日記風覚え書き

2025年4月5月、6月
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、2023年1-3月4-6月7-9月10-12月)、2024年1-3月4-6月7-9月10-12月)、
2025年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月)

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5月2日、3日、5日、6日、7日、8日、9日、11日、13日、14日、15日、16日、17日、18日、19日、21日、22日、24日、25日、27日、30日、31日
6月2日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、11日、13日、15日、16日、18日、19日、20日、26日、29日
は、後から補足

●2025年6月30日 2025年6月のまとめ 泉北の調査がほぼ完了

6月も頭の中心は、大阪府のため池で繁殖する鳥の調査。梅雨に入ってしまい、実質的に第2週と第4週が動けなかったけど、梅雨明けの昨日頑張って、なんとか和泉市と堺市を一段落させることができた。
そんな2025年6月を振り返ろう。

ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。奈良県3コース(1日で調査)と京都府2コース(1日で調査)のハッカチョウセンサスも実施。結局、ハッカチョウは大和郡山市のコースでしか出ない。宇治川は今後も継続予定だけど、奈良の残る2コースは秋まで一度も出なければ、新たなハッカチョウ情報が届かなければ、コース替えを検討予定。
地元公園では、カラスの巣チェックは今月も1回だけ。月末にはカワウの集団ねぐらは調査。初の200羽超え。
大和川水系の調査は、垂仁天皇陵のカワウ・サギ類の繁殖地をチェックしたのみ。ため池調査は大阪府側だけで手一杯(それも大和川水系にいってない!)。
そして、大阪鳥類研究グループのため池で繁殖する鳥の調査を、5日間(和泉市3日、堺市南部2日)。

ホネホネ団の活動は、2日実施。
大阪鳥類研究グループは、カンムリカイツブリとオオバンの繁殖の様子を見るために夕方の久米田池に行ったけど、不発。
読書サークルの会合1回。

行事はナイトハイクで箕面公園へ。今シーズン4回目。高槻のカエル観察会。来年からは主担当を譲ろうと画策中。鳥類フィールドセミナーと植物園案内動物編は、巣立ちビナ探し。ちょっとタイミングが遅かった。
ジュニア自然史クラブは磯観察。久々の長崎海岸。
行事でもないけど、久しぶりに復活の友の会合宿の下見で、佐渡島についていった。4日間。

講演はなし。
査読もなし。

標本関連では、昨年のオオカミ皮と今年のクマ皮の仕上げがやはり残っている。昨年の皮の片付けをもできてない。
冷凍室の状態は、サルを処理して、長年封印していた愛媛県の鳥5箱を開けたので、さらに少し片付いた。
4月から月1回実施しているメジロ姉さんの日は、今月も土曜日午後に実施。リュウキュウメジロをいっぱい見た。手持ちの西表島のメジロはすべて吐き出した。ついでに在庫確認。

とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系7冊と、SF1冊、マンガ14冊。
完全休養日は2日もあった。今年に入ってから3日。
ネコは元気。出かけようとする時に挨拶すると、咬むのは出かけるなアピール? 布団を片付けたので不満そう。そのせいか、座っていると、体を付けて毛繕いをするようになった。
サバイバルは、ちょっと緩めたら、体重減少がとまった。それはいいけど、緩めるとあかんらしい。小分け作戦を投入。
●2025年6月29日 堺市南部 南部丘陵編

ギリギリだったけど、なんとか1日で終わった。レンタサイクルのアシストもギリギリだし、スマホの充電もギリギリだった。


●2025年6月28日 都市公園で繁殖する鳥の観察会の狙い目

今日は、地元公園で繁殖する鳥の観察会だった。6月末は、鳥が少ない季節なので、留鳥の繁殖の様子を観察する企画にした。巣立ちビナへの餌やりを見つけたかったのだけど、ちょっと遅め。幼鳥はいても巣立ちビナはあまりいない。遅めというよりタイミングがずれただけかもしれないが、給餌を観察しにくい。来年は、5月末に設定したい。
観察した鳥それぞれについて、今年の6月末時点で、何が観察できて、何を説明したかを記録しておこう。

ドバト:成鳥を見ただけ。一応、若い個体の見分け方を説明。足の色が不健康とか。
キジバト:ペアを見ただけ。幼鳥の見分け方を、アイリスの色、首のウロコ模様、初列風切羽で説明。
カワウ:育雛中の巣が見れたし、短い時間だったけど、給餌シーンも観れた。吐き戻しという給餌の仕方を説明。
アオサギ:成鳥が1羽いた。幼鳥は全体に灰色いことを説明。
コゲラ:古巣を見ただけ。再利用しないと説明しただけ。
ハシブトガラス:もう給餌は受けていない家族群。口の中が赤いのが若い鳥と説明。めっちゃ赤く、部分白化な個体がいて、ある意味説明しやすい。
シジュウカラ:給餌は確認できなかったけど、巣立ちビナづれを確認。黒があまり黒くなく、ネクタイが短いことを説明。
ヒヨドリ:巣立ち雛を見つけられず。仕方がないから、成鳥と違って、若い個体は秋までは頭の短い幼羽で見分けられると説明。初列風切での見分け方を説明し損ねた。
ツバメ:飛んでたが、巣立ち雛への空中給餌は見られず。説明し損ねた。
メジロ:巣立ち雛や幼鳥は見つけられず。巣立ち雛の見分け方は難しいと説明。スズメやムクドリとは違って、最初の間、巣立ち雛は親の後をついて回らない。という説明。でも、考えると、少し育つと付いて行き出す。そこはハトとは違う。カラスに似てる。
ムクドリ:巣立ち雛が見つからず。成鳥の姿も少ない。成鳥と幼鳥の模様がとても違うことを見せたかったが、残念。
スズメ:クジラのホネにつくってる巣と出入りを観察。巣立ち雛への給餌も観察できた。
カワラヒワ:声を聞いただけ。雛を見つけにくいと発言しただけ。
●2025年6月27日 読書サークル 第138回会合覚え書き

隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。
昨日の会合で出た本についての意見を記録。

今回の課題本は7冊。前回以前からの繰り越しは5冊、4冊繰り越しで、8冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。

●「そうだったのか!カタツムリとナメクジ」
(紹介文5つ、平均★数は3.4)
 カタツムリ・ナメクジとのつき合いと、そこで明らかになったことが、行き当たりばったりにつづられる。その感じを嫌う人と、良しとする人に分かれた。飼い方に愛があるという点では、一致した。

●「タコ・イカが見ている世界」
(紹介文4つ、平均★数は2.8)
 タコ・イカの知性を中心にすえた本は少ないので、そのテーマは評価されていたが、結局ほとんど何も判ってないなぁ。ゲノム研究には熱心だけど、行動学的な研究があまり出てこないなぁ。と、期待した割には肩すかしという声が多め。

●「ナメクジはカタツムリだった?」
(紹介文4つ、平均★数は3.0)
 画像はとてもキレイ! と評価が高かった。でも、タイトルの割には、ナメクジが少ないないか? という感想が多かった。福岡県の人なのに、なぜ対馬のキイロナメクジが出てこない!と言ってる人もいた。

●「じつば身近なホタルのはなし」
(紹介文4つ、平均★数は3.0)
 文章が下手という強い声が大きめ。でも、ゲンジボタルについての多様なデータは、高く評価されていた。おそらくゲンジボタルについて知るには一番の本だろう、とのこと。どうして著者はヘイケボタルを調査しなかったのかな?という声があった。

●「植物の季節を科学する」
(紹介文5つ、平均★数は2.8)
 フェノロジー研究が何を調べるのかは判った。著者の経験もよく判ったが、フェノロジー研究の面白さが伝わったとは言いがたい。という声。一方で、標本の重要性がきちんと書かれていることは評価が高かった。

●「島はどうしてできるのか」
(紹介文4つ、平均★数は3.0)
 島ではなく、火山島の話とのこと。というか、火山の話が中心。

●「僕には鳥の言葉がわかる」
(紹介文7つ、平均★数は4.0)
 全員ベタ褒め。

●「恐竜最後の日」
(紹介文2つ、平均★数は3.0)
 恐竜最後の日を起点に、その後何が起きたかが、さまざまな動物を主人公に、架空の物語が語られる。もちろん科学的根拠のあるストーリーなので、普及教育書として扱えるとの評価。ただ、唐突に自分語りが始まる最終章が謎。
●2025年6月26日 大和川下流部の水鳥にこの30年ほどで生じた変化

9月の鳥学会大会で、そんな話題で発表するつもり。でも、データ入力がまだ終わってない。終わってないけど、2週間後に講演要旨の提出期限がやってくる。どうせ2週間では間に合わない。やむを得ないので、入力できていておおむね判っている範囲で、講演要旨を書いてみる。
ぜんぜん推奨できないやり方だけど、残念ながらよくあること。真面目な共同研究者がいたら、これができなくて困った。と、先日、某姉さんがおっしゃってた。


●2025年6月24日 学校での調べ学習への博物館の貢献の可能性についての話題

なんでも学習指導要領が改訂されて、知識ではなく、自分で疑問を持って自分で調べることが重視されるようになったらしい。で、自分で疑問を持って調べるといえば、学芸員の研究というのはまさにそう。ってことで、研究を中心とする学芸員の仕事をうまく紹介すれば、そうした学習プロセスに貢献できるんじゃなかろうか。というアイデアに基づき、冊子、ビデオ、貸し出しキットなどを作成して、学校の先生に提示してみたら、調べ学習にではなく、むしろキャリア教育に使えそう。と言われた。という発表をうかがった。
いっそキャリア教育に貢献する方向を突き詰めてもいいような気がした。でも、学芸員というのはいくつかのキャリアパスのルートの一つでしかない気がする。研究者になりたい人向けなら、学芸員だけでなく、研究所のスタッフや大学教員と並列して提示したら良さそう。自然史科学の普及という意味では、サイエンスコミュニケーターやワークショッパーについても触れた方がいいかも。
キャリアではないかもしれないが、自分で考えて、それを解明するスキルを身につけてもらう。という方向性は、一番普遍性があって、ニーズも高そう。と思ったら、それが本来目的なんだな。

そこから、自分で疑問を持って、それを解明できるようにするにはどうしたらいいんだろう? という話になった。そもそも学校の先生もできるとは限らないよね。学校の先生ができるようになるのが最初な気がする。少なくとも体験してもらうのが大切かも。
対話型鑑賞というのがあって、それが近いという話だったが、対話型鑑賞で重要なのは、みんなの疑問を拾い上げて整理する進行役。それを授業でするなら、先生にかなりのスキルが要求される。また、生徒全員の疑問を拾い上げるのは難しい。となると、生徒が自ら自分の疑問を拾い上げて、展開して解明する必要がある。スタートに戻る。

幼児は、いっぱい質問してくるのに、どうして自分で疑問を持つのは難しいんだろう?という声もあった。
知識の少ない幼児の疑問は、大人や少し知識があれば瞬殺で答えられる質問か、現在の知識では調べても答えられない難しい疑問かのどちらか。すぐには答えられないけど、頑張って調べれば答えられる。そうした適切な疑問を持つのが難しい。

教育者は、演繹的な、仮説検証を尊ぶようだけど、そんなことができるのはかなり経験知を積んで上達してから。という声があった。
そもそも大学院生でも適切な疑問をもって、演繹的に研究を進めるのは難しい。そこで、とりあえず興味のある対象をいっぱい観察して疑問を探せ、てな指導が大学院でも行われる(あるいは先生がテーマを提示する)。
鳥の調査の勉強会でも、とりあえず何でもいいからデータを集めてくるように指示する。それから何か気になることがないかを一緒に考える。そこで重要になるのは、常識とずれている部分、既知の情報にはない部分。それがどこかは、ある程度知識がないと気づけない。

と言う訳で、今日の話を聞いて思ったのは、
・適切な疑問を持つために、何が必要なのかを整理する必要がある。
・ベースにある程度の知識は必要だけど、知識がなくても、なにかしらの先入観や偏見をもって、それからずれている部分を探すプロセスが重要。
・ということで、本やネットの情報に疑問を持つことから始めてはどうだろう?

