日記風覚え書き
2026年1月、2月、3月
(2005年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2006年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2007年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2008年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2009年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2010年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2011年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2012年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2013年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2014年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2015年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2016年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2017年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2018年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2019年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2020年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2021年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2022年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2023年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2024年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2025年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月)
知り合いに勧められて(あるいは無理矢理登録されて)、ブログというのを書くことになった。ネット上で同じ興味を持った人のコミュニティを作る試みとしては、ちょっとおもしろそう。というわけで、仕事上の興味もあってつき合うことに。でも、そのサイトは、ちょっと閉鎖的なコミュニティなので、書いた物をこっちにもミラーリングすることにしました(他で書いている関係で、文体が少し違います)。他のコーナーにはちょっとそぐわないかな、という内容を中心に書きます。どっちかと言えば、軽めの「近頃の博物館」みたいなの。◆は思いついた事を書いた場合に付けてあります。ちょっと理屈っぽい。その他、遊び心が中心の場合もあります(というより多い?)。ふざけてる!というお叱りは受け付けません。
タイトルは、最初は単に「日記」としましたが、「日記風小ネタ集」に変え、やっぱり「日記風覚え書き」にしました。また、タイトルは変わるかもしれません。
1月7日、8日、16日、18日、22日、23日、24日、25日、2月1日、2日、4日、7日、27、28、3月2日、3日、4日、5日は、後から補足予定。
●2026年3月6日 読書サークル 第142回会合覚え書き
隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。
今日の会合で出た本についての意見を記録。
今回の課題本は7冊。前回以前からの繰り越しは0冊で、3冊繰り越したので、4冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。
●「水の中のダンゴムシ」
(紹介文5つ、平均★数は2.6)
中身が頭に入りにくかったという声が複数。肝心の等脚類の話にたどり着く前の、違う話が長すぎるという声は多かった。それが、頭に入りにくい理由か? 可愛い表紙と中身があっていないという声もあった。取っつきやすくしようとして失敗したという評価があった。紹介される等脚類トピックは面白いと評価は高い。ただ、等脚類の多様性を眺め渡しているのか?と言う声。
●「空飛ぶ微生物」
(紹介文5つ、平均★数は2.8)
大気微生物の存在は分かったが、それが気候、物質循環、生物進化に影響を与えているとまでは示されていないという指摘。なのに立証されたと理解している者もおり、普及書としてそれでいいのかという点が議論になった。
●「疑似科学から科学をみる」
(紹介文4つ、平均★数は3.0)
比較的短い一冊に充実の内容だし、重要なテーマという点で一致。欧米と日本で、疑似科学は少しずれているが、本質は同じ。科学の発展の上では疑似科学の完全排除は難しく、一方でどんな科学理論も周縁化して疑似科学に陥る可能性がある。という認識を得られて良かったという点でも一致。
●「ニホンカモシカのパール」
(紹介文4つ、平均★数は2.8)
子どものニホンカモシカ可愛い。という点では一致。カモシカに付いて回っているのに、どうして立ち止まってこっちを見てる写真だらけなの?という声があった。それで飽きるという意見があれば、四季の様子が美しくて素晴らしいという声もあった。結局、カモシカの親子を何年間追って撮影したのか分からず。
●2026年3月5日 コシアカツバメの巣の入口が伸びているわけ
思いついた。知らんけど。
●2026年3月4日 オオバンと一緒
オオバンと一緒によくいるカモと言えば、ヒドリガモとオカヨシガモ。いずれもオオバンが潜って採ってきたものの横取りを狙う。三陸海岸では、コクガンが同じようなことをするらしい。
あとはホシハジロ。
今日は宇治川沿いを歩いた。この川ではキンクロハジロとオオバンがよく一緒にいる。どちらも多いからではあるけど、他の組み合わせが全然ないのは、何か理由があるのかなぁ。
●2026年3月3日 高速道路の橋桁でカワウが営巣
ちょっと前に教えてもらったんだけど、正直にいうと信じてなかった。が、今日、画像を見せてもらった。ほんまや!
●2026年3月2日 アライグマは中型哺乳類を街にやるのか?
吹田市周辺のキツネを調べた発表を聞いた。とても面白い。そして、アライグマの影を勝手に読みとった。
街で増えつつあるキツネとアナグマ、そして山に残るテンも気になる。
●2026年3月1日 2026年2月のまとめ 印刷物入稿から校了、講演会2発
先月頑張った印刷物の原稿をなんとか仕上げて、編集、入稿、校正、校了。講演会を2発やっつけて、今日のイベント準備。次から次への繰り出される仕事でとても慌ただしい。
LED化工事は、研究室周りが終わってようやく終了。かと思ったら先月から延期された冷凍室・冷蔵室の1本がまた機材不足で未だ完了せず。
そんな2026年2月を振り返っておこう。
ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。奈良県2コース(1日で調査)と京都府2コース(1日で調査)のハッカチョウセンサスも実施。
地元公園では、鳥のセンサスと木の実チェックが、終わるかと思いつつ、まだ終わらず。やむなくカラスの巣チェックもスタート。月末にはカワウの集団ねぐら調査。
大和川水系の調査は、アカガエル調査を開始したかったが、忙しすぎて断念。
ホネホネ団の活動は、2日実施。哺乳類は皮処理。
大阪鳥類研究グループは、イカルチドリ調査の研修で石川へ。
普及行事は、友の会バックヤードツアーではお呼びがかからず、実習室に展示しただけ。
ジュニア自然史クラブは冬越しの虫さがし。鳥類フィールドセミナーと植物園案内動物編。
友の会の月例ハイクは、想定の倍の100名の参加があっててんやわんや。
今日の地域自然史と保全研究大会の準備で、ポスター発表受付、要旨集の作成。昨日の夜は、壁運んで固定して、配置決めて、ライト調節して、テーブル並べて、要旨集設置の準備して、力尽きた。
講演は2本。自然史オープンセミナーでは大阪湾岸の水鳥の話。学芸員連続講座的なのでは、鳥展の宣伝をしようとして失敗。
まともな論文は書けず。ただ、播磨灘岸の水鳥調査がようやくまとまって、印刷物も校了。
査読はなし。
標本関連では、特別展に出ていた標本を職業体験の中学生と一緒に回収。そして学芸員みんなでニタリクジラを元の部屋へ運ぶ。ついでにマッコウクジラの下顎骨も部屋の中に運んだ。
床のクリーニングのために隣の部屋に放置していた標本を片付ける。たまっていた鳥の仮剥製は冷凍室へ。
博物館実習の担当は今年度が最後なので、今年度の書類をファイリングして、次の担当へ押しつける。図書の発送担当も外れるので、次の担当に引き継ぎ。
卒業に向けて部屋の片付けを開始。まずは紙類の整理。というか処分。委員会の書類、古封筒の処理は一段落。
とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系2冊と、SF2冊、マンガ5冊。忙しすぎて読む余裕がなくなった。
完全休養日は0日。今年に入って1日。
ネコは元気。やっぱり掛け布団が大好き。
サバイバルは継続中。
●2026年2月27日 大阪府のレッドリスト改訂 鳥類の場合
鳥類のレッドリスト改訂の分科会の会議があった。鳥類はそこそこ種数があるので、前回選定した希少性判定対象種について、希少性判定チェックシートを各委員が入力。今日は、その入力内容を比較しつつ擦り合わせて、分科会としての希少性判定チェックシートの暫定的入力内容を決定。次は、それに基づき、レッドリストを作成してみて、結果を検討してチェックシートにフィードバック。
で、擦り合わせの中で議論したポイントは以下の通り。
●2026年2月26日 日本のトキは、どうしてオーストラリアクロトキを見習わないのか?
オーストラリアクロトキは、街の中をウロウロして、残飯を漁ったりするらしい。トキが都市鳥化できるとは知らなかった。
●2026年2月25日 大きなクジラのホネを運ぶ
2月1日まで展示していたニタリクジラ頭骨をようやく、元の部屋に片付けた。3日後に次の特別展の搬入が始まるので、ギリギリのタイミング。片付けるには外に出して運ぶ必要がある。雨が降ってるので、できれば延期したかったが、もうキーパーソンが揃う日程がない。ということで、止み間を狙って、なんとか運んだ。
ニタリクジラ頭骨は、幅約1.8m×縦約3.0m。重さは推定約120kgちょっとってところ。持ち上げるだけなら、4人でも何とか上がる。遠くまで運ぶにしても、6人で楽勝。むしろ問題はその大きさ。廊下通らないし、エレベーターにも乗らない。外に出して、クレーンで吊って下ろして、外を運んで、最後は狭い部屋に運び込む。なにが大変といって、狭い部屋に入れるのが大変。中途半端な姿勢で、中途半端に持ち上げて、運び込む。やっぱり周辺のサポート含めて10人くらい必要。
引っ繰り返して台に取り付けて、クレーンで吊って。裏返しのまま、なんとか定位置に下ろして。吻端を持ち上げて、壁に立てかける。先の方をロープで固定して設置完了。
せっかく大勢が顔を揃える希有な機会なので、ついでに外に干してあったマッコウクジラ下顎骨も運んでもらう。こちらは重さは100kgに満たないけど、長さが約4m。
これまた部屋に運び込んで立てかける予定だった。天井高がギリギリなので斜めにしないと立てかけられないかも。とか思っていたけど、そもそも長すぎて、梁が邪魔で、先端を回せない。立てかけられない! ってなって、取りあえず床置き。チェーンブロックで上げて、梁自体に載せる感じかな? これまた一人ではできないけど。
でもまあ外に干してあった懸案のホネの一つが室内に入って一安心。残る比較的小物の肋骨とかも暖かくなったら、さっさと処理しよう。
●2026年2月24日 地元公園のカワウの営巣数の変遷
営巣地以前にカワウの集団ねぐらがあって、それを毎月数えてる。ついでに営巣数も数えてる。営巣数は他の調査の時も数えるけど。で、昨年の今頃の営巣数を見て、この1年の増加が激しすぎるのに気付いた。とりあえず最大営巣数とその時期を整理しておこう。
営巣が始まったのは、2022年。
2022年 営巣は2月11日に初認。最大営巣数は12巣で、4月末に記録した。
2023年 営巣は(2022年の)11月10日に初認。最大営巣数は21巣で、1月終わりに記録した。ただ4月頭にも19巣まで増えた。
2024年 営巣は(2023年の)12月9日に初認。最大営巣数は36巣で、6月頭に記録した。ただ4月末にも30巣を記録した。
2025年 営巣は(2024年の)12月26日に初認。最大営巣数は69巣で、4月終わりに記録した。
こうしてみると、最初の2年以外は営巣数のピークは4月以降に来るらしい。今の時点で今年と比べられないので、2月終わりの数字を引っ張り出してみる。
2022年2月24日 3巣
2023年2月22日 11巣
2024年2月24日 11巣
2025年2月26日 20巣
2026年2月24日 59巣
一昨年から昨年に倍増、昨年から今年は約3倍! 4月以降が心配だけど、小さい島にこれ以上巣をかける場所はなさそうな気もする。今年のピークはどうなるんだろう?
