日記風覚え書き
2026年4月、5月、6月
(2005年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2006年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2007年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2008年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2009年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2010年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2011年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2012年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2013年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2014年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2015年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2016年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2017年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2018年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2019年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2020年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2021年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2022年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2023年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2024年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、
2025年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月、2026年1-3月、4-6月、7-9月、10-12月)
知り合いに勧められて(あるいは無理矢理登録されて)、ブログというのを書くことになった。ネット上で同じ興味を持った人のコミュニティを作る試みとしては、ちょっとおもしろそう。というわけで、仕事上の興味もあってつき合うことに。でも、そのサイトは、ちょっと閉鎖的なコミュニティなので、書いた物をこっちにもミラーリングすることにしました(他で書いている関係で、文体が少し違います)。他のコーナーにはちょっとそぐわないかな、という内容を中心に書きます。どっちかと言えば、軽めの「近頃の博物館」みたいなの。◆は思いついた事を書いた場合に付けてあります。ちょっと理屈っぽい。その他、遊び心が中心の場合もあります(というより多い?)。ふざけてる!というお叱りは受け付けません。
タイトルは、最初は単に「日記」としましたが、「日記風小ネタ集」に変え、やっぱり「日記風覚え書き」にしました。
4月8日、13日、14日、16日、17日、18日、19日、20日、21日、22日、23日、24日、25日、26日、28日、29日、5月4日、5日、6日、7日、11日、13日、14日、15日、19日、22日、27日、28日、29日、6月1日、4日、5日、8日は、後から補足予定。
●2026年6月11日 教員向けホネ実習 1時間コース
教員のための博物館の日ではないけど、同じような研修の依頼がきて、午後から対応。参加者12人と少なめでやりやすいが(結局来たのは10人でさらにやりやすい)。1時間10分しかないので、あまりできることが多くない気がする。
元々企画した先生がこの春異動して、あまり意欲のない先生が2人打合せにやってきた。なにをしてほしいかのイメージがまったくなさそう。言ってることを要約すると、なんでもいいらしい。成り行きで引き受けざるを得ないけど、こういうのは止めて欲しい。というか、そういうのを避けるための事前打ち合わせなのになぁ。
前日に準備。お品書きは、ネコの全身骨格、ニワトリの全身骨格、キリンとスジイルカの頸椎。カリフォルニアアシカ雌雄とマレーグマの頭骨。ライオンとシマウマの全身骨格。と言いつつ、とりあえずセッティングしたのは、シマウマの頭骨・下顎骨・寛骨・後肢、ライオンの頭骨・下顎骨・前肢・寛骨・後肢。
おおまかな流れの予定
1:ネコとニワトリの全身骨格で、哺乳類のホネのデザインの基本の解説。キリンとスジイルカの頸椎も見せる。
2:ライオンの前肢、寛骨・後肢をモデルに、自分のホネも確認しつつ、ホネの形や関節の動きを説明。顎関節、肘関節、手を捻る、股関節、膝関節、脚を捻る。
3:ライオンとシマウマの頭骨で、草食獣と肉食獣の比較。アシカとマレーグマの頭骨も見せる。両眼視のエリアと両眼視の意味。
4:四肢や椎骨を触ってもらう。
時間があれば、
5:ホネパズル。
35分で3まで終わってしまった。ホネを自由に触ってもらおうとしたが、あまり盛り上がらず、結局10分ほどホネの説明を続ける。残りでホネパズル。
シマウマ後肢に2人、ライオン椎骨に4人、ライオン肋骨に4人。適宜ヒントを与えて、おおむね20分くらいで椎骨と肋骨は完成。残り5分で、解説とシマウマの後肢を少しやってみせて、アライグマ全身骨格の貸し出しキットを説明して終了。
●2026年6月10日 カエルの観察会の適期は?
おおよそ10日後のカエルの観察会の下見に行った。この時期に設定しているのは、ひとえにモリアオガエルの卵塊がメインターゲットだから。予定通りモリアオガエルの卵塊はあった。でも、その他のカエルは少なめ。カジカガエルが鳴いていないのは、もうちょっと遅めだから。シュレーゲルアオガエルが鳴く季節も過ぎた。ヒキガエルの幼生がいないのも、たぶんすでにカエルになって上陸した後だろう。もちろんヤマアカガエルも。
となると、カエルの観察会の適期はいつだろう、と考えさせられる。
●2026年6月9日 視覚障害のある方のための鳥展ガイド
先月はじめに話をいただいて、今日、視覚障害のある方々に向けて、鳥展を案内した。障害のある方が6名と、その付き添いの方が6名。完全に見えてない方もいれば、ある程度見えている方もいた感じ。一人一人詳細の確認はしないので、その様子からの判断だけど。
最初は午前10時から1時間程度という話だった。当日、1時間半ほど喋ってもいいと言われた。到着少し遅れ、入場も少し手間取り、10分遅れくらいでスタート。結局、1時間45分くらい話していた。後半は端折ったし、最後は切り上げさせられてこれなので、同じテンションで最後まで話したら、3時間くらいかかったと思う。
話した内容は、
イントロ
・日本で絶滅した鳥、再導入された鳥、絶滅危惧の鳥
・鳥の骨の説明、とくにツルとハクチョウの胸骨に入る気管、ペンギンの骨格
・空を飛ぶ鳥以外の動物、滑空する動物。トビカエル、ヒヨケザル、トビイカにもふれた
・トビの羽毛、大きい鳥と小さい鳥、ペンギンの羽根
・各種翼、羽ばたき少なく速く長く飛ぶ細長い翼と、羽ばたいてゆっくり飛ぶ丸い翼
化石鳥類
・でっかい復元模型、アホウドリ類がモデルなので、たぶん助走しないと飛び立てない
・恐竜化石、鳥は恐竜の1グループ。鳥に似た指の数、鳥に似ていない尾椎・歯・胸骨・恥骨
・始祖鳥、鳥というよりそれ以外の恐竜
・鳥らしい化石鳥類、それでも長らく歯は残る
<ここまでで1時間>
