日記風覚え書き
2024年10月、11月、12月
(2005年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2006年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2007年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2008年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2009年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2010年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2011年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2012年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2013年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2014年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2015年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2016年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2017年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2018年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2019年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2020年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2021年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2022年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
、2023年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月)、2024年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月)
●2024年12月31日 この一年に買った本
大晦日恒例、この一年に買った本を振り返ってみる。
以下の集計は、国内で本を現金で購入した場合に限る。海外の本を買ってクレジット決裁した場合は含まない。学会や研究会の会費を払って学会誌や会報を入手するのも含めない。
2023年に買った本は、232冊。購入金額は252,174円+税。冊数は少し少なめだけど、購入金額ともに直近10年ほどのほぼ平均的な数字。
購入した本をタイプ分けしてみると、
・自然史関連本:31冊、47,776円+税
・SF関連:67冊、111,770円+税
・ライトノベル:3冊、2,140円+税
・その他小説など:0冊、0円+税
・マンガ:131冊、90,488円+税
どのカテゴリーも金額は昨年と似た数字だけど、SFの冊数は少し減っている。
今年読んだ本の数を数えてみると。自然史関連本42冊、SF関連21冊、ライトノベル0冊、その他小説0冊、マンガ123冊(今年から読んだマンガを記録しはじめた)。合計186冊(マンガ抜いたら63冊)。今年買った本を読んだとは限らないのだが、読破率(一年に読んだ本/買った本の割合)は、80%(マンガ抜いたら62%)。未読のSFが46冊も増えた。タイプ別の読破率は、自然史関連本135%、SF関連31%、マンガ94%。自然史関連本は今年も100%超え、マンガも昨年並みの90%超え。一方、SF関連本の読破率は昨年の65%から半減してしまった。
総括としては、自然史本とマンガは例年並みに読んだが、SFが全然読めなかった。2010年代前半レベル。それはプライベートが順調だった頃。ネコと遊ぶのが忙しかったのか?
家の中を眺めると、本棚が自然史関連本2本、SF+ライトノベル5本、マンガ2本。SF+ライトノベル5本の未読の本棚1本。というのは変わらないが、床に積み上がったマンガと未読のSFが急増中。
<過去のデータ>(ライトノベルとその他の本は省略)
◆購入本
・合計
2006年:145冊、188,207円+税
2007年:144冊、197,299円+税
2008年:106冊、132,534円+税
2009年:131冊、181,830円+税
2010年:181冊、196,027円+税
2011年:127冊、172,199円+税
2012年:166冊、147,826円+税
2013年:164冊、201,353円+税
2014年:206冊、307,024円+税
2015年:199冊、265,288円+税
2016年:246冊、296,764円+税
2017年:327冊、318,520円+税
2018年:356冊、342,301円+税
2019年:277冊、287,916円+税
2020年:238冊、238,521円+税
2021年:293冊、265,521円+税
2022年:279冊、280,386円+税
2023年:250冊、279,338円+税
・自然史関連本
2006年:42冊、83,087円+税
2007年:56冊、96,431円+税
2008年:37冊、72,764円+税
2009年:56冊、99,396円+税
2010年:52冊、103,247円+税
2011年:46冊、104,819円+税
2012年:49冊、80,138円+税
2013年:38冊、83,039円+税
2014年:70冊、156,011円+税
2015年:56冊、123,409円+税
2016年:67冊、145,430円+税
2017年:58冊、95,399円+税
2018年:32冊、63,366円+税
2019年:26冊、40,093円+税
2020年:17冊、26,140円+税
2021年:32冊、50,897円+税
2022年:36冊、52,700円+税
2023年:29冊、51,350円+税
・SF関連
2006年:60冊、74,240円+税
2007年:61冊、78,780円+税
2008年:52冊、60,470円+税
2009年:56冊、66,230円+税
2010年:38冊、41,140円+税
2011年:50冊、45,627円+税
2012年:62冊、65,320円+税
2013年:69冊、81,750円+税
2014年:89冊、130,210円+税
2015年:86冊、104,140円+税
2016年:90冊、98,575円+税
2017年:97冊、117,410円+税
2018年:153冊、176,042円+税
2019年:142冊、150,510円+税
2020年:111冊、144,784円+税
2021年:89冊、121,080円+税
2022年:95冊、133,944円+税
2023年:81冊、133,854円+税
・マンガ
2006年:23冊、12,855円+税
2007年: 8冊、5,095円+税
2008年: 3冊、1,554円+税
2009年:10冊、5,564円+税
2010年:81冊、42,076円+税
2011年:20冊、11,449円+税
2012年:45冊、26,104円+税
2013年:49冊、25,414円+税
2014年:44冊、28,605円+税
2015年:50冊、29,009円+税
2016年:82冊、45,059円+税
2017年:166冊、100,271円+税
2018年:162冊、97,843円+税
2019年:106冊、63,933円+税
2020年:111冊、66,987円+税
2021年:169冊、90,544円+税
2022年:146冊、91,902円+税
2023年:139冊、93,134円+税
◆読んだ本(冊数・読破率、ただしマンガ込み)
2006年:84冊、58%
2007年:101冊、70%
2008年:69冊、65%
2009年:76冊、58%
2010年:106冊、59%
2011年:74冊、58%
2012年:81冊、49%
2013年:96冊、59%
2014年:97冊、47%
2015年:96冊、48%
2016年:167冊、68%
2017年:246冊、75%
2018年:380冊、107%
2019年:275冊、99%
2020年:204冊、86%
2021年:269冊、91%
2022年:224冊、80%
2023年:219冊、88%
●2024年12月30日 2024年のまとめ 今年もクジラがやってきて、巣のコレクションは整理できたが間に合わず、イソヒヨドリ調査に盛り上がり、大和川水系の川沿いを歩きまくった
今年の1月の予言を思い返そう。
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お出かけ系予言だけど、かつては2回の学会大会と、友の会合宿について予言してきた。しかし友の会合宿はまだ復活せず、3月の学会はリモート。ということで、9月に東京都にいくであろう。とだけ予言しておこう。
イベント系予言としては、11月に自然史関連の大きなイベントが大阪で開かれるだろう。
調査系予言だけど。10年ぶり2回目の、大阪府のイソヒヨドリ・ムクドリ・ハッカチョウ繁殖分布調査が行われるだろう。あと、河川で繁殖・越冬する水鳥、ヌートリア、カヤネズミ、アカガエル、大和川水系でさまざまな調査が展開される。おそらく4月にその詳細が発表される。
標本系予言としては、今年こそ大きなクジラのホネのパズルができあがる。おそらくパズルの組立完成はまた先になるであろう。
執筆系予言としては、今年こそ日本最大の鳥の巣コレクションの収蔵資料目録も出版されるはず。
プライベートでは、今年は1年に100冊以上の本を読むだろう。とだけ予言しておこう。あとプライベートで話をする相手が出来ると予言してみたらどうかなぁ。ネコ以外で。
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2月に今年もクジラが来てしまった以外は、おおむね予想通りの一年。まだ3年前のクジラの処理も終わってないのに。
本は予言の半分も読めず。とくにSFが読めていない。ネコ以外に友だちはできなかった。
ってことで、今日は晦日なので、今年のまとめをしておこう。
<調査>
ため池調査、大和川調査というルーティンの調査は、一年間ちゃんとクリアした。地元公園での、秋冬の果実チェックと鳥のセンサス調査を実施し、地元のカワウ塒調査も継続。春のカラスの巣調査は、例年通り実施したものの手を抜き気味。
外来生物調査では、ハッカチョウとヌートリアの情報は順調に集まっている。奈良県と京都府でのハッカチョウのセンサス調査は、途中で少しコースを変えたが継続中。
繁殖期には、10年ぶりの大阪府のイソヒヨドリ・ムクドリ・ハッカチョウ調査にはまった。8月には大阪府のツバメの集団ねぐらチェック。
大和川水系調査プロジェクトでは、春から夏に大和川水系の繁殖期の河川の水鳥調査、ついでに奈良盆地のイソヒヨドリやイワツバメの繁殖分布調査。秋~冬にはカヤネズミの分布調査。早春のアカガエルの卵塊調査はあまりできなかった。
<行事・展示>
関わらないつもりだったけど、けっこうネコ展に関わることになった。標本借りたり返したりに出張したのは初めて。
大阪自然史フェスティバル2024は、今年も主担当が頑張ったので、スーパーサブ的なポジション。
博物館実習の担当は今年も継続。やっと引き継ぎ相手が決定。
その他行事は例年通り。ジュニア自然史クラブも後継者が必要だけど、まだ決まらず。
<サークル>
なにわホネホネ団は、予定通り実施できた。皮処理ペースも元に戻った。年末にはユニークヴェニューなホネスマスができた。
大阪鳥類研究グループの活動も予定通り実施できた。3月の総会は対面にもどしたけど、Zoom中継もした。大阪府のイソヒヨドリ繁殖分布調査はとても盛り上がった。
ジュニア自然史クラブと友の会読書サークルBooksも予定通り実施。
博物館友の会の活動は、コロナ禍前に戻り、会員数はコロナ禍直前より大幅増。
関西自然保護機構の会員はあまり変わらず。収支は厳しいまま。会誌のバックナンバーのPDF化がおおむねできた。
<標本>
冷凍室で担当の物が占めるエリアは、年末の冷凍室の工事にからんで整理したので、大幅に片付いた。さらに整理できそうな気がしてきた。
ニタリクジラのホネの後半を砂場から回収、水漬け中。代わりに今年のマッコウクジラの前半が砂場を埋めている。他にイルカ類がたくさん届き、昨年のウミガメ2匹が残り、砂場は海物だらけ。
<原稿>
某大阪支部の会報(隔月刊)への連載は継続中。
鳥の巣の収蔵資料目録は、3月に無事刊行できた。が、間に合わなかった。
まっとうな論文は今年も書けず。
<その他>
・学会大会は、日本鳥学会大会に参加して発表した。有名な3分発表も見ることができた。
・弁当づくりは継続中。
・ネコは大きくなった。1月に避妊手術、10月に予防注射。
・今年も本が読めなかった。こんなにSFを読めなかったのは、この数年来初めて。
・ダイエット始めた。月に一度通う場所もできた。
・今年の完全休養日は5日。とても少ない。
<今年の漢字:死>
1月、ダジャレばかりいうおっさんが亡くなった。改めていろんな人に愛されていたんだなぁ。その後片付けは年末まで続いている。
2月には今年も大阪湾でマッコウクジラが死んだ。
3月には、お世話になった方が亡くなられた。約束が果たせなかった。
5月には、クジラの大先生が亡くなった。2月のクジラでお世話になったばかりなのに。
年末に、家族がまた一人減った。残る家族は二人だけになった。
そういえば、元学芸員も亡くなった。時間が経ってから風の噂で知った。自分が死ぬ時もこんな感じになるんだろう。死が身近な一年だった。
●2024年12月29日 標識調査2024
毎年、仕事納めの日から大晦日までの4日間、地元の公園で標識調査をするのが恒例になっている。あれのせいで、今までの網場が使えなくなって3年目。とりあえず今までの近くの場所に張ってるけど、いまいち捕れない。場所が悪いのか、そういう年なのか、あれのせいなのかは判らない。とりあえず今年もそのイマイチ捕れない場所に張った。
昨日から標識調査で、大晦日まで。一昨日の閉園後に網張りなのだけど、一昨日は急遽プライベートが襲ってきて、あわや今年は調査できないのかと思った。が、年内に済ませてしまいたい方が多いらしく、もう施設が空いてない。ってことで、イベントは年明けに持ち越し。喜ぶのは不謹慎な気もするけど、予定通り標識調査できるのは嬉しい。
と言う訳で、27日の閉園時刻ギリギリに戻ってきて、あわてて網張り。網は張るけど、網は開かず。あれの終了後、網を広げる。網を広げるのを、うっかり忘れて帰りそうになり、深夜に慌てて広げに行った。
これを毎日繰り返すことになる。いや、明日からは忘れず、もっと早い時刻に開こう。毎日午後10時過ぎまでいないといけないので、この年末も仕事は捗る。
昨日は、朝一番でヒヨドリが3羽捕れて、幸先が良かったが、朝一番だけだった。と言う訳で、昼間は本を数えたり、メールの処理をしたり。少しでも捕れたので、今年も無事鳥類標識調査に参加することができて一安心。
と思ったら、今朝も捕れた。ヒヨドリに加えて、メジロやシロハラも含めて6羽。数年ぶりに忙しい。ただ、今日も朝一番にしか捕れない。昼間は風があるからだと思う。
明日明後日に少なくとも1羽捕って、二桁に乗せたい。
●2024年12月28日 年末恒例仕事収まらず2024
今年も世に言うところの仕事納めの日がやってきた。ただ、今日は土曜日なので、昨日が仕事納めの人も多そう。ともあれ、年内にすべき仕事は、今日の夕方時点ですべてこなされているはずの日である。今年は久しぶりの忘年会があったけど、不参加。でもホネスマスには参加。
2週間ほど前に決めた今年の目標が、どの程度クリアされたか、という恒例の確認する。この年末は、かなり早いペースでこなせていけてたように思ってたけど、昨日の突然のプライベート案件にはびびった。
調査系:6つの内すでに4つをクリア。残る2つも年内に終了予定。
標本整理系:1つあげて、進行中ではある。これは年を越すのが例年のパターン。
データ整理系:なし。
原稿系:なし。
サイト系:2つあげて、1つクリア。
展示系:なし。
編集系:2つ。全然できてない。片方だけでも終えなくてはならない。
校閲系:2つ。両方クリア。
講演系と行事系:すでに終わってた。
サークル系:2つあって、2つとも終わった。
雑用系(仕事):2つあげて、1つ残ってる。なんとかなる。
雑用系(個人):2つあげて、1つ残ってる。なんとかなる。
というわけで、仕事納めに必要な19項目の内、すでに11項目クリア。達成率60%近い。この時点での達成率としては、とても高い。今年中にあと4項目はクリアできる。さらに2項目クリアして、年を越すのは2項目だけにしたい。
【2024年12月31日の追記】
調査系の残り2つと、雑用系2つを予定通りクリア。サイト系も1つクリアできたので、3つ残して年越し。達成率84%。かなり高い。
●2024年12月27日 2024年末の皮なめし作業 &冷凍室の状況
だいたい年末年始の時間のある時、というより部屋を広く占領できる間に、皮を広げて干して、なめし作業をする。というわけで、年末年始頃に処理した皮は、一年近くなめし液に浸かっていたりする。長らく放置してあったが、今年はフタをするという目からウロコの対策をしたのに、けっこうカビが生えてしまった。
今日は、朝突然プライベートが降ってきたので、夜からの作業。なめし液から皮を出して、洗って、新聞紙の上に広げた。昨年以上に出遅れてる。
今回出したのは、食肉類12枚、偶蹄類1枚の合計13枚。食肉類の内訳は、イタチ科6枚、ネコ科2枚、イヌ科1枚、ジャコウネコ科2枚、クマ科1枚。大物はヒツジ、クマ、ネコの3枚。
2020年は31枚(食肉類22枚、偶蹄類2枚、齧歯類6枚、ハイラックス1枚)、
2021年は9枚(偶蹄類4枚、食肉類4枚、走鳥類1枚)、
2022年は5枚(偶蹄類1枚、食肉類3枚、有袋類1枚)、
2023年は19.5枚(偶蹄類4.5枚、食肉類12枚、齧歯類2枚、岩狸類1枚) 。
昨年ほどはがんばれてない。
そして気になるのは、冷凍室の状況。
2024年は8年ぶりの冷凍室の工事が入った。中身を出して戻して大変だったけど、随分片付けられた。魚やキノコもまとめられたし、処理を進める気があるのをアクセスしやすい場所に配置できたと思う。
かなり余裕があって、勢いで昨日は、1.5mのイルカを床置きできてしまうくらい。
まずは2024年末の床の状況を記録しておこう(棚は満杯である)。ちなみに1テンバコは、おおよそ40cm×60cmの床面積を指す単位である。
<中央と右手は哺乳類>
・奥に哺乳類の皮7テンバコ
・その手前に中型哺乳類の死体1テンバコ
・一番手前に肉取り待ちなどの哺乳類1テンバコ
<左手は鳥類>
・左手奥に動物園の鳥死体2テンバコ
・左手のその手前に私物とその他の鳥死体1テンバコ
<入口右側はその他の生物群>
・奥に昆虫と植物1テンバコ
・手前に魚1テンバコ
床全体だと21テンバコほどのスペースがあるので、現在、手前に7テンバコほどの空きスペースがある。なんと床の約1/3が空いている!
そこにイルカ放り込んで、植物も2テンバコで冷凍燻蒸中だけど。
課題は、
・哺乳類は、皮の処理。大物を処理するのがスペースパフォーマンスが良いので、大きめ優先で処理したい。
・鳥類は、動物園から来たのや腐った海鳥が懸案だけど。スペース確保という意味では、腐ってない海鳥や、動物病院などからまとまってきた箱入りのを開けるといいように思った。ちなみにバラの小さい鳥は、ストッカーに移した。
・意外と私物、食品、実習用が場所をとっている。これも片付けたい。
●2024年12月26日 地元公園のカワウの集団ねぐら2022-2024
某バードリサーチから依頼されたのをきっかけに、地元公園の大池のカワウの集団ねぐらを数えるようになった。バードリサーチの調査ノルマは年3回だけだけど、せっかくなので毎月月末に調査することにした。一昨年8月に初めて、今日で、29回調査した。集団ねぐらに集まる個体数の具合はどんなものかと言えば、
2022年 2023年 2024年
1月 40羽 93羽
2月 50羽 104羽
3月 93羽 93羽
4月 71羽 105羽
5月 48羽 134羽
6月 55羽 149羽
7月 56羽 127羽
8月 60羽 67羽 40羽
9月 56羽 0羽 17羽
10月 90羽 41羽 46羽
11月 105羽 68羽 89羽
12月 57羽 97羽 99羽
年中集まってるけど、昨年までは、はっきりしたパターンはないように思えた。が、2024年になってパターンが見えてきた。はっきりと1月~7月の繁殖期に多い。繁殖期が終わると激減。そして、9月に最小値というのは、2023年と同じ。そして、11月頃~増加に転じるのも昨年と同じ感じ。
最初の1年はパターンが安定してなかったのはなぜ?
●2024年12月25日 川沿い歩き 初級~中級編 竜田川の場合
源流部がややこしく、どこまで歩けるか微妙。といいつつ、繁殖期と同じ場所までかなぁ。でもまあ、そんな事情なので、スタートは大和川合流から。王寺駅から歩いて15分でスタート地点に到着。
結局、繁殖期と同じく阪奈道路までで調査を終わった。さらに山に登って源流部を見に行けそうだけど、水鳥調査的には頑張っても、とくに意味はなさそう。大和川合流から阪奈道路まで4時間10分。繁殖期は5時間以上かかっていたけど、魚採りとかしてたからかと。
大和川合流から、とりあえず両岸とも歩けるが、右岸側がオススメ。斑鳩町の間は、緑の多い細長い公園のように遊歩道が整備されている。そして、平群町に入ると雰囲気ががらっと変わる。遊歩道なくなり、歩道のない車道を歩くことに。でも、我慢してそのまま右岸を歩いて行くと、再び遊歩道が出現する。“竜田川まほろば遊歩道”という。遊歩道に従って右岸に左岸に移ればトラップにはかからない。橋を渡る指示もしっかりあって、かなり親切。
この遊歩道は、東山駅まで続くが、元山上口駅を過ぎると川から離れてしまうので、ここで断念。左岸側の旧国道168号線に移る。その後は、しばらく基本的に旧国道168号線沿いを歩く。川側にあまり歩道はないが、大部分は交通量が少ないので大丈夫。ただ、小平尾橋~乙田橋の間は歩道がなく(新国道168号線になるので)交通量が多くて危険なので、左岸側の土手を歩いた方がよい。
南生駒駅を過ぎて、大登大橋からは、おおむね両岸が歩けるようになる。適宜交通量の少ない方を選べば良い。
菜畑駅を過ぎて近鉄生駒線を越えると、川が二叉に分かれる。左が竜田川。そのまま近鉄奈良線まではなんとなく歩けるが。ここからは川沿いを歩けなくなる。橋や駐車場から川をのぞくのを繰り返す。が、阪奈道路を越えると、もう川がどれか判らなくなり、面倒になる。それを超えるともう少し川沿いを歩けそうだけど、もうやめじゃ。と今日もなった。
下流部というか、近鉄奈良線までは、知っていればスムーズに歩ける。むしろ竜田川まほろば遊歩道を、どこまで信用するか、どこで見限るか。旧国道168号線を歩くか、反対に行くかのチョイスに迷う感じ。間違えても復帰は簡単だけど。そういう意味では、近鉄奈良線より下流は初級編なのだが、そこから上流は上級編レベル。駐車場からあんなに見えたとは…。と、今日も発見があった。
斑鳩町の遊歩道には、公衆トイレが2ヶ所ある。が、竜田川まほろば遊歩道にはトイレ設置がない。スーパーやコンビニを活用するしかない。
●2024年12月24日 裏で浸かるホネ&砂場の状況
砂場で一夏かけてホネにしたのは、水洗いが必要。で、とりあえず水浸けをする。近頃大物が多いので、裏のけっこうな範囲に物が、というかタンク・水槽・テンバコ的なものが並んでる。
秋にでっかいタンクが3つも来たので、3年前のニタリクジラの頸椎・胸椎・腰椎を浸けた。同じニタリクジラの小物いろいろも別の水槽に。その隣には今年のマッコウクジラの小物が浸かっている。その並びにゾウの尻尾とキリンの皮が固定されている。
大きなタンクに、小物哺乳類のホネを浸けていて、すごい感じになってる。後から後から追加してるので、状態がいろいろ。出すのが難しくなってる。さらなる追加はやめようと思う。
一昨日、その隣に小さめタンクを2つ並べて。それぞれヤギ+オオカミと、ムフロンを浸けた。年明けの行事で洗う予定。同じく年明けに処理するアカウミガメも改修して浸けなくては。
なんか一つ、テンバコに浸かってるのだけど、これはなんだろう? ホルマリンタンクから回収されて水浸けされていたクジラのヒゲは、洗って干してある。
一方、改修元のホネ砂場は、といえば。一昨日にヤギ+オオカミ&ムフロンを改修に行ったら、落ち葉がけっこう厚く降り積もっている。土になる前に除去が必要。年明けにウミガメ回収するついでかなぁ。
砂場の約1/3は、今年のマッコウクジラで占められている。さらにスナメリ4体とイシイルカ1体もある。ここまでのクジラ・イルカ類で3/4ほどがうまり、残りにアカウミガメ2体もある。海ストロング過ぎる。
あとは、先月と今月に設置したニホンジカとトカラヤギがいるだけ。行事でのホネ洗いネタが限られてるなぁ。
●2024年12月23日 なにわホネホネ団 2024年最後の活動日の後、今年の活動を振り返る
昨日で、今年のなにわホネホネ団の活動が終わった。もうコロナ禍はすっかり過去のこと。コロナ禍前のペースに戻ったように思う。コロナ禍前は、こんなんだったっけ?