●2026年2月23日 友の会バックヤードツアー
今日までの3日間は、友の会会員向けのバックヤードツアー。かつては、バックヤードツアーが3日間あれば、3日間とも鳥の皮剥きをして、それを見せてたもんじゃった。でも、今回は、鳥の皮剥きどころか、なんにも役割分担なし。鳥の仮剥製と哺乳類の毛皮・ホネを展示しただけ。
顔見知りの参加者さんから、もう皮剥き見せないんですか? と言われた。そうなんだけど、お呼びがかからないからなぁ。
友の会会員向けのバックヤードツアーで、鳥の皮剥きを見せなくなったのはコロナ禍の時。行事は再開したけど、密集は裂けるべしという強いオーダーが出ていた。鳥の皮剥きを見せると、どうしてもみんなしっかり見るために集まってしまう。おのずと密集。ということで、皮剥き諦めて、標本を並べてそれを解説するというスタイルになった。
最初は貼り付いていて、自分で解説していたが、だんだんツアコンが解説するようになった。そして、鳥の仮剥製、哺乳類の毛皮・ホネだけでなく、昆虫、植物、化石などの展示も設置されるようになった。どんどん鳥の皮剥きから遠ざかっていく。
まあ、いつまでも自分で鳥の皮剥きを見せられる訳ではないので、替えが効くやり方にしていくのは正しい。とはいえ、来年は片隅で鳥の皮剥きしててもいいかなぁ。ちなみに今年も2日目の午後に、同じ部屋でオオカミの皮を洗って、なめし液に浸ける作業をしていた。ツアーがやってきたら、説明もした。すべて勝手にやったこと。来年もこんな感じで鳥の皮剥き。
●2026年2月22日 子ども祭り中間発表会
3月の子ども祭り。大学生のサポートスタッフが、子ども向けワークショップの企画・準備・運営をすべて行なう。その中間発表会。ラストスパートに向けて、スタッフ、学芸員、他のサポートスタッフに、企画内容をお披露目する会。
3つの班に分かれていて、順番に企画したワークショップのテーマと形式を説明して、導入から一通りやってみせる。小道具やナレーションなど未完成な部分は、未完成なままで最後まで。
今年度は担当班がないので、気楽に3回楽しんで、好き勝手にコメントする2時間。
最初の班のテーマは日本の化石。ドンドン型で、導入の説明を受けから、宝の地図をもって展示室に解き放たれる。勝手に化石を見つけて、その化石について調べてくる。
宝の地図を持って出かけるのはとても楽しそう。もっとお宝を見つけた感があるともっと盛り上がりそう。ただ大きな問題は、参加する子ども達には、字が読めない子がけっこう混じること。もちろん地図も読めなさそう。あと気になるのは、何を伝えたいのかが今一つ不明確。
子どもを展示室に解き放つパターンは、よほど丁寧に企画しないと難しい。各ポイントに人を配置するのが一つの方法。まとめて連れ歩くのがもう一つの方法。
次の班は、ドングリ主役のリアルRPG。MCの誘導でチョイスを繰り返して、どういう選択をすると、無事に芽が出るかを探る。
リアルRPG楽しい。MCの力量と、ドングリさんのキャラが重要な気がする。盛り上がったので、長さを感じない。
子どもの参加感をもっと、ストーリーの自由度を高めて、もれなくダジャレ。企画としての完成度が高いので、我が儘オーダーがいっぱい出てた。
最後の班は、鉱物、植物、動物といった自然の染料の小芝居。自然染料で旗作って、パレードで展示を見に行く。
パレードが驚くほど楽しい。
旗作り自体には課題が多いものの完成度高い。パレードの楽しさアップの提案がいろいろ出ていた。
あとの2班は、まだまだ完成度上げられるけど、充分形が出来ている。楽しみ。最初の班は、テーマはいいけど、進め方を練り直す必要がある。がんばれ〜。
●2026年2月20日 夜は難波で鳥展の宣伝
夜は繁華街にでかけて営業活動。講演会と称した宣伝。といっても、宣伝よりもむしろ、見に行く時の心構え。的な予備知識を話す感じで行こうと思った。それが大きな間違いだったかも。
そもそも、鳥展の副題は「ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統」。なんだけど、フライヤーでは、副題は左右に分かれて、白抜きで、とても分かりにくい。これでは副題はないかのよう。試しに他のスタッフに、鳥展の目的を尋ねてみたけど、副題をひろわない。鳥展は、ゲノム解析に基づく最新の鳥の分類順に鳥を並べてるのに。展示の構造からして、ゲノム解析に基づく系統の紹介なのに。
ということで、まずは副題のゲノム解析や系統の説明から入ることにした。これが最大の敗因。簡単に説明するのとても難しいやん。
となると分類学の変遷を紹介しなくちゃ。最初は類型分類から系統分類へ。続いて分岐分類学の台頭、そしてDNA分類の浸透。ということで、単系統を説明し始めて墓穴を掘った。魚類や爬虫類というグループは便宜的なものになってしまったとか、いまだに教科書では習うけどね、鳥類は恐竜の一群に過ぎなくて化石屋は現生主竜類と呼ぶよ。てな話で盛り上げるつもりだった。が、盛り上がったのは、最後の現生主竜類だけだった。
前半は、聴衆ほぼ無反応。なんか分からん汗ばかり出てくる。
後半は、具体的な鳥の話にシフト。まずは、最新の鳥類の目レベルの分類。鳥の名前ばかりで、画像が用意できなかったので、最初は名前の羅列になってしまい盛り上がらず。ミフウズラやハヤブサ目の分類の変化辺りから話しやすくなった。
日本の鳥の科レベルの分類の変遷や、種の分類の変化(とくに亜種から種への格上げ)の話はとても話しやすい。分類の変遷が、バードウォッチャーや鳥類研究者に与える影響はリアルに話せる。
後半はそれなりにリアクションしてもらえたと思う。
近頃、ゲノム解析というのが浸透して、それ以前と分類がすっかり変わったんですよー。から始めて、後半を膨らませば良かった。鳥の画像もいっぱい出せるし。
●2026年2月19日 卒業に向けて その1
そろそろ卒業に向けての準備を始める頃合い。ここ数年、そのためにいろいろしてきたけど、そろそろ真面目に取り組まないと間に合わない。他にもすることがある中、合間みてやれることからやらないと。卒業してからの宿題でも大丈夫なものは後回し。とにかく卒業時に最低限やっておくべきことをやらないと。頑張らないとそれすら危うい。何が危ういかといえば、机周りの片付け。長年に渡って溜め込んで、整理を後回しにしたツケを一気に払わされる感じ。
で、研究室ワックスだけで、いろいろ片付けることになったので、勢いで手をつけ始めた。最初は不要な紙を捨てること。
今まで、いろんな委員会に関わってきた。いまだに委員会は、PDFだけでなく、紙の資料をくれる。今は委員会が終わったらすぐに、残しておきたいデータが載ってるもの以外は、資源ゴミにしてるが、昔の資料は分別せずになんとなく溜め込んできてしまった。それが本棚の上とかにうず高く積まれている。それをチェックして、残すのと資源ゴミに分別。アセスメント関係では、表に出ない貴重なデータがあったりするので、無下にもできない。データをまとめた冊子にしてくれる委員会は、それだけ残せばいいから分別が楽チン。でも、そうじゃなければ、軽くでも中身をチェック。まあまあ面倒くさい。
レッドリスト系は、役所がまあまあ元データを保存してくれるところもある。元データは、そもそもこっち由来というのも少なくない。ので、成果物以外は問答無用で資源ゴミ行きにできて簡単。
紙封筒はいろいろと役に立つので、古い封筒をとっておく習慣がある。が、とくに博物館実習担当になってからは、その習慣が裏目にでた。毎年、20以上の大学やその学生から何度も封筒で物が送られてくる。その古封筒もこれまた積み上がっている。これまた最近は速攻資源ゴミにしてるが、以前のが積まれたまま。
でもまあ今後、古封筒が全然いらなくなるわけでなし。と、相変わらずの貧乏性が顔を出し、やっぱり分別。綺麗な封筒、宛名書いてない封筒、差出人が個人ではない封筒を中心にセレクト。あとは資源ゴミ。
友の会読書サークルBooksというのの事務局をやっていて、毎回の会合の資料が溜まっている。最初の3年はこまめに整理していたようだけど、すぐに超整理法に移行して現在に至る。隔月の会合もすでに130回を超え、またもや資料の山ができている。
各会合の資料を1部ずつだけとっておいて、あとは資源ゴミへ。小さめダンボール箱1個に収まった。
というわけで、今回は3つの山をやっつけた。机周りの片付けとは紙を処理することである、と見破った。といういことで、次は溜め込んだ雑誌類を処分。軒並み博物館へ寄贈だな。
●2026年2月18日 研究室のワックス掛けに向けて
明日のワックス掛けに向けて、今日は一日部屋の片付け。数日前から動いでいるスタッフもいたが、大部分は前日になって動き始める。なんなら夕方から頑張り出す奴も多い。そんな中、朝から作業してるのは真面目な方。というのも今年は、コロナ禍後初めて、というかたぶん8年ぶりくらいに、隣の部屋のワックス掛けを行う。だから例年の2倍気合いを入れねば。
隣の部屋が長らくワックス掛けの対象から外されていたのは、片付けるのが面倒だから。はっきりえいえば、骨格標本を乾燥させる部屋に使っていて、それをなかなか片付けないから。昨年、この部屋にスペースをつくる必要が生じてかなり片付けたけど、それで力尽きてワックス掛けまでには至らなかった。今年こそは久々にワックス掛けを。と早めに萌蔵に宣言。というのも萌蔵の標本も机の下を占拠しているから。
自分の研究室は、ここ数年割と片付いている(床面だけを見れば)ので、今日の作業はもっぱら隣の部屋。昨年、かなり片付けたとはいえ、さすがは魔窟。出るわ出るわ。いろんなわからんものが出てくる。これを担当で仕分けて、担当者に押し付ける。ちょうどカリカリ団の活動日なので、骨に液浸、哺乳類はぜんぶカリカリ団に押し付ける。この一年に作成した仮剥製や寄贈された剥製は、燻蒸待ちに回す。ってことで、すっきり片付いた。あと1年、これを維持したい。
今年の研究室ワックス掛けのもう一つの大きなトピックは、植物研究室。いつもは真ん中の机を出す程度だったのが、今年は2人が机や机周りの本棚などまで出した。この状態ではLED化工事できないと怒られた一人が泣く泣く片付けて、そのままの勢いでワックス掛けに突入した感じ。で、もう一人が釣られたみたい。
他の部屋はだいたい例年並み。つまり真ん中の共用机と椅子を出す程度。
【追記】
前を通る多くの人が足を止めて感嘆の声をあげ、なんなら記念撮影をしているくらいだった植物研究室。が、ワックス掛け直後に元に戻ってしまった。すっきりしててよかったのに。
●2026年2月15日 今日の観察会の反省
友の会の月例ハイキング。会員同士、あるいは役員や学芸との親睦を深めるのがおもな目的で、毎月行われるハイキング。気軽にを売り文句に、申し込みなしで参加できる。参加者は気軽かもしれないけど、主催者側は参加者数が読みにくいので大変だったりする。
ただ、参加者数は、季節が良くて、植物や昆虫といった観察対象もにぎやかになる春から初夏にもっとも多くなり、この季節にはスタッフを多めにするし、参加者数が多くても大丈夫な場所を設定する。涼しくなってきた秋にも人数が多そうなので、10月には、100人規模でも大丈夫な体制で、秋祭りというスペシャル企画をぶち当てる。
で、2月の月例ハイキングの担当になった。昨年は40人ほど、一昨年は60人ほど。まあ50人内外だな。と考えて、コースをセレクト。昨年と一昨年、40人ほどをスタッフ2人で連れて行ったコース。多少人数が増えても大丈夫だろう。今回はスタッフが3人いるし。
1月に下見。他の2人にコースを教え込む。覚えたかわからないけど、道を間違えるポイントは限られてるし、行き先宣言しておけば、午前も午後も目標がはっきりしていて、まあまあ看板も出てる。なによりとても短いコースなので、ゆっくりで歩けば行方不明者は出ないだろう。
と考えた。今からすると甘かった。
