリオンビール。
この手の事は、極端に不得意。協力して下さったみなさま、ありがとうございました。一人では絶対に無理でした。そして、Iさま、明日よろしく〜。
今日は、一日、新しい台湾の友人と一緒。半ば強引に山に連れ出してみた。買い物がしたいというので、その帰りに梅田に。電機屋でよかろうと思ったらダメだったらしい。台湾の方が安いらしい。結局買ったのは、たまたま通りがかった薬局でのメンソレータムだけ。で、晩飯を付き合う。大阪らしいのがいいとのことなので、お好み焼き屋。これはよかったらしい。盛んに写真を撮り、お店の人が焼く店なのに、強引にひっくり返した。お店の人は諦めムード。それからまだ早いからカラオケに行く!というのに付いていった。Hi-Five、ハレ晴レユカイ、Fight!
一人で対応する自信がなかったので(間が持たない)、付き合わせたみなさま、ありがとうございました。この御礼はまた改めて。
それにしても、言葉が通じないのはけっこう大変。お互い英語はカタコト。簡単な文章でないと通じない。簡単な単語も分かってもらえないのがある。単語を知らないというより、発音が通じない雰囲気。
日本語は、こちらは得意なのだが、先方は少し単語を知っている程度。先方は、北京語が得意だが、残念ながらこっちは少し単語がわかる程度。先方が日本語の単語を知ってるレベルと、こっちが北京語の単語を知ってるレベルは近い。
で、カタコトの英語で意思疎通をとろうとして苦労しつつ、北京語や日本語を交えて会話。それでキーワードすら伝わらない時、最後の手段は筆談。互いに漢字なら理解しあえる。少なくとも見当は付けられる。森林浴がそのまま森林浴だったのには驚いた。
話す時間が増えてくると、とくに酒が入ると、英語の簡単な文章の中に、北京語の単語を交ぜて話してくる。だんだん北京語の割合が高くなってないか?
推測ゲームをしているようで、とても頭を使うことになる。
ホテルまで送り届けて、明日は何時に迎えに来たらええかな?といった会話を終えて帰ろうとしたら、ホテルの前に座り込んでいた外国の人から、英語がしゃべれるか?、と英語で話しかけられた。話せないと英語で答えてみる。
でも一応話を聞いてみる。ホテルが満室で途方にくれてるらしい。おりしも我が地元はサッカーの代表戦が終わったとこ、ホテルのフロントに尋ねてもここらのホテルは全部満室と冷たい。
ここらは満室らしいから、天王寺にでも行って探すしかない。タクシーに乗って、運転手に頼んでは? と答えてみる。ネイティブスピーカーらしく、こっちの下手な英語をちゃんと理解してくれる。英語が素直に通じる相手は、とても会話しやすいんだなと思った。その前に、要点の単語だけでなんとか通じさせる練習を一日したからかもしれないが…。
ホネホネサミット2011終了。
前回のホネホネサミット2009では、終了後の打ち上げで、みんなでシュールストレミングを食べた。ウソ。臭くって不味くって喰えなかった。あれは食べ物ではないことが明らかになった。あれが喰えるなら、腐ったタヌキの皮を剥きながら、その内臓を美味しく口に運べるはず。
今回のホネホネサミット2011の打ち上げでは、ドリアンを食った。ホネホネサミットの設営時から届けられて、毎日臭かったあれである。こんなもの喰えるのかと思っていたが、意外にも旨かった。かなり旨い。喰ってると臭さは忘れる。臭さを忘れて、部屋を一旦出て戻ってきたら思い出す。やっぱり臭い。このパターンは、腐ったタヌキを剥いてる時と同じ。
ドリアンは臭い。でも、腐った内臓の臭いとは違う。しょせん腐ったタマネギ臭程度。淡路島に行き慣れていれば普通の臭い? ジンギスカンキャラメルとそんなに変わらない。臭くても、ぜんぜん食べられる。そして味事態は、クリーミーで甘くて旨い。さらに臭さが苦手な方には朗報。同じ一つのドリアンでも、部分によって甘さも臭さも違ってる気がする。ぜんぜんタマネギ臭なく、とっても甘い部位があった。他の場所の臭いが部屋中に漂っていては台無しかもしれないが、一番いい部位だけ選ぶという贅沢な食べ方もあるかもしれない。