いろいろ考えるネタがあって、良い発表であった。そして、こんなに難しいテーマにとりくんでいたのかぁ、と改めて気付いた。
●2025年6月21日 メジロ姉さんの日3 2025年6月分 西表島のリュウキュウメジロのいろいろ

今日は、西表島のリュウキュウメジロが12羽並ぶ。4月の3羽を含めて、手持ちの西表島のメジロはこれですべて。西表島の鳥を以前数回に分けてたくさん寄贈頂いたので、冷凍室に13箱。昨日の夜、それをすべて引っ張り出してチェックするのに、4時間。寒いのもあって、とても疲れた。
古いのは20年前に拾われたもので、新しくても11年前。ちゃんと冷凍されてたから、うちに来てから傷んではなさそうだけど、寄贈された時点で傷んでるのが数点。そしてけっこう血まみれ。

今回は、脇腹がとても茶色い個体は混じっていない。九州以北から渡ってきた個体は混じってないらしい。けっこう冬期に拾われた個体も多いけど、西表島までは渡らないのか?
腹の中央にはっきり黄色い線がある個体と、そうでもない個体がいる。腹の中央に黄色い線がはっきりある個体は、喉の黄色が胸まで広がっている。と思ったのだけど、腹に黄色い線がなくても、胸まで黄色が広がってる個体もいた。胸に黄色い線があるのはオスだと聞いたことがあるけどそうなのかな?
脇腹がはっきり茶色い個体はいなかったが、白い個体と、濃い目の個体がいた。濃い目といっても、茶色というより、うっすら茶色味のある灰色といった感じ。
目先から嘴のすぐ上が黄色っぽい個体と、そうでもない個体がいる。

なんてことをツラツラ喋りながら、作業。
そういえば、大阪のメジロの脇腹の茶色も濃いのと薄いのがいる。そういえば、一時期、大阪辺りでは外来のヒメメジロを放すことが問題になった。脇腹の色の薄いメジロに、ヒメメジロが混じってたりしないかな。なんて話題も。
詳細はさておき、びっくり眼のアフリカヤマメジロというのを教えてもらった。
●2025年6月20日 高槻のカエル モリアオガエルおまえもか

高槻のカエル観察会の下見に行った。もともとモリアオガエル、カジカガエル、ヤマアカガエルの3点セットが見られるから設定したコース。なのに、いまやヤマアカガエルには出会えず、タゴガエルすら激減した。ということは、以前から繰り返し書いてる気がする。
今日は、モリアオガエルも減ってるんじゃね? ってこと。


●2025年6月19日 堺市南部 泉北ニュータウン編

堺市南部に進出。今日はまずは主に泉北ニュータウン。ほぼ全域を巡った。と思う。
泉北ニュータウンができた段階で、小さな池はなくなり、残った池はたいてい公園に残されている。おかげで観察はしやすい。そして、名前がはっきりしてることが多い。ただ、池と池が離れて点在してる感じ。


●2025年6月18日 和泉市のため池は3日にして

調査完了。レンタサイクルは午前8時から、調査は午後5時まで。最大18時間で調査できる。

時間はギリギリで、何ヶ所か制限時間内には終わらないかと思った。
電気もギリギリで、アシストは駅への最後の登りでは、0%。

今日はとにかく暑かった。真夏並みとの事なので、真夏の暑さでもなんとか野外調査できる自信にはなった。大阪市内のつばめの巣探しの時も思ったけど、自転車は移動している限りは、風があるのでそれなりに涼しい。短時間でも止まると暑い。日向に止めると、短時間でもすぐ自転車が熱くなる。
とは言え、レンタサイクルの返却の時は、ヘロヘロで。返却時、担当のオジサンが、今日は暑かったでしょう。と気軽に声をかけてきたけど、元気に返事する余裕なく、小声でモニャモニャ。ちょっとイラッとしたって事もある。

昨日、顔認証を設定した。とても便利。地図を確認するたびにパスコードを打つ必要がない! どうしてもっと早く設定しなかったの?


●2025年6月16日 カメが道を歩く季節

産卵期って事だけど。


●2025年6月15日 岬町で磯観察

この20年以上、毎年恒例と化している中高生との磯観察も、今回を入れて残り2回。と思うとまあまあ名残惜しい。やはり多様性の高い磯での観察は楽しいし。続けるなら、補助スタッフになるか、大阪湾海岸生物研究会に入るかだろうか。

ともかく今日は中高生と磯観察。久しぶりの長崎海岸。いったん和歌山まで出て電車乗り換え、でなかくサザン一本で行けて、とても楽ちん。


●2025年6月14日 トラフズクで楽しむ

今日のなにわホネホネ団鳥の日は、フクロウ祭り。フクロウ3羽、トラフズク1羽、アオバズク1羽が並ぶ。どうしてもと言い張って、トラフズクをおさえた。すごく面白い鳥だった。そして何より全体が、羽根の1枚1枚が美しい。

とても美しいメス。羽角は片側5枚。小翼羽片側5枚。指先まで羽根が生えていて、フクロウと同じく第4趾が後ろを向く。
一緒に並んでいたアオバズクとは、全長はぜんぜん違うのに、胸骨あるいは胴体の大きさは、ほぼ同じ。
フクロウと比べると頭骨がけっこう違う。目の上の眉あたりの位置に出っ張りがあって、眼窩上隆起みたいな感じ。羽角はここから生えてる。つまりあれは、耳ではなく、眉。
横側から見ると、フクロウは目の後ろが一番出っ張っているが、トラフズクは目の後ろよりさらに後ろが一番出っ張っている。
口を広げると、下顎が普通に広がってから、下顎が折れ曲がって、さらに口が開いた。驚いた。下顎の根元に、折れ曲がる構造があるっぽく、同じような構造はフクロウやアオバズクにはなかった。

と言う訳で、あの羽根を羽角と呼ぶのは不適切。長眉と呼ぶべき。という気づきが得られた。
●2025年6月13日 和泉市2回目はは、和泉中央駅スタートで

今日も和泉市観光協会のレンタサイクル。だけど、今日は和泉中央駅スタート。以前も借りたはずなのだけど、場所が変わった? ちょっと迷ってしまった。
ともかく、午前8時から借りられて、午後6時までに返却。アシスト付きで、600円。とても安い。前カゴあるし、荷台もある。ただ、今日の自転車は、なんかハンドルが重い。止めると自動的にハンドルロックがかかるのだけど、いつも軽くハンドルロックがかかってるような印象。でもまあ、夕方には慣れてしまっていた。

和泉市を8時間でため池51ヶ所をチェック。西端のの松尾川沿いと、国道170号線以南の山手が完了。丘陵部のため池の消滅と改変が激しい。山手は上りの繰り返し。アシストの充電を使い切った。帰りの国分峠は、0%でアシストしてくれて健気〜。あと1日で終わるかなぁ。
一番南東部の国道170号線から和泉中央駅に戻るのに50分近くかかった。国分峠を越えれば、まあまあずっと下りなので、アシストなしでも大丈夫。


●2025年6月12日 熊取町の再調査・追加調査は、やっぱりメジちやりで

熊取町のため池の調査は、4月に完了。したはずだったけど、熊取大池のカワウで繁殖してるという話を知ってしまう。
自分の調査結果を確認してみた。調査はしてる。が、カワウの繁殖は記録できていない。どうも池を見てた場所が悪かったらしい。いろんな事情で、池の隅から隅までチェックするのは難しい。なので、池面の8割以上をチェックすればOKとしてる。おのずと見逃しも生じる。大きな池だと見逃すエリアもまあまあ広めになる。やむを得ないけど、なんか悔しい。機会を見て再調査しようと思っていた。

今日は久々に雨が降ってないのに、会議の日。会議の日に雨が降ればいいのに!と思ったら、会議が想定外にすぐ終わった。それなら午後から調査に行ける。
って事で、午後から気になってた熊取大池の調査に出かけた。どうせレンタサイクル借りて走るので、ついでに前回調査の取りこぼしを拾って歩くことに。

熊取駅でメジちゃり借りて、走り回る事、3時間。熊取大池の再調査と取りこぼしていた10池の補足調査ができた。
熊取大池では確かにカワウが営巣していた。遠目にしか見れなかったけど50巣超え。前回見ていた場所からはきれいにブラインドになってる場所。ただ今日時点では、池にヒナの声が響き渡っていた。これなら見えなくても気づく。前回調査時はあまり大きなヒナはいなかったんだと思う。
再調査は予定通りの成果があったけど、補足調査は、難航。残っているのは、小さい池や、アクセスしにくい池。効率悪くて、何度も柵にアクセスを妨げられる。ようやく到達しても、あまり水鳥はいない。まあ少し数は稼げた。
●2025年6月11日 夜明けの箕面公園(才ヶ原林道)で囀る鳥

今までに何回か、終電で集合して、箕面公園を歩き回るナイトハイクを実施してきた。最初は秋に実施したけど、その後は初夏に実施している。本番と下見の2回、夜明けのコーラスを聞いてることになる。毎回微妙に季節が違うし、年次変化もあるだろう。過去の囀りを振り返ってみよう。
というのも、来年いつ頃実施したらいいかを考えるため。


●2025年6月9日 今年もムクの日

何か少し違っていたら、今日は全然違った日だったんだろうな。と、毎年思う日。


●2025年6月8日 久々のナイトハイクin箕面公園

ドライブウェイを深夜に爆走する人たちが帰ってきていた。昔は多かったが、いっとき全然いなくなったのになぁ。ドライブウェイを渡るのに少し緊張した。というか、止まらせてしまった。止まってくれてよかった。

ヤスデなどに詳しい方が参加していて、ババヤスデにブラックライト当てて見せてくれた。

ヤモリ、オオサンショウウオはみんなで見たが、下見ではいっぱい見たヒキガエルには出逢えず。これだけが残念。
そう言えば、トビズムカデは多かったが、オオゲジは見つからず。