現生鳥類の分類
・DNAに基づく現在の分類、大幅に増えた目の数
・各目の種数、2/3を占めるスズメ目、1目1種の鳥も
現生の各目の鳥類
・走鳥類、飛べない鳥で翼は痕跡的、足指の本数とヒクイドリの第2指
・キーウィとその卵、ダチョウ、エミュー、エピオルニスの卵
・カモ目、キジ目、家禽が多い、ニワトリの原種のセキショクヤケイ
・DNA分類で日本固有種となった5種。オガサワラカワラヒワはカワラヒワとそっくり
・ヨタカ類、口が大きなヨタカ、ガマグチヨタカ
・アマツバメ目、ハリオアマツバメの針尾、ツバメの巣
・ハチドリ目、最小の鳥を含む、各大陸の花蜜食鳥、オオスカシバ
・エボシドリの青色系色素
・カッコウ目の托卵、種内托卵、寄主選択、卵擬態、卵の模様の意味
<ここから端折る>
・カツオドリ、その名前の由来
・ペンギン目、出来の悪いオオウミガラス、元祖ペンギン、南極にいるペンギン
<高い場所を渡る、長距離渡る鳥の質問が出たので、アネハヅルとキョクアジサシ・ハチクマの渡りの説明>
・タカ目、各種大きなワシをヒゲワシ、フィリピンワシ、イヌワシ、コンドル
<一番大きな飛ぶ鳥の話になったので、ワタリアホウドリにも言及>
<フクロウ目を見に行こうとしたら切り上げ指示がきたので、スズメ目へ>
・フウチョウ類、オスの飾り羽根とダンス、ゴクラクチョウという別名の由来
・エナガ、シマエナガ、チバエナガ
会場の外で、質疑応答や意見交換
・さわれる展示はないのか。カービングなどでは羽根の質感が出せないし、標本は壊れやすいので、難しい。
・鳥の観察会を頻繁にひらいている。鳥は見えなくても、声だけで楽しめる。長居植物園での行事には参加してもらえるといいと思う。鳥の声を覚えると街中でも楽しめる。
個人的な反省としては、気をつけていても、ついつい見えていることを前提にした説明をしてしまうことがあった。できるだけ、何が見えているかを説明してから、解説を加えるようにしていたのだけど。分からなければ随時質問してくれるように言っておいたので、何が見えてるの?と言ってもらえたのでよかった。
午前10時過ぎから対応して、質疑含めて終わったのは、午前12時10分ほど。結局2時間ちょっとの企画であった。
平日の朝一番ではあったが、そこそこの来場者がいた。12人の団体は、狭い会場では邪魔になっていた。ゆっくり展示を見てる人を追い立てる結果にもなっていて申し訳ない感じ。一方で、一緒に解説を聞いている人もいた。
来場者が少なかった4−5月の平日午前に30分程度のギャラリートークをすればよかったかもね。頻繁に午前がつぶれるのは、都合が悪いので言い出さなかったけど。ニーズはけっこう高かったろう。
●2026年6月8日 奈良盆地のため池の水鳥調査 5日目 高取町+大淀町
高取町の大部分は山で、ため池があるのは西よりだけ。大淀町の大部分は大和川水系ではない。すなわち奈良盆地ではない。ということで調査対象は、北西部の一画だけ。ゴルフ場が2つあって、その中の池は、外から見えるのしか調査できないので、調査対象の池は少ない。
●2026年6月7日 コシアカツバメがいたが営巣を確認し損ねた場所リスト(奈良盆地編)
ため池の水鳥調査で、奈良盆地各地を回っている。ついでにコシアカツバメの営巣地も見つけたい。今のところ、見つけたコシアカツバメの営巣地、
・5月29日 きづなの里(大和郡山市矢田町):10巣以上のコシアカツバメの巣があり、周辺をコシアカツバメが7羽ほど飛び回り、少なくとも3巣に出入り。
・6月5日 橿原市白橿町の団地:コシアカツバメの巣がいっぱいあって、少なくとも1巣に出入りするのを確認。白橿町周辺では、鳥屋町でもコシアカツバメがよく飛んでいた。あちこちで営巣していそう。
とまあ、あっさり確認出来る場所もあるんだけど、それは巣がいくつもある場所。コシアカツバメや巣は見つけても、巣への出入りを確認できない場合もある。ため池調査はタイムアタックなので、のんびり巣への出入りを待ってるわけにはいかない。
と言うわけで、ため池の調査が終わったら、引き続きコシアカツバメの営巣地探しをする予定。営巣を確認し損なった場所のリストは、その時に役立つはず。ってことで、リストアップしておこう。
・6月4日 晩成小学校(橿原市小房町)
コシアカツバメ2羽が校舎周辺を飛び回り、時々校舎の壁にとりついている。巣場所を見繕っているように見えるが、まだ巣がある気配はない。というか、外から見える場所にはない。
・6月5日 明日香村中央公民館(明日香村川原91)
いくつも巣があって、完全な巣もあった。通過しただけだけど、周辺にコシアカツバメの姿は気付かなかった。
2ヶ所とも、山手からそれなりに離れているので、こういうコシアカツバメの営巣地の記録はとくに確認しておきたい。7月頃にもう一度行く。小学校の周囲をウロウロしていても、夏休みだと怪しさ半減だろう。
【追記 6月8日】
高取町と大淀町を巡って、高取町ではコシアカツバメの営巣を3ヶ所で確認できた。が、営巣してそうだけど、確認できなかった場所がいくつか。
・高市消防署(高取町観覚寺):巣があるが、コシアカツバメの姿は見当たらない。
・米田薬品(高取町市尾641):巣がいくつかあって、周囲をコシアカツバメが飛んでいる。
・南奈良総合医療センター(大淀町福神):周囲をコシアカツバメが飛んでるが、巣は見つけられず。
・曽我川にかかる橋の西詰(御所市戸毛):5/25につくりかけてた巣が完成していた。周囲をコシアカツバメが飛んでいたが、出入りは確認できず。
●2026年6月6日 冷凍室の中のベストな配置
2001年に冷凍室ができた。なぜか8年に一度、故障したりして中身を冷凍車に動かしては戻すという作業が入る。2008年、2016年、2024年と、今まで3回出しては戻すという作業をして、もうこの作業も最後。と2024年に思ったのに、2024年の工事で瑕疵があったと言われ、追加工事が入った。最初に入れた時を含めて、つごう5回冷凍室の中のものの配置を考える機会があったことになる。
別に他の機会にも大幅な配置換えしてもいいわけだけど、とにかく面倒。なので、工事でやむなく出し入れする時に、それまでの反省に立って、これこそベストと思う配置に組み替える。まあ、毎回組み替えているので、いまだベストには到達していないのだろう。
ともかく、今回こそはこれがベストと思う配置にした。重要なのは、作業する時の発見しやすさと、日常の追加のしやすさ。本当は冷凍室内がスカスカなら、こんなことで悩まなくていいのだけど、どうしてもパンパンになるので、一種の倉庫番ゲームが発生する。
今回の配置では、4つの処理レベルを想定。
・レベル1(一番奥):滅多に追加はなく、まず処理しない。
→タヌキ・アライグマなど数多い中型哺乳類及びヒツジやトラなど大型哺乳類の皮、動物園から来た飼育鳥類の死体、ゾウの鼻やクジラ等肉のサンプル、ワニなど大型爬虫類
・レベル2(奥より):時々追加があるが、なかなか処理しない。
→クマやラマなど大きめ哺乳類の皮、ウサギとネズミ、三重県等からきた腐った鳥類、小型の爬虫類
・レベル3(手前より):追加があり、早めに処理予定
→イタチ・テン・その他中型哺乳類の皮、イタチBox、新着中型哺乳類の死体、西表島・奄美大島・南氷洋の鳥類、ハシボソミズナギドリその他まとまって寄贈された鳥類の死体
・レベル4(一番手前):すぐに処理する予定
→肉取り待ちの哺乳類、新着鳥類の死体、提供用肉サンプル、実習用・私物その他
レベル1とレベル2は、アクセスがかなり面倒。レベル3とレベル4は日常的にアクセス可能。レベル4の最後の2項目だけで、2テンバコを占めているので、さっさと処理したい。
ちなみに植物、昆虫、貝類、魚類は一番手前にまとめてある。そのうち、また菌類が入ってくるだろうが、今回の出し入れですべて処理してもらった。
●2026年6月5日 奈良盆地のため池の水鳥調査 4日目 橿原市2+明日香村
今日は最初から橿原神宮前駅でレンタサイクル借りて、ため池巡り。
8時間弱走り回って、橿原市34池と明日香村10池をチェックした。橿原市にソーラーパネルか浮いてる池が1つ。
深田池のカワウの繁殖コロニーは、一時期減ったように思ったが、新エリアに開拓して、盛り返してる気がする。ダイサギが1羽いたが、営巣はしてないのかな?