当日、集合時刻の15分前まで、20人くらいしかいなかった。予定通り。と思っていたら、最後の2本の電車でどんどん増える。集合場所がいっぱいになって、他の人に迷惑になりそうなので、すでに受付を済ませた人を引き連れて、となりの駐輪場に逃げた。ここまでは想定していた。が、そこからが想定外。
人数多くて、なかなかトイレから出てこない。受付と離れてしまったので、状況がわからない。仕方がないので、コース説明とか、スタッフ紹介、今日の注意事項、おもな観察ネタなどを話して時間をつなぐ。駐輪場も人でいっぱいになってきた。早く出発しないとややこしそう。
と、ようやく受付の2人から受付終了のサインが出たので、早速出発。スタッフの自己紹介タイムを取り損ねた。
コースの最初は川沿いを歩く。ここはコースを間違えようがない。なにかしら鳥が出現するので、説明しながらゆっくり進む。けっこう列が伸びてて、嫌な予感。それ以上に、まあまあ広い歩道だけど、どうして道をふさぎがちなので、歩行者や自転車が来る度に、道をあけるよう大声で叫ぶ。参加者も協力はしてくれるけど、どうしても邪魔。
なので、大多数を引き連れている先頭はあまり止まれない。川から離れる場所で後ろを待ちたかったけど、待てなかった。あとから考えれば、その少し手前に少し広い寺の駐車場があったので、そこで待てばよかった。現場ではやむなく、川から離れて予定コースを進む。止まれないのは一緒。そのまま林内の道を通って、先頭は正午過ぎに昼食場所に到着。
大部分の参加者は到着したようなのだが、他のスタッフ2人がこない。またのんびり観察でもしてるんだな。と思い込んで、先に昼食&昼休み。しばらくして、途中ではぐれたという人が2人到着した。行方不明者がいた? でも、まだ最後尾は来ない。結局、参加者の最後尾は、先頭が昼食場所について45分後に到着。のんびり観察していたのは、スタッフではなく、参加者だったらしい。そして行方不明者が出たというので、スタッフ2人はバタバタしていたという。という状況は、最後尾が到着してから知った。後ろともっと頻繁に連絡をとってスピードをコントロールすればよかったのだけど、そもそも先頭の大人数が泊まれる場所がなかった。
昼食後、途中の公園の入り口が広かったので、後続をまった。たった30分ほどしか歩いてないのに、最後尾は15分ほど遅れて到着。団体行動を考えずにのんびりしてる参加者がいる様子。公園の中を少し歩いて、バス停の手前で解散。
暖かい日曜日をのんびり歩くというコンセプトは果たせた。結局、はぐれた人は全員合流した。参加者的には、それぞれに楽しいハイキングだったのかもしれない。でも、主催者としては失敗としかいえない。
一番の問題は、人数の多さを想定できていなかったこと。想定してたら、集合場所もコースも別の設定をしたのに。もっとスタッフを増やしたのに。でも、人数がとても多いと気づいた時点で、スタッフに準じる人にいろいろお願いすればよかった。と後から思う。
結局、参加者は100人。祭りのようだった。そのうち、先頭は一人で80人を引き連れてた感じ。後ろがどうなってるかわからんし、止まれない。とはいえ、後ろをもっと連絡をとっていたら、動き方を多少なりとも変えれたかもしれない。2箇所ほど後ろを待てる場所はあった。スタッフの意思疎通不足は、とても大きな反省点。
あと、個人的反省は、後ろが全然来なかった時、どうせスタッフの1人が、ゆっくり自分の得意な説明をして遅れてるんだろうと思い込んでいたこと(よくあることなので…)。実際は、説明するどころではなかったらしい。すみませんすみません。
●2026年2月14日 センダンの果実を食べる鳥の不思議
午前中、地元で鳥の観察会をしていて、センダンの果実をヒヨドリの群れが食べているのを見ながら、いろいろ喋ってた。喋りながらいろいろ不思議だなぁ、と思ったので、記録しておく。
今シーズンは、果実食のツグミ大の冬鳥が少ない。ほとんどシロハラがいないし、ツグミはいるけど少なめ。ヒヨドリはいっぱいいるけど、例年というか昨年と比べるとかなり少ない。ヒヨドリはそろそろクスノキの果実を減らしてしまい、センダンの果実に群がるようになってる。例年というか昨年ならここにツグミも混じるのだけど、今年は全然混じらない。少ないとはいえツグミいたのに。そういえば、クスノキ果実がなくなってきた頃から、ツグミをあまり見なくなった。センダンの果実はあまり好きじゃないのかも。
センダンの果実はヒヨドリやツグミがガンガン食べはするけど、センダン果実がなくなる最後の一押しは、例年ムクドリの群れが押す。というか、秋から冬にかけて、地元公園にムクドリの姿はほぼ見られなくなるのだけど、センダン果実の最後の一押しの時になったら登場する。どこか他の場所でなんか果実を食べていて、他を食べ尽くして地元公園に一押しに来てると思っていた。けど、ヒヨドリはまず地元公園の果実を食べて、食べ尽くしたら周辺の小さい公園や民家の果実を食べに行く。ムクドリはなんか逆に思えてきた。ここに来る前どこで何を食べてるんだろう?
ヒヨドリが、センダン果実を盛んに食べるようになる頃、池の周囲に垂れ下がる枝にヒヨドリの群れがやってきて盛んに水を飲む様子が見られるようになる。センダンの木と池を行き来するヒヨドリの群れも見られる。こうした光景は、クスノキ果実をおもに食べてる時はあまり見た覚えがない。センダン果実は喉が乾くんだろうか? それとも水で流し込みたくなるとか?
観察会参加者が、メジロがセンダンの果実を食べると教えてくれた。もちろん丸呑みできないから、果肉をついばむのだろうけど、果皮がけっこう硬いのでカキ並みにハードルが高そう。カキならヒヨドリが果皮を破ってくれるかもだけど、センダンの果皮は自分で破らざるを得ない。カキ以上に美味しい果実という評価だろうか?
●2026年2月13日 冬鳥の渡来数が少ないと生態系にどんな影響があるのだろう?
この冬は、地元公園で見ている限り、冬に渡ってくるスズメ目鳥類の個体数が全般的に少ないように思う。ヒヨドリ、シロハラ、ツグミは少ないし、シメやマヒワもあまりいない。例外はアトリくらいだろうか。なんとメジロも少ない気がする。地元公園だけかと思ったら、大阪府の他の場所で鳥を見ている方も、この冬はメジロが少ないと言っていた。
渡ってきた冬鳥は、越冬中にそれぞれに何かを食べるはず。冬鳥が少ないということは、それが食べられない訳で、それは越冬地の生態系に大きな影響を与えていても良さそう。と今日思いついた。
なぜ今頃思いつく?というのはさておき、ちゃんと調べるのは大変だけど、どんなことが起きそうだろうか?
ヒヨドリ、シロハラ、ツグミの渡来数が少ないと、果実がなかなか食べつくされない。これは長年データをとってる。ただ、植物的には、食べつくされるタイミングが遅れても、結局は食われるなら散布はされるので、たいして変わらない可能性もある。散布され方が変わる可能性もあるけど、それを調べるのは大変そう。
果実がなくなったら、ヒヨドリは地面で草の葉を食う。が、主には畑を襲いに行くので、農業への影響はあっても、あるいは和歌山のミカンがいっぱい食われるかもだけど。生態系への影響ではないかも。サザンカなど冬の鳥媒花にとっては、果実がなくならないと、あまり送紛されない可能性がある。これは少しデータもある。
シロハラやツグミは果実の後は地面で虫を食う。地面の虫への捕食圧はけっこう影響があるかもしれない。
シメやマヒワなど種子食鳥が少ないと、アキニレなどの種子への捕食圧は軽減されるだろうけど、それが種子散布や生残率に大きな影響を与えるかなぁ。
ホオジロ類の渡来が少ないと、草本種子への捕食圧は下がりそう。植物への影響はやっぱり微妙だけど、種子を食べる昆虫への影響とかを考え始めるとどうなるんだろう?
そもそも冬の種子食鳥は、埋土種子の密度にどの程度影響を与えるのかな? アキニレ種子はかなり食い尽くしてる気もするけど。
●2026年2月11日 大阪湾岸の冬の水鳥観察ポイント
ただし2020年度版だけど。
2020年度に大阪湾岸のほぼすべての河口、港、浜の水鳥をカウントした。その集計やまとめは既に終わってるんだけど、カモメ類とウ類以外は分布図を作ってなかった。今日残るメジャー冬鳥のオオバン、カイツブリ類、カモ類の分布図を作った。基本的に全部傾向は同じ。淡路島と湾口部にほとんどおらず、湾奥部に分布が集中。と言う訳で、大阪湾岸での冬の分布は、3パターンに分けられる。
・湾奥部に多く、湾口部や淡路島にほとんどいない水鳥
ユリカモメ、カモメ、オオバン、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、スズガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、コガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、ハシビロガモ(ただしユリカモメとヒドリガモは泉南地域でも比較的見られる)
・湾口部に多く、湾奥部にあまりいない水鳥
ウミネコ、オオセグロカモメ、ウミウ、ヒメウ
・さほど偏り無く広く分布する水鳥
セグロカモメ、カワウ、ウミアイサ
とまあ湾奥部に多くの水鳥が見られる場所が集中するのだけど、なかでも水鳥が多い四天王が、甲子園浜、淀川・神崎川河口、夢洲、大和川だった。ついで武庫川河口という感じ。ただしこの調査からすでに5年。夢洲で水鳥が集まっていた水域はなくなった。武庫川や大和川河口の水鳥はその後も継続的に観察しているが、随分減少した気がする。
次の調査は、2030年度を予定しているけど、随分様子は変わっているのだろう。そして、おそらく調査は随分と楽ちんになってるんじゃないかなぁ。
●2026年2月10日 みんなを鳥類目録改訂に巻き込まないと
鳥類目録といっても日本全体ではなく、大阪府の話。鳥類目録といえば、記録されてる鳥のリストのことなので、前回作成時以降に新たに記録された種を足したら、改訂完了。
でも、それだけじゃあ面白くない。もう改訂時の鳥類の棲息状況をまとめてこその鳥類目録。改訂を繰り返す理由は、棲息状況を繰り返すことで、その歴史を残すことにこそある。
棲息状況の把握のための調査は、なんか専門家が調べるもんと思う人もいそう。貴重な鳥の情報や、一部の希少種の生息地を調べるってことかな、と思う人もいるかも。でも、むしろ情報を集める必要があるのは、珍しい種の情報ではなく、もっと普通の種の情報。さすがに超普通種の情報は今さらいらないかもだけど、まあまあ普通の種、身近に棲息している種の情報には、必要なものが少なくない。そして、そうした普通種はあちこちにいるので、その情報を集めるのは、まあまあ大変。一部の専門家や、少数の中枢メンバーだけではぜんぜん足りない。
すなわち、多くの人を巻き込みたい。そのためには、どんな情報が求められているかを周知するのは重要。ってことで、身近に見つかるかもしれない狙い目を、繁殖情報を中心に考えてみた。
ササゴイの繁殖地:これは本当に見つけにくい。知る限り2019年以降、大阪府の営巣地は行方不明。
トビの繁殖情報:そもそも大阪府はあまりトビが多くないけど、その繁殖情報はさらに少ない。確実な繁殖記録は、2014年が最後。
シロガシラ:2017年に高槻市の淀川で繁殖し、その後も淀川で時々記録がある。今後、定着する可能性もあるだろう。
ヒメアマツバメの繁殖:今のところ大阪府では数ヶ所での繁殖例があるのみ。コシアカツバメは近年増加傾向なので、伸びしろはいっぱい。
ジョウビタキの繁殖:まだ記録はない。でも、池田市で繁殖期の情報がある。
セキセイインコの繁殖:あんなに観察例があるのに繁殖例はない。
ホンセイインコの繁殖:まれに観察されているが、繁殖例はない。関東では定着して増えているので、いつ関西に飛び火するか分からない。
ウミネコの繁殖:とくにビルの屋上で。東京都や北海道では繁殖してるから、大阪府でしない理由はなさそう。
ケリなどチドリ類の屋上繁殖:イカルチドリの屋上繁殖例があるほか、ケリの屋上繁殖が数例ある。ちゃんと繁殖成功につながっているかも含めて気になるところ。農耕地が減少している中で、屋上繁殖は活路になるのかな?