●2025年6月7日 プチハイエナの日

プチハイエナは、博物館的にはトラやライオンより貴重。が、ホネ・動物園マニアの間で、そんなに人気がある動物とは知らなかった。


●2025年6月6日 地方版レッドリスト改訂のデータ

国のレッドリストの改訂が、完全に定量的な評価にシフトした。そのあおりを受けて、地方版でも定量的にしたいとか、バックデータのデータベースを作りたいとか。作るのはいいけど、それだけの予算を確保してきて欲しいところ。
専門家にただ働きさせればいい、という発想でどうにかなると思ってるんだろうか。正直いらついたけど、実現可能な形を探るしかないんだろう。


●2025年6月5日 和泉市は和泉市観光協会のレンタサイクルで

和泉府中駅、信太山駅、和泉中央駅の3ヶ所で借りられる。午前8時から借りられて、午後6時までに返却。貸し出し場所は、駐輪場で、24時間営業らしい。で、午後6時を過ぎても、その日の内なら200円追加だけ。翌朝8時までなら400円追加。アシスト付きで600円。安い。
レンタサイクルの機種は、箕面市観光協会と同じ。アシストはあまりケチらなくても1日保ちそう。3段変則ギア付き。前カゴあって、荷台もあっていいけど、前カゴの底の目がもう少し細かければ、ボールペンが絶対に落ちないのに。あとサドルがもう少し上がれば、漕ぎやすいのに。


●2025年6月4日 トビとチョウゲンボウとハシブトガラス

最初は、トビにチョウゲンボウが向かって行ってた。
それがなぜか、トビvsカラスに。


●2025年6月2日 虫屋の見る世界

鳥屋とは全然違う。さらに虫屋の中でも細分化されてて面白い。

昨日は、いろんな分野の人と一緒に観察会。中でも虫屋はそれぞれに見てるものが違う。
ハナバチ屋は、花を見てる。
コガネ屋は、クリの花をスイーピング。
ガムシ屋は、水っぽい場所をアチコチチェック。
ハチ屋は、どうも飛んでるハチを探してるっぽい。ついでに飛び回るチョウやトンボも見てるっぽい。


●2025年6月1日 2025年5月のまとめ 北河内と北摂の調査の目処が立つ

大阪府のため池で繁殖する鳥の調査が、4月1日からスタート。で、今月は北河内(交野市、寝屋川市、大東市)と北摂(箕面市、茨木市、高槻市)をレンタサイクルで走り回った。北河内と北摂の残りはそれぞれに分担して下さってる方がちゃくちゃくと調査しているので、調査完了の目処が立った感じ。
そんな2025年5月を振り返ろう。

ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。奈良県3コース(1日で調査)と京都府2コース(1日で調査)のハッカチョウセンサスも実施。
地元公園では、カラスの巣チェックは1回しかできず。月末にはカワウの集団ねぐらは調査。
大和川水系の調査は、垂仁天皇陵のカワウ・サギ類の繁殖地をチェックしたのみ。
そして、大阪鳥類研究グループのため池で繁殖する鳥の調査を、8日間(+観察会で室池)。

ホネホネ団の活動は、4日実施。1日はサルの日。
大阪鳥類研究グループは、ため池で繁殖する鳥の調査を兼ねて、室池へ。

鳥類フィールドセミナーと観察会で箕面公園へ。さらにナイトハイクの下見でも箕面公園へ。
ジュニア自然史クラブは、雨天中止。
行事でもないけど、久しぶりに復活の友の会合宿の下見で、佐渡島についていった。4日間。

講演は、なし。
査読は引き受けてた1本をようやくこなした。

標本関連では、相変わらず昨年のオオカミ皮と今年のクマ皮の仕上げがまだ残っている。昨年の皮の片付けをもできてない。
冷凍室の状態は、サルを処理して、長年封印していた愛媛県の鳥5箱を開けたので、さらに少し片付いた。

とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系0冊と、SF10冊、マンガ19冊。
完全休養日はなし。今年に入ってからも1日。
ネコは元気。いろんなものを破るのは一段落。布団の上で寝たがるので、布団を片付けられない。
サバイバルは、同じペースを維持。体重は、学生時代まであと2kgちょっと。
●2025年5月31日 高槻市は阪急レンタサイクルで走る

高槻市はFさんが西部を頑張ってくれたので、残る北と東を走り回る。一人だったら、1日では終わらなかった。


●2025年5月30日 千里ニュータウンのカラス

吹田市から豊中市にかけて、千里ニュータウンのため池を巡った。


●2025年5月27日 大阪湾 磯の生き物 ニューカマー

という話題提供を聞いた。温暖化温暖化というから、いっぱいニューカマーが登場してるかと思ってたら、思ったほどでもなかった。
その調査が、今後続けるのに苦労している話が印象的。昔はのんびりしていて良かったねぇ。


●2025年5月26日 カルガモ、ゴイサギ、ヒクイナは増えてる?

今年は25年ぶりに大阪府のため池で繁殖する水鳥調査を展開中。随分、鳥の様子が変わってる気がする。と思ったら、ルーティンで毎月調べてるため池58ヶ所の様子も変わってる気がしてきた。
今日、調査に巡ったのだけど、今までにない事がいろいろあった。

ヒクイナが鳴いてた。30年以上、調査してるけど、初めてかも。

ゴイサギにあちこちで出会う。数えてみたら7池。内、2池で繁殖。一時期ほとんど記録されなかったので、増え始めたのかも。

カルガモは珍しくもないのだけど、今日は3池でヒナ連れに出会った。以前、毎年複数クラッチが確認されてた池があったけど、ここではもう繁殖しなくなって既に数年。ここんところ、カルガモの繁殖確認なかったのに! さらに別の池では、池の敷地内で営巣中のカルガモもいた。
大阪府のカルガモのヒナ連れは、もっぱら河川で見られていたのに、なんかカルガモ界に変化があったのかな?
●2025年5月25日 雨が上がった事だし、鳥の囀りを聞きに行ってみた

てっきりだれも来ないかと思ったら、通常より高い出席率。
涼しくて、人出が少なめで、滝が大迫力なのはよかった。でも、肝心の鳥の囀りはイマイチだし、増水していてカジカガエルは鳴かないし、オオサンショウウオは探せない。


●2025年5月24日 メジロ姉さんの日 2025年5月

今日は、沖縄島のリュウキュウメジロを見せてもらった。喉がレモンイエローで綺麗(この辺のメジロはオレンジ色味が入ってる)。腹の白が目立つ。脇も白かと思ったら、けっこう灰色い。そして何より小さい。沖縄島のリュウキュウメジロはとくに小さいらしい。島によって島嶼化度合いが違うのが不思議。


●2025年5月23日 平日の箕面勝尾寺は

インバウンドな観光客で、大賑わい。直行する阪急バスは、平日は30分に1本のようだが、バンバン増発してる。が、それでも詰め込まれてバスはパンパン。

そもそも目的は、ため池の鳥調査。昨日、レンタサイクルで箕面市を走り回って、残るは勝尾寺の弁天池だけ。歩いて行くのは1日仕事。レンタサイクルでも遠い。って事で、バスで行くことにした。
なんとなく千里中央からバスに乗るつもりで降りたら、バスの便がない! 慌てて再び電車に乗って、箕面萱野駅へ。遠目にエラく並んでるバス停があるなぁ。と思ったら、勝尾寺への直行便の乗り場だった。列が長くて、全然乗れない。これでは着くのはいつの事になるのかな。と思ったら、5分後発の臨時便がすぐやってきた。ぎゅうぎゅうだけど乗れた。バス停にはスタッフが2人待機していて、人数数えながら乗せていた。50人までにしてるのかな。
平日でこれだと、週末はどうなってることやら。

池を1つ調査するだけ。他に用事はないけど、外から見えないので、やむ無く拝観料500円払って中へ。案の定、鳥はおらず、大量のニシキゴイがいて、餌やってる人たち。あとはウシガエルの声がするだけ。
入って5分で出てきた。バスが片道800円で、拝観料500円。高くつく割にパフォーマンス低めな感じがするのは否めない。でもまあ、これで箕面市の調査は完了。

勝尾寺がずっとこんな状態だと、バスで勝尾寺まで行ってからスタートする観察会は組めない。代わりに、千里中央から北摂霊園方面に行ってスタートするしかなさそう。
●2025年5月22日 観光協会のレンタサイクルで箕面市のため池巡り

箕面市観光協会は、木曜休み。というのを目にして昨晩焦ったけど、レンタサイクルは年中無休の駐輪場で貸してくれるから大丈夫だった。貸出は午前9時から午後5時まで。返却は午後8時までOK。最大11時間借りられるのに、たったの500円。アシスト付いてるし、3段の変速ギアも付いてる。観光協会のレンタサイクルは素晴らしい。
●2025年5月21日 小雨の夜の箕面公園

ナイトハイクの下見、日帰りでダッシュバージョン。
●2025年5月19日 河内長野市西部で観察会

その下見に行った。様々な分野の学芸員が参加して、そのエリアの自然をいろいろ観察する地域自然誌という企画。今は大和川水系の調査プロジェクトを進めているので、大和川水系のエリア内から場所を選んだ。
●2025年5月18日 駅リンくんで、茨木市をまた走る

5日前にやり残した西部と、安威川ダムを巡った。
●2025年5月17日 佐渡島 スーパーレポート

佐渡島の4日間が終了。初日は、両津の寂れた商店街で買い食い。後の3日間は、合宿下見だったので、やたらとスーパーに行った。宿は素泊まりで、3食スーパーで買い食い。結局、4社7軒のスーパーに行った。
フェリーターミナルで買った物も含めてレポート。
●2025年5月16日 佐渡島3日目 軽く山登り

ヤマアカガエルが死ぬほどいると、地元の方に教えてもらったが、その意味が分かった。
●2025年5月15日 佐渡島2日目 トキのテラス

本当にトキが見れた。
●2025年5月14日 佐渡島 初日 加茂湖を徒歩で一周

レンタサイクルが、高かった。大阪の相場の控えめに言って5倍。事実上、10倍。
●2025年5月13日 茨木市の山手の残念

レンタサイクルで、茨木市を9時間50分走り回って、ため池45ヶ所をチェックした。茨木市のため池は、南の平らなエリアにほとんどなく、西や北の丘陵地に多い。駅リンくんはアシストも変速ギアもないので、いい運動になった。25年前からため池はとても減ってる。現在進行形の彩都の工事でまた減ってる。
●2025年5月12日 旅行の準備

今週は、3泊4日でお出かけ。その準備といえば、かつては日程考えて、交通手段考えて、宿を押さえて。直前には、着替えと途中で読む本を準備する程度。が、今はもっと大きなイベントになっている。なんとなれば、ネコの世話の手配がいるから。
世の中には、自動的餌やり器とか、ウンコが下に落ちるトイレとか、毎日世話をしなくていいアイテムがあるらしいのだけど、そんなのは持ってない。となると、どこかに預けるか、誰かに世話にきてもらうか。当たり前だけど、預けられるよりは、世話に来てもらう方が、ネコは幸せらしい。そして、なぜか世話する人にも好評。世話しに来てもらうってことは、他人が部屋に入って事なので、部屋の片付けと掃除が必要。まあ、でないと恥ずかしいってだけだけど。
ということで、3日前に、やっとこさネコシッターの手配がつき、2日前に合い鍵を渡した。そこからお掃除スタート。