●2026年6月4日 奈良盆地のため池調査 3日目 大和高田市と橿原市北西部
奈良盆地って、サイクリングロードがいっぱいあって、さぞかしレンタサイクルもあちこちに充実してるんだろう、と思ってたけど、さにあらず。大和高田市にはレンタサイクルがない。やむ無く隣の橿原市で借りることに。
大和八木駅前のレンタサイクルを目指して行ったら、レンタサイクルやってる雰囲気がない。おかしい、と思って訊ねると今は貸し出しを取りやめていますとのこと。サイトで案内しろ! で、代わりにと、隣の駅のシェアサイクルを紹介された。シェアサイクル嫌い。なので、橿原神宮前駅に移動して、明日香サイクルの橿原神宮前営業所で借りることに。
9時から17時まで。17時過ぎると15分ごとに延滞料金がかかる。電動だと1日1700円とお高め。でも、他の営業所でも返せるし、電気のもちがとても良い。今日は80%までしか減らなかった。8時間ずっと入れてても、平地ならもちそう。サドルちゃんと上がるし、前カゴ大きめだし、3段変速。お高いだけの値打ちはあると思う。
●2026年6月3日 卒業に向けて その5
今月も机の周りを片付けるプロジェクト。
今月も印刷物を博物館に寄贈。枚方いきもの調査会以外は、断片的な雑誌と、単発冊子など冊子体になっているもの。先月ピックアップしておいたものから、手元にまとめておきたい哺乳類と鳥類を除いた残り。寄贈してしまうと、バラバラに収蔵されてしまうので、鳥類のデータが載っていて、まとめておきたい冊子たちは寄贈せずに研究室にキープ。それでもテンバコ8個分。
バラバラなので、受入大変そう。
次は単行本の寄贈なので、まずは図鑑の整理。哺乳類と鳥類以外をピックアップして、処分を考える。まずは担当学芸員に確認かなぁ。木の実系の図鑑は、まだ手元に置いておきたい気がする。
●2026年6月2日 冷凍ストッカー発掘
冷凍室整理の延長戦で、冷凍ストッカーの整理に手を付けた。冷凍ストッカーは3つ管理しているが、一番古くからあるのは、氷河と化していて、冷凍室と同じくらい、いやそれ以上に中身の整理は懸案になっていた。
というわけで、冷凍室の引越し・整理の勢いで、ようやく手をつけた。中身の整理の前にまず発掘。この場合、文字通りの発掘。蓋の内側グルリに付いた氷を取り除く。例によって手先は冷たく、バールでガシガシする作業で体は熱い。1時間かかって薄いテンバコ2杯(26L)の氷を除去して、ようやくちゃんと蓋が閉まるようになった。
休憩はさんで、さらに1時間弱かかって、ストッカー内部の氷を剥がす。またもや薄いテンバコ2杯(26L)ほど。ストッカーの容量の1/4は氷だったんじゃなかろうか。目に付く限りの魚と爬虫類を引っ張り出して、冷凍室の魚と両生爬虫類コーナーへ。これからようやく鳥と哺乳類の整理が始まる。それは明日のココロだ。
【追記】
その明日である今日、3時間半作業して終わらず。中身を仕分けるだけなのに。予定では、魚類・両生爬虫類、鳥類、翼手類、齧歯類、食虫類に分けるだけだった。が、それ以外の哺乳類が出てくるし、昆虫、ダンゴムシ、貝、菌類、果ては冷凍アカムシまで出てくる。
今日仕分けただけで、中サイズのテンバコで測るなら、魚類・両生爬虫類が1ハコ、鳥類3ハコ、翼手類0.5ハコ、齧歯類1ハコ、食虫類1ハコ、その他哺乳類1ハコ、昆虫・貝その他1ハコ、って感じ。量的には残り4ハコくらい。
当初予定どおり魚類・両生爬虫類は冷凍室の所定の位置に。昆虫、ダンゴムシ、貝、菌類等々は担当者に処理を判断してもらう必要があるのでストッカーに残す。翼手類は別のストッカーに移動。鳥類、食虫類、齧歯類、その他哺乳類は、とりあえず冷凍室に一時退避。
ようやく底は見えたけど、なんか面倒そうなカテゴリーを発見。翼手類1ハコと食虫類2ハコを加えて、冷凍ストッカーに翼手類と食虫類と鳥類を戻したい。計算上は入る。が、仕分けると場所をとりがち。予定通り入るかなぁ。それは、またまた明日のココロだ。
【追記の追記】
3日目、2時間作業した。ようやく冷凍ストッカーを空にした。中身の仕分けも完了。ただ出したものの処理はペンディング。テンバコに仕分けて、冷凍室に放り込む。代わりに冷凍室に避難させていた食虫類と翼手類、小鳥たちを冷凍ストッカーに戻した。今度は、冷凍室をもう一度片付ける羽目に。それは、またまたまた明日のココロだ。
【追記の追記の追記】
冷凍ストッカーから冷凍室に放り込んだのを仕分けて、それぞれの場所へ。ついでに今後の処理をしやすいように、少し配置換え。3つの冷凍ストッカー間で中身の整理もした。今日も作業は2時間。今回の一連の冷凍物整理は一旦終了ってことで。4日連続。内、3日は昼間調査してからの作業。ちょっと疲れた。
●2026年6月1日 イカルチドリ調査 おまけ 亀の背
今日は7時間弱で45池調査した。ソーラーパネルが浮いていたのは、2池。打ちっぱなしのゴルフ場が1池。
●2026年5月31日 2026年5月のまとめ 調査と行事だらけ、に加えて冷凍室対応
鳥展に関連して、やたらと行事を入れた。その上、大阪府のイカルチドリ調査と奈良盆地のため池調査をする予定。それだけで充分忙しい予定だったのだけど、急遽、冷凍室に工事が入ることになり、冷凍室の物を冷凍車に運び出し、工事後に冷凍室に戻すという作業が加わった。時間的に、出かけて戻ってきてからの夜の作業。やたら忙しいし、体力的にけっこう厳しい。
そんな2026年5月を振り返ってみよう。
ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。奈良県2コース(1日で調査)と京都府2コース(1日で調査)のハッカチョウセンサスも実施。
地元公園では、カラスの巣チェックができず、月末にはカワウの集団ねぐら調査をしただけ。
大和川水系の調査は、ようやく奈良盆地のため池の繁殖鳥調査を開始。といっても月末に2日間調査しただけ。
大阪鳥類研究グループの大阪府のイカルチドリの繁殖分布調査は、6日調査に出かけて、9ヶ所調査した。これで一応完了。勢いで、奈良盆地の大和川本流も再調査した。
ホネホネ団の活動は、1日実施。
大阪鳥類研究グループは、シギチドリを狙って、淀川河口右岸へ。期待していなかったミサゴの巣が観れた。
普及行事は、まずは参加者だけど3日間の友の会干潟合宿に参加。
ジュニア自然史クラブは矢田丘陵で昆虫採集。
鳥類フィールドセミナーは3回、囀り行事を2回、植物園案内動物編。植物園案内は、今月も100名超え。
鳥展関連で、はじめての鳥見隊が3回目の正直でついに実施された。今回も午後からの雨予報だったが、ギリギリ回避。人数は30人ちょっとと微妙だったけど、2班体制で、野鳥の会のスタッフさんたちに押し付けた。
さらに鳥展関連で、子どもワークショップのハカセ役も担当した。
講演は1本。学芸ゼミ。
まともな論文は書けず。
査読を頼まれてるのがあるが、いまだに出来てない。
標本関連では、というか冷凍室の工事関連。冷凍車に移すのに5日間9時間。全部、夜のお仕事。冷凍室に戻すのに、4日間9時間30分。雨の日があったので、午後から作業したのが1日、あとは夜のお仕事。最終日は日付が変わった。この他にも雪かきとか冷凍室内の整備とか冷凍室ないの組み替えとかの時間もかかっている。
卒業に向けて部屋の片付け第4弾。雑誌の残りをほぼすべて博物館に寄贈した。冊子類をピックアップして、手元に残すのを仕分け。手元にいらないけど保存すべきは、来月博物館に寄贈予定。
とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系0冊と、SF4冊、マンガ5冊。夜の仕事が多くて、本が読めない。
完全休養日は0日。今年に入って1日。
ネコは元気。掛け布団をしまったら、一緒に寝なくなった。ただ、布団の真ん中に陣取って、なでろアピールが増えた。
サバイバルは継続中。少し好転したのかな。
●2026年5月30日 冷凍室から運び出し、冷凍室へ戻す作業
最初は、4月末に冷凍車がやってきて、5月21日に工事して、5月29日夜には冷凍室に戻して、冷凍車を空にするようにと言われた。が、ゴールデンウィークはどうせ作業しないから、冷凍車はゴールデンウィーク明けで大丈夫。一方、工事終わってから9日間では作業終わらないと言い張って、1週間延ばしてもらった。
結果的には、5月15日には冷凍室は空にしたし、5月29日夜には冷凍室への戻し作業が完了。といっても、日付け変わって30日になってたけど。
運び出して冷凍車に詰め込むのに、実働9時間。これは中身の整理もしてたから。戻し作業はもっと早いはず。だったのだけど、冷凍室の中での配置を整えたり、テンバコの中身を整理したりしてたら、結局9時間30分ほどもかかってしまった。
具体的な作業時間は以下の通り。
運び出し
5月9日 21:00- 23:00(特大台車4回)
5月11日 19:30-21:00(特大台車4回)
5月12日 19:00-20:30(特大台車3回)
5月14日 17:30-19:30(特大台車6回)
5月15日 19:00-21:00(特大台車5回)
戻し
5月27日 15:40-19:30(特大台車10回)
5月28日 20:55-23:00(特大台車3回)
5月29日 21:00-24:30(特大台車6回)
戻しの方が、台車で運んだ回数が3回少ない。戻しの方が様子が分かってるから効率よく台車に積めた。ってことかなぁ。ともかく特大台車があってよかった。通常の台車の倍(4テンバコ)も積み込める。次の冷凍室の工事の時もあると便利だなぁ。
●2026年5月29日 奈良盆地のため池調査 2日目 大和郡山市南部&西部
今日は7時間弱で45池調査した。ソーラーパネルが浮いていたのは、2池。打ちっぱなしのゴルフ場が1池。
●2026年5月28日 奈良盆地のため池調査 1日目 大和郡山市北部&東部
ようやく奈良盆地のため池調査スタート。最初にハードなのをおさえておこうと、大和郡山市へ。
●2026年5月27日 堺市の両生爬虫類についてのアレコレ
お隣の市だし、何度も行きまくってるし、ってゆうか埋立地から南部丘陵まで行ったことのない場所の方が少ない。けど、こと両生爬虫類に関しては知らない事がいろいろあって面白い。
●2026年5月26日 大和川水系下流部の水鳥 30年で減った鳥と増えた鳥
30年間ほぼ毎月調査して、調査が360回。そのデータに基づいて、水鳥の増減傾向の話をした。当然ながら、どうして減ったり増えたりしたのか?と問われる。基本的には分からないんだけど、一つ言えるのは、大和川だけの傾向(たとえば大阪府では減っておらず、周辺のため池にはいるが、大和川には出てこなくなった)と、大阪府や日本全体での傾向を検出しているといったパターンが混じっている。
大和川での個体数の変遷と、それがローカルなパターンか、もっと広域でのパターンかを考えてみたくなった。
◆個体数が明らかに減った水鳥
ユリカモメ:大阪府、大阪湾岸、京都盆地と少なくとも関西周辺では減少している。減少した時、幼鳥率が低くなっていたので、繁殖地での繁殖成功率が下がったのが原因の可能性がある。
カモメ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ:少なくともカモメは大阪湾岸全域で大幅に減少している。一方、セグロカモメは大阪湾岸ではそれほど減少していない。
コアジサシ:大阪湾岸に限らず、日本中で減少している。
ゴイサギ:日本全体で減少が指摘されている。
ササゴイ:少なくとも大阪府では減少傾向
アオサギ:日本全体では増加傾向と言われている。大阪府でもとくに減少しているという話はない。
コサギ:日本全体で減少しているとされるが、大阪府ではさほど減少していない
カモ類:ハシビロガモ、ヒドリガモ、カルガモ、オナガガモ
◆個体数が増加した水鳥
マガモ:増減トレンドはよく知らない。
カワアイサ:少なくとも関西では増加傾向。
ダイサギ、オオバン、カンムリカイツブリ、カワウ:大阪府のみならず日本全体で増加傾向。
カイツブリ:全国的には、おそらく大阪府でも減少傾向。
◆あまり増減のない水鳥
オカヨシガモ:関西では増加傾向。
コガモ:あまり増減傾向の話はしらない。
大阪府や日本全体というエリアでの傾向と違うのは、アオサギ、コサギ、ヒドリガモ。その大和川での減少傾向はとても興味深い。一方、なぜ大和川でカイツブリは増えてる?