コブハクチョウの繁殖:一時期各地の池に放されていて、ヒナ連れの姿も見られていたが、2014年以降大阪府での繁殖確認はない。
オオバンとカンムリカイツブリ:1980年代に大阪府で初めて繁殖し、淀川やため池での繁殖例もあったのですが、近年は久米田池(岸和田市)で繁殖している以外は、繁殖記録がない。でも、近所のため池でいつ繁殖しても良さそう。とくにオオバンは、冬にはあんなに多いのだから。
ほら身近な鳥でこんなに発見の可能性が!
●2026年2月9日 大阪湾岸の調査の個人史
30年ちょっと前に学芸員になった。大阪の博物館の学芸員になったのだから、とりあえず何かしら大阪の鳥を調べなくては。と思って、とりあえず博物館の周辺の公園の鳥のセンサスを始めた。で、なんか水鳥も調べたいなぁ。と思って始めたのが、自転車で行ける距離にある大和川下流部の水鳥調査。4月に就職して、5月には大和川の調査を始めている。当初から大阪湾岸の水鳥に興味があったんだなぁ。
その後もなんやかんやで大阪湾岸の水鳥を調べてきた。週末にそんな話をしなくてはならないので、自分が大阪湾岸でどんな調査をしてきたか振り返ってみよう。
・大和川下流部の水鳥カウント:1994年5月から月1回。新明治橋〜河口。水鳥をカウント。
とりあえず近所だから始めてみた。この調査がベース。
・大阪湾岸の水鳥カウント:2000年度、2011年度、2020年度の冬期に約10年に1回実施。大阪湾岸の約100ヶ所で実施。カモメ類しか数えていない地点もある。
大阪鳥類研究グループで実施。大和川が大阪湾岸でどのような位置にあるかを知るために実施。
・大阪湾岸の水鳥カウント2:2010年9月から2013年9月に月1回。大阪湾岸のカモメ類が多い場所・漁港・砂浜を中心に約40ヶ所。
10年に1回の冬期だけの調査では大阪湾岸の全体像が把握できないので、場所をセレクトして3年間集中的に調査。
この3つの調査が中心。その他に
・関空〜神戸空港航路:大阪湾岸の水鳥カウント2に合わせて調査。
・阪南2区埋立地:きしわだ自然資料館の調査に同行。
・夢洲:カワウのねぐら調査に付いていった。
・武庫川下流部の水鳥カウント:2021年1月から毎年1月末に実施。宝塚駅から河口。
冬鳥の調査と言えるのは、以上。その他、断片的な観察はあるが、個体数のデータにはしていない。ユリカモメとカワウは、カラーリングの情報もあるけど、今回は個体数で話をするのが妥当かと。
カモ類に関しては、1月のガンカモ調査のデータの方が蓄積があるけど、これもわざわざ引っ張り出さなくても、語りたいことは語れそう。
主に注目してきたのはカモメ類。これはいろいろ語れる。あとは冬の状況を語って面白いのは、カモ類、オオバン、カイツブリ類、ウ類。
カモメ類とウ類は、結構データ整理が出来てるけど、他は分布まで語れるかなぁ。
●2026年2月8日 どうして冬鳥の渡来数に年次変動ぎあるのか
どういう移動が渡りで、どういう移動が渡りじゃないかと、しばしば微妙。というか境目はあまりはっきりしない気はする。でもまあ、定期的な長距離の移動は、渡りなんだろう。
そして、渡りをするかしないかは、遺伝的に決まっているというのが今の定説。籠の中の鳥が、日長に反応して渡りの衝動を起こすという実験的研究は、古くから行われていて、渡っていく方向にやたら行きたがるという状態がしばらく続く。渡らない鳥ではこうした衝動は起きないらしい。そして衝動を起こす鳥は、生理的にも脂肪を蓄積するなど渡りの準備が行われる。
遺伝的に決まっていたら、同種内で渡りをする個体群としない個体群が分かれていたり、同じ個体群が渡りをやめてしまうことがあるのはどう説明するのか。と言えば、遺伝的な多様性とすばやい適応で説明されるようになっている。進化がかなり短期間で生じるという理解が広まってきたからこその説明。
渡りを始めたり、やめたり。渡りをする個体群としない個体群があるのは遺伝的に説明できるとして、冬鳥の渡来数が年によって大幅に変わるのはどう説明するのか。というのはやっぱり謎に思う。渡りの衝動の有無は遺伝的に決まっているとして、冬鳥の渡来数の年次変動はどう説明できるかを考えてみた。
まず渡りの行き先やルートまでも遺伝的に決まってると考えると、可能性は3つではないかと思う。
・個体群サイズ自体が年変動している。かなり大規模に増加減少を繰り返してることになる。寿命が1年の生き物ならありうるけど、数年は生きる鳥類で、毎年激しい増減を繰り返すというのはちょっと考えにくそう。
・個体群サイズではなく、遺伝子頻度が大きく年変動する。つまり越冬地や渡りルートへの強い選択圧がかかって、振動みたいな現象が生じている。ほぼ個体群サイズの変動と同レベルで、なかなか生じそうにない。
・遺伝的な渡りは、比較的短距離で終了している可能性もある。その先は、遺伝的にではなく、環境要因の影響を受けつつ、(渡りの続きに見えるが)渡りではない移動を行なっている(渡り的にはいわば越冬域内での移動)。その結果、渡来数が変動する。たとえばヒヨドリは大阪で果実を食べ尽くしたら、和歌山県まで数10kmから100km近い移動をすることが確認されている。これは渡りとは呼びにくい。そもそも大阪への到達もそういう移動の結果なのかもしれない。
あるいはもっと単純に、
・越冬域内での移動だけで渡来数が変動しているのかも。
でも、広域での増減の説明には厳しい。
もう一つの考え方は、渡りのスタートと大まかな方向は遺伝的に決まっているが、具体的にどのルートで渡るか、どこまで渡るかは、環境の影響を受ける。すなわち、渡りの起動は遺伝的だが、渡りの終了は環境で決まるというもの。
・非繁殖期の間の生息適した環境に到達したら、渡りを終了する。あるいは生息に適さない環境であれば渡りを継続する。とするなら、たとえば食物資源が多ければ留まり、少なければさらに渡っていくということになる。食物資源が年変動すれば、渡来数も年変動が生じる。積雪量に応じた越冬地のシフトも起きる。
環境の影響を受けて冬鳥渡来数の年変動は起きているように見える。遺伝と環境がどう組み合わさって越冬地を決めているか。他になんか可能性はあるかなぁ。
ちなみにイスカの繁殖モードへの生理的スイッチは、松の実が豊富かどうかという視覚情報の影響を受けるという。生理的な渡りモードが、果実量などの視覚情報で切れることもありそう。
●2026年2月7日 チョウゲンボウは肉食のインコ
今日は、チョウゲンボウの皮を剥いた。足の爪を見ると黒い。白かったらなぁ、と思わなくもなかったが、とても綺麗で可愛く、剥いてる間もテンション上がりまくり。
●2026年2月6日 S市レッドリストの改訂
今日が3回目の会議。前回、仮の生物目録が出たので、担当分類群について、疑問点をチェックして、ランクの修正案を作って、すっかり忘れていた。
今日、さらに充実した(?)生物目録が出てきたので、前回のチェックと修正案を更新してみた。
目録作成担当さんは、この間に色んな文献に当たったらしく、種数が大幅に増えている。魚類では2倍以上! ただ残念なことに、追加された種には疑念のある種が多い。
前回の疑念と共に、ソースを確認して、扱いを決めないといけない。放置するとやる気が失せるので、早めに作業しなくちゃ。
担当分類群は4つ。それぞれの課題をリストアップしておこう。
哺乳類:洞穴生コウモリの種数が大幅に増えている。これは確か本当にこの間に見つかってたはず。と思って確認したら、その画像見せてもらったし、という画像が出てきた。キツネも画像のあるちゃんとした情報だった。大和川沿いにも入ってるらしい。クジラ系やクリハラリスなど、大阪府やその沖合って情報が混入していたので、これは削除。シロナガスクジラの情報は意味不明。ずいぶんいい加減なアセスが行われてたっぽい。
鳥類:上記のいい加減なアセス報告書の大阪府の記録が混入していた。妙な種が紛れ込んでると思った大部分がこれ由来。ヒオドシジュケイのソースは分かったけど詳細不明、エミューは野外の記録ではないだろうとのこと。2000年代にさまざまなガン類が記録されているが、ソースを見ると同じ年にあちこちの池で出現したみたいなっていた。そんなはずないから、おそらく入力ミス。アメリカコガモ、モンゴルセグロカモメ、コカモメといった亜種は統合。いい加減なアセス記録を除くと、アメリカズグロカモメが消えるんだけど、これは記録あるんやけどな。
爬虫類:比較的問題は少ない。繁殖確認のないカミツキガメとワニガメの扱いをどうするかを考える程度。
両生類:オオサンショウウオの記録がでてきて驚いたら、とある公園の池だった。100%飼育個体由来。ニホンアマガエル・ヒガシニホンアマガエル問題は難しい。分布域からするとヒガシニホンアマガエルなのだけど、本当にそれでいいのか? 最近のダルマガエルの記録も上記のいい加減なアセス報告由来。カジカガエルは前回リストに含めていたが、その後放流した人がいるらしいという話になってややこしい。
●2026年2月5日 中学生の職業体験対応
今日は中学生2人の職業体験の対応。博物館実習も職業体験も、担当したら近頃はいつも哺乳類のホネ洗い。今回も、と思っていたが、手頃な大きさの洗うホネがない。そして実習室が一日中、研修で押さえられている。これは困った。
何をさせるかを久しぶりに考えることとなった。これは、ここ数年の思考停止から脱却した職業体験担当者の報告である。
といってもやってもらうことは比較的簡単に見つかった。ちょうど「学芸員のお仕事」展が終わったところ、さっさと片付けろとのお達しも出てる。ってことで一緒に片付け。まずは自分の担当の展示を片付ける。
・一緒にアカウミガメ全身骨格を収蔵庫に運んで戻す。
・マッコウクジラの歯を包んでもらってテンバコに詰めて片付ける。
ここまでで、午前終了。
・バラバラのアカウミガメのホネを箱詰。
・ホネの箱、本剥製、仮剥製を収蔵庫に運ぶ。
・午後は、まだ壁やケース内に取り付けられたままのパネルを外してもらう。
片付け作業は一段落してしまったので、
・たまってた内臓を液浸収蔵庫に運び、ついでに液浸収蔵庫を案内。
・冷凍室から週末に処理するイルカを引っ張り出すのを見てもらって終了。
ホネや剥製にさほど興味はないようだったけど、今日の作業はどうだったんだろう。意味のある体験になったかな?