一昨日、奥の部屋を少し片付けて掃除。服の類いで見られては困るのを隠す。ついでに溜めてる洗濯物を洗う。合わせて、風呂掃除。たまってる牛乳パックを切って、プラスティックトレイと一緒に、リサイクルへ。
昨日、トイレ掃除。台所のシンクとガスレンジ周りを軽く掃除。テーブルの上を片付けて、拭く。居間と台所を掃除。
今日、本棚のほこりを目立たなくして、燃えるゴミを出す。

これで完成。なんか忘れてる気もするが、ネコ餌はストックあるし、ネコ砂もある。世話の仕方もメール入れたし。とりあえず、ネコの世話はしてもらえるかも。
おかげで部屋が、すごい片付いた。これで見られても恥ずかしくない。ような気もするがあくまでも当社比。世間一般の部屋と比べるとまだ全然片付いていない気もする。だが、これ以上は断念。今夜は、本来のお出かけ準備をしなくては。
●2025年5月11日 来年の鳥の囀り行事

今日、サークルの観察会、兼、ため池調査で、四條畷市の室池園地に行った。駅から歩いて行けるとまあまあ便利。さほどハードなコースではない。大阪の低山の鳥が一通り囀っている。なによりサンコウチョウが見れた。来年の「はじめての鳥のさえずり」の行事で、行ってみてもいいかもと思った。
ちなみにだけど、来年の「はじめての鳥のさえずり」行事は、最終回。以前からやってみたかった草地の囀りを聞きに行く行事もしてもいいかな。狙いは、ヒバリ、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロってところ。
さらについでに夜の鳥の声を聞く会もしてみたいかも。これはどこがいいかなぁ。
●2025年5月9日 カラスに嫌われる

午後からの雨予報で、ため池巡りは断念。代わりに地元公園で、久しぶりにカラスの巣チェック。
●2025年5月8日 今日も駅リンくん が、4時間放置

今日は、寝屋川市と大東市をやっつけた。
●2025年5月7日 交野市を駅リンくんで走る

4月3日は宇治川の調査の帰りに北の方のをやっつけた。で、今日も宇治川調査の帰りに、南の13池を調査して、交野市は調査完了。
まずは私市駅まで行って、河内磐船に戻る途中に2池をチェック。もう1池チェックしようとしたのだけど、埋め立てられてこども園になっていた。
そして、星田駅に移動。駅リンくんで、残り11池をめぐった。駅リンくんは、アシスト無しで、変速ギアもない。サドルが高くできるのがせめてもの救い。
●2025年5月6日 なわばりの分類

今はもう流行らないけど、動物の社会というテーマが華やかだった頃の初期、なわばり制とか順位制とかが、よく議論の俎上に上がってた。そこでは、しばしばなわばりが分類されていた。有名どころはNice(1941)の分類。イマドキの本を開いても、ぜんぜん出てこない。少し確認しようと思ったら、意外と手間取った。
昔は、変な分け方と思ってたけど、今でも気になる点はあるけど、でもまあどう分けたかったかは、判らんでもないと思うようになった。で、その上で気になる点がある。 とりあえずNice(1941)の分類を復習。
●2025年5月5日 キョンの日

今日のなにわホネホネ団は、千葉県で駆除されたキョン4体の処理。キョンは物珍しくて、いろいろ発見があって、とても楽しい。
●2025年5月3日 鳥の皮の裏の脂肪除去修行

今日は、鳥の皮を2羽剥いた。どちらもペンギンやカモ並に、脂肪だらけ。今日準備した他の5羽は、全部脂肪がまったくないのに、たまたま選んだ2羽だけがそろいもそろって脂肪だらけとは。これが正月だったら、今年の運勢は最悪という鳥剥き占いの結果がでていたところ。
●2025年5月2日 サルの日2025

今日はサルの日。他の哺乳類より感染リスクが高めなので、未成年は参加させない大人の活動日。
フクロテナガザル、カニクイザル、ブラッザグエノン、フランソワルトンを処理した。それぞれに特徴的で面白かった。 フクロテナガザル以外は、尻尾が長い。
●2025年5月1日 2025年4月のまとめ 大阪府南部をレンタサイクルで走り回った

大阪府のため池で繁殖する鳥の調査が、4月1日からスタート。25年ぶりで、25年前に負けないレベルで展開したい。25年前は1000ヶ所以上のため池を調査してしまったので、頑張らねば。ということで、とりあえず10日かけて、貝塚市以南の調査を完了した。
そんな2025年4月を振り返ろう。

ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。奈良県3コース(1日で調査)と京都府2コース(1日で調査)のハッカチョウセンサスも実施。
地元公園では、さぼり気味のカラスの巣チェックを2回。月末にはカワウの集団ねぐらは調査。
大和川水系の調査は、垂仁天皇陵のカワウ・サギ類の繁殖地をチェックしたのみ。
そして、大阪鳥類研究グループのため池で繁殖する鳥の調査を、10日間(+観察会で狭山池)。

ホネホネ団の活動は、2日実施。1日はジャガーの日。
大阪鳥類研究グループは、ため池で繁殖する鳥の調査の研修を雨天決行。
読書サークルBooksの会合。

普及行事は、鳥の調査の勉強会と、鳥類フィールドセミナーをスタート。植物園案内動物編では、3月に続きツァイスの双眼鏡貸し出しサービス。ジュニア自然史クラブは、ミーティング。
野外実習として、プロジェクトYでのため池で繁殖する鳥の調査の研修。

講演は、自然史オープンセミナーで、大和川水系調査プロジェクトの中間発表。そして、その中のアカガエルだけをフィーチャーして、学芸ゼミで話題提供。
査読は1本引き受けてるけど、まだできてない。

標本関連では、昨年のオオカミ皮と今年のクマ皮の仕上げがまだ残っている。昨年の皮の片付けをもできてない。
冷凍室の状態は昨年末からさらに少し片付いてきた。

とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系0冊と、SF7冊、マンガ5冊。
完全休養日はなし。今年に入ってからも1日。
ネコは元気。衣装ケースを破って、上まで上がるようになった。もう中身は諦め。押し入れの上の段に入り込むようになった。
サバイバルは、強化の効果が明らかにでてきた。体重は、学生時代まであと3kg。
●2025年4月30日 泉南市の山手をアシストなしで走り回る

今日は、泉南市のため池調査の2回目。前回やり残した山手を巡った。1回目に続き、泉南市観光協会でレンタサイクルを借りた。今月2回目と言ったら、本人確認なく、スマホを鳴らす儀式も免除。熊取町と違ってゆうずうがきく、実際的というか。それがいいのかは知らんけど。ちょっと早めに貸してもらえて、とても有り難かった。
が、最大の問題はアシストなしということ。自分の自転車にはアシストないのに、ここんところ泉南方面で借りてるレンタサイクルはすべてアシスト付き。いまやアシストなしは少数派。というか泉南市だけ。さらに変速ギアもついていなママチャリ。それで行くのは、泉南市山手のため池、登ったり下ったりを繰り返す。とてもハードだった。

泉南市の山手は、普段あまり人がいないからだろうか、哺乳類によく会う。道端でゴソゴソしてると思ったらアライグマ。林道の溝の中で、頭を突っ込んでる中型哺乳類がいて、隣に立っても気付かない。自転車とめたら、その音で頭を上げた。やっぱりアナグマ。ブブッと言って、ダッシュで逃げてった。人は来ないものと油断しまくってる感じ。
●2025年4月29日 ため池で繁殖する鳥の調査の手順

池に着いたら、
1:池の名前を確認、もしくは地図上に池の名前を付ける(大抵の池の名前は現地ですぐには判らないので、とりあえずアルファベットを振っていく)。
2:スマホで撮影。2枚程度。
3:時間を確認。
4:緯度経度を拾う。
5:大まかな住所を確認。
6:水量、護岸、抽水植物、人、池の利用状況を記録。
7:水鳥をカウント。
8:カメ、カエル、その他特記動物、水草を記録。
9:ここまでの作業中に確認した水鳥以外の池(及び周囲)の鳥を記録。
鳥の調査なのだけど、作業の大部分では鳥をさっぱり見ていない。

これを一日に20〜60回程度繰り返す。すると何かしら記録漏れがある。なので、記憶が新鮮な内にデータを入力するのは大切。
今日、4月分のデータをようやく入力した(まだ終わってないけど)。池の環境の記録漏れがまあまあある。緯度経度や住所を確認していると、なんか環境情報のチェックが終わった気がするような感じ。時間や緯度経度を記録し損なっていたりもある。でも、画像は確実にあるし、地図上に位置は記録しているので、後から補足することは可能。
今のところ、補足できないミスは見つかっていない。よかった。
●2025年4月28日 紫と黄色の大和川河川敷

河川敷は、しばしば外来植物天国になる。大和川河川敷にも外来植物が多い。中でも3月から4月に上旬にかけては、セイヨウカラシナの黄色い花が目立つ。4月下旬頃になると、今度はナヨクサフジの紫が目立つようになる。ってのが、10数年前までの大和川の春の風物詩だった。黄色の季節から紫の季節へ、って感じ。
が、近年、ナヨクサフジの開花期が目立って広がった。ってゆうか、2月ごろからけっこう咲いてる。そして、長々と咲く。一方、セイヨウカラシナも3月ごろから咲き出して、その後、4月なかばを過ぎても、あまりナヨクサフジと交代しなくなったように思う。おかげで、3月から5月まで、セイヨウカラシナとナヨクサフジの両方が咲いてることになる。堤防は、黄色から紫色にシフトはする気がするけど。高水敷は、ずーっとナヨクサフジが咲いてる? 一方、低水敷が咲いてる? 来年ちゃんと確認しよう。

今日むしろ気がついたのは、ナヨクサフジの花って、案外綺麗なぁ、ってこと。ごく普通というより、いやになるくらいあちこちに咲いてる花なので、あまりちゃんと見てこなかった気がする。でも、昨年、あちこちにシロバナが混じることに気づいたし、紫の濃さに変異があることも気づいてた。今日気づいたのは、紫色が濃い目で、真ん中に白い部分がある花があること。これはかなり綺麗。
花色のパターンの変異にもう少し気をつけてみたら、ナヨクサフジの観察も楽しくなるかも。
●2025年4月27日 狭山池祭りに潜入

今年と来年の繁殖期は、ため池の調査を企画している。大和川水系調査プロジェクトの調査と、大阪府全体での調査を合わせて実施。大和川水系は20年ぶり、大阪府は25年ぶり。大阪府の調査は、10年に1回くらい調査できるといいのだけど、ため池がいっぱいありすぎて、とても大変なので先送りしてしまい、20年ぶりに2020年に調査しようと思っていたらコロナ禍になって断念。5年先延ばしにしたら、大和川水系調査プロジェクトと重なった、というわけ。
1年で、大阪府全域と奈良盆地を調べ尽くすのは無理なので、今年は大阪府全域を調査しつつ、奈良盆地も可能な範囲で調査。来年、奈良盆地を仕上げるという算段。
ってことで、今日は、ため池調査の研修を兼ねた観察会。みんなで調査の練習をしつつ、一通りの鳥の識別を学ぶとしたら、どこに行こうか。と考えた末、狭山池と、その北の副池に行くことにした。