大和川での調査と並行して、周辺地域のため池の水鳥調査も30年以上継続してきた。その結果を出せば、ローカルなパターンなのかは判断できる。が、ため池は多く、その入力にどのくらい時間がかかることか…。
●2026年5月25日 どうやって鳥の声を憶えるのか
行事の下見で学芸員5人でお出掛け。他の学芸員の専門知識に触れる機会は意外と貴重。それはお互い様でもあるようで、昼飯を食べながら、聞こえて来る鳥の声について色々訊ねられた。
で、究極の質問が、どうやって鳥の声を覚えたのか? 採集出来ないし、鳴いてるところを確認するのもそう簡単じゃないのに。言われてみれば確かに。
鳥の鳴き声を覚えるにはどうしたらいいか?って問われた時は、とりあえず初心者には詳しい人と歩いて、教えてもらって基本的な鳥の声を覚えるのが第一段階。と答えている。ここは、それでいいんじゃないかと思う。図鑑に声の説明があるけど、そんな文字で書かれたのを読んでもわからない。かつてならCD、今ならYouTubeで声を聞くのもいいけど、基本を知らないと野外での実戦につながるかは疑問。録音次第で音質がかなり違う。また囀りは覚えられても、多様な地鳴きは難しい。
何度か繰り返し鳥の声の説明をしてもらえば、囀りを中心にある程度は、比較的よく出会う鳥の声は覚えられるだろう。そうした基礎ができてきたら、あとは自習の段階。カラス、ヒヨドリ、ツバメ、ムクドリ、スズメといった家の周りにいる鳥は、日常で姿を確認しながらいろんな声を覚えられるはず。さほど身近でなくても、水辺の鳥は姿と声を同時に確認しやすいはず。というわけで、ここまでは自習が比較的容易。問題は、なかなか姿を確認できない山の鳥の声の自習の仕方かと。
とはいえ、結局は山の鳥も機会を見て、姿と声を確認するのが基本。ただ、ある程度、知ってる鳥のレパートリーが増えてきたら、種による音質の違いとか、とくに囀りでは種に独特なキーフレーズがあることに気づいてくる。これってキーフレーズかな?と思ったら、今ならYouTubeなどで、いろんな音源で確認するということも可能。そもそも野外で聞いた謎の声を、スマホで録音してきて、YouTubeで調べることもできる。自習はしやすくなってる。
ただ、モノマネあるいは、他の種のフレーズを取り込む鳥もいる。となると、それをどうやって見分けているかは、自分で考えてもなかなか微妙かも。キビタキやオオルリはキーフレーズがあるのでそれを確認、でもクロツグミのような達人になるとちょっとお手上げなこともありそう。
●2026年5月24日 ヒートアイランドの生態系
大都市のヒートアイランドの生態系は、周辺地域とどう違ってるのか。そのズレは何をもたらすのか。が少し気になった。
おそらくヒートアイランドでは、定義上、春の植物の開花・展葉が早くなるはず。鱗翅類などの孵化や成長も早くなるはず。という事は、鱗翅類幼虫で子育てする鳥類の繁殖適期も前倒し。問題は鳥の方はその前倒しに対応出来るか。たぶん留鳥は対応出来る。でも夏鳥は難しいかも。地球温暖化と違って、ローカルに生じるので、渡り鳥は感知できないんじゃなかろうか。
だとしたら、鱗翅類で子育てする留鳥は、都心部での繁殖成功率を維持するけど、夏鳥は繁殖成功率が下がるのだろうか? ただ、都心部で鱗翅類で子育てする夏鳥って該当があまり多くない。キビタキはそうかなぁ。ツバメも虫で子育てするけど、鱗翅類幼虫使いではない。羽虫の発生も早まりそうだけど、そもそも繁殖期長いので、繁殖適期も長そうな気がする。
魚食の鳥には、ヒートアイランドはあまり関係なさそう。カワウとかは、そもそも都心部で営巣していても、採食は違ってそうだし。種子食の鳥の場合は、関係ないのかなぁ。子育てまで種子でとなるとハト類。そもそも繁殖期が長いし、ピークはむしろ秋。ただ、冬が暖かければ、繁殖適期自体が長くなりそう。
ヒトの出す残飯などに依存してる場合は、ヒートアイランドではなく、大都市や繁華街といった要素で周辺地域と差が出たりするかな? おもにカラスを意識してるけど。カラスの繁殖期は、関西と北海道では、1ヶ月程度違ってる。ということは、やはりその繁殖期には、温度条件や食物条件が関係するってことかと。もし、人の出す残飯に依存して繁殖するなら、日本各地で繁殖期が同じでもいいような気がする。
ところで以前、ツバメが巣にやってくるのは、都心部より山手が早いと聞いたけど、これは一般的な現象かな。だとしたら、ヒートアイランドからの予測の逆に思えるんだけど、何故だろう?