●2026年2月4日 ハッカチョウの営巣地への帰還
今日は、大和郡山市ほぼ縦断からの川西町北部のハッカチョウセンサス。小学校周辺にはおらず、スーパーにもおらず、でもホテルには8羽もいた。
●2026年2月3日 自然史研究入稿までの道
今日、自然史研究の原稿を入稿した。あとは校正で大きな問題が発覚しなければ、来月頭には出版。心配事が一つ減って一安心。
自然史研究というのは、博物館で出してる雑誌なのだけど、変な雑誌。査読はない。執筆者が自分で書いて、自分で仕様書作って、自分で割り付けて、自分で入稿する。ふつうは紀要であっても、執筆者と編集者は別だけど、自然史研究では一緒。それだけにやりやすくもあり、大変でもある。
で、今回の自然史研究がどのくらい大変だったか振り返ってみよう。始めに言い訳しておくと、本当は12月のクジラ発掘が終わってから取りかかるつもりだった。が、クジラ発掘が延期になったので、1月上旬に発掘が終わってから取りかかることにした。でも、なんだかんだで、発掘の後も取りかかれず。結局、1月下旬にお尻に火が付いた。唯一の救いは、データ入力は既に終わっていたこと。
21-23日 データの統合、枝切り、整形。調査地リスト作成
25日 データ集計。確認種リスト・合計個体数作成。主要種個体数の季節変化作成
27日 緯度経度入れて調査地リスト。学名入れて確認種リスト完成。エリア毎の主要種個体数の季節変化の作成のための集計をしていたら、統合でのミスが6ヶ所見つかったので修正。
29日 エリア毎の主要種個体数の季節変化作成。付表の作成開始、10羽未満を備考へ、0の欄と空欄に-を入れる。付表作成中に統合でのミスがまた1ヶ所見つかった。が、付表の修正だけで済んだ。未調査行を付け加えて、ヘッダ行をつけて、備考欄整えて、付表完成。大阪湾岸の報告をベースに、テキストを書き始める。最初は、タイトル、方法と結果の最初の簡単なところだけ。マップ整えて、市を統合して、プロット・調査地番号・エリア表示して、調査地地図作成。エリアを少し変更。
30日 線の太さ調整、エリア名入れて、調査地地図完成。調査地地図をベースに、大阪湾岸分布図を参考に、分布図ベース作成。水鳥の分布図12枚作成。タカの平均値プロット用のデータ加工。
31日 タカの平均値プロット作成。イントロと図の説明のテキストをほぼ仕上げる。方法の大部分も書いた。
2日 方法、結果、考察のテキストを仕上げ、要旨とabstructを書く。基本は、大阪湾岸のテキストの修正で済むので、思ったより楽ちん。割り付け完了。
3日 入稿。
●2026年2月2日 播磨灘岸の水鳥調査で判ったこと
そもそも播磨灘岸で、河口や漁港を毎月めぐって水鳥を数えること2年。ようやくそのデータのまとめが一段落。ちゃんとした解析せずに図表つくって傾向を見てるだけで、ちょっともやもやするけど、大雑把な傾向はつかめたと思う。
そもそも大阪湾岸の次に播磨灘岸で調査することにしたのは、大阪湾岸の調査結果の評価には他の海域の情報がいると思ったから。ということで、大阪湾岸の結果との比較で、播磨灘岸の結果を考えることになる。
予想通り、大阪湾岸と播磨灘岸の結果は似ている部分が多い一方で、違う部分もある。比較によってより理解が進んだかは微妙だけど。
●2026年2月1日 中高生と冬越しの虫探し
くそ寒い中、三川合流で虫捕り。道具は捕虫網ではなく、根掘りやハンマー。
●2026年1月31日 2026年1月のまとめ クジラ掘って、実習の面倒みて、播磨灘に思いをはせる
当初は昨年12月に終わってるはずだった埋立地のクジラのホネ回収が1月にずれ込み、上旬はそれでほぼ頭がいっぱい。中旬は博物館実習に終われる。下旬になってようやく播磨灘岸の水鳥調査のまとめにとりかかる。今日、図表が完成したので、あとはテキスト仕上げるだけ。
LED化工事は、展示室が一応終了。と言われたので標本を戻したら、ミスがあったのでやり直し。もう一度出せと言われる。冷凍室の工事のために片付けて、これでいいか確認してもらったら、当日になって機材がないから延期と言われる。いろいろ手間を増やしてくれる。
そんな2026年1月を振り返っておこう。
ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。奈良県2コース(1日で調査)と京都府2コース(1日で調査)のハッカチョウセンサスも実施。
地元公園では、鳥のセンサスと木の実チェック。いよいよ佳境なので、これまでより真面目に。月末にはカワウの集団ねぐら調査。
大和川水系の調査は、奈良盆地のカヤネズミ調査の残り2回を実施しようかと思ったけど、断念。
ホネホネ団の活動は、2日実施。哺乳類は皮処理とスナメリ1体。鳥の皮剥きは小さめのを。
大阪鳥類研究グループは、湖北へ。リクエストのオオワシ、コハクチョウ、ヒシクイは見れた。
普及行事は、博物館たんけん隊で、鳥の皮剥き担当。博物館実習の面倒を見ながらなので、けっこう忙しい。ジュニア自然史クラブは焼き芋。あとは、鳥類フィールドセミナーと植物園案内動物編。そして友の会総会にも顔を出す。
博物館実習があって、主担当としてはこれが最後。オリエンテーションも後始末の書類作成もこれで最後。
講演はなし。滋賀県の高校生向けにホネ洗い・ホネ並べの実習。
まともな論文は書けず。だが、下旬になって約10年前の播磨灘岸の水鳥調査の報告に手を付けた。今日までに図表はすべて完成。テキストも形が整ってきた。
査読はなし。
標本関連では、なんといっても埋立地に埋めてあったマッコウクジラのホネの残りを回収。思った以上にドロドロで、思った以上にかさばって砂場からはみ出した。砂場が埋まったので、新たなイルカなどは、その隣に設置することにした。
収蔵庫のカメ骨格にヒメマルカツオブシムシが発生慌てて、冷凍して処理。
冷凍室の床にはイルカが2体。LED化工事用配置のままなので、イルカを入れやすい。
とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系2冊と、SF4冊、マンガ3冊。出だしはまあまあ。
完全休養日は1日。今年に入って1日。
ネコは元気。相変わらず家に帰ると、早く布団に入れとうるさい。
サバイバルは停滞気味。脂はこれでいいらしいが、じゃあどうしろと。体重が少し戻ったのは朗報。
●2026年1月30日 封筒マンガと封筒コラムで20年弱
始めたきっかけは覚えてるけど、書いた中身や描かれた中身はさっぱり覚えてない。
団長と萌蔵が覚えていて驚愕した。
●2026年1月29日 播磨灘岸を分ける
カキ養殖と、海苔栽培やんな。、
●2026年1月28日 武庫川の水鳥調査 7回目
1月終わりの恒例、武庫川の水鳥調査。武庫川はいつも寒い、というイメージだけど、一番寒い季節の恒例にしたからだな。
●2026年1月27日 AI画像と博物館
昨年は、自分的にはAI画像元年。質問コーナーへの質問で、AI画像を添付してきて、これはなんていう種ですか?という質問があった。
これからこういうの増えたら面倒だなぁ。と思ってたけど、他にもAI画像と関わりがあることが、今日の会議で話題になった。
●2026年1月26日 今冬の大阪湾岸のユリカモメ
今日は、自転車で大和川下流部を走って、水鳥カウント。ものすごく寒くて、手足の先が凍える。水鳥少なめがいいのに、カモが多い! 多いと言っても、カモは散ってるからいいけど、カモメ類が多いと数えるのが大変。カウンター押せるかなぁ。と思っていたら、願いが届いたのか、カモメ類がとても少ない。ありがたいけど、どうなってるのかな?
先月の大和川河口部のカモメ類は、少なくともユリカモメは近年では多め。
大阪市南部から松原市、堺市北東部の池には、今冬、少なくとも1月はけっこうユリカモメが入ってる。
大川で見てる方からの情報では、12月にいなかったユリカモメが、1月になって入ったとのこと。
大和川河口部に一旦入った群れが、内陸含めたエリアに散ったのかなぁ。
ユリカモメはそれでいいとして、カモメとセグロカモメは?