次のホネホネサミットがいつ開かれるか、どこで開かれるか、そもそも開かれるのかは分からないけど。次のホネホネサミットの打ち上げでは、ホンオフェを用意して欲しい。次の担当者への申し送り。
昨日よりたくさんのホネが並んでた。講演会がハラハラドキドキ。懇親会は腹一杯。
ホネホネサミットは昨日始まった気がするので、今日は2日目か? スタートを切ってしまえば実行委員長は割と暇。というか、ウロウロせずに本部に座ってろと怒られる。気になるゲートでのやりとりも午前中には一段落。午後一のワークショップの準備が間に合うかドキドキしたけど、準備不足ながらも、なんとかなったらしい。で、問題の午後の後半の講演会。講師は昼から会場入りしているのに、通訳が来ない。講演会の時間帯を教えて、午後には来てと言ったのだが、全然来ない。連絡をとると、到着はギリギリになりそう。駅までの迎えをお願いしつつ、たまたま会場に来ていた北京語を話せる人を無理矢理捕まえる。いざとなったら、通訳の代理を頼むと無理矢理宣言。講演会開始10分前。かなりドキドキしてきた。講演会開始5分前になっても来ない。そろそろ最寄り駅にはついているはず、しばらく時間をつないだら何とかなるかな? 講演開始時間。まだ来ない。とりあえず、前に出て話を始める。講師と通訳を薄く紹介。漢字が難しいだの、読み方が難しいだの、講師は来てるのに、通訳は来ていないだの。講師は招待したけど、通訳さんは学会大会に来てるのを無理矢理頼み込んだだの。通訳の日本語は少し変わってるだの。うわー、話すことがなくなってきた。と思ったら会場の後ろの方がバタバタしだす。スタッフがウロウロしてると思ったら、ようやく通訳到着。
荷物を持ったまま、前までやってきて、遅い! 和田が悪い! といったやり取りの後、そのまま講演会に突入。
結局、終わり良ければすべて良しかと。講演会の内容は、盛りだくさん。予定のパワポが終わったら、スライドを色々見せてくれた。鳥の剥製作りに興味のある人も、象の本剥製作りに興味のある人も、北京動物園に興味のある人も、それなりに満足出来たんじゃないかと思う。なんかお土産もいっぱい配ってくれたし、講師は話してないことまで通訳は話していたし、サービス満点であった。
時間をつなぐ間に話をすればよかったのだけど、慌てててすっかり説明しそこなったんだけど。進行役と通訳が妙に馴れ馴れしく、お互いに偉そうにやり取りしていたのは、大学で同じ研究室にいたからなんだな。
えっ? ホネホネサミットは明日からじゃないかって? でも、もうホネ並んでたし、いっぱい見てきたよ。講演会みたいなのもあったし。
三連休だから、一般のお客さんを入れるホネホネサミット本番は2日日程にして、前に出展者同士の懇親や研修の機会を入れようと思い立った。それが敗因。ホネホネサミット本番でないからアルバイトなどのスタッフを確保していない。そんな中で、会場設営と研修プログラムが同時進行する。これはまずいと思ったのは、ようやく1週間前を切ってから。あわてて手近なスタッフにサポートをお願いする。
そして、普通に開館している中の設営作業。当然ながら、ホネホネサミットとは知らずに来たお客さんが設営している、設営終わったブースをながめていく。出展者との交流も生まれ、すでにホネホネサミットは始まっているようにしか見えない。
というわけで、今回のホネホネサミットは、想定外の3日日程とあいなった。過去に一度、大阪自然史フェスティバルを3日日程でやったことがある。とても消耗したので、以降は2日日程でしか実施していない。果たして、3日目まで体力・気力は保つのか?