●2026年5月23日 ハシブトガラスのダイニングテーブル
鳥の観察会。池のカワウの営巣を観察していたら、子どもから魚の死体があると教えてくれた。どういうことかな?と思いつつ見に行ってみることに。連れて行かれたのは、休憩用のベンチとテーブルのセット。そのテーブルの上に魚の死体がのっていた。てっきり地面に落ちてるという話かと思っていたので驚いた。のっていたのは、全長15cmくらしのブルーギル。少しつついた跡があるけど、まだ食べられていない。それにしても、こんな場所で食べてるんやね。
と思っていたら、隣のテーブルにも何かあるという声。見てみると、普通の人はグロいと言いそうな死体。脚があるので鳥だと分かるけど、首から上は付いていない。足を広げると全僕なので、カワウと分かる。カワウの小さめ巣内ヒナ。風切羽が生えかけの翼がついてる。胴体は肉がすべて食われ、胸骨も内臓も残っていない。これは標本にするのか?と問われたけど、頭なくてここまでぐちゃぐちゃのカワウは標本にしてもなぁ。って感じ。
さらに隣のテーブルには、綺麗に肉が喰われて、骨になった魚がのっていた。テーブルの周辺も見てみると、魚の骨や断片がいろいろ見つかる。カワウのヒナの首から上も落ちていた。どうやらここのテーブルは、カラスのダイニングテーブルになってるらしい。こんなんが載っていて喜ぶのは、一部の人だけで、多くの人はこのテーブルを使うのは避けそう。
我々がテーブルの上の物でワイワイ盛り上がっていたら、近くの木にハシブトガラスが1羽いた。こっちの様子を伺っている。我々が少し離れるとブルーギルのテーブルの方に寄ってくる。この方のダイニングテーブルだったっぽい。これからブルーギルを食べるのかな。また、ちょくちょくチェックしてみよう。
●2026年5月22日 イカルチドリ調査 12日目 淀川左岸+穂谷川
担当のイカルチドリ調査はこれで最後。気になっていた淀川左岸で、右岸側からは確認出来なかったイカルチドリを確認出来たので、もう心残りはないかな。
穂谷川は予定通り、なにもいない。
●2026年5月21日 S市のレッドリスト改訂会議 4回目
ここのレッドリスト作成には、初回から関わっている。毎回のように請け負ってる業者は違っていて、それぞれのカラーがある。今回の業者は、目録作成にあたって、とても意欲的に文献を集めてる様子なのは評価できるのだけど、それを入力している奴の仕事が雑過ぎる。該当する市域で記録された種だけのデータを入力すべきなのに、確実に市域外のデータをかなり盛り込んでしまっている。少し調べれば確認とれるのに、それを怠っている。
で、自分の担当分類群に関しては、前回の会合時に気づいたので、直後に確認してもらったし、気になるデータに関しては自分でも確認させてもらった。というわけで、すでに目録の修正が終わっている。けど、他の分類群はまだ市域以外で記録されたデータが混ざり込みまくってる。そういう意味では陸上脊椎動物は一歩リード。まあ、もともと種数が少なくて簡単にリードできるんだけど。
レッドリスト種の選定とランク付けに関しては、他のレッドリストなどでの評価を考慮して、ポイントを付与して、その合計ポイントに基づいた種の選定とランク付けの案が提示された。もちろんその案を有識者たる委員が検討して、必要に応じて修正して最終的なレッドリストに持ち込むことになる。
目録がちゃんと完成させていたら、そこまで変な案になってない。一方で、偶産種(鳥でいえば迷鳥)がしばしばランクインしているのが目に付く。鳥で言えば、保全できるような環境との結びつきが少ない通過鳥は、あまり高ランクで入れたくない感じ。また、鳥では繁殖鳥>冬鳥>通過鳥という順で重視したいところ。減ってるかもしれないけど、レッドリストに入れるかなぁ、と思う冬鳥をどう考えるかは、一つの議論のポイントになりそう。
外来生物に対するアラートリストでは、
今回の改定では、地域重点対策アラートというカテゴリーが新設される。重点的に駆除などの対応をする種と場所を設定するというイメージ。担当分類群では、地域重点対策を設定するのはアフリカ爪ガエルだけかなぁ。
両生類の外来生物問題は、他にも検討課題があって。どうやらカジカガエルは人によって導入されたらしいという話がある。要確認。また一部の公園には隣の市を流れる河川からの導水が行われていて、タゴガエルの分布に影響与えてるんじゃないか?という可能性が。大昔のオオサンショウウオの記録は、おそらく人が持ち込んだもの。外来生物扱いするかな?
ちなみに両生類は、アマガエルが、本当にヒガシニホンアマガエルかどうか問題もある。
●2026年5月20日 とある水系のダム周辺に生息する鳥の調査
10年に一度の調査を、水辺で繰り返すあの調査。ある水系のダム5ヶ所での調査についてのコメントを求められた。実はダムはもう1ヶ所あるのだけど、今回が初回調査で、なぜか別扱い。というわけで、5ヶ所のダムの調査について好き勝手言うと言う儀式。
春と秋の調査はしないと決めてきているので、繁殖期と越冬期の調査が対象。
30年から調査を繰り返してきてるので、各調査で出現した種を見るだけでも、いろいろ経年変化が見て取れて面白い。ただ、過去の調査は、春と秋の調査をしていたりしていなかったり、繁殖期と越冬期の結果も混じっているので、調査結果を見るには注意が必要。あと、オオノスリとか、その同定はあってるのか?という種も混じっている。
以上を考慮しつつ以下のようなコメントしてみた。
定量調査をしてるんだから、生息密度で示したら、もっと細かい変化も検出出来るはず。 →今の星取り表では、ゼロサムの変化しか検出できないが、生息密度であればソウシチョウの増加傾向などをもっと検出できるのは確実。
鳥類以外の調査もしてるんだから、シカ密度の増加、外来魚類の増加、水生昆虫の密度などとの相関も見ると面白そう。 →シカ密度が増加するにつれて、林床で営巣する種への影響があるか気になる。ソウシチョウの増加はウグイスに本当に影響するか? 水生昆虫の増減はカワガラスの密度に影響するか。
など、幾つもオーダーを出した。
もし定量的な評価で、トレンドや相関が見出せるなら、ちゃんと論文化してほしいところ。
ちなみに、なんか知らんけど、すべてのサイトで、昔はアカゲラが多くてオオアカゲラが少ないのだけど、近年はアカゲラ減って、オオアカゲラ増えてて不思議。声やドラミングで確認したキツツキを適当に記録してる?
●2026年5月19日 イカルチドリ調査 11日目 大和川下流部
チドリ類はメッチャいたけど、イカルチドリは1羽もおらず。秋から冬はいたのになぁ。すっかりコチドリだらけになってしまった。
●2026年5月18日 強いカラスと他種との関係
5月13日、石川沿いを歩いた。ハシブトガラスのペアに追い払われるトビ。逃げて行った先で、今度はハシボソガラスのペアに追い払われる。しばらく進むと、今度はハシボソガラスに追い回されるアオサギ。
5月17日、淀川三川合流地点で昼食を食べていると、ハシボソガラスのペアにトビが追い回されている。逃げ回るトビが、なわばりから出て行かないからかもしれないけど、ただ追い回すだけでなく、足でつかみかかって、実際にコンタクトしている。片方のカラスがトビを足でつかんで、2羽で川面に落ちていく。川面は見えないけど、カラスもトビも飛び上がってこない。溺れたとは思わないけど、どうなったんだろう?
5月18日、松原市のとある屋根の上で、ハシボソガラスが何かふわふわした塊から肉をちぎって食べている。近づくと、鳥の脚が見える。脚の周りの羽根は、ピンクがかってる。キジバトらしい。頭も翼も尻尾もなくよくわからないが、小さく見えるから大きな巣内ヒナか巣立ちビナっぽい。
最強のカラスにとって、ハトは敵では無く、食べ物なんだろう。襲うのは見たことあるけど、追い払ってるのは見たことがない。
そして、トビやアオサギは食べ物ではなく、敵。この2種がどうして敵認定されるのは不思議だけど。トビやアオサギは、カラスのヒナをあげれば食べるだろうけど、わざわざ襲って食べるとも思えない。確かに食べ物や巣場所は重なる部分がある。でも、競争者というほど食べ物の取り合いが深刻とは思えない。巣場所はもしかしたら、取り合いになるかなぁ? でもそれはぶつかった時に追い払えばいいだけじゃないのかなぁ。日頃から追い払っておく理由が見えない。
どうしてトビやアオサギが敵認定されてるのかは不思議。
●2026年5月16日 どうしてB型なわばりでなく、A型なわばりなのか?