●2026年1月25日 久々に配信のない友の会総会
参加者数がとても多かった。いろいろ企画があるとはいえ、メインは招待講演会。それが配信付きかどうかで、参加者数は大きく変化するらしい。
●2026年1月24日 H大先生がなぜか来阪
千葉県のHさんがお越しです。と、突然呼び出された。覚えがある名前だけど、なんでH大先生が? 思わず連絡してきた人に、なんで?と訊ねてしまった。訊ねられても困るだけど、すぐに気付いて、お迎えにあがる。
なんと、H大先生はご夫妻でお越しであった。
●2026年1月23日 播磨灘岸の水鳥調査のデータを整える
2013-2015年に調査した結果をようやく報告書にまとめるべく、データ整理。3日かけて、ようやく形になってきた。
●2026年1月22日 タカを食うタカ
冬になるとけっこうハイタカの羽根が拾われる。ハイタカってけっこう狩られている気がする。昨日もハイタカ雄の羽根がいっぱい拾われていた。
●2026年1月21日 50周年的 鳥類・哺乳類標本
50周年の記念冊子的な館報特別号が出るってことで、担当の標本について書けとのお達し。こんなことを書いてみた。鳥類は3つのコレクション推し、哺乳類はクジラ推し。そしてなにわホネホネ団に感謝的な。
■鳥類
鳥類標本の収集は、1994年より前は担当者がいなかったため、ほとんど行われておらず、1994年以降の約30年間に、広く市民に死体の提供を呼びかけて収集されるようになった。2008年から2014年には西表島、2025年には奄美大島の公的機関より死体の提供を受け、キンバトなど島嶼産の希少鳥類の標本化も進めている。標本化においては、2003年度以降、なにわホネホネ団の支援を受けつつ進めている。
2025年3月時点で登録点数は、9441点。この中には、川村多実二鳥類コレクション2067点(鳥類仮剥製、旧宝塚昆虫館所蔵、1979年・2003年寄贈)、土井八郎兵衛鳥類コレクション4424点(鳥類仮剥製2317点、鳥類卵2107点(卵は未登録)、2003年寄贈)、小海途銀次郎鳥の巣コレクション523点(2022年寄贈)が含まれる。川村多実二氏は、元京都大学教授であり、その鳥類コレクションは国立科学博物館にも所蔵されている。土井八郎兵衛氏は三重県尾鷲市の材木商であり、その鳥類卵コレクションには、日本で繁殖する大部分の種の卵が含まれている。小海途銀次郎氏は、大阪府河内長野市に居を構え、1960年代以降、各地で鳥の巣を収集し、日本産鳥類156種の巣をカバーする日本一の鳥の巣コレクションとなっている。
■哺乳類
哺乳類標本は、1994年より前は脊椎動物化石担当が、骨格標本を中心に収集していた。1994年以降、広く市民に広く市民に死体の提供を呼びかけ、また動物園から死体を引き取って、標本化を進めるようになった。2003年度以降、なにわホネホネ団が活動を始めてからは、市民参加の収集・標本化の速度が大幅に向上している。
2025年3月時点で登録点数は、4171点。この中には、大阪湾産大型クジラ類7点の全身骨格(1990年ナガスクジラ、1996年ミンククジラ、1999年ミンククジラ、2010年マッコウクジラ、2015年ザトウクジラ、2021年ニタリクジラ、2024年マッコウクジラ)、旧宝塚ファミリーランドより寄贈の標本601点(おもに骨格標本、2003年寄贈)、旧みさき公園より寄贈の標本322点(おもに骨格標本、2020年寄贈)が含まれる。また、未登録だが河村善也氏骨格標本コレクション1177点(2017年寄贈)も所蔵している。1990年以降、大阪湾で死体が確認された大型クジラ類は10体。ナガスクジラ2体は兵庫県の施設が所蔵し、マッコウクジラ1体が海洋投棄されたが、残る7体を当館が所蔵している。その他、大阪湾産のスナメリをはじめ、オキゴンドウ、イシイルカ、ハセイルカなど、大阪湾で確認されたクジラ類は可能な限り標本としての保存を進めている。
●2026年1月20日 2025年度の博物館実習のまとめ
今年度最後の博物館実習が終わり、今日ようやく後始末も一段落。今月の実習は1月10日〜15日だけど、うちの博物館実習は各実習生に決められた1日の実習内容をブログに書き込んでようやくクリア。その〆切りは1月25日。でも今日確認したら、2名以外はさっさと書いてくれてたので、早めに後始末の作業をした。6大学12名。大学数が少ないので、2時間で処理が終わった。
ブログは、早めに書くように言い渡しても、〆切りギリギリに書くやつが多いけど、今回のメンバーはとても優秀。いつもこうであって欲しい。
締め切り日前5日時点で書いてないのが、2人
締め切り日7日前(1/18)に書いたのが、2人
締め切り日9日前(1/16)に書いたのが、3人
実習最終日(1/15)に書いたのが、3人
それ以前に書いたのが、2人
半数以上が、実習期間が終わった翌日には書いてる。どうしてだろう?
この1月の実習で、2025年度の実習が完了。2025年度は、22大学から48名を受け入れた。今年度はドタキャン的なのはなかった。ただ、最後の最後に理由を告げず、午後を欠席したのが1名。5日間の実習の最後のアナウンスを聞いていない。そして、そいつはまだブログを書いていない。どうなるんだろう?
最初の希望を聞いた時、夏希望は多かったけど、なぜかそれ以上に秋希望が多かった。おそらく普及コースでなければ夏と秋に分散するんだろうなぁ。そして、3大学12名は、第1〜第2・第3希望を書いてくれていて割り振りしやすかった。1大学1名はいつでも可というありがたい申し出。季節の変更の打診無く、割り振れた。
博物館実習の主担当は、今年度が最後。来年度からの担当への引き継ぎが必要なので、今年度のいつどんな作業をしたかをログにまとめた。これを見ながらきっと頑張ってくれるはず。とりあえずは、2月1日に2026年度の募集要項をアップするんだぞ。
と無責任に言い放って、あとは2025年度の関係書類をファイリングしたら12年間続けた仕事は完了。感慨深い。というか、面倒な仕事から足が洗えて嬉しい。あっ、まだブログ書いてない2名の対応もあったっけ。
●2026年1月19日 鳥の名前しりとり
湖北町からの帰り道、2時間近い長い電車旅。その間、ほぼずっと子ども達としりとりをしていた。なんとなく始めたけど、ずーっと続いた。ルールも後追いで出来てきた。
・科名から亜種名までの鳥の和名。
・パスは5回まで。
最初からそんな感じ。やがて尽きてきたら、
・図鑑やネットを使ってもOK。
・思いついたら教えてあげる。
提案されたどれを採用するか決めるのは、順番が回ってきた人。もはや目的は続けること。
それでもやがて尽きてくる。
最初に尽きたのは、「ロ」。ロクショウヒタキ以外に日本で記録のある鳥ないし。
次に尽きたのは、「メ」。メジロ、メグロ、メダイチドリ、と結構あるけど、それ以上に「メ」で終わる鳥が多かった。
そして尽きたのは、「ラ」。ラッパチョウまで投入したが、すぐ思いつかなくなった。
ちなみに
・尽きた後は、鳥以外の動物でいい。
という新ルールを追加。
「リ」攻撃も行われていたのだけど、「リュウキュウ〜」がいっぱいいるので、すべて返せていた。よくある「ル」攻撃は、「ル」で終わる鳥が少ないので不発。意外と次に厳しいのは、「ス」攻撃であった。
それにしても、まさか2時間近く続くとは思わなかった。おかげで帰りの電車で寝る暇がなかった。
●2026年1月18日 久々の湖北町のコハクチョウ
若手からのリクエストがあったので、久々に旧湖北町へ。リクエストのオオワシ、コハクチョウ、ヒシクイは見られたが、いずれも予定とは違う場所で少し戸惑った。
そして密かに期待したオオホシハジロは見つけられず。昨日は近い場所にいたらしいのだが。
●2026年1月17日 メジロ姉さんの日6 2026年1月 いろいろな翼式
今日も、大阪府と奈良県中心に越冬期のメジロのサンプルを処理。これで比較的近年のメジロの死体はすべて処理した。が、メジロの標本化はずいぶん以前からさぼっていたので、発掘すればもっとあるはず。2010年代後半以降を処理したので、おそらく2000年代から2010年代前半がどこかにあるはず。あのストッカーの中かなぁ。というわけで、できれば次回までに発掘。無理ならすでに仮剥製になってるのの処理に移ることになる。
で、今日は、越冬期のサンプルなので、話題は当然ながら留鳥個体群と越冬個体群(渡り個体群)
の区別。外見で区別したい。ってことで、注目したのは、腹の色と翼式。
腹の色は、脇の茶色っぽい色をさておいても、腹の真ん中の白さがけっこう変異がある。灰色がかってるので、まっ白な感じなの。腹の真ん中の黄色いラインは、雌雄の判断に役立つという話があるが、そもそも腹が全体的に黄色がかってる個体もいるような気がする。とりあえず、灰色がかってるのが留鳥個体群ではないか説が提案されたが、微妙。
翼式はもっとカオスな感じ。最長の初列風切がP7の個体が多数派なのだけど、P8が最長の個体もいる。通常、渡る個体群・種の翼形は長細く、渡らない個体群・種あるいは渡る距離が短い個体群・種の翼形は丸いという話になる。だとすると、P8最長の個体が長距離渡ってて、P7最長が留鳥? でも冬の関西であれば、おそらく渡ってきた個体の方が多いはず。多数派がP7最長ってのはおかしい気がする。最長の位置だけでなく、P6の長さにも変異があって、最長のP7に近い長さの個体から、P8より短い個体まで。P6が長いということは翼形は丸くなるから、留鳥個体群?
とまあ、腹の色と翼式だけでけっこう盛り上がれる。翼式が亜種によって違うなぁ、とは気付いてたけど、同じ亜種ないでここまで変異があるとは意外だった。翼式が違うっていうと、種が違うレベルでの大きな違い、かと思っていたけど、少なくともメジロではそうでもないらしい。
●2026年1月16日 内陸のため池に入るユリカモメ
ため池58ヶ所を自転車でめぐって水鳥調査。この冬は、けっこうユリカモメが入ってるため池が多め。一時期、ほとんど入らなくなってたけど、少し様子が変わったのかなぁ。
【追記】
長居公園の大池にも、ユリカモメが来ていた日があったらしい。数羽がエサをもらっていたという。上空を飛んでるのは時々見るが、降りてくるのは珍しい。
●2026年1月15日 Mixi21周年
この日記めいたものを書き始めて、今日(15日)で21周年。Twitterでつぶやき、Facebookで時々シェアして、Instagramに画像を投稿。その上、毎日ではないけれど、長めの日記を書いてる。昨年の5月から12月には未完成の日記が、数えてみると65日分も残ってる。毎年、5月〜7月頃に日記が滞る。でもなんとか完成させて、今後もTwitterと補完する感じのライフログを継続していきたい。
例によってこの1年365日の中で何日書いたか(実際には、何日書いてないか)を数えてみると、324日書いていた。5月〜9月にサボってる日が多い。25日以下になってるのは、5-6月と8-9月と11月。ため池調査の影響はわかるとして、夏から秋はどうしてだろう?
ちなみに過去を振り返ると、一年目325日、二年目344日、三年目331日、四年目324日、五年目329日、六年目303日、七年目315日、八年目304日、九年目295日、十年目265日、十一年目は279日、十二年目は284日、十三年目は288日、十四年目は306日、十五年目は310日、十六年目は310日、十七年目は323日、十八年目は322日、十九年目は305日、二十年目は305日書いていた。
ここ15年では一番頑張った1年。最初の5年に匹敵している。ただ、昨年解決した完成してない日記問題が、再燃。タイトル決めただけの日があるってことだな。帰りや夜に、スマホで書く習慣をつけるといいような気がする。試してみよう。
●2026年1月14日 Twitter16周年
Twitterを始めて、今日(14日)から新年度17年目に突入。つまり、16年前の今日Twitterを始めた。3年前からXになってしまったが、今後もTwitterのつもりで歴史を重ねていこう。あいつはいつになったいなくなるんだ?