ということで、今年のなにわホネホネ団の活動を振り返っておこう。
・2024年の活動日数は、
通常活動日:14日
鳥の日:13日
カリカリ団:12日
月1日+αずつ、通常活動日と鳥の日が入る感じ。昨年より活動日が減ってしまった。振り返ってみると、コロナ禍初年の2020年より少ない。それぞれ平均1.5日ずつくらいにしたい。冬に哺乳類ストロング、夏に鳥類ストロングしたい。
今年は、クジラ・イルカ系の作業が多かった。最近毎年クジラがくるので、前の処理が終わらないのに次のが来る。そして、KY館から発掘された在庫イルカが順次届きはじめた。おかげで、ホネ砂場はクジラ・イルカだらけ。
冷凍室を片付けたので、発掘されたものの処理が、最後に増えた。来年もこれが続きそう。
締めくくりのホネスマスは、昨年と同じくユニークベニュー。今後ずっとこのパターンかも。
・2023年の活動日数は、
通常活動日:18日
鳥の日:16日
カリカリ団:11日
ミノルを見る会:5日
・2022年の活動日数は、
通常活動日:16日
鳥の日:11日
カリカリ団:9日
・2021年の活動日数は、
通常活動日:10日
鳥の日:6日
カリカリ団:1日
・2020年の活動日は、
通常活動日:14日
鳥の日:16日
カリカリ団:37日
●2024年12月22日 ホネスマス2024
他所で開催されることも多く、その場合は参加してこなかった。が、昨年に続き今年もユニークヴェニュー。参加せざるを得ない。といっても、少し顔を出す程度かなぁ。
と思ったけど、がっつり参加して、腹一杯喰ってしまった。基本的に、フライドチキンが用意される以外は、持ち寄りパーティ。猟師さんがイノシシなど色んなジビエを喰わせてくれて、どれも旨い。イノシシ低温調理して、ほぐして、なんたらソースをかけたのが死ぬほどうまい。ジャガイモにアンチョビ・生クリームなソースかけたのも死ぬほど旨い。赤い胡椒がよく合う。どころか、このソースがすべての肉に合う。ロールキャベツが今年はないなぁ、と思ったらおでんがあった。旨い。そして、手作りバスチーも死ぬほど旨かった。Lで売ってるのより、味が濃厚な気がする。蒸し豚に魚醤かけたの、チキンの胴体にピラフ詰めたの、焼き豚。全部旨い。苦しい。
このホネスマスの安定のプログラムにプレゼント交換会がある。ホネにちなんだ、あるいは動物にちなんだグッズを用意してきて、参加者はクジを引いて当たったのをもらう。ものすごく楽しみにしてる人もいるので、これには参加。毎回、ミュージアムショップの売れ残り、というかなかなか売れない商品を買って入れる。なかなか売れないからといって、ダメなものってことではなく、商品が多すぎて見過ごされていることも多い。それに陽の目を当ててあげるのである。と、いうのが建前。いつまでの棚に並んでいると、多かれ少なかれ傷むので、その前に引き取ってもらうのが吉。
とりあえず朝一番に、ミュージアムショップでお買い物。今回は、売れ行きのよくないオリジナルグッズを、主にセレクト。
・昆虫編のサコッシュ:ピンクだけ残ってる
・アマビエとかのシール:古いシールって
・クラゲのキーホルダー:変に大きめで四角いクラゲグッズは、バッジもマグネットも売れ残りまくり。
・アンダーグラウンドなバッジ:バッジはなんでも売れるもんだけど、これはデザインが悪いと思う。
・写真機のハンコ:これはオリジナルグッズではない。他が鳥の頭骨ハンコで、とてもホネホネしてて良い。が、なぜか写真機のハンコが紛れ込んでいて、ぜんぜん売れない。
と、セレクトしたら、いかにも売れ残りっぽさが満点になってしまった。これはマズイ。ということで、やはりもひとつ売れ行きが良くない台湾の石虎グッズを追加した。
・石虎のバンダナみたいなの:とても絵が可愛い。なぜ売れないのか判らない。
さあ、誰の手元に行くんだろう。あまり喜ばなそうではある。
●2024年12月21日 読書サークル 第135回会合覚え書き
隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。
今日の会合で出た本についての意見を記録。
今回の課題本は7冊。前回以前からの繰り越しは2冊、3冊繰り越し、1冊無視することにしたので、5冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。
●「未完の天才 南方熊楠」
(紹介文5つ、平均★数は3.0)
この本を読む限り、熊楠はすぐれた自然科学の研究者ではない。という点ではおおむね一致。この著者は、熊楠ファンの振りをしつつ、実はディスってるのでは疑惑が浮上。熊楠に幻滅して、この本の評価も下げた人がいる一方で、本の評価は別というまっとうな人もいた。和歌山だけに“ミカンの天才”と言ってしまった。
●「へんてこな生き物 カラー版」
(紹介文4つ、平均★数は3.0)
著者が作家なだけに読みやすく、みんな楽しんだ様子。自分も動物に出会う旅に出たい、という声多数。でも、各地の研究者にコンタクトして、調査に同行するのって、定評のあるサイエンスライターじゃないと無理。ちょっとずるい。という声も。
●「不自然な自然の恵み」
(紹介文3つ、平均★数は3.0)
希少な収穫物だけど、動物に大きなダメージを与えずに収穫可能。という切り口は面白かったという声が多かった。かつては動物を殺していたけど、今は殺さずに収穫するようになって、生物多様性に配慮して、持続可能。かのように見えるが、取材するとそうでもない。という話が中心。きれいな「自然との共生」の話題を求めたくなるのはどうしてかな?という指摘も。ちなみに、ミステリ仕立てのシーシルクの章は、解決編がないやないか!という不満の声が出ていた。
●「タネまく動物」
(紹介文5つ、平均★数は3.4)
種子散布の最前線が一通り見渡せて、面白かったという声が多かった。もっと詳しく知りたかったという声があったが、それは巻末の引用文献を読め、と返されていた。ただ、英語の文献多いよね。メジロの項は、種子散布ではなく、花粉媒介の話やん。という鋭い指摘があった。
●「言語の本質」
(紹介文4つ、平均★数は3.5)
ちょっと難しかったという声もあったけど、全員が面白かった、読んで良かったという感想。多くの人が、読みながら声を出したりしていたらしい。
●2024年12月19日 都市緑地における新設備設置に伴う生物多様性への影響調査
千里万博公園では、自然の文化園への新設備設置による生物への影響評価をしようとしてるらしい。又聞きで詳細は知らないけど、たとえ都市緑地でも、生物多様性への影響を考えねば、という姿勢は評価できる。
で、今日は別の都市緑地に設置した施設が生物多様性、特に鳥類にどんな影響を与えているかを評価しようという会議に出席した。立場をわきまえず喋り過ぎたかも知れない。
今日は、初回なので、顔合わせだけかと思ったら、調査計画が提案されたので、みんなでダメ出し。都市緑地として大きくても、鳥類の生息地としては、さほど広くない。そんな場所の調査はいろいろ難しい。
調査手法として、鳥類調査では定番のルートセンサスが難しい。
施設の影響を評価する上では、限られた面積の中で対照区の設定が難しい。
何かにつけて、人の動きの影響を考える必要がある。
鳥の有無だけでなく、採食、営巣、ねぐらなどに、どこを何に利用してるかの細かい評価が必要。
そして、センサーカメラ仕掛けたら、無くなったり壊されたりする恐れがあるかも。調査機器の設置場所が難しい。
●2024年12月18日 川沿い歩き 超初級編 富雄川の場合
起点は高山溜池とはっきりしてるので、上流から下ってくるので問題ない。富雄駅から傍示行きのバスに乗って高山狭戸バス停で降りて歩く。が、登校時刻にぶつかると、大量の生徒と一緒にバスに乗ることになって、とても居心地が悪い。と思ったら、学研北生駒駅から同じバスに乗れば、学生には遭遇せずに済むし楽勝で座れる。3人しか乗ってない。
ちなみに高山狭戸バス停から高山溜池の流出口自体に行こうとすると、私有地を抜けることになる。油断してると通過してしまうが、立ち入り禁止の看板が出てる。なので、流出口を遠目に見るに留めた。
高山溜池の流出口を見てから、大和合流まで5時間30分。とにかく楽勝。
高山狭戸バス停から歩いて、遠目に高山溜池の流出口を見て、グルッと回って下流側の棚田へ。あとは川沿い、というか水路みたいな富雄川沿いを歩いて行く。
大きな車道に出てしばらくは、片岸しか歩けない。両岸とも歩ける場合は、交通量の少ない左岸側を選ぶべし。高山大橋から下流は、基本的にだいたい両岸とも歩ける。最初は川に沿って走る内側に、高水敷のような歩道のようなものがあることが多いので、そこを歩く。どっちかと言えば、左岸側が歩きやすい。歩道がなくなっても左岸側。近鉄奈良線の少し北、三松橋で右岸に移る。ここからは右岸側の交通量が圧倒的に少ないし、サイクリングロードも右岸側を走る。大和川合流まで右岸を歩いて行ける。城栄橋で、左岸に移りたければ移るとよい。すると唯一の公衆トイレがある。でも外川橋辺りで右岸に戻る方が良い。ここからは右岸側の交通量がとても多く、河側に歩道がない。地図を見ると芦川合流にトラップがあるかと思いきや、ここにトラップはない。その一つ下流側の水路合流がトラップ。芦川合流を超えたら、次の橋で左岸に移る手がある。ただ、交通量多くて歩きにくい。トラップは右岸で迂回が安全かも。
出だしと、トラップ一つ以外は、何も迷わない。一番悩むのは流出口への行き方だけど、行っても何も鳥は見えないから、行っても行かなくても一緒。で、あとはトラップが1ヶ所だけ。それも迂回はさほど面倒ではない。本当に簡単。
川沿い歩きの唯一の問題点は、川沿いに公衆トイレが1ヶ所しかないこと。なので、スーパーやコンビニを利用するしかない。
●2024年12月17日 今年の目標2024
今年もいよいよ半月を残すだけになった。ということは、今年の目標を立てるタイミング。今年も、昨年に続き編集作業が残ってる。それも2つも。他にもいろいろ残ってる。
【調査系】ハッカチョウセンサス以外、全部残ってる。
・ため池
・大和川
・公園の鳥のセンサスと果実のチェック
・公園のカワウのねぐら調査
・鳥類標識調査(年末恒例)
・大和川水系の河川の冬の水鳥調査(今年中にあと富雄川と竜田川を調査予定)
【標本整理系】なにわホネホネ団の活動が2日ある以外には、
・なめし液に入ってるのを乾かす。今回はあまり多くない気がする。
【データ整理系】なし
【原稿執筆関係】なし
【HP系】
・日記の完成(11月~12月に書き切れてないのがある以外に、昨年の7月と10月にも未完成がある)
・読んだ本の紹介文(今年の書けてないSFをなんとかしたい)
【展示系】なし
【編集系】
・特別展解説書の割り付け。
・自然史研究のテキスト書いて、図表作成、割り付け。
【校閲系】
・再査読が1本
・絵本のチェックが1つ
【講演系】なし
【行事系】一昨日ですべて終わった。
【サークル系】
・なにわホネホネ団の活動日が2日残ってる。
・読書サークルの会合。
【雑用系】
・いろいろ本の在庫調べ
・学会の来年度会費の支払い
・家賃の支払い
・年越しそばと雑煮の準備
目標が19で、昨年より1つ多い。最優先は編集系の2本。これは絶対。これ以外はすべて諦める可能性あり。
●2024年12月16日 川沿い歩き 中級編 佐保川の場合
川沿い歩きの基本は、上流から下流に向かって。基本下りになるし。上流側のスタート地点を確定させにくい場合や、そこへの交通事情次第では、下流から上流に向かう事もある。佐保川の場合、下流から歩いてもさほど問題ないのだけど、上流側のスタート地点を決めたので、上流から歩くことにした。
スタート地点は、蛭子橋。ここより上流の佐保川は、農耕地をぬう水路のようになる。少なくとも水鳥調査はしなくていいだろうという判断(クサシギを考えるとちょっと微妙なんだけど…)。下流スタートにして、行けるところまで水路を歩いてもよかったかもしれない。
蛭子橋から大和合流までの佐保川沿いは、4時間15分ほどで、一通り歩けた。繁殖期の調査でトラップの位置を把握していたことが大きい。
近鉄奈良駅から蛭子橋まで歩いてから調査スタート。
蛭子橋をスタートして、奈良女子大の北側に出るまでは、何ヶ所か川沿いを歩けず、短く迂回を繰り返す。無理に川沿いを攻めず、右岸側を迂回するのが正解。
奈良女子大学の北側からは右岸側を歩く。佐保川を超えたら川が見えないので、駐車場などからのぞく。下長慶橋で左岸に移る。右岸側を歩けないので必然。JR大和路線はどちら岸でも渡れるが、近鉄奈良線は両岸とも通れない。ここもまた右岸側に迂回が正解。
あとは寿橋までは、ずーっと右岸を歩いてもいいのだけど、秋篠川合流で少し迂回が必要。ここで左岸に移りたくなる。移ってもいいけど、その場合は地蔵院川合流のトラップを避けて、それまでに右岸に戻ること。
寿橋と井筒橋の間の右岸は、迂回がとても面倒。ここは必ず左岸に移る。そして井筒橋で右岸に戻る。なんとなれば高瀬川合流にもトラップがあるので。あとはなんとなく右岸を歩けばゴール。
ゴールしたらファミリー公園前駅に行くか、平端駅に行くかは悩ましい。まあ急行の止まる平端駅かなぁ。
トラップがそこそこある。とはいえ、1ヶ所を除き、迂回はそう難しくない。余計な時間はかかるけど。まあまあ中級編。
途中、トイレがあまりないのが、観察会コースとしては、ちょっとネック。
●2024年12月15日 キリガの糖蜜採集 冬の虫取り
中高生と枚岡公園へ。例年12月は化石採集だったのだけど、12月は化石行事が重なる。フユシャクやキリガの採集がしたい、というリクエストがあった。という理由で、今年は12月に虫取りをすることに。フユシャクは聞いたことがあるけど、キリガってなに? それの糖蜜採集?? 判らないまま付いていった。ついでに鳥を観察するつもりです。
行ってみると、寒い。のみならず風が強い。そのせいか、鳥の気配がほとんどない。ヒヨドリとメジロしかおらん。と思ったら、ノスリが飛んでくれた。強い風のせいで、翼を動かさずに空の一転に止まってる。これは観察しやすい。でも、ノスリ以外はろくに鳥はおらず。
一方、冬なのに虫はけっこういた。虫が少ないから手すりや溝の虫を真面目に探したのが良かったのだろう。溝にはトゲナナフシがたくさん落ちていて、妙に盛り上がった。
昼の部が終わって、いよいよ夜の部のキリガの糖蜜採集。虫担当の学芸員が、茶色い液体が入った大きなペットボトルをバッグから取り出す。でかい霧吹きも持ってる。これを樹の幹や葉っぱにかけて、樹液に集まるキリガを集めて採集するのが糖蜜採集ということらしい。茶色い液体は、ハチミツとビールを混ぜて薄めたものらしい。いい匂いがする。大学生のスタッフは、自販機でポカリスエットを買っていた。本当はカルピスにしたかったけど、まあいいか。とのことだった。
で、山際の道を進みながら、霧吹きで掛けていく。引き返しながら集まっているキリガを観察。なんでも7種も登場したらしい。ただ、糖蜜採集前に、ミッキーと呼んでいたミツボシなんちゃらキリガには出会えず。ちょっと残念。
暗くなったら、翅のないフユシャクのメスを見つけるのも大きな目的だったが、オスが1匹いただけで、メスには出会えず。
シジミチョウの翅の裏みたいな模様のフユナミシャクというのが何匹もいたのだけど、これは冬に活動するシャクガだけど、フユシャクではないんだそうな。なんか不思議。
●2024年12月14日 モズの暮らしについて
1980年前後に、山岸哲が、大阪府堺市の大泉緑地公園で、モズの繁殖生態を研究した。その成果は、『モズの嫁入り』という本に書かれている。タイトル通り、秋に雌雄それぞれがなわばりを確立し、年が明けてからメスが自分のなわばりを出て、オスのなわばりに“嫁入り”することで、つがい形成し繁殖する。
確かに当時の大泉緑地公園ではそうだったんだろうけど、日本中で、今でも、そうだとは限らない。
秋の高鳴きについでのデータを見せてもらった。鳴き方をタイプ分けして、雌雄、鳴いてた高さなどを比較。ちゃんと予想通りの結果が示されそう。秋はなわばりを確立する季節だから、9月から11月にかけて、鳴き方×雌雄などの季節変化も示して欲しい。データもってそうだし。なんて注文をしてみた。
その調査結果自体面白く、まだまだモズは研究の余地があるんだなと思った。が、その調査をした時のエピソードの方が気になった。秋なのに雌雄で動いているのを、ちょこちょこ見かけるという。山岸のストーリーと違うけど、調査地も時代も違うので違っててもいいのかも。
考えてみれば、カワラヒワは長野県と京都府でつがい形成の季節が違う。ということが示されたのは、山岸と同時代。モズも地域によって、つがい形成の季節が違ってても全然かまわない。ってゆうか、北海道だとモズは夏鳥なので、そもそも山岸が調べた留鳥のモズとは、つがい形成のタイミングが違ってる。留鳥で、つがい形成のタイミングが違う地域があってもいいに違いない。知らんけど。
●2024年12月13日 イワツバメが冬に飛ぶ 大和川と石川
先週から今週にかけて、3日かけて大和川沿い、2日かけて石川沿いを、おおむねすべて歩いた。水鳥調査で、なんとなくクサシギ、イソシギ、イカルチドリに注目しなかた、カワガラスやアオシギにも色気を出しつつの調査。大和川を上流から歩いた最初の2日は、ツバメ類にはまったく出会わず。橋の下でのイワツバメの営巣をチェックしなくて済んで、調査がスムーズに進むなぁ。と思ってた程度だった。がしかし、大和川を歩く3日目。大和川下流部でイワツバメに遭遇。石川沿いを歩く後半でもイワツバメに遭遇した。ちょっと不思議な感じ。
大和川でイワツバメを見たのは、営巣地がある河南橋と大正橋の周辺で。あきらかに営巣地の周辺をウロウロしていた。というか、橋の下を通過してたし、巣にもアクセスしていたかもしれない。これって、越冬イワツバメというよりは、もう営巣地に戻ってきたというべきじゃないかと思う。
昨日の石川では金剛大橋の下流側でイワツバメに遭遇。じつはこの辺りで飛んでるかもと思いつつ歩いていたら、案の定、イワツバメの声がした。近くの佐備川合流のところの橋にはイワツバメの営巣地がある。つまりこれまた営巣地の近くを飛んでる。
面白いのは、ほかにもイワツバメの営巣地はいっぱいあるのに、イワツバメが飛んでるのは、一部の営巣地の周囲だけってこと。そして、この3ヶ所の営巣地には分かりやすい共通点がある。それは、大和川水系でも有数の大きな営巣地ってこと。
大和川沿いにも石川沿いにも他にもいくつものイワツバメの営巣地がある。というか今年の繁殖期に確認してる。でも、20巣以上の巣があったのは、この3ヶ所だけ。
大きな営巣地にだけ、12月から戻ってるイワツバメがいるのか。すでにイワツバメは営巣地にけっこう戻ってるけど、関与するイワツバメの個体数が多いこの3ヶ所では確認しやすいだけなのかは判らない。
イワツバメが飛んでたと言っても、それぞれほんの数羽。営巣するすべての個体を見ている訳ではない。
【追記】
12月18日、富雄川沿いを歩いた。近鉄奈良線高架下には、20巣以上の大きなイワツバメの営巣地があるので、イワツバメがいるんじゃないかと期待したが、飛んでなかった。よく判らなくなった。
●2024年12月12日 川沿い歩き 上級編 石川の場合
源流は蔵王峠の西になるのだけど、バスははるか手前のダム湖の奥にある滝畑ダムバス停までしかいかない。そして便数が少ない。本当に源流まで調査するなら、滝畑ダムバス停から蔵王峠往復。で、1日かかる。でもまあ、カワガラスとキセキレイ以外は水辺っぽい鳥はいないので、調査は、滝畑ダムバス停の奥にある新関屋橋から下流でよかろう。
上流に向かうコースだとけっこうな山登りだし、滝畑ダムバス停のバスの便が少ないので、上流から下流に向かうことにする。とはいて、朝一番のバスに乗っても、調査スタートが午前10時になってしまう。まあ、もっと早くスタートしても2日日程だけど。
滝畑ダムのダム湖の奥から、下っていって、途中のトラップを回避しても結局、汐ノ宮駅までしか歩けず。2日目は、汐ノ宮駅から河口まで。河口まで行って、道明寺駅に戻るのが意外と面倒。
滝畑ダムのダム湖の奥の新関屋橋スタート。ダム湖は概ね両岸とも歩ける。ずっと河川を見ながら歩くなら右岸がおすすめ。ダムサイトも通過できるし。ダムの下には、トンネル超えて左岸側を迂回。あとは日野までは、林道を歩くだけ。河川から少し離れてしまうけどやむを得ない。
そして、日野の集落には最初のトラップ。いわゆる日野トラップ。川沿いを歩いても、短い渓谷に阻まれて戻ってくることになる。それを知ってるから、ここだけ河川を逆に歩いてみる。
日野の集落を越えると、川が大きく蛇行。かつてはまた大きく迂回が必要だったが、今や橋が2本かかってるので、それを渡る。橋からのぞくだけ。道の駅の辺りだけ川沿いを歩けるけど、また橋毎にのぞくを繰り返し。そして、最凶の栄町トラップ。
栄町トラップは意味不明。同じ栄町なのに、眼の前に見える橋に行きたいだけなのに、行く道がない。無理矢理河川に降りるのでなければ、左岸側を大きく迂回するしかない。1kmくらいはロスするイメージ。右岸側の烏帽子形公園を抜ける方がいいんだろうか?