そして、今日、駅で集合して、副池で調査の仕方を解説。水鳥の数を数えるのだけど、それ以外に環境や植生の記録をしてもらうのだけど、そこがちょっと面倒。今日の研修のおもな目的は、まずは環境や植生の記録を身につけてもらうこと。あわせて鳥意外にカメなども可能な範囲で記録。ってことで、カメの識別も。
それから狭山池に移動。狭山池はカイツブリやカルガモなど水鳥が記録される以外に、カワウとサギ類の繁殖地にもなっている。イソシギやコチドリも出るかも。おもに鳥の識別研修のために
狭山池に行く感じ。

で、狭山池に到着してびっくり。狭山池は祭りで盛り上がっていた。想像以上に盛り上がっていた。迷惑〜。
狭山池は北岸に博物館などの施設があって人がもともと多め。北岸は全体的に出店がいっぱい。北西岸にはステージもあって、ダンスチームが出番を待ってたりする。でもまあ、南の方に行けば、人出は避けられるだろう。と思ったら、南西岸も南東岸も出店がいっぱい。それをめぐる人々で、狭山池の堤防の上は、ずーっと人だらけ。迷惑〜。
鳥の観察で楽しいのは南の浅い湿地状態になっているエリア。とりあえずそこまで行く。できるだけ、堤防から降りた場所で、鳥を観察。イカルチドリがいるし、タシギがいっぱい入ってる。抱卵中のケリも見つけた。鳥の観察会、識別研修としては良かったのだけどなぁ。
●2025年4月26日 読書サークル 第137回会合覚え書き

隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。
昨日の会合で出た本についての意見を記録。

今回の課題本は7冊。前回以前からの繰り越しは1冊、5冊繰り越しで、3冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。

●「足環をつけた鳥が教えてくれること」
(紹介文5つ、平均★数は3.0)
 著者が山階鳥類研究所となってるのは珍しい。とまず盛り上がる。内容面では、小ネタ集なので読みやすく、誰でもそれなりに得るものがある内容。鳥の渡りや寿命の紹介、鳥類標識調査の解説、山階鳥類研究所の活動紹介といった複数の目的がバランスよく達成されているという評価。

●「密かにヒメイカ」
(紹介文5つ、平均★数は2.4)
 ヒメイカのことはそれなりに判る。なので、ヒメイカについて知りたい人は、それなりに満足。ただ、自分語りが多く、劣等感や失敗弾が多くてイラッとして、自分を卑下しすぎじゃないかな。といった声がいっぱい出てきた。そういうのを多めに書くというスタイルという好意的理解もあった。が、自分でヒメイカとらずに、他の人にオンブに抱っこの院生時代はいかがなものか、という点では全員一致した。

●「南海トラフ地震の真実」
(紹介文3つ、平均★数は2.3)
 地震発生確率は2通りあるけど、どちらもたいした根拠はない。南海トラフ地震もいつかは起きるけど、いま示されている確率にたいした根拠はない。という主張が1冊かかって、繰り返し書いてある。説明を聞くとそんな印象。
●2025年4月25日 再び泉佐野市は、三たびメジちゃりで

今日は、2回目の泉佐野市のため池調査。今日で完了。昨日に続き、今日も午前で終わった。1回目でもう少し回れたら、1回で終わった気もするけど、ちょっと時間が足りなかったから、無理だったな。昨日、貝塚市と泉佐野市をはしごするというプランもあったが、なんか貝塚市の調査を終えて、電車で移動して、今度は泉佐野市を。という気力が足りず。昨日と今日に分けた。
で、今日も熊取町観光協会でメジちゃり。泉南地域の環境協会のレンタサイクルで一推しは、やはり熊取町と思う。チャージ長持ちだし乗りやすい。ただ、貝塚市と違って、担当の人とすでに顔見知りなのに、今回もまたまた身分証の提示を求められた。
●2025年4月24日 再び貝塚市をレンタサイクルで

貝塚市のため池巡り第二弾。今回も貝塚駅でレンタサイクル借りて出発。今月2回目だと身分証提示は要らなかった。水間観音駅まで一気に走って25分。2時間40分ほどで山手の16池をチェック。地名で言えば、水間、馬場、木積。
貝塚市の市域は和泉葛城山まで広がっているけど、幸いなことに阪和道路より山手に、今回の調査対象になるような池(おおむね小学校のプール大以上)は1つしかない。それが「かいづか いぶきヴィレッジ」のところの池。「かいづか いぶきヴィレッジ」にはヤギがいたので撮影。ちょっとした道の駅みたいになっていて、農産物を買ってみた。
で、貝塚駅までの帰りは20分。午前中で終わってしまった。これで貝塚市のため池調査は完了。

貝塚市のため池は、結局、4月7日に59池、4月24日に13池、合計72池調査した。その内、テグスが張られていたり、ロープの名残があったり、過去に少なくとも過去に養魚池だったらしい池が、19池。多いエリアは、地名で言えば、半田、麻生中、橋本、名越。JRのすぐ内陸側辺り。この辺りの池はかつては全部養殖池だったのかも。
●2025年4月23日 博物館の質問コーナーの25年

過去のメールでの質問コーナーのやり取りがまとめられて、昨日発表を聞いた。この25年間、メールでやってきた質問を担当学芸員に振って、学芸員の答え・コメントを質問者に返信するかかりだったから、とても感慨深い。そして、作業の中で、いろいろ思うところもあるから、いろいろ質問してしまった。
でもまあ、まとめた人から、スゴイ作業量をよく継続してきたな、と褒めてもらえたのが一番印象の残ってるかも。

あくまでも学芸員の専門性に関わるやりとりを質問コーナーのやり取りとして、メールのフォルダを引き渡したけど、博物館の開館時間とか総務的な質問のメールも間違って一部入っていたようで、それが分野別集計に入っていて、うにょうにょ思った。
質問の分野別集計では、印象では昆虫と植物が多いのだけど、地学がかなり多めになっていた。キノコがそこそこ多いのは、キノコ担当がいて、メールでの質問に対応してる場所が他にないからだと思う。
質問メールを受け付けているのは、そもそも窓口アドレスなので、いろんなメールがやってくる。質問メールを振るより、そっちの対応の方が面倒なんだよ。


●2025年4月22日 ヤマアカガエルが減少した原因は?

学芸員向けのゼミで、大阪府、淀川水系、大和川水系のアカガエル類2種の分布の話をした。要は、ニホンアカガエルもヤマアカガエルも減少傾向。
大和川水系に関して言えば、南河内も奈良盆地も、ニホンアカガエルの産卵地は激減、ヤマアカガエルの産卵地は壊滅状態。この2年間、ヤマアカガエルの産卵地は1ヶ所も確認できず。
大阪府のニホンアカガエルは、北河内はまあまあ健在のようだが、堺市南部丘陵は激減。ヤマアカガエルは、高槻市の山手ですっかり記録されなくなった。茨木市でも減少しているという話を聞く。

減少原因として、一つにはこの20年ほどの間に棚田の放棄が進んでいて、急速に草地化が進んでいる。そういう意味で、開けた浅い水辺が好きなアカガエル類には適さない場所が増えている。
しかし、放棄にともなって谷奥に入る道がふさがっていたり、よそ者の侵入を嫌う場所も増えていて、そもそも調査がしにくくなっている。そのせいでの見逃しの可能性もある。

が、環境に変化はなく、アカガエルが産卵しそうな浅い水辺環境は維持されているにも関わらず、アカガエルの産卵だけが見つからない場所が多い。とくに奈良盆地北東部のかつてのヤマアカガエルの産卵地はそんな傾向が強い。南河内のニホンアカガエルの産卵地も、環境はまあまあ維持されているにも関わらず産卵が確認できない。
同じようにニホンアカガエルの産卵が減少している堺市南部丘陵では、アライグマによる卵塊の捕食の影響が指摘されている。捕食自体を観察はしていないようなのだが。ネットには、卵塊ではなく、産卵場所に集まってきたヤマアカガエルを、アライグマが捕食するという動画があがっている。カエルの卵塊は食いでがないので、こっちの方がありそう。
ということで、アライグマによる捕食の影響を強く疑っているのだけど、確証がない今日この頃。でも、確証ができたころには手遅れになりそう。ってゆうか、既に手遅れ?

ただ、今年の大和川水系のアカガエルの産卵だけに関して言えば、アカガエル類の産卵が始まりそうな2月なかばの雨の後、異様に冷え込む日が続いた。そのため、アカガエル類の産卵のタイミングが妙な感じになった可能性が気になる。
それでも産んでる場所には産んでいたので、全然見つからないのは天候とは関係ないのかもしれないが、少数しか生き残っていないのを見逃した可能性はある。来年もう一度確認したいところ。
●2025年4月21日 一見のため池調査、常連のため池調査

ここんところ泉南地域のため池を、レンタサイクルでめぐって水鳥調査、というのを繰り返している。どこに池があるかはある程度予習しつつも、現場に行ってみないとどう巡るのがいいかは、判断しにくい。というわけで、地図をにらんで、池をどう巡るか悩みつつ、時に道に迷いつつ、池をめぐる。地図を見ても池の直近まで行けるか、どこからなら上手く見えるかにも悩まされる。池の名前を一応チェックしつつ、住所を確認して、と、ため池にたどりついてからすることも多い。
今日は、ルーティンの近所のため池を自転車でめぐって、ため池の水鳥調査。池の名前も住所も知ってるし、どこにあるかは判ってる。もうルートは決まってるので、無意識に最短ルートをたどれるし、どこから見ると良いかも知ってる。なんて楽ちんなんだ〜。
ただ、ルーティンのため池をめぐる我が自転車は、ぼろぼろのママチャリ。ブレーキの効きも微妙。一方、レンタサイクルは整備が行き届いている。そして多くはアシスト付き。自分の自転車に乗りながら、アシスト付いてないなぁ、と思ってしまった。アシスト付きに馴れてしまうのは恐ろしい。
とはいえ、自分の自転車ならサドルの高さはすでに決まってる。観光協会のオープンの時間に関係なく、好きな時間に調査を始められる。メリットとデメリットがいろいろ。朝早くから夜まで借りられるアシスト付きのレンタサイクルがあればいいのに。と思ったけど、貝塚市はそうだったなぁ。
●2025年4月20日 首から上がほぼホネのカイツブリ類の同定