Twilogが使えなくなったので、集計が大変。検索もしやすかった。
丸十六年で25875tweetしてた。最初の一年に2922tweet、二年目は2674tweet、三年目は2494tweet、四年目は2188tweet、五年目は1827tweet、六年目は1667tweet、七年目は1534tweet、八年目は1387tweet、九年目は1436tweet、十年目は1291tweet、十一年目は1064tweet、十二年目は1431tweet、十三年目は1232tweet、十四年目は1156tweet、十五年目は940tweetつぶやいた。そして、十六年目は632tweet。1000tweetを切るどころか年間最少tweetを大幅更新。月平均50ツイート少ししかない。
フォローしてるのは325名。15周年で322名、14周年で300名、13周年で273名、12周年で251名、11周年で240名、10周年で227名、9周年で209名、8周年で199名、7周年で201名、6周年で184名、5周年で180名、4周年で184名、3周年で167名、2周年で157名、1周年で143名。増やすペースを落とした。
フォロワーは、4991名。15周年で4898名、14周年で4604名、13周年で4266名、12周年で4029、11周年で3830名、10周年で3488名、9周年で3202名、8周年で2842名、7周年で2580名、6周年で2272名。5周年で1955名、4周年で1757名、3周年で1472名、2周年で1108名、1周年で659名。フォロワーの増加具合は、ここんところ300名弱で安定かも。少し少なめ。この1年で5000名を突破するかと思ったけど出来ず。でもあと少し。1月のクジラでけっこう稼いだ。2年目に1000名、6年目に2000名、9年目に3000名、11年目に4000名、たぶん17年目に5000名。
Xになってしまったが、16年続いた。Twilogが使えなくて検索が不便。また復活してくれないかなぁ。旧Twitterの評判はすでに下がりきったのか、BlueSkyに逃げ出す人の話も下火になった気がする。思ったほどBlueSky伸びてないのでは? 17年目もTwitter中心での発信を継続の予定。
Facebookは、今までどおり他人の画像や動画をリツイートするだけ。3年前の10月から始めたInstagramは、今後も1日1枚以下の画像をアップしていく。
●2026年1月13日 行事の下見
来月に予定している行事の下見に行った。他の2人は初めてのコースらしいが、こちらはここ3年、毎年その一部や、周辺を歩いている。曲がり道を間違えたらどこに行ってしまうかも含めて、地図がなくても分かってる。
という油断があったのか、地図を持っていくのを忘れた。その上、スマホまで忘れた。本当に土地勘があるので、ちゃんと案内できたけど、スマホがないと時間が分からず困った。なのでコースタイムがいまひとつ分からない。まあ熟知してるコースなのでだいたい分かるけど。
最初の川沿いは予定通りつまらない。セキレイ類3種を見分けたり、イワツバメやその巣を見たり以程度。水鳥は、カルガモ、コガモ、イソシギ。上空をサギ類。でもまあカワセミはいるから。
矢田丘陵では、おもにアカガエルの産卵場所めぐり。といっても本番の2月半ばは、アカガエルの産卵にはちょっと早い。でもまあ、湿った場所はなにかと楽しいので、やっぱりめぐる。川から昼食場所までは、道を間違えるポイントの連続なので、それを他の二人に教え込む。ナナメノキがよく実っていて、枝落としもあった。ソヨゴ、ヤブムラサキ、カマツカ、シャシャンポ、ナツハゼなど。けっこう果実もある。カマツカがとても美味しい。フユイチゴ豊作だし、カキの実もまだ実ってる。来月まで残ってるかなぁ。
あとは帰り道。矢田丘陵の東側に下って棚田風景と里山公園。あまり水が多くない。水のある場所は、団体ではいけそうにない。なんとなく歩くだけになりそう。トイレだけはあちこちにある。バスが2方向の駅に向かってくれるのだけど、どちら向きも2時間に3本しかない。解散に時間差があった方が良かろうという話になった。
●2026年1月12日 博物館実習3日目 博物館たんけん隊2日目
実習生3人にアシカのホネを洗ってもらいつつ、午前ミヤマガラス、午後コジュケイを剥きながら、たんけん隊の対応。
午前の3興行。最初の班は、ミヤマガラスのさわりかけたとこで到着。仮剥製の説明。イタチ、テンキツネ、コアラ、レッサーパンダの皮を見せる。触ってもいいと言ったがあまり触らない。全体にのりが悪いのですぐに終わりそう。ジャガーの頭骨で時間稼ぎ。
次の班は、知り合いの鳥好きが2人混じり、撮影しまくりでノリがいい。ミヤマガラスとチュウサギの名前を当てて、アカショウビンをうらやましがり。せっかくなので、ミヤマガラスの鼻孔とチュウサギの櫛爪を説明。イタチ、テンキツネ、コアラ、レッサーパンダの皮を見せる。筒剥きのキツネではパペットごっこ。ジャガーの説明時間があまりなかった。
最後の班は、疲れてたみたいだけど、簡単に鳥を見せて、毛皮を見せた辺りから元気になった。みんなで皮をさわり、キツネパペットで盛り上がり、ジャガーの名前当てと耳穴当てクイズの楽しそう。ジャガーに咬まれた勢いで、アシカの頭骨も見せた。
午前にミヤマガラスの皮剥きをほぼ終えて、アシカ頭を洗った。実習生はアシカを洗い終わらず午後へ持ち越し。
午後の3興行。
最初の班は、コジュケイの肩と首外して裏返したところ。元に戻して鳥の皮剥きの説明。イタチ、テン、キツネの皮を見せて、キツネのパペットやるとゲームの装備のようと言われる。コアラとレッサーパンダからジャガー頭。やたらとジャガーに咬んでもらいたがり、結局ほぼ全員咬んだ。そしてアシカ頭。アシカの黒い歯をみせたら、虫歯?と言われる。アシカの耳小骨も見せた。
次の班は、コジュケイの胴体外したところ。ちょうどいいので内臓を見せる。やっぱり心臓は大人気。毛皮を見せたらテンを含めて全部当てた子がいた。ジャガーの頭骨見せてたら、爪や肩甲骨についての質問も。アシカ頭骨では、やはり歯の黒いのは虫歯?と問われる。
最後の班は、コジュケイの頭を裏返して待ち受ける。到着したら目玉を出して見せる。ついでに脳も出して脳ブラシの説明。毛皮見せて、触らせて。ジャガーとアシカの頭骨。アシカの肩甲骨訊ねられたので、肩とはどこかという説明。
コジュケイがとてもスムーズで、予定通りのタイミングで、工程を見せられた。実習生は、アシカを洗い終わったら、椎骨と肋骨のホネ洗い。苦戦してくれたので、ちょうど時間が稼げた。
●2026年1月11日 博物館実習2日目 博物館たんけん隊1日目
実習生3人にヒツジとアライグマを洗ってもらいつつ、午前チュウサギ、午後アカショウビンを剥きながら、たんけん隊の対応。
午前の3興行。最初の班は、チュウサギの脚をはずした辺り。仮剥製の説明を、トラフズクとアオゲラ。テン3枚、オオカミ、コアラ、レッサーパンダの皮を触らせて、ジャガーの頭骨を見せて終了。オオカミの皮を引っ込める。
次の班は、チュウサギの脚の処理中。やはり仮剥製の説明から哺乳類の毛皮、ジャガーの頭骨
最後は、チュウサギ翼の処理中。内臓を見せて、生殖巣チェック。やはり心臓と生殖巣の人気が高い。テン3枚、コアラ、レッサーパンダの皮を触らせて、ジャガーの頭。目、鼻、耳の説明。耳の孔を当てられた。哺乳類に詳しい子がいて全部当てられた。
午前にチュウサギの皮剥き終えて、ヒツジ頭を洗った。実習生はあっさりヒツジを洗い終わり、後半はジャガーとヒツジのホネ並べ。
午後の3興行。
最初の班は、アカショウビンの皮を剥きかけたとこ。アカショウビンの舌とチュウサギの舌の比較。チュウサギの胴体で内臓を見せた。鳥は殺して無くて、死んだ死体をもらってる。という話から、哺乳類も死体をもらってる。と、テンの毛皮。動物園の死体ももらってるとコアラとレッサーパンダ。皮を触らせた。オーストラリアでコアラ抱いたという子がいた。で、ジャガーの頭骨と並んだ椎骨。ジャガーの頭の説明。
次の班は、アカショウビン片方の肩をはずしたところ。やはりチュウサギで内臓の説明。気管と食道も説明。反応が悪いので早々にテンの毛皮。動物園ものの毛皮。ジャガーの頭骨。ジャガーとトラは同じと思っていた子がいた。5人だけと人数が少なかったのもあるのか、一番反応薄め。
最後の班は、ギリギリでアカショウビンの胴体の取り外しが間に合った。でも、内臓見せたり生殖巣確認を見せるには向いてなかった。結局、チュウサギで説明。哺乳類の毛皮を触らせて、ジャガーの頭骨見せた。やたらとジャガーに咬んでもらいたがり、結局全員咬んだ。
アカショウビンに手間取って終わってからも作業。実習生は、ヒツジのホネ並べの続きと、アライグマのホネ洗い。それも終わったので、最後はジャガーで骨の解説。
テンの毛皮を見て、イタチという声が多かったので、チョウセンイタチを出した。ついでに筒剥きのキツネ。並べてもらったヒツジのホネは説明する暇がないので撤収。
●2026年1月10日 2025年度の冬の博物館実習スタート
今日から、今年度最後の博物館実習、冬の一般コース5日間がスタート。今年度最後だし、博物館実習の主担当としてオリエンテーションをするのも今日が最後。もう今後のために記録する必要もないのだけど、一応記録しておこう。
初日は、午前にオリエンテーション。博物館の概要を座学的に解説した後に、展示室大急ぎでめぐる。午後に明日明後日の行事の研修。今年はスタートを遅めにしてもらった。
で、今日のスケジュール。
09:30〜09:50 博物館実習スタート 出欠取って、名札を作らせて、友の会に入会させる。ブログの担当も説明(担当したブログを書いて始めて、実習を受けたと認めることを宣言)。
09:50〜11:20 博物館の間取り、沿革、事業内容(研究、資料収集、展示、普及教育)、友の会の説明。博物館に足りないものとして、お金、人手、スペース。
(11:20〜11:25 休憩)
11:25〜12:40 展示室見学ツアー(常設展)。メンテナンスと来館者とのコミュニケーション(?)がメインテーマ。電気の球換えの難しさ、掃除のしにくさを中心に、ダメなケース、ダメな展示を紹介して、壊されやすい展示を説明して歩く。オープンな展示、ハンズオンの問題点を強調した。地域自然誌展示室とミュージアムショップは工事中のため断念。
(12:40〜13:30 昼休み)
13:30〜15:00 はくぶつかんたんけん隊の研修 ※担当は別の学芸員
15:00〜15:30 実習ノートの記入。
昨日、最終日午後に急用ができたので抜けてもいいか? その代わりの実習をしてくれるか? という実習生からの問合せが入ったので、そっちの(勝手な)都合なので代わりの実習はしない、と返答。今日は何も言ってこなかった。
朝、JRが遅れていて遅刻するかもという連絡が1人。結局その人は遅刻しなかったが、JRではないのが10分遅刻してた。
実習日誌は学芸員とのコミュニケーションツールとして使え。実習中に訊ね損なった質問などがあったら書いておけば答える。と宣言するのを忘れた。すると、誰も質問してこない。日誌のチェックが楽だけどつまらない。明日言ってみることにしよう。
●2026年1月9日 年末年始の皮処理の終了目処
12月26日になめし液から皮27枚を出して、今日で15日目の処理。年末年始1日も欠かさず皮の世話をした。が、昨年の2倍近い枚数と多いので、なかなか進まない。
でもまあ、2週間も経てば大部分は終わる目処が立ってきた。ここまでの経過を振り返って、見込みを整理しておこう。今回も処理が楽だった順に5ブロックに分けてみた。
○早く目処が立った超大物1枚と超小物2枚、続いて中物2枚
