大阪府で繁殖する鳥

 今までに大阪府下で繁殖記録のある種や、繁殖の可能性のある種をあげてあります。もし間違った内容に気づいた方、新たな情報(観察記録や文献)を持っている方は、wadat@omnh.jpまでお知らせ下さい。

この一覧はさまざまな文献情報(【文献】と表示)、大阪市立自然史博物館へ寄せられた情報(【博物館】と表示)、和田個人の観察記録(【和田】と表示)、および和田個人が聞いた情報を基に作成しました。

文献リスト
(1)大阪府北部ダム建設事務所(1977)箕面川ダム.自然環境の保全と回復に関する調査研究.
(2)(財)日本野鳥の会大阪支部(1987)大阪府鳥類目録.日本野鳥の会大阪支部.
(3)(財)日本野鳥の会大阪支部(1990)大阪の野鳥vol.5.大阪府.


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カイツブリ目ペリカン目コウノトリ目カモ目タカ目
キジ目ツル目チドリ目ハト目カッコウ目
フクロウ目ヨタカ目アマツバメ目ブッポウソウ目キツツキ目
スズメ目移入種

【カイツブリ目】
カイツブリ
カンムリカイツブリ

【ペリカン目】
カワウ

【コウノトリ目】
ヨシゴイ
ミゾゴイ
ゴイサギ
ササゴイ
アマサギ
ダイサギ
●チュウサギ
 1960年代までは仁徳陵のサギ類のコロニーで繁殖していたが、そこがなくなった後、大阪府下で長い間繁殖例はなかった。1999年に岸和田市で巣材を運んでいるのが観察されている【博物館】、その後の繁殖情報はない。
コサギ
アオサギ

【カモ目】
●ツクシガモ
 1985年に日本で初めて、堺2区埋立地で家族群が見つかり繁殖が確認された【文献2】。その後の消息は不明。
オシドリ
マガモ
カルガモ

【タカ目】
●ミサゴ
 1967年頃までは箕面や和泉市の大正池近くで繁殖していた【文献2】。現在も繁殖期に海岸などで観察され、淀川や大和川など大きな川沿いに内陸に現れることもある。2000年頃(?)に府南部で再び繁殖が確認されたという。
ハチクマ
トビ
オオタカ
ツミ
●ハイタカ
 河内長野市や南港野鳥園で、繁殖期の観察例があり、繁殖している可能性がある。
ノスリ
サシバ
クマタカ
チュウヒ
●ハヤブサ
 以前から淀川や岬町、八尾市などで繁殖期にも観察されているので、繁殖している可能性があるとされていたが、2004年4月泉大津市のビルで繁殖しているのが確認された。新聞やテレビでもヒナの様子が報道されている。
●チョウゲンボウ
 2000年に吹田市で、2006年に高石市で、繁殖期に営巣場所とおぼしき場所への出入りが観察されている【博物館】。人工物に営巣することで、繁殖分布を広げているので、大阪府下でも繁殖しないか注意する必要がある。

【キジ目】
ヤマドリ
キジ

【ツル目】
ヒクイナ
バン
オオバン

【チドリ目】
タマシギ
コチドリ
イカルチドリ
シロチドリ
ケリ
イソシギ
ツバメチドリ
コアジサシ

【ハト目】
キジバト
アオバト

【カッコウ目】
●ジュウイチ
 巣を造らずヒナも育てないので繁殖の確認は難しい。金剛山では繁殖期に生息しており、繁殖している可能性がある【文献2】。
カッコウ
ツツドリ
ホトトギス

【フクロウ目】
●オオコノハズク
 2002年に河内長野市で繁殖が確認された【文献■】。2000年頃(?)に和泉葛城山で、繁殖期の生息が確認されたことがある。戦前には豊中市の家屋で繁殖していたという記録があるという【文献6】。
アオバズク
フクロウ

【ヨタカ目】
ヨタカ

【アマツバメ目】
ヒメアマツバメ

【ブッポウソウ目】
●ブッポウソウ
 かつては箕面で繁殖していたという【文献1】。
ヤマセミ
カワセミ

【キツツキ目】
アオゲラ
●アカゲラ
 槙尾山や金剛山などで繁殖期の観察記録はあるが、繁殖は確認されていない【文献2】。1997年に服部緑地で繁殖しかけた例があるという。
オオアカゲラ
コゲラ

【スズメ目】
ヒバリ
ツバメ
コシアカツバメ
イワツバメ
キセキレイ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
サンショウクイ
ヒヨドリ
モズ
カワガラス
ミソサザイ
コルリ
イソヒヨドリ
トラツグミ
クロツグミ
ヤブサメ
ウグイス
●コヨシキリ
 繁殖期に埋立地(泉大津市や岸和田市)や淀川の河川敷のヨシ原で囀っていた、という報告がいくつかあり、繁殖することがあるのかもしれない。
オオヨシキリ
センダイムシクイ
セッカ
キビタキ
オオルリ
コサメビタキ
サンコウチョウ
エナガ
●コガラ
 金剛山や和泉葛城山で繁殖期の記録があり、繁殖している可能性がある【文献2】。
ヒガラ
ヤマガラ
シジュウカラ
ゴジュウカラ
メジロ
ホオジロ
カワラヒワ
イカル
●コイカル
 大阪府立大学や長居公園で、繁殖期に生息し、囀っていたという記録がある。
スズメ
ムクドリ
カケス
ハシボソガラス
ハシブトガラス


移入種

コジュケイ
ドバト
●コウカンチョウ
 一時期、長居公園や大泉緑地で繁殖し、大阪城や淀川でもよく見られたが、現在は大泉緑地で少数が生息するだけと考えられる【文献2】。1988.9.22、堺市大泉緑地で成鳥と幼鳥あわせて約7羽の群【むくどり通信(79):6】。
●ブンチョウ
 一時期、東大阪で繁殖していたが、現在は繁殖していないと考えられる。
●キンパラ
 一時期、淀川などでよく観察され、繁殖もしていたが、現在は繁殖していないと考えられる。
ベニスズメ
●ハッカチョウ
 1983年に豊中市で繁殖したことがある【文献3】。


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