いわゆるナイスのA型と呼ばれるなわばりは、つがい形成、巣場所、ヒナのための採食場所を含めた繁殖期のなわばり。一方、B型なわばりは、採食場所を含まない繁殖期のなわばり。食料の分布次第でもあるけど、一般的にはA型なわばりの方が、B型なわばりより広くなりそう。それは、防衛のコストが増えるってことで、それを上回るメリットがなければ、A型なわばりにする理由はなさそうに思える。どういう状況で、A型なわばりをチョイスするんだろう? という疑問を考えてみた。
なわばりを持つってことは、防衛が可能である必要がある。逆説的な気もするけど、食物資源の分布が偏っていて、良質な場所とダメな場所の差が激しい、あるいは食物が集中分布している場合、A型なわばりは持ちにくい。侵入者があまりに多いと、防衛しきれなくなるから。
メスがオスを選ぶ際、オスのなわばり内の食物資源量を評価するなら、A型なわばりになる可能性が大きくなりそう。
そして何より、A型なわばりでは、巣場所と採食場所がある程度近接している必要がある。巣場所がヨシ原で、採食場所が河川の土手だったりしたら(オオヨシキリとかを想定してるけど)、A型なわばりではなく、B型なわばりになるのは、ほぼ必然。樹上で営巣して、おもに地上で採食するキジバトは、B型なわばりになりそう。林内で営巣して、周囲の樹木で鱗翅類幼虫を採食して繁殖できるなら、A型なわばりにできる。モズやカラスが、どっちかといえばA型なわばりなのは不思議だけど、少なくともカラスはけっこうB型なわばり寄りなんだろうなぁ、と思う。
B型なわばりの場合、巣場所の周囲になわばりがあるけど、別途採食場所に採食なわばりを持たないのは何故かはよく分からない。非繁殖期に採食なわばりを持つ種はいるのになぁ。どんな場合に採食なわばりを持つのかは気になるところ。
●2026年5月15日 イカルチドリ調査 10日目 男里川河口リベンジ
やっぱりイカルチドリはいなかった。
●2026年5月14日 イカルチドリ調査 番外編 奈良盆地の大和川
大阪府のイカルチドリ調査を進めているのだけど、奈良盆地は2年前に調査を終えていて、記録されなかったのだけど、どうしても気になったので再調査。結果、2ヶ所で見つけてしまった。熟練とは恐ろしい。
●2026年5月13日 イカルチドリ調査 9日目 石川
汐ノ宮から大和川合流まで。
●2026年5月12日 卒業に向けて その4
今月も机の周りを片付けるプロジェクト。今月は、急遽冷凍室の引越が入ってしまったので、あまり時間をかけられない。なので、お手軽作業を進めることに。基本的に博物館に寄贈して、整理と保存を丸投げする。
まずは、雑誌の寄贈の続き。
・日本生態学会・日本鳥学会その他の講演要旨集
・応用生態工学会など学会系のニュースレター
・極東の鳥類
・Strix
これで手元のまとまった雑誌っぽいのはなくなった。すっきり。
まだ断片的な雑誌があるので、それは随時寄贈。
さらに
・鳥の声や動画のビデオ、CDも博物館へ寄贈。
・事典系を博物館へ寄贈。
そして今月のメインは、
・冊子体で博物館での保存が望ましいものを博物館へ寄贈。
断片的な雑誌との違いは微妙。個人がデータを冊子体としたものも含める。ただ、鳥関係の資料を寄贈してしまうと、散逸して見つけるのが難しくなる。なので、鳥のデータや地域の鳥類誌的なものは、あえて寄贈せずに手元に残しておくことに。
ってことは、冊子類は、手元に残す、博物館に寄贈、廃棄に分けなくては。
●2026年5月11日 イカルチドリ調査 8日目 茨木川から勝尾寺川、芥川リベンジ
どっちも見つからず。佐保川と勝尾寺川合流辺りに期待したが、砂礫地ではなくなっていた。
●2026年5月10日 ハカセと鳥くらべっこ 5月の最終興行日
今日で、鳥の子ども向けワークショップのハカセ役も終了。今回のプログラムが終了ってだけでなく、おそらくハカセ役で子ども向けワークショップに関わるのが最後。と思うと少し感慨深い。まあ、暇になったら、声をかけられてノコノコ登場するかもだけど。
昨日、うまく挟み込めなかったので、ハシビロガモはもう出さないことに。参加者の年齢層が低くても、あくまでも遺伝子重視の近年の分類学の話、そしてそれでも鳥の暮らしを考えるには、形態が重要って話で終わる。
1回目公演の参加者は、子ども11名と高校生1名。午前から参加者が多い。子どもは小学2年生以下が多い。一方、介護カーでの参加者も。いろいろ配慮がいるのかと思ったけど、リアクションがよくて、普通に進行できた。子どもはメモしてるし、大人も熱心に聞いていて、大人が質問に答えたりする。普通に参加してるし。なにが面白いのか不思議。カワウが足で押さえて魚をちぎって食べるとか、コサギがダイブして魚を捕るとか、その後の展開に繋がる間違いコメントしてくれる子がいて素晴らしかった。優れた間違いってあるんだと感心した。公演が終わったあと、参加してくれた子どもたちの多くとハイタッチ。なぜだ?
2回目公演の参加者は、子ども9名。高学年2名とあとはちびっ子。こちらからの問いかけと関係のないコメントをずっと話してる子が2-3人いて、なかなか進行が難しい。その処理に時間を取られるので、メインストーリーを膨らませる余裕がなくなる。ハカセとしては少し不満だけど、子ども達はいっぱいしゃべれて、それはそれでいいのかも。
3回目、最終日の最終公演の参加者は、子ども7名と大人1名。子どもには高学年と中学生が1名ずつ。2人とも鳥に詳しい。そもそも40分のプログラムだけど、40分で終わった回はない。それに輪をかけて、最終公演は進行役もハカセ役もオーバーする気まんまん。出だしから話を膨らませまくり。結局、20分オーバーの60分やってた。未就学の子の途中離脱があったけど、あとは最後まで付いてきていた。ハカセとしてはいっぱいしゃべれて満足。最後に回に来て、コサギとヨタカの櫛爪の話もできた。
終わってからの反省会で、子どもの関係ない発言まで無視せずに拾って、話を膨らませてたことを褒められた。まあ、鳥の話は専門なので、大抵の振りには反応できるってだけやね。
なんかスタッフ系の人がよく見に来てる。と思ってたけど、裏テーマはスタッフ研修であったと言われた。なにを研修したんだか、ちょっと知りたい。この前ハカセ役をやったのは、4年前の鳥の巣展の時のツバメワークショップだったらしい。今のスタッフの多くは、このハカセを知らないんだそうな。時間が経つのは早いなぁ。そして、ハカセ役はオリンピック並の頻度だったんだなぁ。
と言うわけで、これで目出度く子どもワークショップは卒業。研修した誰かが、なにかを引き継いでいくのでしょう。知らんけど。
●2026年5月9日 ハカセと鳥くらべっこ 5月興行初日
先月に続き今月も子ども向けワークショップにハカセ役で登場。4月と少し変えて、ハシビロガモを用意してみたが、投入するタイミングが難しかった。あとは、ハシブトガラスから始まり、カワウ・コサギ・カワセミと魚採りの3タイプを紹介、ハイタカの狩り、飛びながら虫を採るヨタカを紹介。最後にチゴハヤブサとコダイマキエインコを、ハイタカと比べて、近頃の分類の変化の話。
1回目公演の参加者は、子ども6名と大人2名。子どもの2人は先日の友の会合宿でずっと一緒だった。ワークショップ中は、めっちゃ喋りたいのを我慢してくれていた。代わりに男の子がずっとしゃべる。鳥にかなり詳しい。図鑑だけの知識ではなさそうだけど、実際にさほどバードウォッチングはしてないかも。残る子ども3人も鳥は好きそう。そして大人は、正解を言ってしまう。詳しい男の子とのやり取りで、話広げすぎてしまい、15分超過の65分もやっていた。
2回目公演の参加者は、子ども10名と大学生1名。ただし2歳児は途中ほぼ離脱。知り合いはいなかった。鳥にかなり詳しい子が4名ほど。種名を当てられるどころか、説明も先回りされまくり。ちょっと急いだし、話が膨らむのを阻止したので、ほぼ予定通り50分で終わった。
3回目公演の参加者は、子ども7名と大学生1名と大人2名。知り合いはいない。子ども3名ほどがまあまあ鳥に詳しい。概ね予定通り55分で終わった。
4月興行では、鳥に詳しいけど、博物館の行事で見かけない子がけっこういたので、次は博物館の観察会の宣伝もしようってことになり、最後に観察会を宣伝してみた。参加者いるかなぁ。
板歯の説明がしたくてハシビロガモを用意して、1回目公演で無理矢理ねじこんだけど、あまり受けなかったし、ストーリー的にも厳しい。ってことで、2回目と3回目では断念。明日は最初から出さないでおこう。
展示室に展示してある他の鳥の剥製について、1回目や2回目には言及したけど、これもあまりヒットしなかったので、明日は触れない。
公演が終わったあと、一緒に記念写真撮られたり、質問されたり。大人からの質問が難しくて困る。化石鳥類の歯は生え変わるのか? インコは脚を器用に使うけど、関節など骨の形態に特徴があるのか? 野鳥が減ってると聞くが、一般人の私が出来ることはないか?