死体には、カンムリカイツブリと書いてあった。なんか違和感。と思ってよく見ると、嘴にかろうじて皮が残っていて、それが黄色っぽい。アカエリカイツブリ? と思ってから、悩んだ。
計測値でわかるかなぁ、と思って、計測して図鑑を眺めたら、2種の測定値は、大幅に重なり、どっちでもあり得る数字だった。困った。嘴の色だけで決めるのイヤだなぁ。
で、なんとなく羽根図鑑開いたら、りょうしゆさも載っていて、カンムリカイツブリの次列風切はおおむね全部白いのに、アカエリカイツブリの次列風切は外側の5枚くらいがけっこう黒っぽいらしい。念のためネットで画像を検索してみたが、それで判断して良さそう。ってことで、暫定的にアカエリカイツブリとして皮剥き。
剥き終わってから、砂と血まみれの胴体を洗ったら、胸の横側から腋腹にかけて、斑点がいっぱい見えるようになった。その感じもアカエリカイツブリを支持する気がする。
って事で、嘴、次列風切、脇腹の合わせ技で、アカエリカイツブリに決定。
●2025年4月19日 メジロ姉さんの日1 2025年4月分 リュウキュウメジロのふしぎ

今日の午後は、ハレの国からメジロ姉さんがやってきて、奄美大島と西表島のメジロの写真を撮って、測定していかれた。その準備と見守りがおもなお仕事。

メジロ姉さんは、日本各地のメジロの亜種への分化が気になる、というか形態の変化に興味があるらしい。日本各地とくに亜種に分化している南の島のメジロの死体を中心に集めて、その形態を測定し、DNA調べて、標本として残したい。手伝ってと言われた。メジロの死体と標本を蓄積する場所がいるかららしい。
博物館的には、黙っていても日本各地からメジロが集まってきて、標本がたまるってことだな。ってことで、これを手伝わない手はない。
昨年秋に話があって、年度が明けていよいよ始動なのである。ちなみに姉さんが測定している間、トリ先生が次から次への仮剥製を作っていく。という段取りのつもりでいたけど、先生は、姉さんと喋ってるだけだった。

さっそく今日は、いろいろ勉強になった。
西表島も奄美大島も亜種リュウキュウメジロだけど、奄美大島の方が小さくて、腹が白い気がする。2月に奄美大島で拾われたのは、腹が褐色で、亜種メジロ。亜種メジロはとても大きい。亜種メジロが奄美大島で越冬していることが明らかに。これが繁殖期にも見つかったらすごいなぁ。
知らない測定部位もあった。翼差とナロスピー。ナロスピーは初めて聞いた。
●2025年4月18日 泉佐野市もメジちゃりで

今日も熊取町観光協会でレンタサイクル借りて、ため池の鳥調査。今日は泉佐野市の調査。泉佐野市の観光協会ももちろんレンタサイクル借りれるのだけど。
・午前10時からしか借りられない。
・アシストが付いてない。
・南海の佐野駅かりんくうタウン駅にしかない。
せめて日根野駅で貸してくれたらいいのに。泉南方面の観光協会を制覇したい気持ちも強い。が、泉南市の山手に行くのなら、普通に考えて熊取町観光協会で借りた方が調査しやすい。泉佐野市は湾岸部ウロウロする人しか想定してないんだろうなぁ。
というわけで、今日も熊取町観光協会へ。昨日と同じスタッフさんで、今日もですね、って感じだった。なので、説明は端折り気味。でも免許証はしっかりコピーされた。そこは雑にはしないらしい。
●2025年4月17日 熊取町はメジちゃりで

今日も観光協会でレンタサイクルを借りて、ため池調査。JR熊取駅の東側の高架下に熊取町観光協会があって、もちろんレンタサイクルが借りれる。熊取町はメジロ推しなので、レンタサイクルも緑色で、前にメジーナちゃんが付いてる。レンタサイクルの名前もメジちゃり。名前はさておき、午前9時から午後5時まで借りて、500円。アシスト付きで、充電量がかなり多い。借りた時点で50%ちょっとで、なんじゃこれは!と思ったが、一日使って20%ほどしか減らなかった。3段変速で、ギア比もいい感じ。サドルがちゃんと上がるので乗りやすい。かなり良い。
なぜか午前10時からと勘違いして、午前9時45分に出発。でも調査は、7時間10分で終わったのでちょうど良かった。
●2025年4月16日 大阪府のニホンアカガエルとヤマアカガエルの分布

2023年から2026年の計画で、大和川水系のいろんな生き物の分布調査のプロジェクトを推進している。20年前に同様の調査をしているので、この20年間でどのような変化があるのかないのかが、大きなテーマの一つ。で、この2月と3月は、ニホンアカガエルとヤマアカガエルの産卵場所調査に熱中していた。衝撃の事実が明らかになってきた気がする。
が、それはさておき、そういえば大阪府全体での分布はどうだったっけ? と思って、過去の標本記録や淀川水系調査プロジェクトの結果などをチェックしてみた。大筋でそういえばそうやった感じなのだけど、なんか不思議なこと、解明すべきことがあることに気づいた。

大和川より北は、淀川水系調査プロジェクトでかなり調査した。結果は簡単で、北河内の生駒山地北部から京阪奈丘陵はニホンアカガエル、千里丘陵は少ないけどニホンアカガエル、そして北摂山地はヤマアカガエルという結果だった。が、標本記録だと茨木市や池田市の北摂山地の一画でニホンアカガエルの記録がある。実物を確認してないけど、本当かなぁ。

大和川水系の南河内地域は、太子町から河内長野市北部の北西部にニホンアカガエル。富田林南部から河内長野市南部にヤマアカガエルって感じ。ただしヤマアカガエルの産卵地はあまり確認されていない。富田林市東部の嶽山辺りにはニホンアカガエルとヤマアカガエルが両方いるっぽい。

和泉地域は泉北も泉南もプロジェクト的に調査していないので、断片的な情報しかない。泉北地域は、信太山から堺南部丘陵まで、ニホンアカガエルの生息地らしい。
泉南地域は、岸和田市や貝塚市はニホンアカガエルが生息することになっている。ニホンアカガエルだけの生息地なんだな。と思ったのだけど、岬町にはニホンアカガエルとヤマアカガエルの両方がいるというサイトを見つけた。ヤマアカガエルがいるとは。これは是非確認したい。

大和川水系でも淀川水系でもアカガエル2種を調べてきたし、機会をみて和泉地域全体でも調べてみたい気がする。ただ、すでに急減が始まっている様子なので、すでに出遅れてしまったかもしれない。
●2025年4月15日 引き継ぎの仕方

今日はとある会議で、引き継ぎが話題になった。とある施設で、主力が2人も、充分な引き継ぎ無しに居なくなって、現場が大変。といった話。主力達は、引き継ぎが必要になる事態の以前から、自分で自分の担当を一人で回していたらしい。他の人はその仕事の詳細をそもそも知らなかった。一人で抱え込んでしまう、その仕事の進め方に問題があるね。でも、それに甘んじてた周りの人にも問題はあるよねー。と、その場では同調してたけど、考えてみれば他人事ではない。
顧みれば、自分も、色々な仕事を抱えて一人で担当してる。引き継いだ仕事も勝手にカスタマイズしてきたし、自分で立ち上げた仕事はそれこそ好き勝手に構築してきた。そのまんま引き継いでもらうことはそもそも想定していないけど(無理だろうし諦め)、その仕事事態は何かしら残す必要があるので、いなくなった時のためのことを考えておかないとなぁ。
で、とりあえず引き継ぎを考えないといけない案件は、博物館実習の受け入れ。前の担当から引き継いで、11年担当してる。いろいろカスタマイズしてしまってる。細かい手順がいろいろあって、引き継ぎは面倒。で、とりあえず、今年度の作業内容のログを小まめに付けることにした。次の担当は決まってるから、要所要所でログを見せよう。それでなんとかなるだろう。知らんけど。
でも、よく考えると、前の担当からまともな引き継ぎ受けてないけどなぁ。そんな前の担当はいい加減だったと思うけど、どうにかなってたので、引き継ぎなしでもどうにかなっていくんだろう。でも、少しでもいい形で続くための努力はいるんだろう。
●2025年4月14日 アシスト付きのレンタサイクルで、阪南市を走り回る

今日も観光協会でレンタサイクル借りて、ため池の鳥調査。阪南市を走り回ること7時間45分。鳥取池も含めて、38ヶ所調査した。ある程度の大きさの、自転車で近くまで行ける、そして立ち入りが制限されてない池はすべて調査できた。例によってゴルフ場の池は見れてない。山間の池には、池への道に扉が付けられてて、無断立ち入り禁止としている場所が何ヶ所かあった。基本立ち入りは断念。
阪南市の道は、海沿いに走っていて、そこから枝分かれして山手に延びる。枝から枝に動ける場所が少なく、山手に上がっては下ってを繰り返すことになる。アシスト付きの自転車でないと大変。

阪南市観光協会は、尾崎駅のすぐ西側。海側に降りた目の前の建物の2階。でも、1階は洋服屋さん、2階にネイルかなにかと観光協会。建物の駅側に観光協会の看板が出てるのだけど、ネイルか何かの看板が目立っていて、最初わからなかった。2階に上がると正面がネイルか何かのお店で、右を向いたら観光協会のドアがある。普通のドアを開ければ、普通に事務所。ちょっと入りにくいが、スタッフさんは怖くなかった。
借りられるのは、午前9時から午後5時まで。1日1000円だけど、借りる時に保証金みたいなの1000円が必要。返す時に返ってくる。
レンタサイクルは3台しかなくて、全部違う車種。一つはタイヤが小さい。一つはスポーツタイプ? 最後がママチャリ。ママチャリを借りた。アシスト付き、バッテリーはまあまあもつ。3段変速。カゴは大きめでいいけど、サドルがあまり上がらないのが、唯一の難点。

幸いなことに、阪南市観光協会のレンタサイクルは、4月11日からアシスト付きになっていた。そうでなければ、今日の調査はできなかったと思う。
●2025年4月13日 小雨のため池で繁殖する鳥調査研修

昼頃からけっこうな雨模様の予報だったけど、研修をしておかないと、調査できない人がいたらまずいので、午前日程に短縮して決行。幸いなことに昼過ぎまで、雨は時々少しぱらつく程度で、池を5つめぐって研修ができた。
簡単な調査なので、大部分の人はマニュアル見たら調査できるだろうし、雨予報ということもあって、誰も来ないかと思ってた。予想外に8人も集まった。
簡単な設定の調査なので、基本的な鳥が識別できたら誰でも参加できる調査。実際そうなのだけど、説明してみると、色々疑問点が出てくる。そうかそこ悩むかぁ。

調査は、4月から7月。
→1つの池を何度も見るのか? どのくらいの時間見るのか? 1つの池を複数回調査してもいいが、1回だけで充分。水面を一通りチェックしたらOK。ちなみに、どうしても全部は見えないい池も多いが、池の範囲のおおむね8割以上は見て欲しい。
→カイツブリの営巣などに調査のタイミングを合わせなくていいか? 4月から7月ならいつでも良い。特定の種の繁殖にタイミングを合わせようとするとキリがないし、何度も調査が必要になる。

ため池の識別のため、必ず池の中央辺りの緯度経度が欲しい。ため池の名前がわかる便利なサイトもあるけど、同じ名前も多いし、複数の名前を持つことがある。緯度経度だけだと、入力ミスを見分けられないので、可能な範囲で池の名前と、大まかな住所(番地はなくてもよい)を付けること。
→どのサイズまでの池を調査するかがけっこう問題になるらしい。大きい池は必ず、小さい池も調査していいが、小さい池を全部頑張らなくて良い。個人的には、小学校の25mプール大以上は調査することにしてる。400平方mくらいかな。
→貯木場、埋立地の水たまり、水をためた水田は対象か?と問われた。いずれも対象外。