週末のイベントの会場設営は、今夜が山場。展示ケース運んで、壁運んで、机運んで。今日はここまで。ここまでやれば、後は椅子だけ、明日で何とかなる。
で、最初の展示ケースを運んでいる時に、右膝を痛めた。重いケースが段差に引っかかったので、えいや!っと持ち上げる時にひねった。元々傷めてた場所に力がかかったのがいけなかったらしい。
で、その後、若者がわやわややってきたので、壁や机運ぶのはさぼって、偉そうに指示してるだけにした。それでも薄く右脚を引きずり気味。階段を上るのはいいけど、降りる時はゆっくり。これではまるで、風が吹いてる人みたい。TFUの仲間入りしたと思われるのは悔しい。ぜったいに痛い風じゃないんだからね!
今週末のイベントの準備もそろそろ佳境。明日の夕方からは設営、スタッフ研修、出展者向け企画、搬入対応と、嵐のように仕事が待っている。が、ここ数日は、嵐の前の静けさ状態。早めに手配しなくちゃならないことは、だいたい終わっていて。細かい作業をこなしていくだけ。次から次への細かい手配を思い出すが、メチャメチャ忙しい訳でもなく、意外と違う仕事もできる。ただ、次から次への湧いてくる細かい作業の中で、なんか重大な事を忘れているような気がして仕方がない。仕方はないが思いつかない。肉体的には余裕があるが、精神的にはかなり追いつめられた感じ。
とはいえ、今日の昼過ぎには、配布物の準備はできた。スタッフ配置や機材準備の一覧も作った。主要スタッフとの段取りの打合せも済んだ。会場設営前にできることはだいたい終わった感じ。仮に、いまバタッと倒れて、4日間寝込んでいても、イベントはそれなりに問題なく進行しそう。バタッと倒れてみたいな〜。とけっこう誘惑にかられる。
鳥散布の液果の色は、圧倒的に赤か黒なをだそうな。ってゆうか、そもそも果実に色を付ける自体、たぶん多くの場合は、鳥に食べて欲しいから。他に食べて種子散布してくれそうなのには哺乳類があるが、食肉類なんかあんまり色は見えてないし、そもそも視覚的ばかりで食べ物を探しているわけでもない。嗅覚中心の相手に食べて欲しいなら、木の上で色付いてないで、さっさと落ちて、匂いを放った方がいいだろう。
そんな哺乳類の中で例外はサル。サルはけっこう色が見える。それはサルである我々には実体験としてよくわかる。そして視覚的に活動するのが多いし、木に登るのも多い。その上、かなりの果実食者。木の上で色付いていたら頼まなくってもサルは来そう。
そんなサルと鳥の視覚の大きな違いは、たいがいの鳥には紫外線反射が見えるけど、サルには見えないこと。一方、黒い果実の中には紫外線を反射するのが多いらしい。葉っぱは紫外線を反射しないので、葉っぱの中の黒い果実は、可視光しか見えない我々サルにはさほど目立たないが、紫外線反射が見える鳥にはとっても目立っているはず。
鳥にもサルにも食べて欲しければ、赤い果実。できればサルは少なめで、主に鳥に食べて欲しければ、紫外線反射する黒い果実。実際にはそれぞれの果実は、サルと鳥のどっちに多く喰われているんだろう? 黒い果実がサルに食われた時の種子散布効率なんかと合わせて議論すると面白そう。
ある団体が設立10周年記念パーティーをするとしよう。でも、記念パーティー風なのは最初の挨拶だけ。後はただ食べて飲んで話すだけ。それじゃあつまらない。だから代わりに楽しい企画を考えてあげよう。
この団体は、自然関連団体の運営、指定管理、ミュージアムショップの運営。とまあ色々頑張っているが、この10年の一番の成果の一つは、子どもワークショップのノウハウとスタッフの蓄積だろう。だとしたら、10周年記念にする企画はただ一つ。
闇ワークショップだ!