●2026年5月7日 イカルチドリ調査 6日目 近木川河口部と佐野川河口部
事実上のイカルチドリいない確認。近木川と佐野川の河口部に行った。
【追記】7日目 天野川
5月8日には、天野川沿いも歩いた。やっぱりイカルチドリはいなかった。
●2026年5月6日 中高生と昆虫採集
と言いつつ、鳥の声をチェックして、カエルを探して、淡水貝を説明してたけど。
●2026年5月5日 淀川河口右岸のミサゴとトビ
どちらも2年ほど前から情報があって気になっていた。あまり期待せずに見に行ったら、驚いたことにミサゴの営巣が確認できた。全然期待していなかったキツネも登場した。
5月下旬から6月頃にまた行けば、ミサゴのヒナやキツネの子どもが見られるだろうか。
●2026年5月4日 淀川河川敷で囀る鳥
河川敷で囀る鳥の行事を企画。今日は下見のために歩いてみた。ヒバリやセッカがいない。どうしよう。
●2026年5月3日 周防灘合宿 3日目
今日が最終日。そしてメインの前浜干潟に行くはずだった。が、天気予報は朝から雨模様。メインイベントなので、小雨なら強行だったろうが、あいにく潮が引く午後はかなりのザーザー降りの予報。なくなく干潟での観察は断念。代わりに博物館に行くことに。
起床時刻前に起きて、バードウォッチング。鳥を見てれば、朝礼に出なくていいと言われて、まんまと乗ってしまった。宿の周囲は、いい感じの林で、鳥が期待出来るかと思ったけど、あんまり鳥の気配がない。これなら、ときどきサンショウクイが鳴きながら飛び、シジュウカラ、イカル、ホオジロが囀っている程度。イカルやホオジロの囀りのフレーズが少し変わってるのは山口県だからかな? 変な声で行ったり来たりしてる鳥がいると思ったら、キビタキ雄幼鳥だった。
午前は当初予定通り、阿知須干拓地の観察施設へ。クロツラヘラサギの保護施設でもあって、網の中にクロツラヘラサギが2羽。その周りにクロツラヘラサギの模型。そこに野生のクロツラヘラサギもやって来てややこしい。
午後からは干潟観察がキャンセルになったので、まずは道の駅へ。みかん買って、乳製品と卵買って、名物だというカボチャの饅頭を土産にした。
そして、県立の総合博物館へ。植物と脊椎動物の展示は、環境別のミニジオラマ中心。哺乳類や鳥類を配置する環境が、関西のイメージとは少しズレてる。山口県ではこうなのかな? ジネズミが木に登って、巣箱で子育てするとは知らなかった。
●2026年5月2日 周防灘合宿 2日目
2日目は、午前10時に新山口駅集合。朝、大阪から新幹線でやって来る多数派の参加者仕様。1日目からの参加者はホテルでのんびりしてから集合。
挨拶の後、バスに乗り込んで早速出発。最初は、地元スーパーへ。ここで昼食や飲み物などを買い出し。地元の魚の刺身がけっこう充実してたので、昼食は勝手に刺身定食。自分ではスマとコショウダイを買って、他の人の買ったのと食べ比べ。白身のコショウダイは脂がのってて美味い。スマは、癖は無いけど、脂ののったカツオって感じ。美味い。
それから、椹野川河口干潟へ。今日の干潟も広い。鳥は遠すぎて期待できない。たくさんいるのはダイサギ。と思ったら、今日もクロツラヘラサギ。最初は1羽だけかと思ったが、4羽に増えた。よく探すと、コサギやアマサギもいた。はるか彼方に例によってチュウシャクシギ。ざっと130羽超え。
干潟では、自然保護活動のイベントが開かれていて、最初はそれに参加。アサリの稚貝が混じる砂を袋に詰める作業。その後、ベントス観察。マメコブシやオサガニがあちこち見られ、甲長4cmほどのカブトガニ、掘り出されたミドリシャミセンガイにはちゃんとアンカーがあり、ヤビーポンプでニホンスナモグリを出した。
イベント参加者全員で記念撮影して終了。300人以上いたらしい。バスまで戻る途中の水路で足元を綺麗にして。と思ったら、汚いままなのはスタッフだけで、参加者はいつの間にか綺麗な格好になっていた。
バスに揺られて1時間ちょっと、山の中の宿舎に到着。したら、すぐお風呂、そして夕食。けっこう慌ただしい。山の中に施設が点在する施設なので、けっこう多くの人が風呂の建物を目指して彷徨う。いろんな鳥が鳴いてて、朝の鳥見は楽しそう。
●2026年5月1日 周防灘合宿 初日
初日は平日なのでオプション。午後1時にJR小月駅集合なので、のんびりと午前9時過ぎのさくらに乗車。指定席は満員らしいが、自由席はスカスカ。新下関駅で、ゆっくり昼食。と思ったが、駅前に何にもない。さっさと集合場所の小月駅に移動して、駅近くのスーパーで買い出しして昼食。
買い出しに戻る頃から雨が降りだし、まあまあのザーザー降りに。来る途中は全然降ってなかったのに。担当者達がやってきて、観察会を決行するか相談してる。少し待てば止むという予報になったのでしばらく駅で止み間待ち。10分後には小止みになったので出発。幸いそのまま雨は止んでくれた。
30分ちょっと歩いて、木屋川河口へ。冬に水鳥調査に来たけど、干潟が引いてるのがどんなのか分かってなかった。2km以上沖合までズーッと干潟。到着時はまだ干潮前だけど、すでに干潟は広大。はるか彼方にシギチドリ類がいるようだけど、姿で分かるのはチュウシャクシギくらい。時々数10羽の群れが飛んでる。遠くからイソシギやアオアシシギの声。ソリハシシギだけ近くにいてくれた。という訳で、鳥見はあっさり断念。貝を探すことにした。周防灘の干潟なので、とりあえずオカミミガイとシイノミガイ探し。狙った場所でアッサリ見つかった。昔取った杵柄的な。続いて、埋もれてる石をひっくり返して裏をチェック。肉が真っ赤な笠貝みたいなのと、アオツヅラフジ種子みたいな巻貝。見覚えあるけど思い出せない。萌蔵に訊ねてる最中に思い出した。ミヤコドリとシラギク。この並びならワカウラツボも、と思ったが、そっちは見つからず。
貝探しにも飽きて、目を上げると、はるか彼方に白い鳥12羽の群れ。姿勢と動きしか分からないが、ヘラサギ類っぽい。でも、どっちか分からん。と思っていたら、一斉に飛び立ってこっちに飛んできてくれた。全部クロツラヘラサギ。確認できてスッキリ。
駅まで戻る途中の水路で、足元を洗って履き替え。日清食品の工場の屋根にのる大きなカップラーメン見ながら、駅まで戻った。新山口駅まで移動してホテルにチェックイン。ここからは一人旅のようで、合宿中でありながら気楽。というか合宿じゃない。駅近の安いビジネスホテルを選んだら、A君と同じ宿だった。ある意味、合宿。
20年ほど前の周防灘合宿では、シギチドリ類を期待したのに空振りだった。干潟が広すぎて、干潮時は鳥見に適さない。つまりベントス観察と鳥見は両立しない。ということを思い知った。
なので、今回はまったく期待していない。が、思ったよりは鳥が見られるなぁ。望遠鏡を持ってきたらよかった。
●2026年4月30日 2026年4月のまとめ 雑誌がなくなると
研究室の机周りを片付けるミッションをどんどん遂行中。まとまった雑誌の大部分は博物館に寄贈した。残るのは、講演要旨集とSTRIXくらい。合わせて机周りの紙類の整理も進めているので、自分としては、めっちゃ片付けた気がするし、流石に誰が見ても片付いてきている。ただ、ようやく普通の片付いていない状態になっただけな気もする。
そんな2026年4月を振り返っておこう。
ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。奈良県2コース(1日で調査)と京都府2コース(1日で調査)のハッカチョウセンサスも実施。
地元公園では、鳥のセンサスと木の実チェックが、なし崩し的に終了。カラスの巣チェックもできていない。月末にはカワウの集団ねぐら調査。
大和川水系の調査は、奈良盆地のため池の繁殖鳥調査の研修をして、分担を進めた。自分ではまだ調査していない。
大阪鳥類研究グループの繁殖期の調査は、大阪府のイカルチドリの繁殖分布調査。5日調査に出かけて、10ヶ所調査した。
ホネホネ団の活動は、3日実施。哺乳類は今シーズン最後の皮処理。
大阪鳥類研究グループは、イカルチドリ調査の調査を兼ねた研修。
読書サークルの会合を実施した。
普及行事は、大きなところでは活動報告会には呼ばれず。
ジュニア自然史クラブはミーティング。なぜか打ち上げ付き。
鳥類フィールドセミナーと植物園案内動物編。植物園案内は、今月は110名超え。行事としては成立していない気がする。