栄町トラップをクリアしたら、河内長野駅辺りまではまあまあ河川沿いを歩けるが、諸越橋からまた難しくなる。かつては右岸側を迂回していたが、右岸側の水路沿いを歩けることが判明している。そのまま右岸側の農耕地に抜けていける。千代田橋の手前で少しアスレチックするくらい。
1980年代は、千代田橋から下流はずっと川沿いを歩けたらしい。が、今はいけない。左岸側を少し歩いたら、また迂回。伏見堂大橋で河川をチェックしつつ、右岸に移る。また迂回して高橋手前へ。
高橋辺りからは、右岸側がオススメ。堤防の上を歩くだけなら、あまり悩まない。が、河川をできるだけ見たければ、高橋の下流のどこかでやぶこぎ、金剛大橋の上流のどこかでやぶこぎが待っている。
金剛大橋を過ぎたら、石川サイクル橋で左岸に移って、千早川合流のトラップを回避。あとは、河口まで左岸側を歩ける。
が、河南橋の下流側で、河川が見えなくなる。ここも1980年代は川を見ながら歩けたらしいのだけど、いまは左岸から河川が見えない。繁殖期には川の中を歩いた。今回は、河南橋で右岸に渡って、強引に砂礫地に出た。すると梅川合流トラップにかかる。やむを得ない。もう諦めて、川の中を歩いた方がよほど精神衛生によい。
ここからはおおむね両岸歩けるけど、個人的には新大黒橋で左岸に移って、左岸を歩くのが好き。
とにかくトラップが多い。それも面倒なトラップがある。隠された道もある。正直、川の中を歩きたくなる。間違いなく上級編。
スタート地点の新関屋橋、ダムサイト、日野の集落のバス停、道の駅にトイレがある。そこからしばらくトイレがない。次のトイレは高橋右岸。ここから後は、高水敷にグラウンドなどがあるので、トイレは点在している。
●2024年12月11日 昔の滝畑ダムでの探鳥といえば
冬にヤマセミを見に行く場所じゃなかったっけ。オシドリもいたような。ダム湖にもミサゴは来るんだなぁ、と思ったのも、滝畑ダムだった気がする。
と思って昔の探鳥地ガイドを引っ張り出そうとしたが、すぐには見つけられず。1987年の『大阪府鳥類目録』を開いてみた。
オシドリ:「滝畑ダムでは例年300羽程度の群れが観察できる」
ヤマセミ:「繁殖期の記録(石川、滝畑、犬鳴山)もあって、繁殖の可能性は高い」
どうも記憶に間違いはなさそう。当時の探鳥地ガイドには、ヤマセミのイラストが付いていたはず。
しかし、今やすっかり様変わり。今日、滝畑ダムに行ったが、カワセミはウロウロしてたけど、ヤマセミはおらず。オシドリどころか、カモはなんにも浮いてない。水鳥はカワウ2羽だけ。ミサゴではなく、ハヤブサが飛んでた。まあ、今でもミサゴは飛ぶ時はありそうではある。でも、オシドリとヤマセミはいない。
当時、本当にヤマセミは繁殖してたのかなぁ。
●2024年12月10日 河川沿い歩き 初級編 大和川の場合
源流部は、バスで行くしかないが、バスの便は少ない。さらに奥の高校に行くバスが、朝なら時間的にピッタリ。ということで、源流スタートで下流に向かって歩く。出だしの山間部さえ突破すれば、あとはいくらでも電車が走ってる。
観察会は、源流から河口まで、5回に分けて歩いた。繁殖期の調査では、4回で歩けた。今回は、3回で歩けてしまった。初回が源流から桜井駅辺りまで。まほろば湖で1時間くらいアカエリカイツブリを見てたけど、それがなければ、もっと歩けた。
実際は初回は三輪駅に戻り、2回目は桜井駅からスタート地点まで歩いた。で、2回目は高井田駅まで。実際は、その手前で調査時刻的にはタイムアップだった。
ので、3回目は、河内堅上駅スタート。河内堅上駅と高井田駅の間は、河川が片岸からはうまく見通せないので、重複してちょうどいい感じになった。
国道福住バス停でバスを降りて、小さな峠を越えたら大和川水系。そこから調査スタート。最初は、水路というより溝のような大和川沿いを歩く。一本道なので、間違えようがない。川から少し離れることもあるけど、まあやむを得ない。まほろば湖は、両岸が歩けるけど、長谷寺駅の下まではやはり一本道。
長谷寺駅の下から大和朝倉駅までは、川沿いを歩くのが難しい。基本的に右岸側を、迂回を繰り返し、橋ごとに川をチェックする感じ。
大和朝倉駅を過ぎると、河川は広くなり、おおむね河川沿い、あるいは高水敷を歩くことができる。とりあえず右岸を歩き、JR桜井線の手前で左岸に移り、あとはずーっと左岸沿いを歩ける。まあ右岸沿いも歩けるけど。
佐保川合流を超えたら右岸に移るのがオススメ。左岸側は次々と河川が合流するので、プチ迂回が生じる。富雄川合流の手前で左岸に移る。そのまま左岸も行けるけど、竜田川合流辺りは右岸側の方が観察しやすい。王寺駅の北のどこかで左岸に移って、三郷駅を突破する。
ここから亀の背をどう歩くかは思案のしどころ。川沿いを歩くなら左岸を行くしかない。が、歩道がなく交通量が多くて、とても危険。観察会では、右岸の山の中を抜けるルートを歩いた。
左岸を歩いても、国分寺橋で右岸に移り、吊り橋で左岸に戻り、少し迂回して、川沿いに出て、芝山橋を右岸へ。少し見損なってる場所をチェックするなら、少し上流に戻る。
あとは、ずーっと右岸を歩いて河口でゴール。すぐ近くに南港口駅。
川沿いをずーっと見なくてはいけない。ということがないなら、わりと簡単に川沿いを歩ける。難しいトラップはない。地図を見なくても、どっち岸がベターかもすぐ判る。ということで、大部分は、河川沿いを簡単に歩いて行ける。左岸右岸を悩むことも少ない。初級編と言っていいだろう。
長谷寺駅までの山間部には、小夫の神社、初瀬ダム、長谷寺にトイレがある。桜井駅辺りからファミリー公園辺りまでは、不必要なまでに公衆トイレがある。その後、トイレがなくなる。石川合流、八尾空港の南、明治橋下流側、吾彦大橋下流側、JR阪和線の下流にトイレがある。
●2024年12月9日 河川の土手の草刈りのタイミング
なんとなく業者に発注して、業者は納期までに刈ってるんだろうか。今のタイミングなら大丈夫だけど、ふと気まぐれに早めに発注されたら、大和川のカヤネズミ個体群は、壊滅的な打撃を被るかも。
今日、大和川沿いを桜井駅から柏原市の高井田駅まで歩いた。富雄川合流辺りから柏原市辺りでは、10月頃にはまだまだ河川敷にオギが生えていて、カヤネズミの巣があちこちで見つかった。が、今日はすべてきれいさっぱり刈られていた。もちろんカヤネズミの巣があった気配もない。刈られたのが11月以降であれば、たぶんたいていのカヤネズミの繁殖は終わってるから、カヤネズミの個体群維持に問題ない。
11月24日に大阪市域の大和川を歩いた時にも、オギはまだ生えていて、カヤネズミの巣があった。でも、10月13日に三郷駅から八尾南駅まで歩いた時は、大部分のオギは生えていて、カヤネズミの巣をいっぱい見つけた。が、9月27日に同じコースを歩いた時に、カヤネズミの巣がいっぱいあった大正橋の下流側は、10月13日時点でオギがすっかり刈られてしまっていた。
もしすべてのオギが、11月以降に刈られるのであれば、カヤネズミの個体群にほぼ影響はない。もしすべてが9月に刈られたら、カヤネズミの個体群に壊滅的打撃を与えそう。10月辺りだと、少しは影響がありそう。今のところ、大正橋下流側でも今年カヤネズミがいたわけだから、個体群は維持できてるってことになる。これが、変わらないことを祈っておこう。
●2024年12月8日 加古川河口の水鳥の変化
ズグロカモメが見たいというリクエストを受けて、加古川河口で鳥の観察会を企画。加古川河口は、10年前に毎月カウントに来ていたから、よく知ってる。つもりでいた。予定通りズグロカモメはいたが、色々予定通りじゃ無かった。
かつては、右岸側のヨシ原の先にユリカモメ中心にカモメ、ウミネコといったカモメ類が集まっていた。そこにズグロカモメも混じっていた。というか、近くにいた。だけど、今日は、そのカモメ類の群れがいない。オナガガモだけがいて、そこにズグロカモメ幼鳥が1羽いただけ。そもそも河口部にユリカモメがまったくいない。で、残りのズグロカモメ6羽は、左岸側の相生橋のすぐ下流側の中州にいた。右岸側から見ようとすると遠い! でも相生橋は長いので渡りたくない!
その他の水鳥はというと、10年前の12月とあまり変わらない。ただ、ウミアイサは随分多くなったように思う。まあ、昔から日によって違っていたから、変動範囲内かもしれないけど。
●2024年12月7日 サギ祭り
今日のなにわホネホネ団鳥の日は、サギ類5種が並ぶ。関西で普通に見られるシラサギ4種が揃い踏みして、アオサギも加わった。色々比較できて楽しい。
大きい順に、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギと予定通り。ダイサギだけ2羽いたのだけど、ずいぶん大きさが違う。と思ったら、オスとメスで、オスが明らかに大きかった。けっこう性的二型があるってことでいいのだろうか? それともオオダイサギとチュウダイサギ?
並べて気になったのは、足の爪の長さ。アマサギの爪の長さが異様に長かった。チュウサギもまあまあ長かった。あとの3種は、かなり短かった。短い3種は、擦れて短くなったのかも。コンクリートをよく歩くと、短くなるのは理解できる。チュウサギやアマサギは田畑やヒシなどの上にもっぱらいるから、爪が擦れにくいのかも。でも、チュウサギよりアマサギの方が長いのは、もともと?
昔、野鳥誌にチュウサギの嘴の形がちょっと変わってるという記事があった気がする。でも、今日見た感じでは、むしろアマサギの嘴が独特。他の4種は内側は真っすくで、上下が噛み合ってるけど、アマサギだけ先端近くに膨らみがあって隙間がある。
足の色は、コサギだけ黄色くて、あとは真っ黒。かと思ってたけど、アマサギの足は、裏だけ黄色っぽい。
●2024年12月6日 貝沼展の解説書編集作業 その1 ページ数を読む
来年2月後半から始まる貝の特別展では、解説書の編集担当を仰せつかった。最初の仕事は、ページ数を読んで、仕様書を確定すること。
今回はほぼ主担当1人が執筆で、仕事が速いので、すでに8割方、原稿が上がってる。主担当以外が書いた原稿は、スタイルの統一までしてくれている。図表もおおむねそろってる。書けていないテキストは何ページ目安で書くか書いてあるし、そろっていない図表も枚数は出てる。なんて楽ちんなんだろう。
あがってるテキストを印刷の1行文字数に合わせて、行数を読む。図表の中身とキャプションの量を確認しつつ行数を決定。章のヘッダや罫線などのスタイルで必要な行数を足して。ページ数は4の倍数、できれば8の倍数にするなら、この辺りかなぁ。で、カラープレートはといった感じでページ数が固まった。
仕様書の大部分に大きな変更はないので、ページ数が固まれば、おおむね仕様書は完成。あっと、印刷部数があった。印刷部数は、販売用と寄贈交換用の必要数の合算。寄贈交換用は、交換用と関係者用とキープ分からなる。寄贈交換相手が年々減っている昨今(どこも書庫がいっぱいらしい)、減らしても良い感じ。と経理な方と相談してたら、主担当から関係者が多いのでいっぱい寄贈したい!という要望があった。じゃあ、印刷部数は昨年もままでいいか。
●2024年12月5日 朝の路上にハクビシン
遠目になんか落ちてるなぁ、というのは判った。イタチより大きそう。と思いながら近づいたらハクビシンだった。午前10時、大和川の源流部。拾わない、という選択肢はないだろうなぁ。でも、拾ったら、一日これを持ち歩くことに。立派なハクビシンなので、6kgはありそう。でも仕方ないかぁ。と、嫌々ながら拾うことに。どうして朝落ちてるかなぁ。夕方ならいいのに。
手に持って歩く訳にはいかないので。そもそも大きな袋持ってないし。デイパックにねじ込むしかない。他の人には、死体を直接触らないように、拾ったら密封するように。と言ってるけど、大きな袋がないので仕方ないなぁ。小さな袋で尻尾からお尻を覆って、小さな紙袋を頭にかぶせてみた。血やら糞やら何やらは少しは防げるだろう。ダニは防げないけど。
まあまあ大きなハクビシンなので、デイパックがいっぱいになる。いくら何でも、食べ物と同居は嫌なので、メッチャ早いけど、昼ご飯を食べる。そして、デイパックにハクビシンを詰めて出発。デイパックのメイン部分の中身は、地図と本とハクビシン。
で、結局、5時間ほど、ハクビシンを背負って歩いた。博物館に戻るのに、さらに2時間。今日が寒い一日で良かった。7時間経っても、ハクビシンはとくに臭ってる様子はない。デイパックの中をざっと見た感じでは、ダニもいない気がする。まあ、すでに脱出して、こちらに引っ越した後かもしれないけど。それは今晩、風呂場で確認。
●2024年12月4日 今年のジュニア自由研究・標本ギャラリー 担当分
毎年、12月から1月頃に、小中高校生の夏休みの自由研究を展示しよう。という企画の発展形で、自由研究に限らず、標本だけでも展示できる企画。なぜか今年は30件超えで、史上最多の出品数。ありがたいけど、主担当の学芸員はたいへん。ケースはみんなで移動するけど、展示は内容を把握している一人で頑張る感じになって、あまり手伝えることも多くない。ほかの学芸員がすることと言えば、あとはコメント書き。それぞれの出品について、担当分野の学芸員がコメントを書く。これが、なかなか気を遣う作業。
今年の担当は7件。これも史上最多かも。3人は、ここ3年ほど毎年出品してくれている。そして、なにわホネホネ団のメンバーでもある。今年初めての4人の内、2人は何度もあったことがある。1人は大阪鳥類研究グループのメンバー、もう一人ははねはね団。最後の2人も、突然の出品ではなく、1人は自由研究の相談を受けて、成果を見せてもらって、出品を勧めた。1人は、フェスティバルで作品を見せてもらった。これまた出品を勧めた。
こうしてみると、今年の出品数の多さは、日頃の活動の成果でもある。
担当の7人の作品は、分野で言えば、鳥が5人、哺乳類が2人。タイプ別では、ホネが4人、皮が2人、羽根が1人。
哺乳類のホネは、ハムスターの全身骨格。小さいのでとても大変。ホネをバラバラにしないように
なくさないように頑張った。ちゃんと脱脂してる。
鳥のホネの1つは、アヒルの頭骨。すごくでっかくって格好いい。脱脂完璧で、とてもきれい。放置しても黄色くなりそうにない。
鳥のホネのもう1つは、ペンギン。なのだけど、全身骨格の一種のレプリカ。これのすごいことは、パーツごとに作って後で組み立ててる。そんなやり方があったとは。とても勉強になりそう。そういうワークショップしてもいいと思った。
鳥のホネの最後は、ヤマガラの全身骨格。組み立てるのではなく、バラして作って並べてある。昨年のリクエストに応えて、ほぼ全身の皮も残してくれている。格好いい。
鳥の羽根は、羽根好きさんが自慢のコレクションを展示してくれた感じ。ツツドリやコゲラ格好いいけど、奄美大島でいろんな羽根を拾ってきた成果をじっくり見てしまった。一通り拾ってる感じ。スゴイな。
鳥の皮の1つは、ムクドリの仮剥製。仮剥製は副産物で、解剖が主な目的だったらしい。死体を前に、骨格標本でも羽根でもなく、解剖をしたいと思うところが貴重だと思う。仮剥製の作り方を助言したい。
最後は、哺乳類の皮の話。アマミノクロウサギの皮の裏にある模様を追求する。そんなところに注目したことがないので、助言を求められたのだけど、ぜんぜん役に立たなかった。そのレポートは、あちこちの機関に行って、話を聞いて、調べてまわる。そのレポートの中間部分(主要部分?)は奄美大島の自然についてのレポートでもある。1冊の本を読むかのよう。大作で、構成がしっかりしている。本を読んだみたい。
●2024年12月3日 鬼が笑う再来年までの話
今日は、2025年度の普及行事を決める会議。おかげさまで、2025年どころか2026年3月までの予定がおおむね決まった。
大きな要素としては、友の会合宿が復活するので、その下見と本番にあわせてスケジュールを調整。一方、来年度は、フェスティバルがない。これは、2005年以来、20年ぶりの出来事。なので、その分予定が空く。かと思ったら、代わりのイベントが入る可能性があって、一応日程は押さえられた。ただ、博物館実習の普及編(という名のフェスティバルの手伝い)はなくなるので。日程が変わる。大きなところはこんな感じ。
来年は11月スタートの主催展が入るので、行事が年末に増えて、部屋の取り合いがシビア。ホネスマスが…。そして、来年の繁殖期は、25年ぶりの大変な調査をするつもりなので、4月~7月に行事を減らし気味にしてみた。
ということで、2022年度は年間62回、2023年度は年間58回、そして2024年度は61回の行事を担当した/する(雨天中止も担当は担当とする)。2025年度は、53回の行事を担当する予定。ちゃんと控えめになってる?
この他になにわホネホネ団、大阪鳥類研究グループ、読書サークルといったサークル系の行事が入ってくる。部屋の確保を含めて、その日程を確保する闘いがこれから始まる。
●2024年12月2日 秋冬に繁殖地に戻ったり消えたり
スズメやムクドリ、もちろんハッカチョウも。イワツバメもそんな感じがする。
スズメは博物館のポーチのクジラで営巣してる。秋になると、巣の周囲をウロウロしてることがあるし、なにやらケンカもしてる。秋から繁殖期に向けて、巣場所の確保に走っているように見える。一方で、いつでもいる訳ではなく、たくさんいて盛り上がってる日があれば、ぜんぜん見かけない日もある。
ハッカチョウの調査と称してあちこちウロウロしてるし、ついでにムクドリも記録してる。昔、大阪湾岸や播磨灘岸をウロウロしていた時もそうだったけど、秋から冬に営巣地周辺にムクドリやハッカチョウがいっぱいいる時があれば、ぜんぜん見かけない時もあった。
今日の大和郡山市のハッカチョウ調査では、営巣地のホテルにムクドリがいっぱいいて、穴に出入りしてるし、穴をめぐってケンカもしてた。一緒にハッカチョウも数羽やってきていた。でも、先月は全然いなかった。
この一年は、富雄川沿いを毎月歩いていた。スタート地点の富雄駅前の近鉄高架下にはでかいイワツバメの営巣地がある。年末頃から春先にかけて、いっぱいイワツバメが飛び回っている日があったと思ったら、1羽も見かけない日もあった。頻繁に富雄駅を乗降する近畿大学農学部の学生さんも同じようなことを言っていた。
秋~冬から、営巣場所確保に走るのは間違いないだろう。ただ、ずっと占拠してるほど暇ではないのだろう。だとしたら、盛り上がる日は、なにで決まってるの?
●2024年12月1日 大和川河口部をゆっくり進む
大和川河口部で、水鳥のルートセンサスの研修。陸鳥のルートセンサスは声で鳥をひろう必要があってハードルが高い。でも、水鳥限定にすれば、目で見て数えられるので、ハードルは大幅に下がる。姿で識別できればいいだけ。
大阪府辺りでは、繁殖期より冬の方が河川の水鳥は増える。が、識別が難しいカモメ類とイカルチドリは、限られた河川でしか出ない。これ以外だと、カモのメスを同定できるかだけが問題になるんだろう。と、思ったら、そんなどころではなかった。
今日の研修では、南海高野線の上流約300mから下流に向かって進んだ。鳥を観察して、識別を説明して、調査の仕方を説明して、練習してみる。それだけなのに、遠里小野橋まで2時間半かかった。
昼食をはさんで、今度はカモメの識別とカウントの練習をしながら、大和川大橋下流約300mまで行くのに、さらに1時間半かかった。昼食時間は入れてない!