ため池の環境を記録するため、グーグルマップでは拾えない満水時に対する水面面積の割合、護岸の割合、丈の高めの抽水植物が占める水面の割合を記録。10%刻み程度で大まかに。
→護岸とはコンクリート護岸だけか? 人工物であれば鉄板も石垣も護岸。
→護岸と水面の間に陸があっても護岸扱いか? 水鳥が利用できる陸域が護岸の手前にあれば、その範囲は護岸にカウントしない。
→ハスは抽水植物か? そうだけど基本はヨシ原っぽいのを想定しているので、ハスは別枠で。ヨシ、ガマ、キショウブなどは分けなくて良い。

水鳥はカウント、その他は種の有無を記録。記録する範囲は、原則、ため池を囲う柵や堤防以内だが、ため池に面する樹木や建物の上にいる鳥も記録する。
→周囲はどこまで記録するのか? ため池の周囲に道があったら、道よりため池側のみが原則。いわば堤防上とみなせるような範囲。
→上空通過は記録するのか? 記録する。
→鳴き声で確認した記録も含めるのか? 含める! 目視との区別は不要。

その他、カメ、コイ、気になる水草(オニバスやオオバナミズキンバイなど)も記録。ため池の特別な利用(養魚池やゴルフ場など)も記録。
→ソーラーパネルがあった場合は? 記録する。水面を覆っていた割合も欲しい。
→オニバスやオオバナミズキンバイを調べるなら、7月以降が望ましいが? それでは水鳥の調査が進まないので、あれば記録する程度で良い。

研修しておいて良かったかも。
●2025年4月12日 大和川水系調査プロジェクト 中間発表会 調査指令

2023年度に始まったので、いよいよ3年目に突入。4年計画なので折り返し地点でもある。自分が担当の調査はもちろん頑張るけど、他の班の調査にもいろいろ参加していきたい。
というわけで、2回目の中間発表会。各班から出てきた調査指令をまとめてみた。

植物班:カワヂシャとオオカワヂシャの情報募集。特定外来生物のオオカワヂシャは画像で、カワヂシャは採集推奨。本流と主な支流の情報はすでにほぼ集まったので(とくにオオカワヂシャ)、マイナー支流や水路の情報を募集とのこと。

昆虫班(非甲虫):カワトンボ類情報を募集。できれば撮影。羽根に色がついてるのは、観察記録もありっぽい。アメンボでは、エサキアメンボを探せ!って感じ。でも、アメンボ類なら、ナミアメンボでも怒らないから採ってくるようにとのこと。
昆虫班(甲虫):とりあえずガムシ類をなんでも採ってくればいいらしい。2mm内外の小さいのを探すと良いっぽい。低地の水田よりも、棚田上部の湿地がけっこう狙い目らしい。河川上流部でも珍しいのが採れてる。ついでに小さいゲンゴロウ類やヒメドロムシも集めるとのこと。

カイ班:貝ならなんでも集める。が、注目はマルタニシとオオタニシっぽい。意外とカワニナ類も採っておきたい様子(チリメンカワニナ問題があるからね)。ウスイロオカチグサとドブシジミは、私しか採ってきていないらしい。砂地多いからドブシジミもっといると思うけどなぁ。
ウオ班:魚ならなんでも採ってこいとのこと。ただし採集禁止エリア、漁法、特定外来生物もいるので要注意。採った種数と最終地点数を競わされているのだけど、油断していたらほぼ4位にランクダウン。

以下は自分の担当。情報を募集してるのは、
カエル班:ニホンアカガエルとヤマアカガエルの卵塊情報、ヒキガエル情報(卵塊、幼生、成体なんでも)、カジカガエル鳴き声情報、モリアオガエル卵塊情報。
カメ班:スッポン観察情報
ネズミ班:カヤネズミ球巣情報、ヌートリア観察情報。
トリ班:カワウ・サギ類繁殖地情報、イワツバメ・コシアカツバメ営巣地情報(奈良盆地限定。イワツバメは主だった河川の橋の調査は完了)、カワガラス観察情報。
●2025年4月11日 奈良盆地ののヌートリアの分布の変遷

奈良県ではなく奈良盆地。奈良県としたら、木津川水系には、2010年代にはすでに入って、三重県にまで広がっていたので。一方、奈良盆地、というか大和川水系の奈良県に入ったのは、知る限り2019年が最初。一番最初に見つかったのは、王寺町の大和川・葛下川合流点付近。その後もしばらくこの周辺の記録が多かった。その後、一気に竜田川沿いと佐保川沿い、そして平城宮跡まで広がった。奈良盆地南部への拡大は遅れたが、ここ数年で、低標高のエリアに分布拡大。
それまでは、毎年、数例の確認例しかなかったが、2024年は、この年の記録だけで、奈良盆地の低標高エリアに広く分布していることが分かるくらいに多くの情報が集まった。というか、毎月歩いている佐保川では、もう見かけるのも珍しくない。分布拡大のみならず、個体数も増えたということだと思う。
今後の大きな注目ポイントは、標高の高めの各河川の上流部への進出。すでに奈良盆地北部はかなり広がりきった感があるが、きっとこれから生駒市北部に広がるはず。南部では、明日香村、高取町、御所市南部への進出がいつになるか。
ちなみに同じ大和川水系でも、大阪府側の南河内エリアでは、すでにヌートリアは広がりきっている感がある。河内長野市のけっこう南部や、千早赤阪村にまで進出している。つまり、奈良盆地でも、渓流には入り込まないようだが、かなり上流部までは進出するはず。
●2025年4月10日 大和川水系の河川の冬鳥 20年前との比較

2004年度に、大和川水系の本流とおもな支流沿いを歩いて水鳥をカウントした。2024年度、再び同じ支流を同じように調査。繁殖期である5月〜7月と、越冬期である12月〜2月の2回ずつ調査したのだけど、20年前の繁殖期のデータを集計していないことが判明! やむなく越冬期だけを20年前の結果と比較しよう。いろいろ変化があって面白いし、意外と変わっていないことにも驚いた。

とはいえ、2024年度の繁殖期の結果をながめて言えることもある。
・20年前には奈良盆地の大和川本流でもイカルチドリが出たのだけど、今回はでなかった。
・カワガラスが記録されたのは大和川源流部と石川源流部。これは20年前と変わらないかと。
・カイツブリが大和川本流と葛下川で記録されたけど、20年前は出なかった気がする。

で、越冬期の比較。上流側の調査エリアは多少違うけど、上流部にあまり鳥はいないので、比較にさほど問題はないはず。
・カモ類では、ヒドリガモが半減以下に減少して、総個体数があまり変わっていないコガモが一番多いカモ類になった。そこそこいたオナガガモがほぼいなくなった。マガモも減ったかも。一方、20年前にはいなかったカワアイサが出現。
・クイナ類では、言わずもがなで、オオバンが激増。
・カイツブリは増えたかと思ったけど、あまり変わっていない。ハジロカイツブリは河口まで調査したから、今回出現。カンムリカイツブリは河川中流部に出るようになってる。
・シギチドリ類は、意外に変わっていない。ただ、クサシギは印象通りほぼ倍増。
・カモメ類はすべて減少。とくにユリカモメは1/3に減ったし、20年前は大和川本流でもけっこう内陸に上がってたし、東除川や石川にけっこうな個体数がいた。今回は、東除川に4羽いただけ。
・カワウの個体数はあまり変わっていない。
・サギ類では、アオサギとコサギが減って、ダイサギが増えている。大和川河口部での調査の印象と一致する。
・セキレイ類変わらず。
・カワガラスは、大和川、石川、寺川、飛鳥川のいずれも源流部で確認。20年前も他の時の記録を含めれば、分布域は同じ。

今回は河川ごとにただ個体数を集計した。めぼしいのは分布図に落とし込まないと。今回はなぜかクサシギ分布図をつくりたくなってる。イソシギと住み分けっぽいことが起きてる気がする。
●2025年4月9日 今年もミサリンで岬町を走り回る

さんぽるたは、岬町の観光案内所。町役場の眼の前だからだろうが、深日港にある。深日港駅から歩いて2分くらい。ミサリンはそこで貸してくれるレンタサイクル。去年は、イソヒヨドリを探して岬町を走り回り、今年はため池巡り。6時間15分かけて、21池をチェック。自転車で行ける池は一通り巡ったので、岬町の調査は一応終了。
借りられるのは午前9時半から。午後4時半までに返却なので、最大7時間。アシスト付き、7段変速で500円。車輪が大きいのと小さいのがあるけど、大きい方でもちょっと小さい。アシストのバッテリーがなかなか減らないので、かなり楽ちん。ただ、前カゴが小さい。そしてハンドルがとても低いので、サドルが相対的にかなり高くなる。背を伸ばして乗ろうとすると、ギリハンドルに届かない。やむなく前屈み姿勢になる。腰に悪くて辛い。そういえば昨年も辛かった。
大きめの池は、25年経っても一通り残っていたけど、小さい池は住宅地開発などなんやかんやでけっこうなくなっていた。一番の衝撃は、宇土墓古墳のカワウの繁殖コロニーがなくなっていたこと。話は聞いていたけど、もしかしたら復活してるんじゃ。と思ってたもので。岬町内のため池に新たな繁殖コロニーもなかったけど、海岸部とかにできていないだろうか?
●2025年4月8日 3ヶ月ぶりのホネ砂場

イルカ系が2匹に、ネコ系が2匹。1月くらいからちょっとずつ、ホネ砂場に設置すべき大きめの骨の処理が進み、でも設置が面倒なので、某冷蔵室に貯めていた。が、そろそろ片付けねば。ってことで、1月以来、3ヶ月ぶりにホネ砂場に行った。ホネ砂場には、厚く枯葉がたまっていた。ちょっとショック。
とはいっても、今はクジラ・イルカ系を中心にたくさん設置してある。そのカゴの上にはあまり溜まっていない。クジラのブルーシートの上のは、まあまあ放置も許容される。ってことで、地面が露出しているはずの場所の落ち葉を取り除くことから作業開始。落ち葉を取り除くと、芽吹いている草本が、まあまあ立派になってる。おもにイネ科とヤエムグラ的なもの。ワルナスビも根っこも進出していたけど、幸いまだ芽吹いてはいなかった。ということで、めぼしいのは一通り除去。
続いてホネをセット。と思ったけど、上にかぶせるカゴがない。使いすぎてる。形の違うのもかき集めて、なんとか設置完了。
昨年、回収してきたクジラのホネをチラッとチェックしたら、まあまあ仕上がってる。夏前に回収の必要がありそう。

【追記】
作業終わったら、なんか体が臭い。手を二の腕まで洗っても臭い。帰って着替えたら、臭くなくなった。パーカーかジーパンに臭いのが付いてたな。と思ったら、翌日の職場ではまた臭い。なぜ? と思ったら、臭いのはサンダルについていた。盲点ってこともないけど、気づかなかった。
●2025年4月7日 貝塚市をレンタサイクルでため池巡り