このパーティーには、歴代のワークショップスタッフが勢ぞろいするはず。もちろん奴らには何も教えない。でも、何故か会場には、過去の主だったワークショップの小道具がそろっている。ここからは色んなやり方があるだろう。
例えば、おもむろに司会役が、箱から玉を取り出してワークショップテーマを決め、もう一つの箱から玉を取り出してスタッフを決める。で、すぐにワークショップをやってもらう。ちょっと王様ゲーム風の無茶振り。
例えば、一つのワークショップテーマを決めて、2人のスタッフに対決してもらう。
小道具を3つ引いてもらって、引いた小道具で、即興のワークショップをしてもらう。やはりこれぞ闇ワークショップ。ってゆうか、これは、らくごのご。
今週末にとあるイベントが迫ってきた。今週末が楽しみ〜、という声を聞くと、嬉しいのは嬉しいのだが、どっちかと言えば羨ましい気持ちの方が多い今日この頃。主催者側ではなく、楽しく参加する側に一度なってみちものだと思う。お祭り好きではないので、主催者でもない限り参加しないかな? でも、いま準備してるイベントは、というか今まで関わってきたイベントは、単なる参加者になればかなり楽しいんじゃないかと思う。でも、いつも主催者側で、脳天気に参加したことがない。これでは一般参加者の気持ちはわからない。一度ふつーに参加してみる必要もあるんじゃなかろうか?
などと思いつつ、参加者の気持ちなんか分からないから、主催者の気持ちを書いてみよう。
だいたい半年くらい前から企画は動き始める。その前から妄想は膨らんでいたりするけど、具体的に動き出すのはそのくらい。最初の3ヶ月くらいの心配は、お金が集まるかと、出展者が集まるか。お金は最後まで心配だけど、出展者が集まらなくて困ったという経験はまだない。でもまあ、この頃は楽しくイベントを企画している段階。
それでも、慣れた出展者ほどなかなか申し込んでこない。それなりに気をもむ。そういうしている内に、関連企画や広報の手配が忙しくなってくる。一つ一つの山場を乗り越えつつ、大きな山は越えたと自分に言い聞かせる。
いよいよイベントまで1ヶ月くらいになると、他の仕事は置いといても準備に専念しないと間に合わなくなってくる。この辺りになると、イベントを企画したことを後悔し始める。とにかくイベントが成功裡に終わりますようにと思いながら、目の前の案件を処理していく。何か大きなミスをしていないことを祈りつつ。
イベントまで1週間を切ってくると、手配の大半は終わっているのだけど、細々とした準備が次から次へと湧いてくる。なんか忘れてるような気がして不安。思い出した順に処理を進めるけど、果てがない感じ。絶対なんか忘れてる気がする。こうなると思うことは一つ。何でも良いからイベントが終わりますように。
週末が楽しみ? いやいや、1週間後にタイムトラベルしたい。その時には、とにかく終わってるはず。
次回はどこか他所でやってくれないかな? それに楽しく参加してみたい。
鳥のサークルでタカの渡りを見に行った。神戸から淡路島に抜けるルート狙い。昨年秋に垂水から須磨の海岸で、明石海峡を渡るとおぼしきヒヨドリの群れを何度も見たので、行ってみたかったんだな。そういう意味では、密かな真の狙いは、ヒヨドリの渡りの観察だったりする。
結果は空振り。今日は他の近畿のメジャーな場所でもダメだったと聞いたので、仕方がないだろう。
それでもわずかに飛んだサシバやノスリのコースは、昨年ヒヨドリの群れを見て思ったコースと違ってる感じ。タカとヒヨドリとでは、渡りの際の好みのコースが違うんだなぁ、と当たり前の事に気付いた。だって同じ場所で観察できるイメージが強いもんで。