結局、4時間かかって、たった2km弱しか歩いてないことになる。そんなに時間がかかるはずがないから、もう時間感覚が狂いまくり。昼食タイムを45分も超過し、解散時刻を1時間も超過した。どうしてこんなに時間がかかったのか判らない。なんか判らないタイムホールに落ち込んだに違いない。
ミサゴが何度も飛んで、何度も盛り上がった。チョウゲンボウも数回飛んで、やはり盛り上がる。シロチドリの群れやハマシギも見つかり、可愛いと評判に。
でも、カモのメスの識別はやはり難しいらしい。ましてや寝ていると。調査の練習なのに、ゆっくり鳥を見るから、ぜんぜん進まない。それでは調査にならない~。カモメ類の識別も難しいらしい。こちらは起きていても、ユリカモメを除いて見分けてもらえない。なかなか理解してもらえず、同じことを何度も喋らされた。飽きた。
●2024年11月30日 2024年11月のまとめ フェスティバルと冷凍室
先月中に終わるはずだった冷凍室の改装が、今月にずれ込み、フェスティバル直前に戻し作業は出来ないので、結局、月末近くまで冷凍車が稼働してた。そして、フェスティバルはいつも通り、小さいミスを重ねながら、大筋で盛況に幕を閉じた。
そんな2024年11月を振り返っておこう。
ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。奈良県3コース(1日で調査)と京都府2コース(1日で調査)のハッカチョウセンサスも実施(今月から奈良県のコースが1つ増えた)。
地元公園では、月末のカワウの集団ねぐら調査に加えて、鳥のセンサスと木の実チェック。
大和川水系の調査は、垂仁天皇陵のカワウ・サギ類の繁殖地をチェックしただけ。カヤネズミ調査は全然進んでいない。来月から河川沿いの冬鳥調査をするので、そのついでに年内はがんばろう。
ホネホネ団の活動は、2日実施。哺乳類の皮処理を開始。
大阪鳥類研究グループは、久米田池へ。コウノトリ、ヘラサギ、オジロトウネンが見れて良かった。
読書サークルでは、フェスティバルの準備。冊子も無事完成。
普及行事は、とにかく大阪自然史フェスティバル。あとは、大和川を歩く5、鳥類フィールドセミナーと植物園案内動物編。ジュニア自然史クラブは、フェスティバル準備のミーティング。
講演は、幼稚園児にクジラの話をして、専門学校生(高校相当)に学芸員の仕事と哺乳類のホネの話。ダブルヘッダー。翌日には、近所の大学生向けの展示室案内。
論文は書けず。
査読は1本完了。
標本関連では、冷凍車に逃がしていた物を、冷凍室に戻した。整理したし、整理させたので、かなり隙間ができた。とたんに昆虫や植物が大量の冷凍燻蒸を始めた。いつでも余裕で冷凍燻蒸できるように、今程度空けた状態を維持したい。
その前後に、こちらもあちこちに積み上がっていたホネを冷凍燻蒸して、収蔵庫に放り込むことに成功。
とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系0冊と、SF1冊、マンガ9冊。本が読めない…。
完全休養日は1日。今年に入って5日。
ネコは元気。掛け布団を出したら、掛け布団の中や上で寝るようになった。こちらが掛け布団から追い出されたり。
先月末から始まったサバイバルは、どうも順調らしい。このペースを継続。
●2024年11月29日 最後の博物館論的展示解説
2012年から毎年この頃に、近所の某大学向けに、展示室を案内する。博物館学の講義の中でも、展示論という科目の一環らしい。他の学芸員は、大学に出向いての講義をしてるのだけど、なぜか出かけなくてもいいから、展示を解説せよという言われ、毎年やって現在に至っている。
最初は、人数少なかったのに、だんだん増えてきて面倒になってきた。が、まあ中身は同じだし、労力的にも簡単。今年を最後に、来年からは担当者を変えてくれるそうなので、13回を振り返っておこう。
2012年 19名 第1展示室+第2展示室+ギャラリー+第3展示室+第5展示室 キーワードは「展示手法、メンテナンス、コスト」
2013年 56名 第5展示室 キーワードは「メンテナンス、コスト」
2014年 51名 第5展示室 キーワードは「メンテナンス、コスト」
2015年 190名 第5展示室+講義 キーワードは「メンテナンス、コスト」
2016年 53名 第5展示室 キーワードは「メンテナンス、コスト」
2017年 54名 第5展示室 キーワードは「メンテナンス、コスト」
2018年 44名 第5展示室 キーワードは「メンテナンス、来館者」
2019年 45名 第1展示室+第5展示室 キーワードは「メンテナンス、来館者への配慮」
2020年 29名(登録53名) 第1展示室+第5展示室 キーワードは「メンテナンス、来館者への配慮」
2021年 52名(登録53名) 第1展示室+第5展示室 キーワードは「メンテナンス、来館者への配慮」
2022年 51名(登録66名) 第1展示室+第5展示室 キーワードは「メンテナンス、来館者への配慮」
2023年 45名(登録60名) 第1展示室+第5展示室 キーワードは「メンテナンス、来館者への配慮」
2024年 41名(登録60名) 第1展示室+第5展示室 キーワードは「メンテナンス、来館者への配慮」
コロナ禍の時も同じように実施してきた。ただ、2020年の出席率の低さは、コロナ禍の影響なんだろう。2020年のコロナ禍の時以降、こなくても事前に出題した設問のレポートを提出したら出席と見なすことになっている。そのせいか、この3年も出席率は低め。
かねがね、昔は少なくて良かったと思ってたのだけど、こうしてみると、少ないのは初回だけだった…。あの時はよかった。
●2024年11月28日 幼稚園児にクジラの話2024
秋恒例の某幼稚園児達にクジラの話。今年は、昨年に続き11月末と遅め。みなさんナガスケ紙芝居で予習をしてからきてくれる。
今年は、5クラス130人(+先生11人)。昔はクラス数も人数ももっと多かった。3年前はコロナ禍で中止、一昨年はコロナ禍で部屋の定員をしぼっていたので2回に分けて、昨年になって部屋の定員の基準が緩んだので、4年前までと同じく、ひとまとめで講堂でお話。今年は、かつてもしばしばあったように、ポーチのクジラの下でお話。今年も150人。
10分のトークと10分の質疑。今年もクジラ庖丁を準備。ポーチにぶら下がってるクジラの下で話をするのだけど、今日は寒い。なので、質問減らして早めに切り上げ。と言われたけど、結局20分やってた。
クジラ庖丁を見せて、解体に使ってきたことを話す。最初に今日は3つのことだけ覚えて帰って欲しい。と宣言して、
・ナガスケは、シロナガスクジラではなく、ナガスクジラ。案の定、ナガスケはシロナガスクジラと思っていた子が何人かいた。
・ぶら下がっている3匹とも、大阪の海で見つかったこと。
・クジラは、歯のないヒゲクジラと、歯のあるハクジラに分かれること。ハクジラは、歯の年輪で年齢が判る。マッコは28-29歳
そして問題の後半の質問コーナーへ。事前にもらってた質問は9つ。朝から調べて答えを準備してある。そこから先生が1班1質問の5質問に絞る。
・クジラの骨は全部で何個?
→ナガスケの骨の数を朝数えた。頭骨は1つとして、頭3+舌骨3+頸椎7+胸骨1+肋骨28+右前肢29+左前肢29+胸椎~尾椎54+寛骨2+V字骨22=合計178個
・何でクジラは上から水がでてくるの?
→クジラの鼻の穴は頭の上にある。潜水中は息をとめてるから、水面に上がったら、ぷはーっと深呼吸。その時に、鼻の孔に入ってた海水を吹き上げる。それ。潮吹きという。
・ナガスケはどうやって運んできたの?
→丸ごと載せるトラックは大きすぎるので、切って、大きな肉をとってから、骨だけ持って帰ってきた。
・ナガスケはなんで死んだの?
→ほんとうのところは判りません。大阪湾周辺のような大きな船の行き来が多い場所では、クジラは船に当たって死ぬことがあります。ナガスケもそうかもしれません。
・クジラはどうして死んだら膨らんで臭くなるの?
→動物は死んだらみんな腐って臭くなります。腐る時にガスが出るので膨らみます。
今年は追加質問はなし。5つの質問にほぼ答えられた。省かれた質問の答えにもできるだけ触れた(一番大きな骨、ナガスケは何歳)。今年は誰も泣かなかった。よかった。
●2024年11月27日 秋の博物館実習の後始末
秋の博物館実習が終わって10日。18人中、10人しかブログを書いていない。でも、そろそろやっておかないとなので、重い腰を上げて、後始末の書類作り。こんな手順。
0:大学から別途受け取ったりしている封筒・レターパック、書類を、実習日誌と合わせる。
1:毎日の日誌のチェックが完了してるかのチェック。今回は、自分ともう一人しか担当していないので、スムーズ。全部チェックできてる。
2:学生が総括的なコメントを書く欄がある大学の場合は、それを読んでチェックしてコメント&押印。
3:出席関係の押印や記入を済ませる。大学によって、日誌の前だったり、後ろだったり、別に送付してきた書類だったりするので注意が必要。日誌に引っ付いている場合は、学生番号や学生氏名は、自分で書いておいて欲しい。
ここからが少し面倒。5日間の実習+担当した1日のブログを書く、で実習はクリア。最初に書いた通り、まだ10人しかクリアしていない。処理は大学単位になるので、11大学中、まだ4大学しか書類を完成できない。
ということで、以下はクリアした4大学だけ。
4:成績関係を記入。押印。
ここも面倒で、館長印を欲しがる大学がいる。館長印にも個人印で良さそうな場合と、公印が必要な場合がある。公印は決済をとるので時間がかかる。館長個人印は、昼間に館長を捕まえる必要がある。今回は、11大学中、公印希望2大学、館長個人印希望3大学。面倒。
5:封筒の準備。かつては、いっぱい大学の住所を書かされたが、今はレターパックが普及して嬉しい。今回は、学生個人には封筒用意して欲しいとは言わなかった(大学と二重になったら無駄なので)。11大学中、レターパック4大学、切手付き大型封筒2大学。面倒だけど、5大学は宛先を書いた。
以上のようなさまざまなハードルをくぐり抜けて、すぐに大学に書類を発送できたのは、2大学だけ。
【追記】
11月29日朝、まだ5人がブログを書いていない。うち一人は、下書きのままなんだけど、判ってるのかな?
●2024年11月26日 ため池の外来水草の世界
昨日は自転車でため池巡って水取り調査。ついでに何故かいつも水草もチェックしている。この一年、あるいは昨年後半から状況が大きく変わったものがいくつもある。
北池のハス:昨年、オニバスとともに目立ち始めた。今年になって、とても拡がった。池のおよそ1/3を占めている。オニバスがいなかったら、もっと拡がっていたに違いない。ちなみに30年前は、そもそもハス池だったので、元に戻ったとも言える。
白鷺公園のホテイアオイ:昨年数株見つけて、おいおい。と思っていたら、今年になって激拡がり。3つの池の内の1つの1/3を覆ってきた。が、今日、行ってみると九条作業をしてる! 管理者の方々ぐっじょぶ。3人がかりで、どんどん岸に上げてる。水を切って、トラックで運び去るのだろう。1日で終わりそう。
府大池のアマゾントチカガミ?:これは今年の春に小さい群落を見つけた。今日はけっこう増えていた。ヒシなどのライバルも多い池だけど、これから拡がりそう。
状況が変わった訳では無いけど、菅池のオオバナミズキンバイは、今年も池の1/3ほどを覆っている。今まであまり気にしていなかったけど、この季節、赤くて綺麗。紅葉かと思いきや、赤いのは茎で、葉が落ちると茎の赤が目立ち始めるという段取りらしい。だから、紅葉ならぬ紅茎だな。
●2024年11月24日 大和川を歩く 最終回
大和川の源流から河口までを歩く行事の最終回。八尾南駅から南港口駅まで。というか、実質、新明治橋から河口まで。それはこの30年来、毎月自転車で走って、水鳥をカウントしているコース。マイフィールドなので、とても落ち着く。もう何でも判ってるから。と、自信満々だったのだけど、堤防を自転車で走るのと、高水敷を徒歩で歩くのとでは、けっこう違う。
出だしでいきなり驚いた。中州にいる鳥は何ですか? と訊ねられて見たら、タゲリだった。タゲリ? 水鳥調査で出たことないのに~。魚を捕ろうと時間をかけた近鉄南大阪線の辺りには、イカルチドリが何羽もいた。ここらに出ることはあっても、こんなにいたことないのに。
そして例の場所のヌートリア。もしかしたら見られるかも。とは言ったものの、水鳥調査で自転車で走っていても、そうそう出会わない。きっといないはず。と思っていたら、遠目にも高水敷の道に出てる。歩いてる人に寄っていって、足に手を掛けて餌をねだってる! ということで、みんなで取り巻いて、観察・撮影しまくることができた。
でもまあ、あとは、日頃の観察通り。河口のカモメ類の群れを見せて、湾岸線のカワウの集団ねぐらを解説して。後ろにいて見損なったけど、いつものハッカチョウも出たらしい。
最後は夕陽を見ながら河口に到着。最終回だけはまあまあ主役だった。
●2024年11月22日 ため池のカモの分布が、ため池の環境であまりうまく説明できないわけ
先日、卒論を来年に控えた大学生から、カモ類の各種がどんなため池に生息しているか調べてみようと思っている。と相談、あるいは宣言を聞かされた。
正直な反応は、あちゃー、といったところ。近畿にはため池が多いから、昔から多くの人が思いついてきたこと。そして、大部分、敗退してきた歴史がある。
かろうじて、相関が見出されて来たのは、水質あるいはプランクトン量とハシビロガモ、植生とコガモ、給餌とオナガガモ、ドングリのなる林とオシドリくらいだろうか。
多くの場合、カモ類の分布は、ため池の環境で説明出来ないと立証されてきたと言っても過言ではない。むしろ、なぜ環境と相関がないかを考えた方が生産的かもしれない。
おそらく理由は3つ。
・カモ類は環境ではなく、仲間がいる池を選びがち。どんなに好みの池があっても、仲間がいなければ入りにくい。環境との相関が検出しにくくなる。
・カモ類は環境ではなく、昨年も来た池にまた来がち。環境が多少変わっても、同じ池に来るなら、環境との相関が検出しにくくなる。
・昼間のカモは、給餌を受けていない限り、休息しているだけのことが多い。休息場所の条件は、採食場所の条件よりゆるそう。また、調査者は、採食場所としての環境要因を検討しがち。
最後の点に関して言えば、採食個体だけのデータで、検討すればいいのかもしれない。また池周辺の採食適地の質、量、距離を評価すればいいのかもしれない。実際、ドングリのなる林に隣接してる池にオシドリがよくいるのは、これだし。
また、休息場所としての池の評価をきちんとすればいいのかもしれない。例えば、島や洲の有無、岸の状態、人の立ち入りしやすさ。
●2024年11月21日 冷凍室への戻し作業 2日目
残り半分なので、今日明日で余裕で作業を完了できる。なので、余裕をかまして、今日の作業も午後スタート。
4時間で、作業完了。処理途中の哺乳類の皮を、整理しながら戻すのに2時間半。動物園物中心の鳥の死体と、中型哺乳類の死体を戻すのに1時間。残りのなんか分からんのを確認しながら戻すのに30分。月曜日の作業4時間と合わせて8時間。8年前は1日で戻したらしいけど、1日頑張れば出来そう。
冷凍室の新たな配置は、さらに片付けていくことを強く意識。正直、奥に入れると、アクセス難しくなり、存在すら忘れてしまうし、思い出してもなかなか出せない。
鳥の死体では、腐ったのを奥に放り込んで、新鮮なデータ付きを、届くところにまとめた。
両生爬虫類も、データ付きを手前に。
哺乳類の皮は、処理効果が高い大型と、逆にやる気になりやすそうなのを手前に。サルとウサギは奥に。アライグマも奥に!
昆虫や植物は、入れたまま忘れる奴が多いので、今回、大幅に整理させた。残りも、入口近くに。
近年の想定外は、新たな魚担当が、真面目に標本を集め出したこと。おかげで、冷凍室の一定エリアが魚で埋まる。これを行方不明にすると、冷凍室のロードになるので、入口にまとめた。さらに量が増えて、広がりそうな予感があるけど。
●2024年11月20日 プレコロナとポストコロナの入館者
面倒なアンケート調査が来たので、館報を引っ張り出して答えてみた。以前から気になっていたのだけど、コロナ直前の2019年度と、コロナ後の2023年度を比べると、常設展の入館者数は増えていて、年齢構成も変わっているんだな。
2019年度は、開館日数が281日で、来館者数合計は290812人。1日当たり約1035人。
2023年度は、開館日数が310日で、来館者数合計は390745人。1日当たり約1260人。約1.2倍に増加。2019年時点でもそこそこインバウンドの効果はあったはずだけど、この増加分は基本的にインバウンド。
その内訳は、
2019年度は、中学生以下104105人、高大生5511人、その他を大人とすると181196人。
2023年度は、中学生以下98718人、高大生17475人、その他を大人とすると274552人。
中学生以下はコロナ前後であまり変わっていない。これはまあ遠足の影響が大きいので、同じくらいの学校が来てるということだろう。大人が約1.5倍、高大生が約3.2倍。こっちは大幅に増えている。やっぱりインバウンド効果だから?
とにかく、コロナ禍を経て、よりアダルトな博物館になったってわけ。
●2024年11月19日 大阪府の河川でのヤナギバルイラソウの分布状況
ヤナギバルイラソウの分布拡大についての話を伺った。すでに、どこでも見られるようになってると思い込んでいたけど、わが生活圏に多いだけで、まだ、そうでもないらしい。
どうも、つくしんは今年の初夏に大和川と西除川を一通り歩いて、分布調査したらしい。20年前、西除川にヤナギバルイラソウはわずかにしかなかったが、今やベターっと生えてる。ってことも把握していた。
ただ、大和川のヤナギバルイラソウの過去の動向はよく知らないっぽい。それなら、記録してた気がする。
ということで、記録をあさった。大和川で最初にヤナギバルイラソウを確認したのは、2018年8月20日のことらしい。これを伝えたら褒められる! と思ったけど、どうもすでに報告してるなぁ。つまらない。
●2024年11月18日 冷凍室への戻し作業 1日目
冷凍室が稼働してるのに、まだ戻ししていない日が5日ほどあったので、ホネや剥製をいっぱい放り込んで冷凍燻蒸。ふと気付くとキノコも16箱入っていた(あとから知ったけど、植物も1箱入ってたらしい)。ということで、午前は、戻し作業の前に、冷凍燻蒸してたものを出す作業に45分ほど。そもそも出遅れたので、戻し作業は午後から。
で、午後から4時間作業。半分くらい戻したと思う。今度の冷凍機はとても元気で、ちゃんと冷える上に、がんがん風を送ってくる。冷凍機が動いてるとあまりに寒いので、作業中は冷凍機をオフにした。今度のは切ったり付けたりしても壊れないらしい(前の冷凍機は、勝手に切ったら怒られた)。これはありがたいのだけど、冷凍機が大幅に大きくなってるし、横や下の配管が増えていて、冷凍室の容量がなにげに減っている。
残ってるのは、哺乳類の皮と、剥く前の中型哺乳類、皮剥き前の腐ってない鳥。元々入っていたので当たり前なのだけど、全部冷凍室に入りそうで一安心。
●2024年11月17日 大阪自然史フェスティバル2024 2日目
2日目にして、最終日。一日曇りだったけど、雨には降られず? 一日講堂周りの担当だったので、天気も判らなければ、暖かいか寒かったかも、よく判らん。講堂は、とくに午後の招待講演会は大入り満員。立ち見も出たけど、入りきらないほどではなくて、一安心。ナウマンホールでも中継したけど、いまのプロジェクターは明るくて解像度も高く、充分視聴に耐えた。むしろ、満員で暑い講堂で見るより、よほど快適。ジュニア自然史クラブのブースが、スピーカーに近くてベストポジションだった。
招待講演は、講演自体はスムーズ。Kさん自身が司会進行しそうな勢いだったり、どんな質問にもたーっぷり答えてくれるので、質問者の満足度も高い。もちろん講演でもちゃんと笑いを取っていく。ただ、本でファンになった人には、脱線が少なめ。という感想を持った人がいたようす(私もその一人)。
講演終わってからも機嫌良くサインに応じて下さった。ただ想定外が2つ。会場前で著書の販売をしていたのだけど、講演内容にピッタリの2冊の追加仕入れが間に合わなかった。悲しい。そして、サイン会に45分も拘束してしまった。すみません。終わるのが遅れたので、Kさんにゆっくり御礼を言う暇も無く、撤収タイム。愛想がなくて済みません。
閉館後の搬出は、出展者がみずからちゃきちゃきやるので、例によってそれほど手間取らない。手間取る一部の出展者は延々と片付けてるけど。机、椅子、壁などの機材類を、バイトと実習生がいる内に、できるだけ片付けるのが一番肝要。というのも、実習生は、午後6時までしか働かせられないから。今回は、まあまあスムーズに片付いた気がする。
今日の実習ノートは、フェスティバル担当者さんが見てくれることになったラッキー。
●2024年11月16日 大阪自然史フェスティバル2024 初日
天気予報で判っていたけど、11月半ばというのにとても暖かい。人の多い室内(ネイチャーホールや講堂)はとても暑い。冷房を強めてもらっても追いついていない。一方、屋外会場(クジラのポーチ)は、とても快適。例年、寒い寒いと聞かされるのに、ぜんぜん違う。
天気予報では、午後から天気が微妙。案の定昼過ぎから小雨。雨に濡れた場所を拭くのに追われる。と思ったら、気付いたら上がっていた。天気予報は当たったような外れたような。いずれにしても有り難い。
朝の搬入では、車の出し入れをコントロールする係を仰せつかっていたけど、ベテランがいつの間にか参入していて、暇。やむなく、出展者の案内をしつつ、各所で無駄な時間を過ごしている実習生を動かす。
フェスティバルがスタートしてからは、講堂担当。でも出番は午後からなので、午前はボンヤリ。ブースを見てまわり、挨拶と冷やかし。昼飯を購入。実習生に鳥の帽子をかぶせて回る。今年の実習生は、そのままおとなしく帽子をかぶってるのが多かった。
企画は、すべて予定通り実施。朝一番の定員のある人気企画は、開場5分で定員に達し、参加できない人から不満。というが怒号が飛び交ったという。これは、予約制にでもしないと解決しないと思う。整理券配ればいいのにという声があったけど、整理券配っても、怒号が少し早まるだけで、解決にならないと気付かないのが不思議。
講堂企画は、1本目は時間いっぱいしゃべって質疑応答なし。2本目は最初から質疑応答なし。ってことで、会場係はほとんどすることなし。最初のをちゃんと終わらせて、次のメンバーを入れる以外は、1本目の入口の番と、参加者数のカウントだけ。1本目は128名。さすがネームヴァリュー。と思ったら、無名に近い2本目も113名。けっこう埋まっていた。
閉館後は、明日の午後の講演会の準備をしてから、実習生の実習ノートのチェック。基本的には、
・初日お疲れさま
・明日の撤収頑張って下さい。
と書くだけ。
朝一番の定員有りの人気企画でのトラブルに言及しているのが3名。鳥の帽子に言及しているのが3名。あとは、楽しかったと書いているのが多かった。初日疲れた人も数名。
●2024年11月15日 大阪自然史フェスティバル前夜
今回は、引き継ぎを強く意識して、できるだけ準備に関わらないように。口を出さず、密かにフォローもせず。を心がけるという苦行と化しているフェスティバルの準備もいよいよ佳境。今年の担当者が、超優秀で昨年までのアウトラインだけ伝えたら、ちゃんとこなしているので、とても楽ちんでもある。
でも、さすがに前日から本番は、猫の手として頑張らねばならない。そして、フェスティバル前夜は、午後2時から始まる。
最初は、学生スタッフへのオリエンテーション。一応経験者なので、横から口をはさむ役。とはいえ、自分で喋らなくていいので、とても楽ちん。
それから会場設営。もう力仕事はお任せ。と、思ったら、問題発覚。と思いつつ、人手が足りないので、しゃしゃり出て指示を出す羽目に。事前に確認しておけば良かった~。
その後は、貼ってあるものを回収したり、片付けるものを運んだり、壁の並べ位置を指示するだけ。と思ったら、またトラブル発生で、ブース位置の変更を勝手に決める。頼まれたら機材や道具を確保したり、ブースのはみ出方を指南したり。
しゃしゃり出過ぎたかもしれない。反省しながら、出展者の一画としてブース展示を作る。力仕事してないので、あまり疲れないが、腹は減った。
今日、最後の仕事は、ポーチを見張りながらの実習ノートのチェック。
・明日明後日のフェスティバルよろしく。
・フェスティバルを楽しんでください。
・明後日は撤収があるから体力温存で。
を、適宜散りばめる感じ。
18名中、10名が体力・筋力・力仕事に言及しており、内、4名が今日の設営で疲れたとか、筋肉痛とか書いている。明後日の撤収がんばってね。
●2024年11月14日 アユの孵化
先週11月8日、行事の下見で大和川下流部を歩いた。この辺りで、アユの産卵が確認されているんですよー。と言って、魚担当が、川の中に入っていって、川底をながめてる。へー、こんな感じの場所が産卵場所になるのかぁ。と、岸でながめる。しばらくした時、魚屋が突然大声を上げる。魚の卵があります! へー。と言いながら見せてもらう。超小さい。こんなに小さいもんなの? で、魚種はなに? と問うと、アユじゃないかと。スマホで検索すると、アユの卵は、直径0.8mmほど。ちょうどそのくらいだなぁ。でも、ネットの画像では、石にいくつかの卵が付いてるのに対して、眼の前のは1つだけ。淋しくないか?