調べてみると、泉南地域はどの市町村も観光協会などにレンタサイクルがある。が、月曜日は休みだったり、アシスト付きに差し替えで今日は貸してくれない。貝塚市以南では、唯一、貝塚市だけ今日の月曜日もやってる。ってことで、今日のため池巡りは、貝塚市へ。南海貝塚駅東側の駐輪場でレンタサイクルが借りられる。510円でアシスト付きはお得。前カゴあるし、タイヤ小さいけど、3段のギアも付いてる。なにより午前6時半から午後8時まで借りられるし、返却にも対応。どうもそれ以降に返却も可能らしい。
ということで、午前8時半から8時間40分、貝塚市を走り回って、ため池61ヶ所を巡った(ただし間違って熊取町の池を1ヶ所チェック)。山側の国道170号線(国道170号線は2本ある)より山手は断念したが、他はほぼ回ってだいたいチェックした。
段丘の上に新興住宅地ができていたエリアでは、ため池が減っていたが、他のため池は、おおむね25年前から生き残ってる。養魚池がとても多かったんだろう。今もテグスを張ってる池が多い。ただ、今も養魚池として稼働してるかはわからない。かつての養魚池で、もうテグスは張ってないけど、テグスを張るためのロープが周囲に設置されている池もけっこう多い。
昨年のイソヒヨドリ調査では、貝塚市を歩いたけど、自転車で走り回るとこんなに楽チンだったとは〜。と少し賢くなった気分、これからも貝塚市での移動にはレンタサイクルを利用しよう。
●2025年4月5日 鳥の調査の室内実習2025年度1回目

午前は、公園をウロウロして、調査を念頭にした鳥の観察。からの、研究計画を立てる練習として、架空の研究計画発表。大阪府のため池で今年の4〜7月にできる内容で。具体的な研究計画を求める。
午後からは、このプログラムの進め方を説明してから、論文紹介をしたり、この繁殖期に実施する予定の大阪府のため池で繁殖する鳥の調査の研究計画(といいながら、実質25年前の調査の様子を紹介)を話した後、参加者各自に、手持ちのデータを紹介してもらったり、研究計画を発表してもらったり。
という段取りを予定していた。

今日の参加者は、3組。もともと参加者数の少ない企画だけど、例年に輪をかけて少ない。その内、2組は午後からの参加だったので、午前は1組2人と散歩して話をしていただけ。
そして、3組すべて継続だったので、進め方説明は省略。その他初心者向けのコメントもすべて省略して、論文紹介して、研究計画やデータの話を順にしていった。
2組はデータの紹介を1題ずつ。残る1組は研究計画を2題。
毎年4月は新規参加者を募る。今年も募って、5組の応募があった。で、応募者には今日までに宿題が出る。
・すでにデータを持ってる人は、それを簡単にまとめて紹介できるようにしてくる。
・まだデータを持っていない人は、今年の4〜7月に実施できる研究計画を具体的に立ててくる。
いずれにせよ、判らないことがあれば、気軽に質問するようにと伝達。その結果、全員参加を断念した。はっきり言った人は2組だけだったが、どうしたらいいか判らないらしい。
判らなければ、質問すればいいのに、質問せずに断念したということは、あまり意欲がなかったんだろう。鳥に興味があっても、自分で何かを解明したいと思わなければ、この企画にフィットしない。いろいろ教えてもらいたいだけなら、他の観察会などがオススメ。
例年、初めて申し込んできた人の大部分は、その後続かない。調査研究とはハードルが高いものだからか、誰かさんが厳しすぎるのか。自分でやるという意欲がなければ、仕方が無い。でも、初日くらいは参加する人が多かったんだけどなぁ。

継続の3組はそれぞれにこの企画を、活用したり、楽しんでる様子。
集団ねぐらで羽根を拾って渡りの解明するとか。とても面白い。早くまとめて欲しい。でないと話題にしにくい。
単なる隔月の探鳥会であっても、20年以上続けてると、ユリカモメやカワウなどに何かしら傾向が見えてくるよう。季節変化と年次変化をいろいろ考えられる。
愛知県東部は、関西とランドスケープも鳥の行動もずいぶん違う気がする。ICレコーダーで鳥の声の性差を調べるのはいいけど、きっと苦労しそう。コールバックでヒクイナの生息状況調査の結果は、とても楽しみ。うまく行くなら大阪府でもやってみたい。
●2025年4月4日 泉南市のため池を自転車でめぐる

25年ぶりに大阪府のため池で繁殖する鳥の調査。昨日も少し調査したけど、ため池の調査のためのお出かけは、今日が初日。25年前になかなか手が回らなかった南の方を、今回は早めに調査にいくことにした。で、調べてみると、泉南方面は市町ごとに観光協会などで、レンタサイクルを貸してくれる。25年前は歩いたから大変だったんだな。ってことで、市町単位で、レンタサイクルで順にため池巡りをすることにした。最初はなぜか泉南市。
和泉砂川駅から西に2分くらい歩いたところに泉南市観光協会がある。オープン時間を待って、そこで借りた。アシスト無しで、1日300円。お手頃価格。ちゃんとした大きさで乗りやすい。前カゴもちゃんとある。ネックは、午前10時から午後4時までってこと。今日は、走り回ること5時間50分。返却は午後3時50分とギリギリにになった。あぶなかった。
チェックしたため池は、33ヶ所。1ヶ所泉佐野市にはみ出したけど、あとは全部泉南市。ゴルフ場の中の池は調査してないし、阪和自動車道沿いから山手は断念した。他はおおむね調査できたが、和泉鳥取駅周辺の金熊寺川より西側の池は調査できなかった。ので、山手の池の調査とあわせて、もう一度調査にくる必要がある。
1時間半で11池のペースだった。ルーティンだと1時間で11池ペースなので、やはり時間がかかり気味。
33池中、3池にソーラーパネルが浮いていた。その3池にだけケリがいた。ケリはソーラーパネルが好きかも。古い地図持って行ったけど、地図に載ってる池は全部あった。ということは池のうめたては近年行われていないっぽい。そこは高評価なんだけどなぁ。1池にカワウの繁殖地があった。知る限り新発見。
●2025年4月3日 大阪府のため池で繁殖する鳥の調査の調査期間設定

今年は25年ぶりに大阪府のため池で繁殖する鳥の調査を実施する。本当は10年に1回程度実施したかったが、10年目には忘れていた。20年目にやろうと思ったら、コロナ禍最初の年に当たってしまい、とても出歩けるような状況ではなかった。やむなく25年目の正直。
25年前は、1100ヶ所以上の池を調査している。これと比較するには、今回も少なくとも1000ヶ所近い池を調べる必要がある。振り返ると、25年前の自分は、200数十ヶ所しか調査していない。とても多くの人を巻き込んだ調査になるので、巻き込む努力が必要。そして、自分でも前回以上に頑張って調査する必要があるだろう。

25年前の調査結果と比較するので、調査設定も基本的に同じ。調査期間は、4月から7月。25年前は、メインのターゲットがカルガモ、バン、カイツブリ。この3種なら繁殖期は長いし、渡りもしないし、4月以降にいたら、そこで繁殖する可能性ありとできる。が、25年も経つと、状況が変わっていた。
今日、試しにと思って、宇治川での調査の帰りに、交野市北部に立ち寄って、9池ほどを巡ってみた。やたらとオオバンがいる。山手の池にはオシドリもいた。どちらも大阪府のため池で繁殖しててもおかしくない。でも、渡りもするので、とくに4月だと冬鳥を記録している可能性がかなり高い。もしオオバンとオシドリをメインに調査するなら、少なくとも5月以降、できれば5月後半以降に調査をする必要がありそう。でも、そんなことをしたら、1000ヶ所以上の調査は難しそう。

ということで、記録されたオオバンの扱いは、後で考えることにして、とりあえず調査は4月から7月のままにする。4月中のオオバンやオシドリの記録は冬鳥扱いとかの処理がいるだろう。同時に、オオバンの繁殖については、ヒナ連れや巣の確認情報をベット集めた方が良さそう。面倒な時代になったなぁ。
●2025年4月2日 ジュニア自然史クラブ25年目突入

2000年に始まったジュニア自然史クラブ。毎年最初は、ミーティング。昔は、このミーティング時に標本実習してから、みんなで収蔵庫探検に出かけていた。が、だんだん人数が増えてきたある年から断念した。4月のミーティングの参加人数の変遷を確認してみよう。

2000年 33人
2001年 16人
2002年 12人
2003年 23人
2004年 22人
2005年 31人
2006年 30人
2007年 33人
2008年 22人
2009年 15人
2010年 28人
2011年 38人
2012年 36人
2013年 34人
2014年 37人
2015年 31人
2016年 47人
2017年 34人
2018年 49人
2019年 38人
2020年 コロナ中止
2021年 34人
2022年 23人
2023年 33人
2024年 38人
2025年 50人

意外なことに初回はけっこう多かった。4月の年度初めは、すなわちおおむね登録人数って感じ。振動しながらゆっくりと増加傾向ってことだろうか。
30人前後くらいなら、一緒にバックヤードに行ってた気がする。2016年以降かなぁ。40人超えるとちょっと多すぎるという判断になったかと。

●2025年4月1日 2025年3月のまとめ 今年はやっとアカガエル調査

昨年は、印刷物の編集に追われて、アカガエルの卵塊探しに出掛ける余裕がなかった。今年はやっと調査に行けた。不満は残るけど、一応一通りは調査出来たと思う。
そんな2025年3月を振り返ろう。

ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。奈良県3コース(1日で調査)と京都府2コース(1日で調査)のハッカチョウセンサスも実施。
地元公園では、カラスの巣チェックはサボり気味で、末に1回実施しただけ。月末にはカワウの集団ねぐらは調査。
大和川水系の調査は、垂仁天皇陵のカワウ・サギ類の繁殖地をチェック。そして前半にアカガエルの卵塊調査。

ホネホネ団の活動は、2日実施。大物ではトラの皮を処理。
大阪鳥類研究グループは、リモートで総会。

普及行事は、月初めに地域自然史と保全研究大会。おもにポスター発表担当。末には、子ども祭り。あとは鳥類フィールドセミナーと植物園案内動物編。ジュニア自然史クラブは、鉱物採集。

講演は、大阪鳥類研究グループでしゃべった程度。
査読は1本引き受けたけど、できてない。

標本関連では、昨年のオオカミ皮と今年のクマ皮の仕上げがまだ残っている。
昨年の皮の片付けをもできてない。冷凍室に放り込んだ鳥の仮剥製は収蔵庫に放り込んだ。隣の部屋は片付いた。

とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系2冊と、SF8冊、マンガ20冊。やっとSFが読めはじめた。
完全休養日は1日。今年に入ってからも1日。
ネコは元気。衣装ケースを破ろうとするのとの闘い。闘いには敗れた。
サバイバルは、脂減らして体重は減ったけど、あれが減らない。さらに強化することに。
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