シマウマ1枚は順調に乾き、脂肪もなくて、処理しやすかった。一番小さいニホンイタチも乾くのが早かった。結局、超大物と超小物は8日で完成。1日遅れて、イエネコ1枚とキョン1枚が9日で完成。
○早めに終わった小物12枚、中物2枚
テン9枚とチョウセンイタチ3枚は、11日目に完成。小物の乾燥は意図的に送らせたが、やはり早めに終わった。レッサーパンダとキツネ(筒剥き)も順調で、12日目に完成。
○まあまあ順調に終わった大物2枚、中物2枚
以降は、乾き過ぎと乾き足りないが混在し、作業しては湿らせて、また作業。14日目、オオカミ完成。15日目、ニホンジカ、トカラヤギ、コアラ完成。
○なんとか目処が立った大物2枚
ブチハイエナとベンガルトラは、15日目でまだ終わらないが、あと少し。というか、このまま放置して乾かしても保存自体はできそうだけど、もう少し処理したい。
○まだ見込みの立たない大物2枚
カピバラとアシカが終わらない。カピバラは、皮の状態が悪く、無理すると毛が抜ける。それでいて皮が厚くて乾きにくい。アシカはよく分からないか、全然乾かないと思っていたら、全部乾いてしまった。どちらも湿らせてやり直し。
余裕があれば、一昨年から処理が終わってないオオカミを触りたいけど、余裕がないかも。
【追記】
16日目、ブチハイエナとベンガルトラ完成。というか、これ以上作業しようがなくなったので、あとは完全に乾かす。トラの尻尾は脂肪が染み込んでいて、新聞紙で挟むしかなさそう。
●2026年1月8日 埋立地のクジラ掘り 2日目
なにわホネホネ団、今年最初の活動日。このタイミングは鳥の日をぶつけることが多かったけど、諸般の事情で、鳥を後にする必要が出てきて、哺乳類処理の日になった。昨年に続き、最初の通常活動日にイルカをぶつけた。と言っても小さいスナメリだけど。
イルカ好き団員はけっこういるはずだけど、今日はいない。誰も手を出さないから、
●2026年1月7日 埋立地のクジラ掘り 1日目
なんとか、おおむね全部回収して帰ってきた。想定より椎骨がかなり大きく、砂場に入りきらなかった。頭骨は想定通りけっこう割れていた。が、それでもクレーン車にかかった荷重は、700kg弱だったそう。下ろしたら動かすには20人くらい必要。泥落として、乾かしたらもう少しは軽くなるだろうけど…。
●2026年1月6日 高校生にホネ洗い・ホネ並べ
これで4回目。滋賀県の高校の生徒を相手にホネ実習。2023年は4人、2024年は14人、2025年は17人(申込み時は25人だった!)。年々増えているので、今年はさらに増える恐れが、という話になって多かったら2日に分けて実施という話をしていたが、蓋を開ければ5人だけ。拍子抜けだけど、この方がやりやすくて有り難い。もし来年もあるなら、このくらいの人数になりますように。今年は評判が悪いはずだから大丈夫そうだけど。
10:00過ぎ 到着
10:15-10:30 ホネの解説
10:30-12:10 ジャガーホネ洗い からのホネの解説、毛皮の説明
<12:10-13:00 昼休み>
13:00-14:00 ジャガーのホネ並べ
14:00-14:30 マッコウクジラのホネとホネ砂場見学
14:30-15:00 植物園の大池でカワウを中心に鳥の観察
ヒツジのホネ洗いの準備もしていたけど、ホネ洗いでもホネ並べでもさほど盛り上がっていなかった。ジャガーのホネ並べた後、記念撮影している子もいなかった。マッコウクジラのホネを見せて、ホネ洗ってみたいか?と訊ねたら断られたので、鳥の観察に行くことになった。
一番反応が良かったのは、毛皮を触らせた時だろうか。
●2026年1月5日 焼き芋レシピ2026
恒例の焼き芋。なんとなくいろいろ用意してしまい、貰い物までして、いっぱい食べすぎて苦しい。今年もそのレシピを記録しておこう。
準備段階での反省は、バナナを買い損ねたこと。あとミニトマトを忘れていた。
・炙りソーセージ
今年も大ヒット。少し火が上がればすぐ喰えるのが良い。ベーコンやハム焼いてるのも美味そうだった。チキンナゲットは炙る意味が分からんを思ったが、喰わせてもらったらうまかった。
・焼き芋
サツマイモをホイルで包んで焼いた。今年は甘太くん。焦げずに、とても美味く焼けた。牛乳と一緒に頂いた。中がトロッとして、とても美味しい。小ぶりとは言え、2個喰ってしまった。
・焼きシシャモ
落ちないように枝に刺すのが難しい。けっこう持ってきてるのもいたけど、何人かは焼いてる途中に落としてた。焼けさえすればとても美味しい。他にフグの干物やスルメを持ってきてるのもいた。味見させてもらったけど、干物はすべて旨い。
・甘醤油味のかしわ
鶏肉だけできてみた。美味しいけど、焦げ目が付いた方が旨そう。網があったので、載せて焼けばよかった。
・鮭と茄子の塩味
鮭は甘口。茄子にその味がうつって、とても旨い。これはリピートすべき。
・アスパラ・エノキベーコン
ベーコン短かったけど、味はうまい。エノキよりアスパラかなぁ。
・白菜と豚肉の2段重ね 金山寺味噌
なんとなく思いついて作ってみたけど、これはうまい。これもリピートかも。豚肉は塊を切ったけど、薄切り肉でも良さそう。鶏肉も味噌味ありかも。
他に食わせてもらったのは、焼きリンゴ。真ん中くりぬいて砂糖とバターを入れたそう。ものすごくうまい。
焼きカルパス、チーズいん竹輪は、美味しいの?と思ったけど、意外といける。焼きマシュマロ(チョコレート入り)のリッツ挟みもうまかった。
網が来ると分かっていたら、もっと自由度が高まりそう。
●2026年1月4日 1人でイルカの解体
なにわホネホネ団、今年最初の活動日。このタイミングは鳥の日をぶつけることが多かったけど、諸般のLED化工事な事情で、鳥を後にする必要が出てきて、哺乳類処理の日になった。昨年に続き、最初の通常活動日にイルカをぶつけた。と言っても小さいスナメリだけど。
イルカ好き団員はけっこういるはずだけど、今日はいない。団長は入団試験に忙しい。誰も手を出さないから、一人でドンドン剥いてやった。午前で終わらせて、午後は皮処理に参入する必要があるからね。オオカミの皮処理のつもりが、出してみたらヒツジが出てきて、けっこうショック。オオカミの皮をかぶったヒツジめ!
とりあえず手伝ってもらって、計測。肛門や生殖口辺りが大きくえぐれていて、目も大きな穴になっていて、あまり計測できない。全長と前肢と尾ビレ周辺だけ。計測用紙ではおでこが目の後ろになってるんだけど、こいつはどう見てもおでこが眼の前にある。どうしてかなぁ。
で、一人で解体開始。大きくても小さくてもクジラの解体はあまり変わらない。とりあえず頭を切り離す。続いて前肢を肩甲骨から外す。胴体の皮をバナナ剥き。この辺りは多少前後しても大丈夫。忘れず寛骨を確保。左右肋骨を順に外していき、胸骨も確保。内臓を液浸に。ここらで一段落。あとは大きさ次第。今回は、尾ビレ落として、椎骨を切り分ける。腰椎と尾椎の境目、胸椎と腰椎の境目あたりで、3つに分けたらちょうどいいサイズになった。ここまでで1時間半。
肋骨は左右ともに14本+遊離肋骨1本。前から7本に胸骨に繋がるおまけが付いていて、前から8本が2頭。2頭肋骨ってあんな風につながるんやね。頸肋骨は1本ずつ。V字骨は骨にしないと正確には分からないけど、10個かなぁ。
●2026年1月3日 2026年の予言
1月3日は、この1年に身の回りで起きる出来事を予言する日。
この一年は、仕事を整理して、職場を片付けるのがおもなミッション。もう新たなクジラは来なくていいから。
ってことで、2026年を予言しよう。
お出かけ系予言だけど、5月に山口県に、10月に愛知県に行くだろう。
イベント系予言としては、11月に大阪で大きなイベントがあるが、あまり関わらない。
調査系予言としては、2〜3月に大和川水系のアカガエル産卵地調査、3〜4月に大阪府のイカルチドリの繁殖分布調査、5〜7月に奈良盆地のため池調査、9〜11月に南河内のカヤネズミの球巣調査が行われる。
標本系予言としては、マッコウクジラのオスのホネが揃うであろう。
執筆系・出版系予言は、まず2月か3月には、播磨灘岸の水鳥調査の成果が出版される。秋には標本作りの本の原稿が集まるはず。年末頃には大和川水系について何か書いてるかも。
片付け系も予言すると、机周りの書類や雑誌や本が少し片付く。
プライベートでは、ネコと仲よく暮らす。昨年のダイエットの成果の体重を維持し、健康診断の結果は改善する。あと今年は1年に100冊以上の本を読むだろう(マンガを除く)。というのがベースだが、春頃に起きる事態の後は、その後始末にけっこうな時間をとられる。
●2026年1月2日 鳥の日の成果2025
なにわホネホネ団の活動に、2012年9月から「鳥の日」を設定した。2013年からは、毎月1回、通常活動日(哺乳類の日)の他に鳥の日を設定することにした。2025年の鳥の日の活動成果を集計しておこう。
2025年の鳥の日
・活動日:15日間(8月、11月、12月に2日活動)
内、西表島鳥類調査隊の活動はなし
・処理した鳥の個体数:108羽(皮剥きのみ、鳥の日以外の活動日の処理数は除く)(平均7.2羽)
他に、骨取り+羽のサンプル採取の処理が1羽。
・のべ参加者数:143名(平均9.5名)
内、見学者45名(平均3.0名)
というわけで、2025年も鳥の日の活動で、鳥の仮剥製が随分増えた。処理数3桁も維持出来た。昨年より活動日も処理数も増えた。1回当たりの処理数は、少し増えた。のべ参加者数は、昨年より増えたが、見学者を除くと平均6.5人。
皮剥きに参加した人は、13人。昨年よりかなり減った。しかし、おおむね任せられる人が9名。1人は手順は覚えてるけどうまくならない。3名はまだ手順を覚えてない。一人は続ければ上手になる予感がある。
●2026年1月1日 一年の計と昨年のプライベートの振り返り
正月早々早起きをして、調査に出かける予定だった。が、急遽対応すべき案件が生じたので、今年の元旦も調査は断念。朝ご飯に雑煮代わりに水団を食べた。それからお出かけ。約3時間半で戻ってきて、博物館へ。メールの処理、鳥類標識調査の報告作成をしてから、皮との戯れ7時間。なにわホネホネ団の準備もした。
相変わらず日常会話をする相手がいない。ネコだけ。返事ないけど。今日もまともな返事が返る相手とは日常会話をしていない。
一年の計は元旦にあるとすると、今年はあれに振り回されるんだろう。春先が大変そう。調査と標本作りと行事を頑張り、そして日常会話のない一年なのだろう。
元旦なので、昨年のプライベートを振り返る。
まずは完全休養日。出勤せず、調査にも出かけず、学会大会や勉強会、あるいは委員会にも出席しなかった日を完全休養日と定義する。2022年と2023年は9日、2024年は5日。2025年は6日だった。内、1日は家族関係でつぶれたので休養してないけど、あとは家でほぼ寝てた。
9月に受けたガン検診は(胃カメラやめて、今年はエコー)は問題なし。10月に受けた健康診断は、★は3つのままだけど、すっごい改善。
昼食の回数とか、外食の回数とか、糖質リッチ(米を除く)なものを食べた内容とか。この一年も手帳に記録していたけど、11月末に手帳をなくした〜。でも、ダイエットにはビックリするほど成功してしまったので、まあいいか。むしろこれ以上痩せすぎずキープが目標に代わった。
ネコは元気。帰ってきた時にニャアニャア言わないことが増えた。出てこないこともある。一方玄関先まできて外を覗くこと増えてきた。ベランダを開けても外を覗いている。鶏肉などを置いておくと、かすめ取ろうとするようになった。ようやく油断できないネコに。ただ、料理してあるのは興味なさそう。布団の中に入りたい時は、肩をトントン。