なんか判らんけどキープして、魚屋はもっと卵を見つけるべく、石をながめる。こっちも岸近くの石をながめる。石を持ち上げて裏を見る。ウズムシ系がいるなあ。と、しばらくやってから気付いた。この魚卵が付くのは、上側か…。ヨシノボリやないもんな。しばらくして、また魚屋が魚卵を見つけた。さらに見つけて、卵は3つ。持って帰って、孵したいという。まあ、卵のままでは、なんの卵か判らんしな。でも、一日持って歩いてたら、死んでしまいそう。
で、思いついた。幸い、比較的博物館に近い。電話して誰かに取りに来てもらおう。と、勝手に電話して、ハチ屋を呼び出して持って帰ってもらう。
その魚卵が、先週から研究室の机の上で、ブクブクと鎮座している。今週に入って、目が出た! 中で動いてる! と、魚屋は楽しそう。水槽の中の卵がどこにあるのかも判らん。と、大人の眼の萌蔵と二人でぼやく。目みたいなのが見えるから、あれかなぁ。
そして今日、朝来たら、魚屋が盛り上がっている。孵化したという。泳いでいるというけど、ぜんぜん見えない。スポイトで、シャーレにとって、撮影を試みることになった。シャーレの中に入ると、ようやく見えた。透明で、小さくて、細長いのが、素早く動きまくってる。とにかくずーっと動いてる。撮影は困難を極めた。朝から撮影してた魚屋は、昼になっても撮影してる。だんだん習熟してきたらしく、透明なちりめんじゃこみたいなのが撮影されていた。
で、アユなんやね? アユの卵は、2週間ほどで孵化するらしい。ということは、10月末に産卵されたのかな。
●2024年11月13日 博物館実習 2024年秋期普及コース オリエンテーション
今日から5日日程で博物館実習がスタート。秋の普及コースは、大阪自然史フェスティバルを手伝ってもらうのが、ここ数年のパターン。今までは実習のオリエンテーションだけでなく、フェスティバルのオリエンテーション・役割分担・仕切りも担当していた。が、昨年に続き、今年もフェスティバル主担者がそっちをしてくれる。担当が今日だけなので楽ちん。実習ノートのチェックくらいはこっちでしよう。
今回も後のためにタイムスケジュールを記録しておく。
09:30 博物館実習スタート 出欠取って、名札を作らせて、友の会に入会させる。5日間のプログラムの説明(内容、集合・終了時刻、集合場所)、Tシャツを配る、懇親会・打ち上げへの参加希望を確認、ブログの書き方の説明。担当のブログを書いて実習を完了したと評価するとの説明。今回も友の会会員はなし。大学から博物館に渡す物を出してもらう。
※机1台に実習生1人の配置(前もって配布物は設置)。
10:00~11:35 博物館の間取り、沿革、事業内容(研究、資料収集、展示、普及教育、広報)、友の会・ネットワークなどの説明。博物館に足りないものとして、お金、人手、スペース。
11:35~12:05 管理棟の案内・解説。特展準備室とネイチャーホールを見せて、学芸員の部屋をのぞき、植物研と地史研に入った。書庫に入り、旧第1収蔵庫~旧第4収蔵庫を回った。
(12:05~13:00 昼休み)
13:00~14:10 収蔵庫見学ツアー。3つの収蔵庫をめぐって解説。二層構造の秘密、壁の違い、タイプ標本、火災時の対応など。なぜ収蔵庫に本があるかも説明。
(14:10~14:20 休憩)
14:20~15:45 展示室見学ツアー(常設展)。メンテナンスがメインテーマ。電気の球換えの難しさ、掃除のしにくさを中心に、ダメなケース、ダメな展示を紹介して歩く。また壊されるハンズオン展示や、メンテナンスの難しいオープンな展示の話。来館者がケガをした展示の紹介。第5展示室では、アナログのゲームコストパフォーマンスについて解説。 最後に博物館におけるミュージアムショップの普及教育的位置づけ。
15:45~ 実習ノートの記入。
実習ノートは学芸員がチェックして、コメントなどを書く。御礼とか勉強になったとか書かなくていいから、し損なった質問とか、感想・指摘とかを書くように。ブログも含めて読ませる文章はエンターテイメントを意識して、って指導してみた。
【追記】
実習ノートをチェック。18人分を見て、質問に答えたりコメントしてたら、2時間近くかかった。
今回も、メンテナンス視点での展示案内は好評。触れる展示にかかるコストの話も反応がかった。一方、ミュージアムショップについて言及していたのは1名だけ。ちょっと淋しい。
博物館はお金がない、スペースがない。というのは、座学+館内見学でとても理解してもらえた印象。液浸収蔵庫での愛のある標本の扱いの扱いへのリアクションが多かった。いいな、と思うらしい。
全体的に、こちらの話をよく聞いて、ちゃんと理解してくれた人が多い。そして、好意的に理解してくれる人が多めの印象。なぜか判らないけど、液浸標本は、ホルマリン漬けだと勘違いしている人が何人もいた。はっきりとエタノールだと言わなかったのかも、と反省。
●2024年11月12日 哺乳類の死体に付いてた種子の調査協力 1回目送付
5月半ば、哺乳類による付着散布の研究をする方から、哺乳類の死体に付いてる種子の提供依頼があった。協力するのはいいけど、死んでから付いたのとの区別が難しいんじゃ?とか、やり取りをしてると、6月も後半に。7月からサンプル採取を始めることになった。
で、とりあえず10月末時点で集まったサンプルを送って下さいという指令が着弾。9月の鳥学会大会でも対面で確認された。なんてことでしょう。なんとなれば、チェックしてるけど、まだ1個体からしかサンプルが得られてない。まあ、付着種子が付いてなかった情報も欲しいとのことなので、報告は出来る。念のため、鳥学会大会において、古い死体を処理した場合でも問題ないかと確認問題ないらしい。
10月が終わった。報告せねば。が、サンプルをどこにやったか忘れた。記録用紙に記入したのも行方不明。なんやかんや時間が取れずに、今日になった。今日こそは、サンプルを発見して報告するぞ!
とりあえず記入した記録用紙はすぐ見つかった。が、そのサンプルが見つからない。机の周りを見てもない。研究室内でサンプル貯め込んでるところもチェックしたけどない。もしかして実習室?と探しに行くも見つからない。どうしよう~。謝るしかないかも。と思っていたら、記録用紙にこんな一文が「サンプルは冷蔵保存してください」。そうや冷蔵庫に入れたんや! そう。真面目なおいらは、言われた通り冷蔵してたのであった。目出度し。2時間ほど無駄にしたけど。机の周り片付いたけど。
2024年7月から10月に処理したのは、ムササビ1体。ニホンイタチ5体、チョウセンイタチ2体、ハクビシン1体、アライグマ1体。イルカが4体あったし、ヒツジにアシカと大物もあって、日本産の陸生哺乳類の処理が少なめだった。ちなみに産地は、岩手県から鹿児島県にちらばり、大阪府産は1体のみ。どう思われるんだろう。
とにかく、報告は半年に1度らしいので、次は4月まで。今度はもう少しサンプルを集めておきたい。そして、置き場所を忘れないようにしたい。
●2024年11月11日 7回目の動物病院
11月になって、うちのネコのかかりつけ病院からお手紙。昨年、予防注射を受けてから1年になるから、また受けに来なさい。と。
自分の予防注射は、新型コロナウイルスのワクチンを2回打っただけで、長らく受けていないのだけど、ネコのは受けねば。
で、先週の水曜日に早退して行くつもりが、約束の客が遅れてきたので、断念。今日になった。夕方の部の早めを狙う。
幸いうちのネコは、キャリーバッグが大好き。普段から普通に入ってる。が、何か異変を感じるのか、中には入るけど、飛び出ようとする。それを押さえて蓋閉めて出発。
外に出ると、ニャアニャア鳴き続けてる。肩にニャアニャア言ってるキャリーバッグをぶら下げて、動物病院へ。動物病院に着くと静かになった。
体重4.48kg。思ったより大きくなってる。体温38.1度。これで平熱。心臓と肺の音に問題なし。以前、歯肉炎の疑いありとされて、薬渡されたけど、使ってなかった。でも、今日は問題なしと言われた。近頃、右3つ目の乳首をよく舐めてるから、確認してもらったが、これも問題なし。
問題ないので、予防注射を打って終了。相変わらず、診断中も嫌がらず、おとなしい。注射の瞬間も反応なかった。
むしろ注射終わってから、キャリーバッグに入る方が嫌がって、飛び出ようとしてた。なぜだ。
家に帰ってきた直後は、ちょっと不機嫌。カーテンに隠れてしまった。
●2024年11月10日 シンジュの昆虫
中高生やハチ屋と一緒に地元植物園をウロウロした。主な目的は、鳥の羽根拾い。カラスとハト以外と言ってるのに、カラスとハトしか拾えない奴もいる中、アオバトとトラツグミを次々と見つかる初心者もいた。結局、2ヶ所でトラツグミの羽根が見つかった。先日拾われてた1羽を入れると、3羽喰われてる?
羽根拾いなんだけど、同行してる虫の学芸員は虫を探してる。虫を教えてもらえるチャンスなので、虫好きはその周りをウロウロ。黄色と黒色の毛の長い毛虫を見せてくれた。ジンジュキノカワガの幼虫だという。近頃よく聞くやつ。でも、シンジュを食べるんじゃ?と見上げると、ほとんど食べ尽くされた複葉の木がある。この木、シンジュやったんか。
そのご、葉が喰われた複葉の木のほとんどにシンジュキノカワガの幼虫や蛹が見つかる。あらためて、こんなにあちこちにシンジュが植っていたとは知らなかった。そして、ことごとく喰われている。シタベニハゴロモも見つかり、あとはシンジュサンがいたらコンプリートやった。
とにかくシンジュキノカワガの多さを実感できた。シンジュキノカワガは、自力で日本に分布を拡大しているそうで、外来生物扱いされていない。でも、シンジュ自体は、人が植えた外来生物。なんかモヤモヤはする。キョウチクトウスズメと同じだな。
●2024年11月9日 コウノトリとサギの違い
初めて野外で生きたコウノトリをみた。死んだコウノトリは何度も間近に見て、皮も剥いたりしてる。動物園で生きたコウノトリも見たことがある。でも、野外で生きて動く姿はなんか違う。サギやカワウやヘラサギと一緒に採食してるから気づく事もある。
皮むきしてるから知ってる事を復習しておくと、サギやカワウは嘴の付け根が柔らかく拡がるし、喉も拡がる。おかげでデカい魚を呑める。でも、コウノトリの嘴の付け根はほとんど拡がらない。それに合わせてか知らんけど、喉もあまり拡がらない。サギやカワウの細身の嘴の中は普通に詰まってるけど、コウノトリの嘴の中は、割と広い隙間があるイメージ。
そんなコウノトリの採食行動。サギやカワウが、まだ見えるものを狙って嘴を出してつまんでるのに対して、コウノトリやヘラサギは触覚で採食してるっぽい。嘴を少し開けて、泥の中に入れて、間に何か入ったらつまんでるんだと思う。嘴開いて左右に振ってるヘラサギと、基本的に同じ。
近くで採食してても、サギとコウノトリでは、けっこう違うものを食べてそう。水中をあまり見なくていいなら、目先の構造や模様にも違いが出そう。
●2024年11月8日 いつもの大和川が、いつもと違う
行事の下見で大和川を歩く。今回は、最下流部。毎月、水鳥調査してるマイフィールド。いつもは自転車で走るが、今日は徒歩。自転車は堤の上を走りがちだけど、徒歩はずっと高水敷。移動速度も全然違う。同じコースだけど、見える景色が全然違う。
何でも分かってる気でいたけど、いろいろ新発見があった。
まず発見があったのは、下高野橋辺り。魚を探す人たちを見てたら、中洲をウロウロするチドリ。なんとイカルチドリだった。
チョウゲンボウが周囲を、飛び回る。下高野橋の高架下に一瞬入ったり。営巣場所候補かも。と思ったら、ハシボソガラスに見つかって追われて行く。あっちで追われてると思ったら、こっちでもハシボソガラスに追われてる。チョウゲンボウのペアのそれぞれが、ハシボソガラスのペアそれぞれに追われてるっぽい。
カヤネズミの巣は、自転車でも見つけていたのだけど、なぜか歩きだとそれを見逃す。でも、次々と見つかり、吾彦大橋近くまで、最下流記録が更新された。でももう少し下流にもいるかも。
先日ヌートリア親子がいた場所に、ヌートリアはでていなかったが、土手の草の下にトンネル網みたいなのが出来ていた。
JR阪和線辺りで砂州に出てみたら、ヌートリアの足跡だらけだった。
湾岸線のところで、最後の魚取り。再びぼんやり座ってるのも暇なので、湾岸線のカワウの塒のカウント。右岸側からは、上流側に入ってるのしか見えないが、それでも700羽超え。下流側がほぼ同数なら、合計約1500羽。かなりでかい塒だった。いつもは正午前後に数えてるから、ここまで多くない。
●2024年11月6日 野鳥の会関係者にとっての外来生物問題
外来生物問題は、哺乳類や淡水魚や水草では大問題。その他の植物や昆虫でも話題になるし、両生爬虫類でも目立つ問題となっている。たぶん関係者の意識も高いはず。鳥類関係者ではどうだろうか? 少なくとも研究者よりの人はちゃんと理解してるはず。でも、野鳥の会関係者などバードウォッチャーの理解はどうなってるんだろう?
四国で鳥類の外来生物問題に取り組んでいる方がいて、その方が、盛んに認知度が低いと言っているのだけど、そうなのかなぁ。と、実感なく聞いていた。が、今日、少し判った。
大阪の鳥の事をとてもよく知ってる野鳥の会関係者と話していた。その中で、クジャクを野外で見つけた知り合いの話になって。ポロッと一言。
「クジャクって、日本で野生化してたりするの?」
正直耳を疑った。
インドクジャクは、石垣島など南西諸島のいくつかの島に定着して、生態系へのダメージが懸念されてる。大人の事情で、特定外来生物には指定されていないけど、駆除などの対策が進められている。特定外来生物に指定されているソウシチョウやガビチョウは駆除されていないのに、インドクジャクの対策が行われているのが、いかにその生態系被害が問題視されているかを語っている。というか、カナダガンの対策が完了した現在、駆除が行われている外来鳥類は 、インドクジャクだけのはず。
とまあ、日本で一番注目の外来鳥類と言って過言ではないのに。野鳥のこと、あんなに詳しいのに。知らないって…。なるほど、野鳥の会関係者の外来生物問題への認知度は低いなぁ、と実感した。
●2024年11月5日 新コースでのセンサス
今回から大和郡山市のハッカチョウセンサス調査のコースを変えてみた。変えるのは2回目。最初からスタートのJR郡山駅は不動。ただ最初は、ぐるっと一周回って、郡山駅に戻ってた。これはハッカチョウ情報が、この辺りに集中してたから。
でも、その調査の中で、南の方に飛んでいくのが観察された。さらに南の方の駅近くで、ハッカチョウの未確認情報。ということで、平端駅まで南下するコースに変更。その中で、新たな繁殖地が見つかり。ハッカチョウの確認頻度も上がった。が、コース後半で、ハッカチョウが全然出ない。そして、今年、コースの少し西の佐保川沿いからハッカチョウ情報。そっちやったかぁ。ということで、2回目のコース変更。
データ処理上は、前半は継続調査で、後半は新規調査って扱いかな。歩くルートは変わったけど、ゴールの駅は同じ。タイムスケジュールも変わらない。はずだけど、初回の今日は時間がかかった。川沿いを多く歩くので、水鳥が多くなりそう。今日ハッカチョウが出たのは、継続コース部分。この変更で、さらにハッカチョウが見つかるようになるかなぁ。
●2024年11月4日 キリンの皮とゾウの尻尾
昨日、冷凍車から発掘したキリンの皮6袋とゾウの尻尾1袋を処理した。
キリンの皮は、袋から出してみると大小12枚に分かれていた。頭と尻尾がなく、他はそろっている様子。
そう言えば、頭と尻尾だけ処理して、力尽きて、あとは冷凍したような気がする。多分、10年前から16年前の間。名前が分からないけど、乳房があるのでメス。該当する個体は絞り込めるけど、ちょっと面倒。
皮の状態は悪くなさそうだけど、表側を強く持つと毛が抜ける。幸い脂肪はないので、肉をこそげる作業。3人がかりで4時間ほど。
ゾウの尻尾は、あの個体。なんと無く、耳と鼻と一緒に、尻尾を冷凍保存してみただけ。よく考えると、これでは骨格標本の尾椎が欠けた状態になってる。ってことで、皮剥き。2人で1時間弱。鼻を剥くより、とても簡単。
皮は、キリンと一緒に処理。尾椎は、今度肉取り。って事で、冷凍に戻す。鼻はずっと冷凍保存かなぁ。
●2024年11月3日 キリンの皮の発掘と冷凍車の収支
冷凍室から冷凍車にものを移したこの機会。これを逃すと、また8年間、冷凍室に埋まってしまうものを、少しでも処理したい月間。
すっかり忘れていたキリンの皮が出てきた。大きめビニール袋に6つはある。ってことで、この機会に処理することにした。ウロ覚えだけど、8年前、力尽きて、冷凍室の一番奥に沈めたように思う。
で、本来なら、昨日か今日に冷凍車から冷凍室への戻しは終わっていて、その際にキリンの皮を取り除けておいて明日処理。ってつもりだった。が、工事は2週間も伸びたので、冷凍車の中から引っ張り出す羽目に。
最後にたたき込んだ大きめの鳥の袋達、その前に運んだ大型爬虫類、特にカメ。その前に入れてるはず。ってことで、大きな鳥袋を放り出し、大きなカメ達を運び出して、キリンを発掘。ついでなので、ゾウの尻尾も出した。
それから、爬虫類と鳥を戻す。かなりの体積がなくなったはずなのに、冷凍車の中が満杯なのは変わらない。不思議だ。
【追記】
翌日、生キノコがいくつか持ち込まれたので、みかん箱位のに入れて、冷凍車へ。これは誤差の範囲。って言うか、キリン皮ですら、誤差範囲だったし。
●2024年11月2日 植物園案内 鳥スペシャル 雨天篇
鳥の観察会は当然のように雨天中止。調査も中止にするから、雨天時の鳥の生態は謎に包まれている。というのはさておき、今日は地元で観察会。鳥の観察会なら、雨天なら中止なのだけど、植物の観察会にゲスト出演。鳥から見た植物を語る感じ。で、この植物園案内という行事は、今まで雨天中止になったことがないんだな。この伝統は守らねばならないらしい。ってことで、今日は雨なのに実施。
さすがに外に出られない日は(近頃は、熱中症警戒アラートがでる8月とかも)、室内に植物を持ってきてするんだそうな。が、鳥は持ってこられない。ってことで、なにか過去ネタから、関連するトークを用意しておくように、と昨日言われた。午前中はまだ小降りだから、下見をして何かしら持ってきたりもするらしい。
ちなみに、大雨警報でそうだけど、暴風警報でなければ博物館は休館にならない。臨時休館になったら、さすがに中止だろう。知らんけど。
午前中、2時間ちょっとかけて植物園を1周半。植物に詳しい人と歩く機会なので、いろいろ訊ねてみる。そして植物中心に見るのは物珍しいので、いろいろ発見もある。
・トキワサンザシ果実は、鳥が食わない。と豪語したが、よく考えるとどこかで無くなってる。クロガネモチより後、シュロより前のイメージ。
・ナギが雄花をつけているのは季節外れだそう。ナギの実を喰う動物はよく判らない。
・ユーカリのところにチシャノキの実生。200mほど散布されたらしい。
・クロガネモチ果実は超苦い。丸呑みの鳥には関係ないが、サルには影響しそう。サル除けの苦み?
・ナンキンハゼの枝落としの理由は、よく分からない。結局食べるけど、食べるつもりで落としているなら、落としている時に下で食べる個体がいたら、追い払いそうなもん。という話になった。
・ムクノキ果実は、一斉にではなく、順次熟していく。同時に熟している果実が少なめなせいか、下に落とされる果実は少ないと思う。それじゃあ、タヌキがよく食べているのは何故?
・アオギリが、葉っぱはまあまあ付いているのに、花や果実の部分が枯れている。まあまあ熟してから枯れてる? 病気や虫?それとも水不足?
・アサザがものすごく咲いていて、ミツバチなどが来てる。こんなに広がってはびこるのに、どうして絶滅危惧種? ただ、1クローンでは結実できないので、一度に消えることもあるかも。
・ゴキヅルは、Oさんが持ち込んだものらしい。
・ハナミズキは蕾が白くて、果実が赤い。紅白の二色ディスプレイ。ただ紅葉が邪魔してる。
・トウネズミモチは、この公園では、サンゴジュと同じで、多くの個体の果実が、マエアカスカシノメイガに果肉が喰われてしまう。
・クスノキの幹は、樹幹流が流れた場所と、流れない場所がはっきり判る。流れてる場所に、コケが生えがち?
・ホウショウは、クスノキより、確かに良い匂いかも。
・オキナワウラジロガシはまだ生き残ってる。結実は20年後?
・ハマビワは、Kさんが持ってきたらしい。今頃からが花期で、ハエがいっぱい来てる。
・ソテツの2株が、クロソテツマダラシジミか何かに喰われている。葉っぱの根元のフワフワは、シジュウカラとかが巣材に使いそう。
・ユッカが、花茎を伸ばしているが、ユッカガはいないので、送粉されず結実しないはず。海岸で増えてる場所があるが、どうやって増えてるか謎。
・チシャノキの下には、種子がけっこう落ちている。この辺りをウロウロしていたドバトはそれを食べに来てるのかも。
・シコンノボタンの蕾に、穴がけっこうあいている。探すと蕾に穴をあけて頭を突っ込んで食べてる鱗翅類幼虫がいた。
・ハマナスの果肉は、酸っぱいだけ。中は、果肉と種子がしっかり分かれていて、種子には毛が生えてる。被食散布とは思えない。きっと水流散布。
下見では、こんな話を言い合った。本番はとりあえず室内で始めて、外に出られそうなら、途中から出よう。と言ってたけど、結局室内で話して終わった。集合時刻頃が一番大雨なので、どうせ参加者は少ないだろうと、小さめの部屋にて(予想通り参加者は20名弱)。
植物担当と鳥類担当の学芸員掛け合いで話が進むのは、屋外でやるときと同じ。ただ、室内だとネットで関連画像を移したり、動画見たりしながら進められるというメリットがあった。
とりあげた話題は(鳥目線のみ)、
・ナンキンハゼ:種子散布者と種子捕食者。カラスの枝落とし。
・トキワガマズミ:果実の構造色。鳥が果実をなかなか食べない。
・クロガネモチ:果実が超苦い。モチノキは甘いのに。丸呑みの鳥には苦みは関係ないが、サルには関係ありそう。鳥が果実をなかなか食べず、春に果実と花が同居することがある。
・アキニレ:フウノキと並んで、長居植物園ではアトリ科の冬の主食。翼果の中央の種子だけ食べる。通常は風散布だが、種子食性鳥類はそのうを持っているので、そのうに貯めたまま死ぬと結果的に散布されることになる。ハトは(アキニレはさておき)食べた種子の長距離移動を担う余地がある。
・ソテツ:種子は色をつけており、果肉的な構造もあるので、被食散布っぽい。でも、現在の奄美大島などには散布者はいない可能性。(あとから思ったけど、ルリカケスは?と思ったら、ハシブトガラスによる散布の報告があるのを見つけた。石田(1985)ハシブトガラスによるソテツの種子散布の観察.沖縄生物学会誌23:29-32。この論文以前もチェックしたことがあるのを思い出した)
・センダン:ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ類がよく食べる。ギリギリ丸呑みできるサイズ。センダンは有毒だけど、果肉は甘く、毒は少ないはず。甘い果実好きのタヌキもよく食べてる。(緑色の果実を味見したけど、すでに甘かった。ただ苦い。有毒っぽい)
●2024年11月1日 駅前でムクドリとの付き合い方
年中行事としては、少し季節が遅めだけど、マスコミから駅前のムクドリの集団ねぐらとのつき合い方について質問された。Zoomで収録らしいから、そのうち流れるのかも。
質問されたのは、共存を前提に、夏~秋に駅前に集まるムクドリとどう付き合えばいいかってことで良さそう。答えは簡単。都合の悪いところから追い払うのはいいとして、ちゃんと行き先を設定すること。以上で終わり。
ただし、夏~秋のムクドリは、人通りや車の通行が多くて、明るくて賑やかな場所を好む。市街地でムクドリが増えた直後の1980年代はそうでもなかったようなので、その後身につけたようなのだけど、とにかくその好みは譲れなさそう。駅の近くの静かな緑地に誘導しようとして、失敗した話も聞く。
と言う訳で、誘導先は駅周りの賑やかな場所限定。そういう場所を用意するのは難しいかもだけど、たとえば駅前ロータリーの真ん中の植え込みとかはいいんじゃないかな、と以前から思ってる。糞の問題に目をつぶれるし、声も駅を通過するだけなら許容範囲だろう。鳥の団体が気持ち悪いとかいう声は無視。
これでしゃべれることは終わり。あとは、ムクドリの生態について補足。確認のためか、何度も同じ事を違う角度から訊ねられる。まあマスコミはそんなもんなので、何度も同じようなことを答える。最後に繰り返しになりますがと、駅前のムクドリとのつき合い方のまとめを求められる。ここでつい、ふざけたヴァージョンと真面目ヴァージョンのどちらで? と言ってしまった。なんか話しやすい相手だったので油断した。
とりあえず真面目ヴァージョンでというので、追い払いだけでなく、行き先を設定するという、持論を展開。終わった。
と思ったら、一応ふざけたヴァージョンも、と求められる。そこで、ムクドリのマスゲームの凄さを強調。その迫力とエンタメ性を熱く語る。そして、メインのムクドリを楽しむカフェを。まあまあ受けたかも。でも、放送されませんように。
●2024年10月31日 2024年10月のまとめ 冷凍室の引越は前半戦のみに
後半に冷凍室の工事が入るので、冷凍室の中身を冷凍車に移し、工事が終わったら戻すという8年に一度の大イベント。そのため後半の8日間をできるだけあけてあった。なんだかんだで実質4日で冷凍車への移動完了。で、昨日と今日で冷凍室に戻すつもりだったが、工事が手間取って、戻しは来月に。一方、冷凍室の工事関連で、トラックヤードを片付けろ、実習室を片付けろ。で、それぞれ1日ずつつぶれた。とまあ、冷凍室の工事に振り回された。
そんな2024年10月を振り返っておこう。
ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。奈良県2コース(1日で調査)と京都府2コース(1日で調査)のハッカチョウセンサスも実施(今月から奈良県のコースが1つ減った!)。
地元公園では、月末のカワウの集団ねぐら調査に加えて、鳥のセンサスと木の実チェックを開始。さらにカラスの巣チェックもした。
大和川水系の調査は、垂仁天皇陵のカワウ・サギ類の繁殖地をチェック。そして、研修や行事を経て、いよいよカヤネズミ調査にとりかかる。つもりだったが、結局、行事で行った大和川と石川しか調査出来ずに終わった。
ホネホネ団の活動は、2日実施。
大阪鳥類研究グループは、2年前のリベンジで生駒を歩いた。が、やはりヒタキ類にはあまり出会えず。ノスリは飛んだけど。
読書サークルの会合。フェスティバルの準備をしなくちゃ。
普及行事は、大和川を歩く4とカヤネズミの調査研修。鳥類フィールドセミナーと植物園案内動物編。ジュニア自然史クラブは、トラブルがいくつかあったけど、魚採り。
講演は、コロナ禍前からの約束だったカラスの話を1本。
論文は書けず。
査読は1本引き受けたが、まだやってない。某所で一年位前に査読したのが、まだサスペンドと聞いて驚いた。
とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系5冊と、SF5冊、マンガ10冊。
完全休養日は1日。今年に入って4日。
ネコは元気。寒くなってきて窓を閉め気味だけど、開いてた方が嬉しそう。初代爪研ぎ段ボールが分解されて、2代目投入。
健康診断の結果が悪く、やむなく人生二度目の医者へ。
●2024年10月30日 大和川のヌートリア親子に遭遇
朝方まで降ってた雨が上がったので、大和川の水鳥調査に自転車で出かけた。水量多くて、中州がない。けっこう流れてて、カモは流れの少ない場所に、サギは岸に、カモメ類は街灯や水管橋にのってたりする。様子はいつもと違うけど、個体数にさほど変化はなさそう。
対岸のサギを見ていたら、すぐ近くから草がガサガサいってる。最初気にしてなかったけど、ずっとガサガサいってるので、ふと横を見ると、2mほどのところに大きなヌートリアが1匹。ちょっとびっくりした。ヌートリアはこちらをまるで無視。せっかくなので、スマホで間近に撮影。あまり気にせず、せっせとセイバンモロコシを根元でかみ切って喰ってる。
水量が多いので、ヌートリアが高水敷まで上がってるのかな。と思いながら、高水敷の道を自転車で走り始めると、道端に出てきていた小さいヌートリアが次々と2匹逃げて行く。やっぱり増水してるからだな。
が、そんなもんじゃなかった。さらに行くと、今度は親子連れがいる。すごいすごい。と思って、自転車を止める。驚いたことにヌートリアが寄ってくる。子どもの内、1匹が特に積極的。残る3匹も付いてくるし、親も1匹ついてくる。さわれそうなくらい。でも、さわるのはマズイ。そして少し怖くもある。なんか小声でブーブーいってる。少し下がる。付いてくる。さらに下がる。餌をくれないと判ったのか、やがて接近を諦めてくれた。それでも、こっちが近づくとまた寄ってくる。どんだけ餌付いてるのか。
最近、この辺りからの情報が多いけど、こいつらが出てくるからっぽい。簡単にさわれそうなので、さわる人もいそう。事故が起きなければいいけど。
●2024年10月29日 大阪の夏の暑さ指数の歴史
2021年4月から、環境省が熱中症予防サイトというのを立ち上げて、暑さ指数(WBGT)の予測値を発表するようになった。ほかに熱中症警戒アラートというのも発表するのでややこしい。熱中症警戒警戒アラートは警戒すればいいんだろう。が、暑さ指数(WBGT)の解説には、「31以上 運動は原則禁止」と書いてある。
これを無視して野外観察会を実施するのは、無責任だろう。という議論のもと、2023年から観察会で行く場所のもよりの予測値が、観察会の時間帯に31以上になる場合は、野外行事は原則禁止と決めた。予測値が、コロコロかわるので、この対応が意外と面倒。
ということはさておき、これを決める際に「暑さ指数(WBGT)31以上」というのがどのくらい生じるのかを、2021年の大阪市のデータを元に検討した。
2021年夏は、7月18日に1日だけ31以上になった以外は、8月4日~8日に4日間、31以上になっただけ。31以上になった日は合計5日
まあ7月後半から8月の行事では、企画段階から気にした方がいいね。って話だった。だが、事態は急激に進行する。
2022年夏は、7月26日~8月21日に10日間、そして8月31日に31以上になっただけ。31以上になった日は合計11日。
2023年夏は、6月末に1日だけ31以上になった。そして、7月18日、7月26日~8月26日に17日間、とんで9月3日にも31以上にもなった。31以上になった日は合計20日。
2024年夏は、7月6日に31以上になった後、7月19日~9月20日に38日間。31以上になった日は合計38日。内、9日間は、9月に入ってから。
ということで、もう8月後半どころか9月も暑さ指数を気にする必要が出ている。7月~9月は、野外企画を避け、涼しい場所や涼しい時間帯にシフトするなどの配慮が必要になってきた。
このまま行くと数年以内に、6月や10月前半の野外行事もやりにくくなる。面倒な時代になった。
●2024年10月27日 20年前に寄贈された30年前に拾われた鳥の死体
冷凍室の中身を整理していて見つけた。種類も分量も手頃なので、今日のなにわホネホネ団の鳥の日で出してみた。冷凍室に放り込んで放置していた理由をすっかり忘れていた。
ものは、2003年に寄贈を受けた。某氏の家の冷凍室に長年入っていたらしい。吹田市の人から「交野市の鳥」と言って渡された。データが付いてないのも混じっていて、それは本剥製かなぁ。と思いつつ、長年家庭用冷蔵庫の冷凍室に入っていた。データから判断すると、拾ったのは1993年~1998年。つまり、30年前に拾われたのを、10年寝かして、20年前に寄贈された。さらに20年寝かした感じ。
見るからに乾き気味。ってことで、処理が面倒。後回し。そして忘れていた。
昨日、冷凍車から出してる時に嫌な予感がしたけど、そのまま解凍。今朝、やっぱり乾燥しまくりやん! となった。なぜか小鳥3羽は大丈夫だけど、大きめ3羽が頭・翼・脚が動かない。そして、ヒレンジャクは完全なミイラ。腹周りが汚れてるトラツグミは、少なくとも内臓は腐ってそう。でもまあ、あとは乾燥している以外は綺麗に見える。元の状態がいいなら、水を漬けながらでも剥くのは大丈夫だろう。と、思った。甘かった。
今日、乾燥具合が明らかになった。完全ミイラのヒレンジャクは完全ミイラ。とにかく水に漬ける。スズメ2羽とシメは、頭は乾いてるけど、あとはなんとかなりそう。タカとオオミズナギドリ、トラツグミは、頭以外に、翼と脚も乾燥してるけど、綺麗だし最悪水漬けしたら剥けそう。
この予測は概ね当たっていたのだけど、おおきく外れていたのは、タカとオオミズナギドリが脂肪いっぱいだったこと。トラツグミが下半身中心に腐りまくっていたこと。そして、ヒレンジャクが腐りまくっていたこと。なんとか全部剥いたけど、状態のよかったスズメ2羽とシメ以外は、頭を裏返せず。
敗因は、乾燥しまくっていると、腐っているかどうかの判断が難しいというのがあるように思う。
一般的には、小さい鳥の方が乾燥しやすいのだけど、今回の処理では、小さい鳥の方が意外と乾燥していなかった。拾った時の状態と、冷蔵庫にどのように入っていたのかが判らないので、なんとも言えない。
●2024年10月26日 コイの多い池ではカイツブリは繁殖しない?
地元植物園で鳥の観察会。ここの大池では、カイツブリもバンも、秋から春までは生息しているが、知る限り繁殖したことがない。繁殖できそうですけどねぇ。カワセミが登場したら、また似たような説明、秋から春までは生息しているが、知る限り繁殖したことがない。ただ、カワセミの方は、巣穴を掘りかけたことはある。繁殖せずに繁殖期にいなくなる理由は、巣場所、というか巣穴を掘れる土崖がないからだろう。じゃあ、巣をつくる場所も、巣材もありそうなカイツブリがバンはどうなってるの?
と訊ねられそうになったので、先手を打って、答え判らないから質問禁止!と言い放ってみる。都合が悪くなることを予測して、先手を打つ大人のズルイやり口。
とはいえ、一つ思うことはある。大きなコイが多いので、ヒナが食われるので、繁殖しないのかも。
風間美穗(2024)開放水面に営巣するカイツブリ~人為がもたらす営巣場所の変化~.きしわだ自然資料館研究報告9:1-12.
https://www.city.kishiwada.osaka.jp/uploaded/attachment/140894.pdf
ここには、カイツブリのヒナの捕食者として、自身で確認した、あるいは地域住民から得た信頼できる情報に基づいて、鳥類(カラス、タカ類、アオサギ)、中型哺乳類(ネコ、イタチ、アライグマ、犬)、ヘビ類(アオダイショウ)、肉食性魚類(カムルチー、オオクチバス)があがっている。肉食性魚類とは呼ばれないだろうけど、大きな口のコイもヒナを食べる可能性がありそうに思う。
一方、カイツブリの営巣の失敗原因として、「ミシシッピアカミミガメやスッポン、サギ類、カワウなどの巣への乗り上げによる崩壊」というのがあがっている。大池にもアカミミガメはいるし、サギ類、カワウはいるので、これが影響してる可能性はある。
長居の大池は、かつて多数のアカミミガメがいたが、いまはほとんどいなくなった。一方、コイは昔から多いし、今も多い。もしカイツブリが繁殖しない原因がアカミミガメであったなら、そろそろ繁殖するようになっても良さそう。コイが原因なら、今後も繁殖する見込みはなさそう。はたして今後どうなるんだろう?
●2024年10月25日 読書サークル 第134回会合覚え書き
隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。
今日の会合で出た本についての意見を記録。
今回の課題本は7冊。前回以前からの繰り越しは3冊、2冊繰り越したので、8冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。
●「ツシマヤマネコって、知ってる?」
(紹介文6つ、平均★数は2.8)
読んだ人の多くは、出版年が2010年であることを見逃していた。その後、ツシマヤマネコをめぐる状況は変わっている。なによりシカの激増で、生息環境が変わった。一方で、推定生息数など大きな変化がない部分も多い。
●「超遺伝子」
(紹介文4つ、平均★数は3.0)
とても読みやすい本で、読んだ人はスーパージーンを正確に理解していた。が、それを読んでない人に伝えるのは難しい。というか伝わらなかった。スーパージーンの説明だけなら、1/4くらいの分量で充分という意見に、多くの人が同意していた。
●「深海問答」
(紹介文4つ、平均★数は3.5)
海の研究をこれだけ広く紹介している本は珍しい。そして、中身も面白いと評価は高い。ただ、親しみやすい文章の評価は分かれた。2人は、面白いのだけど、興味を持ったところで、それ以上の深掘りなしに、次の話題に移るところでモヤモヤしていた。
●「光る石 北海道石」
(紹介文6つ、平均★数は2.8)
なぜか著者の本業と鉱物研究の兼ね合いが話題になる。仕事でできてるのかなぁ? あらたな有機鉱物を温泉に探しに行こう!と盛り上がる。が、近場にはなさそう。
●「野生生物は「やさしさ」だけで守れるか?」
(紹介文5つ、平均★数は3.6)
とても重要な問題を取り扱っているという点で一致。とくにクサガメの扱いのパートが印象的だった人が多い。一方で、外来生物問題への理解が不十分と思われる発言もあった。
●「死の貝 日本住血吸虫との闘い」
(紹介文5つ、平均★数は3.4)
日本住血吸虫との闘いには、全員が圧倒された感じ。原因判らず人が次々死んでいくのは怖すぎる。安全宣言が出たのすら1990年代。まだ完璧にいなくなった訳ではない。というのが意外だった。
●「きっかけはコイの歯から」
(紹介文3つ、平均★数は2.7)
咽頭歯の話を楽しく読めた人と、あまり興味がなく研究エピソードを期待した人で評価が分かれた。最後の文化を語ってる部分の評価も分かれ気味。
●「縄文時代を解き明かす」
(紹介文4つ、平均★数は2.5)
編者の文章に引っかかり、他の3人のパートを評価する人がいる一方で、編者のパートを評価して、他の人のパートに引っかかる人もいた。縄文研究に科学的アプローチというコンセプトはいいのだけど…。
●2024年10月24日 うちの冷凍室の歴史
記録を紐解くと、うちの冷凍室は、新館が完成した2001年4月に稼働開始。
2009年3月にオーバーホールが入った。この時は、貨物列車に乗ってる半分サイズの冷凍コンテナがやってきて、そこに冷凍室の中身を避難させた。と言っても、コンテナが小さくて入りきらない。魚は急いで標本化してもらい(たいした量ではなかった)、燻蒸中の植物と昆虫は引き取ってもらう。で、小型鳥類・哺乳類などを優先して入れた。幸い涼しい季節だったので、残る中型・大型哺乳類と大型鳥類(剥いた皮もかなぁ?)は、トラックヤードにまとめて置いてブルーシートをかけておいた。冷凍室のオーバーホールにかかったのは5日間。3月は涼しいとは言っても、さすがに外に置いてあると、溶け始める。でもまあ、目立った傷みはなかったと記憶している。
冷凍室から物を出すのに、どのくらい時間がかかったか不明だが、戻すのは1時間と書いてある。本当かな。少なくとも1日で戻したのは確実だろう。
次に、冷凍室の中身をすべて出して冷凍車に移したのは、2016年9月のことだった。8月から調子の悪かった冷凍室がついに壊れた。Xデーが来るのは判っていたけど、なかなか来ないので、なんとなくもう来ないかも。涼しい季節までもてばいいなぁ、と思ってたら壊れたので、すごい慌てたことを覚えている。急いで、冷凍車が手配され、中身を移した。といっても、実質6日かかって、引越作業を終えたっぽい。
壊れてから、冷凍室の修理のための発注をするから、冷凍車は1ヶ月ほど居座った。
で、2024年10月。今回も事前に予定を立ててのオーバーホール。初日の下見を入れても5日。実質4日で冷凍車への引越作業が終わったので、手際は良かったんじゃないかと思う。これでも、出しながら、箱や袋から出して確認して、仕分けて、あとから見つけやすく整理した。
戻す時は、そういう作業はいらないはずだから、2日もあれば戻るはず。でも、戻しながらもさらに整理したり、今後の作業のしやすい体勢作りをしたいので、むしろ3日くらいかけようかなと思う。戻し方計画をかんがえておかねば。予定では、工事に5日かかって、10月30日から戻し作業。
今までのパターンからすると、冷凍室からの一時避難は、8年ごとに起きるイベントらしい。次は、2032年を予定。もう自分は関係ない。でも、関与しないと、中に何があるか判らないだろうなぁ。あるいは、ものすごく片付けておくかの二択。
【追記】
10月30日から戻し作業。と思っていたら、工事にもっと手間取るという宣言があった。がーん。どうして手間取るのかはさておき、日程はいつにずれ込むの? と訊ねたら、現時点で不明と。ただ、1週間以上はずれ込みそう。
なんてこと。戻し作業のために連続3日を空けてあったのに、そこが暇になった。そして、もう連続3日は空けられない。それどころか、1週間以上ずれると、とびとびでも3日空けられるのは、11月後半になるんですけど…。
まあ2016年は、1ヶ月ほど冷凍車に入れたままだったけど。
●2024年10月23日 冷凍室退避作業 5日目
一応、明日までは引越作業してていいはずだけど、今日終わらせる予定。両爬虫類整理して運んで、大型の鳥類運んだら、まあまあ終了。今日終わらなくても、明日終わるのは確定。問題はすべてを詰め込めるかどうか。ぴったり入りそうな予感だけど、床面積は全然足りないので、立体的な展開が必要なのは確実な展開。重いカメ等を下に、軽い鳥を上に。で、いけるかなぁ。
昨日の午後、マイナス30℃設定を、マイナス20℃設定にしてもらったのだけど。今日はさらにマイナス15℃設定にしてもらった。マイナス20℃でも随分暖かいけど、マイナス15℃はさらに暖かい。霜取り作業はさすがに手袋とダウンが欲しいけど、中身を出してくるだけならTシャツに素手でも大丈夫。ものすごく作業がやりやすい。冷凍車の方も、入口から詰め込む感じになってきたので、Tシャツに素手で大丈夫!
午前の作業は、2時間30分。両生爬虫類の小物を整理して箱詰め。動物園物、ペット物、野生物に仕分け。ちなみに小物とは丸めて50cm四方位より小さい物。固定が面倒で入れ物に悩むカメがいっぱい。そして冷凍車へ。
午後は、大型爬虫類などを運ぶのに1時間、大型の鳥を運ぶのに1時間。で、冷凍室がほぼ空になった! 霜取りに30分、後片付けに30分。合計3時間で、とりあえず作業完了。とはいえ、霜取りの最中に発見されたもの3点、氷河に埋もれて取り出せない箱が3つ。上の棚の奥は、霜取りできないので、ちょっともやる。あとは明日作業すると聞いた植物1箱と魚1箱だけが残る。
と言う訳で、5日目の作業は、5時間30分。午後4時には作業完了。今日は、氷河を運んだ。油断していたら工事の人に2テンバコほど運ばれたが、残りは自分で運んで、合計約6テンバコ。2日目に比べるとたいしたことない。
小型の両生爬虫類の箱出しでも、いらない段ボールが出たけど、哺乳類や鳥類に比べると全然少ない。仕分けが完了した段階で、魚担当に見てもらった。両生爬虫類の標本作りは丸ごとお願いできそうなので、全体像を見ておいてもらう。たくさんあることにショックを受けてた。まだ大型のが冷凍室にこんなにあるよ。と見せたら、さらなるショック。気になってたから、標本化を進めてもらえると嬉しい。
作業は終わったけど、冷凍車に余裕がないので、すぐに処理できるのを持ち出したので、引越作業完了後も、2時間以上の作業が待っていた。謎の箱は、液浸にすればいいだけの鳥の中身が9点ほど。そして、謎の箱を今日も開ける。1つどうしても判らないものが出てきた。どうしよう。
●2024年10月22日 冷凍室退避作業 4日目
今日は、配管工事的なのの作業はおもに他でやってるらしい。3時間かかって、小さな哺乳類の仕分け完了。箱から出して、中身とデータ確認。容積減ったけど時間がかかった。これで哺乳類は、すべて運んだと思う。いよいよ鳥に取りかかる。
中央の床は、まあまあ空いたので、そこに棚にのってたのを広げるので、中央の床は昼まではやはり何かで大部分埋まってる。が、さすがに午後になると、棚が広く空きだしたので、棚に載せて整理ができる。これで快適。
午前の作業は、3時間かかって、小さな哺乳類の仕分け完了。箱から出して、中身とデータ確認。容積減ったけど時間がかかった。右の棚の手前の上が空いただけで、達成感は少なめ。とはいえ、これで哺乳類は、すべて運んだと思う。午後から、いよいよ鳥に取りかかる。今日もメガネが曇る。湿度が高いに違いない。
午後は、標本貸し出し等々の合間を縫って、6時間の作業。まず、なぜか発掘されまくる私物系や実習系を整理した。そしていよいよ鳥を運ぶ。左奥の棚に載ってる箱入りを運びまくる。アホウドリ系7箱、西表島系12箱、あちこちの動物病院から大小会わせて10箱ほど。これで棚が広く空いた。そして、バラバラの小さな鳥の整理に取りかかる。中サイズは冷凍室に残すけど、小小鳥はストッカーに移す。いろんな人から冷凍庫の鳥の死体をまとまってもらったりしてきたので、それも整理。箱から出して、仕分け、箱詰めなどして運び終わった。
と言う訳で、4日目の作業は、9時間。今日も、氷河を崩したけど、運び出さなかった。明日、一通り運んだら、一気に雪かき。
今日は主に、中央に小哺乳類と鳥の箱とテンバコを積み上げた。運んだのは5テンバコほど。冷凍車の中は、控えめに言って3/4は埋まった。残りは1/4程度なので、ギリギリ全部収まる気がする。
地学が片付き、植物担当が少し片付けてくれた。ギリギリなので、少しでも減らしてもらえると有り難い。
今日も箱出し作業をしまくったので、大量の湿ってふにゃふにゃの段ボール箱が出た。
明日は、まずは小型両生爬虫類の仕分け。そして両生爬虫類を運んでしまう。右奥の棚に隠してある色々も運ぶ。そして、最後に大型の鳥類を運んで終了。
週末になにわホネホネ団の鳥の日があるので、処理する鳥を手前に置いておく必要がある。昆虫やキノコや魚が片付けに手を付けられるように配慮も必要。
●2024年10月21日 冷凍室退避作業 3日目
昨日は一人でのびのびと作業できたが、今日は土曜日の作業員さん達が戻ってきた。ってゆうか、そもそも、この冷凍室を空ける作業が必要になった冷凍室の改修工事。その配管工事的なのの作業をしている。リフトで上がって天井近くに配管をはわせ、冷蔵室に脚立をたてて天井裏でなんかしてる。他にもあちこちで作業しているらしい。それをかいくぐって、作業を続ける。
とにかく中央の床を空けるべく、哺乳類の皮の続きを運び、テンバコに入った動物園からの鳥と、三重県の海鳥を運ぶ。その後、右手前の棚の下段に手を出す。
午前の作業は、2時間。哺乳類の皮はおおむね運び終わった。段ボール箱はできるだけテンバコに入れ換え。でも、ホッキョクグマの皮は、変な形の段ボールに入ってるけど、重くて変な形でそのまま運ぶことに。
午後は、配管工事的なののをかいくぐって、6時間半の作業。哺乳類の大部分を運び終わった。あとは小さいのの仕分けと、発掘された中型哺乳類。小型哺乳類3種のどれかは、ストッカーに移したかったけど、量が多くて無理。動物園の鳥と海鳥は半分くらい運べた。あとは棚に入ってるの。イシガイと多賀町も運んだ。午後の後半は、能勢と奈良市の箱入りのを開封して、テンバコに詰める。データ確認作業が必要になるので手間取る。-20数℃と20数℃との行き来は妙に疲れる。そして、今日はメガネが曇る。
と言う訳で、3日目の作業は、8時間30分。今日は、氷河を崩したけど、すでに充分スペースがあるので運ばなかった。
冷凍車の中はかなり埋まった。右奥に哺乳類の皮が9テンバコ。その手前にイシガイと実習用の山。中央には、サルBox、ウサギBox、イタチBox、ネズミBox、コウモリBox、モグラBoxが混ざって3テンバコ。動物園の鳥が2テンバコ、三重県の海鳥が1テンバコ。中型哺乳類が2テンバコあるけど、これは明日以降動かす予定。
カニと昆虫の大部分が片付いて嬉しい。が、新たにキノコが3箱発掘される。植物と魚は手つかず。新たに地学が1つ見つかった。
今日は、メガネが曇るので、メガネ拭きが手放せない。マイナス20数℃とプラス20数℃の行き来を繰り返すのは、妙に疲れる。昨日の夜から咳が出るのも、これに関係してるかも。
箱出し作業をしまくったのもあって、大量の湿ってふにゃふにゃの段ボール箱が出た。
明日こそは、哺乳類の皮運びを完了して、棚に入ってる鳥を運びたい。最後が爬虫類かなぁ。冷凍室の奥にあるのを、冷凍車の手前に置かないといけないので、戻す時の冷凍室の配置を考えつつ、冷凍車に並べる。予定通り行くといいけど。
●2024年10月20日 冷凍室退避作業 2日目
哺乳類と鳥類以外は、(まだこれから見つかるのもあるだろうけど)一通り運び終わったので、いよいよ哺乳類と鳥類を運ぼう。カテゴリーごとにまとめた方が、戻す時楽ちんだし、今後の処理にもプラス。ってことで、哺乳類の皮(なめし処理待ち)と動物園から来た鳥(これは皮剥き待ち)を運ぼう。とりあえず、目の前の哺乳類の皮を。と思ったが、その邪魔をするのが氷河の堆積。
思い起こせば、コロナ禍前は、冷凍室入り口付近にある程度スキマがあり、年に一度程度は霜取り作業をしていた。しかし、コロナ禍で作業が止まり、冷凍室が満杯になり、霜取り作業をしなくなって早5年。立派な氷河の堆積が形成されていた。と言う訳で、今日の主な作業は、氷河の除去と哺乳類の皮の発掘作業。
午前の作業時間は2時間30分。掘り出した氷河は、テンバコ54に7杯(54×7=378L)。3テンバコ分(1テンバコとは、テンバコサイズの底面積で天井までの物質量を指す)の哺乳類の皮を発掘し運んだ。天井の氷河を除去しないと、テンバコが動かせない。カニ1箱とキノコ1本を発掘した。やたらとヒツジの皮が出てくる。5年ぶりに奥のライトを目にした。
午後は、来客が2件あったけど、その合間をぬって作業時間は2時間。掘り出した氷河は、テンバコ54に12杯(54×12=648L)。2テンバコ分(1テンバコとは、テンバコサイズの底面積で天井までの物質量を指す)の哺乳類の皮を発掘し運んだ。奥に行くほど氷河は堅く、落ちてくる塊が当たると大怪我しそう。落ちる前に退避する。固まってるから運び出しやすくはある。
と言う訳で、2日目の作業は、4時間30分。合計1026Lの氷河を発掘し運んだ。1トン超え!?
冷凍車の中は、右奥に哺乳類の皮が5テンバコ。動物園の鳥が1箱、中型哺乳類がほぼ1テンバコ、サルBOXとウサギBOXが1つずつ。
カニとキノコの処理が始まって、残るはキノコ1箱のみ。
今日は、靴下履いて靴履いて、ジャンバーを着た。濡れる問題は解消したが、外での作業にジャンバー着てると暑い。今日はメガネ拭きを用意したが、メガネは曇らず。湿度が低いからじゃないかと思う。作業を少しすると軍手が濡れて、軍手を替える。濡れた軍手は陽向に並べる。
哺乳類の皮を入れたテンバコにスキマがあったら、詰め替えてたら、テンバコに2つ空きができた。
明日で、哺乳類の皮運びを完了して、動物園の鳥と、腐った海鳥も運ぶ。氷河の除去はほぼ終わったので、作業は捗るに違いない。
●2024年10月19日 冷凍室退避作業 1日目
昨日、冷凍車が到着し、なぜか中を掃除してから、稼働。なんでも電気で冷凍機を動かしている間は、エンジンをかけてはいけないらしい。担当の人の話によると、明日の午後ならもう冷えてるだろうとのこと。
今日の昼過ぎ。冷えてるか見に行くと冷えてる冷えてる。マイナス30℃らしい。以前に稼働させたのより温度が低くて良い。で、作業を開始しようとカギと台車を用意して向かうと、冷凍室退避の原因となった工事の準備作業をしてる。ものがいっぱい展開していて、冷凍室から冷凍車の間、台車を通すスキマがない。今日はもういいけど、作業する際はスキマをよろしく。と言って、今日の作業は断念。初日はなにもしないまま終わった。
かと思ったら、夕方見ると、作業が終わって台車が通せる。少しでも作業を進めておくことにした。
冷凍室の中身は圧倒的に哺乳類と鳥類。でも、一部他の分野のものも入っている。膨大な哺乳類と鳥類に埋もれて、入れた本人が発掘できなかったり、入れたのすっかり忘れていたり。この機会に少しでも処理できるものは処理してもらうに限る。
他の分野の物としては、入れて忘れられている昆虫とか。なぜか植物担当がいれた昆虫とか。実習用と言いながら入れて退職した奴の昆虫とか。昆虫が多い。
続いて、魚類。魚類担当が真面目に標本を集めるようになって、おのずと増えた。これは文句をいう筋合いではないが。あとは少しずつ、植物色々、キノコ、海産無脊椎動物。
冷凍室でも入口付近に集めていたので出しやすい。冷凍車の入口付近に、担当者ごとに分けて置いて、各担当者に連絡してみた。
今日の作業はここまで。夕方から明るい内に、約1時間。冷凍室作業は、短くても疲れる。あと、暗くなると冷凍車が暗くて作業できない。電気の付け方を教えてもらえばいいのだけど。その他、今日気付いたこと。
・メガネは不便。冷凍室出ては曇り、冷凍車出ても曇る。メガネ拭きの常備が必要。
・雨の日は作業しない方がいい。足の裏が濡れた状態で冷凍車(たぶん冷凍室も)に入ると、草履(たぶん靴も)が床に貼り付く。危うく脱出できなくなるところだった。
・そもそもTシャツ、裸足に草履という格好はダメ。足先が凍傷になりそう。Tシャツが濡れて、凍るのもまずそう。
と言う訳で、明日からは体勢を整えて、本格的に取り組もう。
●2024年10月18日 ヒヨドリの分布
ヒヨドリの話をするので、その準備。たしか、日本を中心にせいぜいその周辺くらいにしか分布してないんだっけな。と思って、ヒヨドリの分布を確認しようとしたが、意外とややこしい。しっかりとした分布図をつくってくれていない。だれもあまり興味がないのかも。
日本国内の分布ははっきりしてる(https://bird-atlas.jp/result.html)。
●植田睦之・植村慎吾(2021)全国鳥類繁殖分布調査報告 日本の鳥の今を描こう 2016-2021年.バードリサーチ. →繁殖期は、北海道から沖縄まで広く分布。
●植田睦之・奴賀俊光・山﨑優佑(2023)「全国鳥類越冬分布調査報告 2016-2021年.バードリサーチ. →越冬期も、北海道から沖縄まで広く分布。
問題は日本以外の分布。
●山口恭弘(2005)ヒヨドリ.Bird Research News 2(11):4-5(https://www.bird-research.jp/1/seitai/2_y_amaurotis.pdf)
→「国外ではサハリン、朝鮮半島南部、台湾、フィリピン北部に分布する」
●del Hoyo et al.(2005)Handobook of the Birds of the World Volume 10.Lynx Edicions.
→日本以外では、韓国、台湾、フィリピン北部の島嶼で留鳥。中国浙江省周辺で冬鳥とされている。
なんか少し違う。気になるので、日本周辺各国のフィールドガイドをチェックしてみた。
【ロシア】『A Field Guide to Birds of the USSR』(Princeton Univ. Press) →リストに名前があるのみ。
【韓国】『A Field Guide to the Birds of Korea』(LG Evergreen Foundation) →朝鮮半島で広く繁殖。留鳥だが南へ渡る個体もいる。
【中国】『A Field Guide to the Birds of China』(Oxford Univ. Press) →浙江省周辺で越冬。
【台湾】『台湾野鳥図鑑』(亜舎園書有限公司) →南東部の島嶼に固有亜種が分布。他では迷鳥。
【フィリピン】『A Guide to Birds of the Philippines』(Oxford Univ. Press) →ルソン島の北の島嶼に固有亜種が分布。
ということで、中国は東部海岸近くで越冬するだけ。台湾とフィリピンは、事実上島嶼に固有亜種がいるのみ。サハリンでは繁殖してるかもだけど、多くはなさそう。おもに日本と韓国で繁殖する留鳥という扱いが妥当らしい。あんなに渡ってる個体がいるのが気になるけど。
●2024年10月17日 チュウサギが来る季節
毎月、近所のため池を自転車でめぐって水鳥調査をしている。以前、我が調査エリアで、チュウサギがため池に入るのは、8月から9月だった気がする。今は、9月から10月になった? と思ったので、20年前と比べてみよう。
まずは、今年、
2024年8月20日 1池1羽
2024年9月24日 3池4羽
2024年10月17日 3池3羽
そして20年前
2004年8月27日・30日 3池15羽+5池12羽
2004年9月29日・30日 3池6羽+1池1羽
2004年10月21日・31日 0池0羽+0池0羽
かつては10月にはいなかったし、ピークは8月だったので、やはり渡来のタイミングは遅くなってる気がする。でも、それ以上に、渡来数が大幅に減ってる。
●2024年10月16日 ケリとハクセキレイの繁殖分布の変遷の違い
ケリとハクセキレイは、どちらも日本での繁殖分布が大きく変わってきたことが知られている。かつては北日本で繁殖する鳥で、当時、近畿地方では冬鳥。それが、西南日本でも繁殖するようになり、現在は近畿地方で留鳥。近年になって四国や九州でも繁殖するようになった。が、九州南部への進出は、まだまだこれから。
とてもよく似た繁殖分布の変遷を経てきたが、両種の大きな違いは、ハクセキレイは繁殖分布が拡大しただけだけど、ケリは繁殖分布がシフトした点にある。ハクセキレイは、九州でも繁殖するようになった近年でも、北海道や東北で繁殖している。しかしケリは、かつての繁殖分布は東北地方だったのが、近年の繁殖分布は東海地方と近畿地方中部が中心になっている。
もっとも、かつてケリがほぼ東北地方でのみ繁殖していた時代の記述では、しばしばその生息状況は、“局所的で数少ない”と表現されている。もしかしたら、東北地方では昔から現在と同じくらい“局所的で数少ない”繁殖鳥で、その後、東海地方と近畿地方で広く普通な種にブレイクしただけなのかもしれない。
●2024年10月15日 大物が届く日
2日前の夜、メッセンジャーで、ヒツジが死んだという連絡。しかし、冷凍室に入れるスキマがない。先方も冷凍できないらしい。ということは、どっちにあっても冷蔵するだけで、作業日は月曜日(つまり今日)しかない。ってことで、今日持ってきてくれるように依頼。朝一番に欲しい!と厚かましくも要求。
昨日、サークルの観察会で山の上にいたら、電話がかかってきた。この人からの電話ということは…、と思ったら案の定、大物が死んだという連絡。すぐに届けてくれそうな勢いだったけど、ヒツジと同じ月曜日(つまり今日)に持ってきてくれるように頼んだ。ヒツジが朝一なので、正午に届けて!と、これまた厚かましくも依頼。
ということで、月曜日(つまり今日)、大物が2体もやってくると関係者2人に連絡。
で、今日。
残念ながら、実習室が空調工事で使えない。やむなく大物2体は、屋外で処理することに。受入票付くって登録番号振って、道具用意して、作業スペース整えて。ラベル作ってたらヒツジが到着。毛刈り前かぁ、と思いながら測定。そして、作業開始。最初は2人で皮剥きしてたら、もう一人登場。3人で、1時間ほどで皮剥き完了。
内臓抜いて、解体して、肉取りして、袋詰めしていたら、もう1体の大物が到着。ちょうどいい頃合い。午前の大物は、結局3人がかりで皮剥き1時間、内臓抜き・解体・肉取りに1時間。
1時間弱の昼休みの後、測定してから午後の大物に取りかかる。
3人がかりで、皮剥き1時間半、内臓はすでにほぼないので、解体と肉取りに1時間半。
後片付けして、暗くなる前に作業終了。朝の準備から、最後の片付けまで入れて、約7時間かかった。
もう10月半ばなのに、外での作業は暑かった。皮も内臓も傷みそうなので、できるだけ日陰にセットはしたのだけど。
作業している間は、とくに午後は大量のハエがやってきていた。ここにご馳走があるという情報が広まりまくったかのよう。最初は、ハエの羽音がうるさかったけど、だんだん音楽のように聞こえてきて、やがて気にならないBGMになっていった。ハエ嫌いの1名は、ずっと嫌がっていたけど。
●2024年10月14日 ヒタキ類の不作とクマノミズキ
初めに確認しておくけど、この秋のサメビタキ類の渡り的には、コサメビタキ普通にいるし、サメビタキが少ないのも例年並み。でも、エゾビタキはとても多い。と思う。そうやんね。昨日、大和川沿いを歩いた時も、あちこちにエゾビタキいた。先週、宇治川沿いを歩いた時も、あちこちにエゾビタキがいた。というわけで、今日の生駒山地南部の尾根筋ハイキングは、サメビタキ類の識別研修ができる。と準備していった。
とまあ期待して歩いたけど、あまりサメビタキ類がいない。高安山から十三峠で、エゾビタキが1羽だけ。サメビタキはもちろんコサメビタキもいない。キビタキはちょこちょこいたけど。
この地でこの季節、サメビタキ類を探すには、実を付けたクマノミズキの木が狙い目。が、クマノミズキの木をチェックしても、目立つ赤い果柄はたくさんあるけど、果実がない。今年はエゾビタキが多いから、もう食べ尽くされたのかなと思っていた。
ともかく、クマノミズキ果実がなく、サメビタキ類がいないなら、尾根筋を歩いても仕方が無い。というか、朝方はノスリがいっぱい飛んだけど、昼頃には飛ばなくなったいた。
と言う訳で、午後からは尾根筋ではなく、下に降りて、山裾を歩いてサメビタキ類を探すことにした。で、十三峠で下って、山裾を玉祖神社を経由して服部川駅まで歩いたのだけど、サメビタキ類は、やっぱりエゾビタキが1羽いただけ。サメビタキ類はいったいどこにいるんだろう?
十三峠から下る谷は、クマノミズキの木が多い。サメビタキ類はいなかったけど、クマノミズキはよく観察できた。緑の果実は少しあったけど、熟した黒い果実は全然ない。それどころか、クマノミズキの果実は、食べ尽くされたのでは無く、ほとんど実らなかったらしい。というのも赤い果柄の先に、そもそも果実が付いていた様子がなく、ただ細くなってる。
そういえば、果実が無いだけでなく、葉っぱも枯れ気味。水不足だったのか、暑すぎたのか。もしこれが毎年起きるのだとすると、ヒタキ類には大打撃っぽい。
●2024年10月13日 大和川水系のカヤネズミ調査スタート
昨日は石川でカヤネズミの球巣観察会をしつつ、カヤネズミ球巣分布調査の研修。今日は、大和川を歩く行事で、カヤネズミの球巣の解説をして、カヤネズミ球巣分布調査の情報募集。
カヤネズミに興味を持ってくれた人はそれなりにいそう。わざわざカヤネズミの球巣さがしに出かけてくれそうなのは、数人程度だろう。でも、他の調査のついでに見つけたら報告してくれる人は、他にもいそう。
期待しつつ、自分でも調査を進めながら、報告を待とう。
ちなみに20年前のカヤネズミ調査では、1シーズンに集中して調査した。そのために河川と山手のエリアをいくつか設定して、調査を分担した。結局大部分自分で調べた気がするけど。今回は、とくに分担はせず、3シーズンかけて調査することにした。繁殖期の河川の鳥調査でも、あまり分担してくれる人がいなかったので。
カヤネズミの球巣を見つけたら、日付け、見つけた場所、周辺環境、巣の数、巣の色・状態、巣の高さ、可能なら付いてた植物体を報告してもらう。20年前は、巣の大きさも報告してもらったけど、結果に関係なさそうなので、今回はやめた。
逆に、今回はできるだけ球巣の画像を付けてもらうことにした。スマホのおかげで気軽に画像を要求できてありがたい。位置情報もできるだけ緯度経度で。
●2024年10月11日 秋冬物の果実チェックスタート
本日、遅まきながら、地元の公園での秋冬ものの果実チェックをスタートさせた。遅まきながら、とは書いたけど、2023年は11月14日にスタートしてる。2022年は10月21日、2021年は10月5日、2020年は10月13日。2019年は10月19日。ここ5年でいえば、けっして遅くはなく、むしろ早い方。とはいえ、前世紀は夏からやってたし、その後も9月にスタートしてたからなぁ。
昔はいろんな樹種の果実を数えていたけど。とくに夏からスタートしていた頃は、エノキやムクノキも中心樹種の一画だったけど、いまはクスノキ、クロガネモチ、センダンが中心。ついでにモチノキやカキもと思ったけど、今年は成ってない…。以前はトウネズミモチも数えていたけど、すぐにマエアカスカシノメイガにやられてしまうので、途中で数えられなくなる。ってことが繰り返されて、心がおれた。
果実チェックのシーズン初日は、数える標識枝を決めて、ついでに対象木の果実量を評価する。数えていない樹種・個体を含めて成り具合を評価してみると。今シーズンは、エンジュ、センダン、トウネズミモチはよく成っている。カキは成ってない。クスノキとクロガネモチは個体差が激しいけど、平均的には不作気味。大阪の公園の果実量は、ほぼクスノキで決まるので、やや不作の年ってことになりそう。
●2024年10月10日 片付けの午後
今日は午後からメンテナンス作業に追われる。
まずは、みんなで旧トラックヤード前周辺の草刈り。といいつつ、枝を伸ばしてきた木も切るし、ゴミを回収するし、ブルーシートとかいろいろ片付ける。あまったテンバコを確保したりもした。じつは昨日、マッコウクジラの上顎歯を回収してたのもこの準備。さらに午前中には、バケツやブルーシートなどを洗って準備していた。なんか臭いと言われたけど、そら昨日までマッコウクジラを腐らせていたから臭いのは仕方ないなぁ。今年は例年以上に頑張って木を切った。5本くらいの木がいつも間にか根付いていて、毎年切ってる。もはや常連さんの風格。台場クヌギ状態になってきて、それも年々大きくなってる気がする。今年は少し気合いを入れて、ハチ屋が根元の方から切っていた。それでも来年も生えてるだろうけど。
続いて、新トラックヤードの片付け。残ってた大きな皮をしまったり、白衣を逃がしたり、空き箱を捨てたり、テンバコを片付けたり。ついでに掃除。黒い虫や卵鞘や残骸がけっこう出てきて、かなりスリリング。じつは昨夜、密かに標本は片付けてあった。ホネしないといけない死体がいくつか出てきた…。
最後は、実習室の片付け。標本を他の部屋に逃がし、一部は冷凍室に入れて燻蒸。ずっと探していた標本が見つかって嬉しい。なぜかホネに混ざって、他分野の標本が出てきた。やっぱりTとSか! そして、ここが妙に臭い理由も判明したし、対処もできた。
それぞれ2時間、1時間半、1時間程度かかった。午後から夜をすべて投入した感じ。今日の作業の準備を入れたら、まる2日やってた気がする。
とはいえ、草刈りや片付けは面倒だけど、おかげで博物館の裏が片付いて、いろいろ作業しやすくなった。1年経てばすべて元通りな気はするけど…。
●2024年10月9日 マッコウクジラの上顎歯掘り
今年の2月にマッコウクジラの解体をした。で、すぐに研究材料に使いたい方には、現場で上顎歯を掘り出して持ち帰ってもらったけど、残りの上顎歯の入った歯槽は持ち帰った。左側は、持ち帰ってすぐに掘り出して、順番のフダと一緒に包んで保管。右側は歯槽が厚くて掘り出すのに苦労しそうだし、解剖刀の刃が2枚くらいダメになりそう。お金ないので勿体無い。そうだ! このまま腐らせたら、掘り出さなくても歯になるはず。
ってことで、フダを付けて放置した。4月に見てもあまり肉が腐ってない。5月に見てもあまり変わってない。8月になったのに、歯槽が腐ってない。ただ、歯は少しグラグラする。もう少しか? と思ったけど、10月になっても、グラグラしてるだけで抜けない。
が、そうこうしてる内に、歯槽を放置している辺りを、草刈りして片付けようという話になってしまった。放置してるのばれたら怒られる。ってことで、草刈り前日の今日の夕方、残った上顎歯を掘り出した。けっこうグラグラしてたのは、割と簡単に抜けた。が、けっこう手強いのもいた。
とはいえ、大きめメスの刃1枚を使っただけで掘り出せたので、解剖刀の刃の倹約には成功。残った歯槽は隠した。あとは、歯槽を置いてあった場所に水かけてごまかす。ごまかせたかな? 作業した後、ジーパンが臭い。これはいつものこと。
●2024年10月8日 カヤネズミ調査の心得
カヤネズミの球巣調査の研修を兼ねて、カヤネズミの球巣観察会。カヤネズミの球巣が見れないと話にならないので、今日は下見。石川河川敷に到着して、見渡すと、よさげなオギ群落がある。かき分けて入ってみると、予定通りカヤネズミの球巣を見つけた。別のよさげなオギ群落もチェックしようと近づいたら、中に入るまでもなく簡単にカヤネズミの球巣があった。この場所はカヤネズミ調査の研修にピッタリ。
などと思いながら、河川敷を歩いてカヤネズミの球巣さがし。最初の場所はよかったけど、あとはあまり見つからない。でもまあ、こんな場所はダメという話はできそう。土手に上がって歩いて行くと、またよさげな場所で、球巣を発見。
石川離れて、山手の谷もチェックしてみる。棚田の中にも巣がありそうだけど、入れない。でも、休耕田に入ると球巣が見つかった。割と簡単。
これならバッチリ、カヤネズミの球巣を見てもらえる。研修は大丈夫。と思いながらの帰り道に気付いた。
経験者としては、あまりに当たり前過ぎて気付かなかったけど、カヤネズミの球巣さがしには、心得というか、ある種の覚悟と配慮が必要。
球巣は、草地にある。ある程度密生したイネ科草本の群落の中に入る必要もある。いわば藪こぎ。短パンで入ると大変なことになるし、長袖の方が望ましい。
この季節、草地をウロウロすると、引っ付き虫がつきまくる。今日は、ジーパンにTシャツにデイパックに、アレチヌスビトハギの実がいっぱい付いた。まだアメリカセンダングサが実を付けていなくて良かった。
そして、休耕田や河川敷にはしばしば水がたまってる。今日も休耕田には水がたまってる場所があったし、ドロドロの場所もあった。
初心者にはそれが判って無さそう。心づもりは当日伝えられるけど、短パンで来ないようにということは事前に伝えなくては。が、申込みの返信にそれを書き忘れた!
●2024年10月7日 群れ群れ群れ カワウ、コシアカツバメ、カワラヒワ
宇治川沿いを宇治橋から御幸橋まで歩いた。まだ冬鳥はカワアイサ2羽だけ。ツバメ飛んでるし、エゾビタキもウロウロしてる。夏鳥も旅鳥も冬鳥もいるってことになるけど、鳥はあまり多くない感じで、河川敷はかなり静か。
と、思いながら歩いてたけど、随所に大群が登場した。メリハリ効いてる。
最初に登場は、カワウ。遠目にも中州にカワウがいっぱいいると思ったけど、近づくと思った以上にたくさんいた。中州からあふれて、周囲に浮いてる個体も多い。数えると、1180羽。浮いてるカワウが、採食中なら、潜水を繰り返すから数えにくいけど、ぜんぜん潜らない。同じ方向を向いて、嘴をやや持ち上げて浮いてるだけ。数えやすい。中州にのって一緒に休憩したいけど、場所が足りずにはみ出た感じしかない。
続いて登場は、コシアカツバメ。隠元橋を越えて、ふと上を見ると、コシアカツバメが飛んでる。最初は数羽、と思ったらみるみる増えて、60数羽。渡りの途中の群れなんだろう。
観月橋を越えて、近鉄京都線を越えたところで、再びコシアカツバメの群れに遭遇。今度は80羽はいる。さっきより多いけど、同規模とも言える。ちょっと離れてるけど、さっきと同じ群れかなぁ。
と思ってたら、第2京阪道路の手前で三度コシアカツバメの群れに遭遇。65羽。さっきの群れが飛んでた場所に近い。個体数も同規模。同じ群れかなぁ。もしかしたら3回とも同じ群れを見てるのかなぁ。
もし同じ群れでないとしたら、コシアカツバメは同じような規模の群れで渡ってることになって、かえって不自然かも。
最後に登場は、カワラヒワ。久御山排水機場を過ぎた辺りで、130羽ほど。宇治川は京都市南部で繁殖していたカワラヒワが、換羽地として利用する、という報告がある。季節からすると、まさに換羽集団っぽい。有名な論文なので、有名人に出会ったみたいでちょっと嬉しい。
●2024年10月6日 ヒメダカ?だらけの川
今日は、富田林市の石川で、中高生と魚採り。
最初は流れのある浅めの砂礫底で魚採り。端っこの植物の陰をガサガサするとけっこうドジョウが採れる。小さいコイ科稚魚は、オイカワらしい。投網も登場して、教えてもらいながら投げてるけど、あまり何も採れていないような。頑張って水網使ってる人はカマツカも採ってる。全体的にあまり楽しげな魚が多くないので、陸上で虫を探してる人もいて、ベニトンボ見つけて盛り上がっていたり。
少し場所を移動した次の場所は、堰堤の上の水が溜まってる場所。投網を投げると次から次へとまあまあなサイズのオイカワが採れる。カマツカも多い。こっちの方が楽しいけど、種類が少なめ。と思っていたら、メダカいっぱい採った!と言って見せてくれた。
乱獲はアカンで。と良いながら見たら、メダカには違いないけど、明らかにペット由来の飼育品種。青や白っぽい個体が多く、赤や黄色いのもいる。色だけでなくプロポーションも変で、妙に頭が大きめで寸詰まり。尻尾が折れてるのも混ざる。簡単にすくえるという。だから100匹以上を一網打尽に出来たんだな。
言われて、水の中を見ながら岸沿いを歩くと、青や白っぽいメダカの群れがアチコチにいる。動きが遅く、岸から水網で簡単にすくえる。こんなんが野外にいっぱいいるのはまずいので駆除したいところだけど、中高生の前でむやみに駆除は。
と思ったら、家でヒバカリやヤゴなどを飼ってる子が、エサ用に持って帰るという。持って帰り、持って帰り。ということで、水網ですくっては渡す。かなり数を減らすことはできたかも。持って帰る子には、くれぐれも近所で放さないようにと釘を差す。
泳ぎが遅く、簡単にすくえるペット由来のメダカ。わざわざ駆除しなくても、なんかに食べられてすぐいなくなるのかも。とはいうものの、こんなにたくさんいるということは、それを上回る増殖率? とにかく、ペットメダカを放すのはやめてほしい。もう石川水系では手遅れかもしれないけど。
●2024年10月5日 石入ってるからイシイルカ?
大阪市内の某施設が大阪湾産のスナメリの死体を溜め込んでいて、順次寄贈くださることになった。その第2弾。スナメリじゃないイルカもあるというので、それを指名した。回収された時点でかなり痛んでいて、種名が分からないという。大阪湾で回収されたんだからハセイルカとかミナミハンドウイルカかなぁ。というので、いやいやスジイルカとかハシナガイルカとか他にもありえますよ。といった会話の交わした。が、到着したのをみて、分からなくなった。
妙に体高が高く見えるのは、横倒しでビローンとなってるからかな。表皮はなくて全身まっ茶色。背びれと尾びれはかろうじてあるけど、歯はなく、前肢もない。と思ったら、前肢は付け根だけあった。目も探すと見つかった。明らかに吻が短いので、ハセイルカやミナミハンドウイルカではない。もしかして、ゴンドウ系?
もしやコマッコウ!とも思ったけど、背びれの位置が違う。口の中を覗くと、歯はないけど、歯のささっていた穴はある。小さい歯がたくさんあるらしい。ゴンドウ系なら、カズハゴンドウかな。それなら大阪湾初記録かも。あるいはイシイルカ? でも北方系のイルカなので、まさかねぇ。と言いつつ、本格的に解体を始める前に、下顎骨を片側だけ掘り出した。ゴンドウ系じゃない! で、イシイルカとピッタリ合う。
全長も、背びれの位置も、前肢の位置も、イシイルカならピッタリ。ということは、妙に体高が高いのは、ビローンとしてるんじゃなく、本当に体高が高い?!
各パートにつけるラベルができてきて、いよいよ解体開始。まず頭を落とす。それから、団長が腹側、こちらは背側を担当。背側担当は、盾と横に刃を入れて、背ロースを切り出す感じ。でも、気分は魚を5枚におろしてる感じ。縦に長すぎて、解剖刀が届かない。なので、いっそう魚をおろすみたいになった。
イシイルカは初めてなので、めっちゃテンション上がる。腹側の模様がうっすらあるとかないとか。有利肋骨が、内臓が、とか言ってたら、けっきょく解体に3時間半かかった。
おもしろかったのは、胸郭の中の内側の皮膚に何か付いててザラザラする。そして、胸郭の前の方に白いジャガイモ大の石が2つ。これは驚いた。石が入っているから、イシイルカなのか?
あとから、出てきた石を確認してみた。結石ができるような部位ではないし、すべすべの石なので、結石っぽくない。そういえば回収された場所の近くにマーブルビーチという、金をかけて何にも役に立たないビーチがつくられている。出てきた石はそこの石に似ている。が、地学担当はだれもそこの石に詳しくなく結論がでない。
ただ、石を呑み込んで、消化管が破れて、胸郭内にあったのだとすると、胸郭の内側がザラザラしていた理由も納得がいく。消化管内容物が散っていたんだろう。
大阪湾のイシイルカは、知る限り1981年以来2例目。1981年は1頭生きたのが確認されて、淀川河口でも2頭が捕まったらしい。その後放した? ともかく当館に標本の所蔵はないので嬉しい。
というかストランディングの記録は、北海道だらけ。西日本での記録はとても貴重に違いない。
めっちゃテンションが上がって、楽しかったけど。終わると、もう1匹、スナメリがあったのを思い出す。スナメリには悪いけど、なんか面倒だなぁと思ってしまった。
●2024年10月4日 21世紀に大阪府で新たに記録された哺乳類一覧
2001年以降に大阪府で新たに記録された哺乳類は、知る限り以下の通り。みんな何かしら報告してくれていて素晴らしい。そして、Nature Studyという雑誌は、大阪府の哺乳類相を語る上で、はずせないことがよく判る!
◆ミズラモグラ(2008年):二上山と岩湧山の、それぞれ奈良県側と和歌山県側で採集記録があったので、大阪府にも生息しているだろうと長年考えられてきたが、確認されていなかった。1996年に河内長野市岩湧寺で見つかったという死体が、2008年に発掘されミズラモグラと同定された。これが大阪府初記録となった。報告してもらわんと困るので、書いてもらった。
→樽野博幸(2022)はじめて大阪府下でミズラモグラの産出を確認.Nature Study 68(5):5.
◆モモジロコウモリ(2016年):隣接する兵庫県川西市では生息記録があるので、絶対大阪府へ飛んできているよね、という話は以前からしていた。2016年に箕面市鉢伏山で大阪府で初めて確認された。ようやくというべきか。
→浦野信孝(2017)大阪府でモモジロコウモリ初確認.Nature Study 63(3):5.
◆アズマモグラ(2018年):大阪府野生生物目録(2000)に掲載されているが、これは樽野(1977、Nature Study 23: 77)の孫引きと思われる。この報告では、二上山でアズマモグラを捕獲したと報告しているが、その後、樽野(1978、Nature Study 24: 143-144)でコウベモグラに訂正されている。と言う訳で、大阪府のアズマモグラの記録はなかった。のだけど、2018年に河内長野市で実施された調査で、滝畑ダム~岩湧山と、岩湧寺周辺で採集された。これが初記録。報告して、別刷りを送ってきて下さった。ありがたい。
→原田正史・原田京子(2021)大阪府岩湧山の哺乳類.Animate 16:23-27.
◆ニホンカモシカ(2022年):2022年4月に泉佐野市の犬鳴山付近のカメラトラップで撮影されたのが、大阪府初記録。びっくりした。
→幸田良介(2022)大阪府内でのニホンカモシカの初記録.Nature Study 68(8):2-3.
◆コテングコウモリ(2022年):コテングコウモリは枯れ葉トラップに入るから、生息調査ができる。という話なので、大阪府の山手で調査してみたら入った! という驚きの展開。2022年8月に、能勢町宿野と能勢町山辺で。
→宮迫怜央・西村真樹・浦野信孝(2023)大阪府豊能郡能勢町でコテングコウモリ発見.Nature Study 69(2):8.
たぶん今後も新たに記録される種は出てくると思う。まあ、たぶんコウモリ類だろうけど。そして、その記録はまたNature Studyに載ると良いなぁ。
●2024年10月2日 2024年9月のまとめ とりあえず鳥学会大会へ、そしてネコ展終わった
前半は、鳥学会の準備でけっこう忙しい。その中で、8月の博物館実習の後始末。行事と行事の下見とネコ展後始末。その合間に印象的だった鳥の巣調査への対応。
そんな2024年9月を振り返っておこう。
ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。奈良県3コース(1日で調査)と京都府2コース(1日で調査)のハッカチョウセンサスも実施。
地元公園では、やはり月末にカワウの集団ねぐら調査のみ実施。木の実チェックをそろそろ始めないとだけど、来月からに。
大和川水系の調査は、垂仁天皇陵のカワウ・サギ類の繁殖地をチェック。そして、行事絡みで、大和川中流部のカヤネズミ調査。
ホネホネ団の活動は、2日実施。
大阪鳥類研究グループは、標識調査見学だったけど、雨天中止。ただ有志が1日遅れて見学してた。
8月に予定していたが台風で順延になった読書サークルの会合があった。
普及行事は、出だしは室内で、大人向けのホネ標本作り実習。大和川を歩く行事3(ちなみに下見は、3と4)。熱中症リスクで中止になるかと心配したジュニア自然史クラブは、驚いたことに無事実施。ネコ展の講演会対応があるかと思ったけど、結局なにもしなくてよかった…。
講演は、日本鳥学会大会で、イソヒヨドリの内陸への分布拡大の話。
論文は書けず。メジロ調査の打合せはした。
査読なし。
とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系5冊と、SF5冊、マンガ10冊。
完全休養日は1日。今年に入って3日。
後半からクーラーきって網戸になった。ネコは、外を見たり、網戸に登ったり盛り上がってる。
最後にガン検診。胃カメラのんだ。問題はなかったらしい。
●2024年10月1日 インスタグラム 1周年
2023年10月1日にインスタグラマーになった。あれから1年。最初の1年をまとめておこう。
1年目の投稿256件
満1年時点で、フォロワー173人、フォロー133人。
投稿の方針は、
・1日1回まで。
・その日に撮影した画像。
・投稿するのは、自然史関連の対象のみ。
投稿分野は、
・哺乳類:56件(生体2件、剥製・皮19件、ホネ16件、死体14件、巣1件、糞3件、食痕1件)
・鳥類:87件(生体32件、ホネ5件、死体22件、羽根3件、卵2件、巣21件、糞1件、ペリット1件)
・爬虫類:9件(生体4件、剥製1件、ホネ2件、死体1件、胃内容物1件)
・両生類:4件(生体3件、卵1件)
・魚類:10件(生体4件、ホネ2件、死体4件)
・甲殻類:2件(生体1件、殻1件)
・貝:2件(殻1件、卵1件)
・扁形動物:1件(コウガイビル生体)
・昆虫:16件
・菌類:2件
・植物:66件(生体64件、タネ2件)
・化石:1件(植物化石)
一番多く投稿した分野は、鳥類(34%)、植物(26%)、哺乳類(22%)。この3つで8割超え。
ちなみに1年目は、10月1日に石川で採ったギギに始まり、9月29日に大和川で見せてもらったタテスジヒメジンガサハムシで終わった。緑色のピカピカが目印。