鳥の調査の勉強会も、例年になく新規の参加者が多かった。調査に興味のある若い人がけっこう参加してくれたのは嬉しい。が、鳥の識別からトレーニングが必要なレベルなのに、鳥類相を把握するタイプの調査をしたがるのには閉口した。
鳥展関連で、はじめての鳥見隊が企画されていたが今月も雨天中止。鳥展の普及講演会では、司会進行役。ファンミーティングと化して大入り満員。
講演は1本。大和川水系調査プロジェクトのラストスパートの報告会。
まともな論文は書けず。
査読を頼まれてるのがあるが、まだ出来てない。
標本関連では、というか冷凍室関連。先月、冷凍室の機会が壊れて修理が入ったが、それはこっちの使い方に問題があるとされてた。が、機械担当が調査を手配してくれて、1年半前の機械更新の際に、工事に瑕疵があったことが判明。それは、ほら見ろ!と溜飲を下げたのだけど、来月工事のやり直し。冷凍室の中身すべてを退避させることになった。もの凄い迷惑。
卒業に向けて部屋の片付け第3弾。雑誌の大部分を博物館に寄贈した。自分の論文の別刷を整理した。冊子体の紙物の整理に手を付けて、明らかに不要な物を順次廃棄。来月は保存すべき冊子系を博物館に寄贈。
とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系2冊と、SF2冊、マンガ6冊。SFを読み始めた。
完全休養日は0日。今年に入って1日。
ネコは元気。帰ったら、布団に入れとうるさい。座ると足の間で毛繕い。なでろアピール。寝ると、横で丸まって腕枕。
サバイバルは継続中。全体に好調だけど、変化は少ない。
●2026年4月29日 標本の作り方 新訂版
アマチュア向けを強く意識することに。すなわち家庭でできる標本作り。
●2026年4月28日 クビアカツヤカミキリと闘う
和歌山県でクビアカツヤカミキリ対策を研究している先生のお話をうかがった。哺乳類好きが、害獣対策に従事すると、けっこう精神的にまいるもんらしい。虫好きが、外来害虫退治の研究をするのは、割と平気そうな印象を持ったのだけど、そうなのかなぁ。もっと違う昆虫の研究をしたいというのは間違いなく本音だろうけど。
●2026年4月26日 ため池で繁殖する調査の研修
今日は、奈良盆地のため池調査の研修。とはいえ、午前に5つの池をめぐって、研修した後は、午後はおもに平城宮跡から水上池で鳥の観察会みたいになった。水上池は春も楽しいなぁ。
●2026年4月25日 大和川水系調査プロジェクト ラストスパート
2023年度から4年計画の市民調査プロジェクトも大詰め。今日は、各班のラストスパートを発表する会。
●2026年4月24日 イカルチドリ調査 5日目 余野川上流部と芥川
気になって仕方がない場所2ヶ所を調査。
●2026年4月23日 2025年度の大和川水系の調査の成果
おもに調査したのは、
・ため池で繁殖する鳥(4月〜7月):大阪府は完了、奈良盆地は天理市と王寺町のみ
・カヤネズミの球巣調査(10月〜12月):奈良盆地ほぼ完了、大阪府域はまだ全然
・アカガエルの産卵地調査(2月後半〜3月):調査完了
・ヌートリアの生息情報収集(通年)
●2026年4月22日 イカルチドリ調査 4日目 大路次川と余野川下流部
午前は大路次川、午後は余野川。どちらでもイカルチドリを確認した。
●2026年4月21日 紀伊半島のダム湖の鳥調査
とある全国規模の調査の、紀伊半島のとある水系部分の、それもダム湖(流入河川と下流河川を一部含む)の鳥調査、といいつつ主に水鳥ターゲット。についてのアドバイザーというのになった。というかならされた。さほど土地勘のあるエリアでもないので、断りたかったが、他に押しつける相手が思い当たらず。というか自分より土地勘のない奴しか見当たらず。やむなく引き受けた。
なんでも管理してるダムが6つあるそうで、今日はそのうち1つの鳥類調査についてのコメントを求められた。
●2026年4月20日 ため池が復活、と思ったら、もうウシガエル
先月くらい、ここ数年水のなかった大保の寺池に、少し水が入っていた。雨水が溜まったのかな。早速、サギが入ってる。でもまあ、すぐに水は抜けるだろう。
と思ってたら、今日もみずが入ってた。カルガモ、カイツブリ、バンがいる。水鳥は目ざといな。と思ったら、ウシガエルの声がして驚いた。どうやって来た?
●2026年4月19日 鳥展(大阪展)の展示を批判的に見てみる
今日、久しぶりに会場に呼び出されて、質問に対応した。
●2026年4月18日 ハシブトガラスが巣を隠す理由
どうして隠すと思う? と尋ねたら、もともと森林の鳥だから。という声が多かった。
●2026年4月17日 読書サークル 第143回会合覚え書き
隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。
今日の会合で出た本についての意見を記録。
今回の課題本は7冊。前回以前からの繰り越しは3冊で、2冊繰り越したので、8冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。
●「サケマス物語」
(紹介文■つ、平均★数は■)
■。
●「めざせマントル!」
(紹介文■つ、平均★数は■)
■。
●「いきものと熱」
(紹介文■つ、平均★数は■)
■。
●「人にちょっと話せるようになる「昆虫学」」
(紹介文■つ、平均★数は■)
■。
●「あかい みと とり」
(紹介文■つ、平均★数は■)
■。
●「小説みたいに楽しく読める生態学講義」
(紹介文■つ、平均★数は■)
■。
●「逃げないカワウ」
(紹介文■つ、平均★数は■)
■。
●2026年4月16日 イカルチドリの繁殖分布調査 第三弾
今日は大和川の大阪府域、で、大阪市域ではない範囲。すなわち国分寺大橋から新明治橋。
●2026年4月14日 イカルチドリの繁殖分布調査 第ニ弾
安威川と水無瀬川をチェックした。安威川は昨年も確認されていて、どこにいるか知ってる。水無瀬川は、記憶にある限りでは、イカルチドリが記録されたことはないけど、いても良さそうな砂礫地あったよなぁ、ってことでチェックに行ってみた。
●2026年4月13日 イカルチドリの繁殖分布調査始動
3月から始める予定が、4月半ばにずれ込んだ。
●2026年4月12日 ハカセと鳥くらべっこ 5月興行にむけて
昨日と今日、ハカセと鳥くらべっこ。6回の公演をこなした。つぎは5月。まあまあ形にはなったけど、改善の余地はあると思う。今日の反省会で出た意見を踏まえて、次にどうつなげるかを考えてみた。
昨日と今日の振り返りでは、子どもたちの発言を細かく拾ってること。子どもの答えが間違ってたらはっきり言うし、それでいていいコメントなら褒めるというスタイルがほめられた。
シナリオがあまり細かく決められていないので、ここの鳥の剥製を前にしての説明の自由度が高い。そのため子ども達のコメントに応じた展開をさせやすいということが大きい。なんだかんだで、鳥は専門なので、関連した質問やコメントには、なにかしら答えられるし、話を展開させられるのが大きい。
子ども達とのやり取り重視で進めるなら、とくに変更なくても大丈夫。
改善の余地があるのは、
一通り鳥の形と採食行動の説明をした後、嘴に注目して子ども達に展示している鳥の絵を描いてもらう。のだけど、もう少し具体的なオーダーをしてもいいかもしれない。「長い嘴の鳥を見つけてみよう」とか「平べったい嘴を観察しよう」とか、ここまであまり登場しなかった嘴で、それをどう使うかを考えてもらうとか。お題の出し方はいろいろありそう。
あるいは、もっと違った形の鳥の嘴も説明したい。とくに登場させたいのは、板歯をもつカモ類とか、キツツキやヤマガラの突く嘴とか、佐紀だけが開くシギの細長い嘴とか。まあ、そんなん言ってたらキリが無いけど、カモの嘴の絵を描く子がけっこういるので、板歯は説明したいなぁ。
●2026年4月11日 ハカセと鳥くらべっこ 4月興行初日
と題して、子ども向けワークショップ。鳥の剥製を見せて、比べる。登場するのは、ハシブトガラス、カワウ、コサギ、カワセミ、ハイタカ。オプションでヨタカ。最後にチゴハヤブサとコダイマキエインコ。最後の2羽は、ハイタカと比べて、近頃の分類の変化の話。そこまでの6羽は、嘴、脚、首などを見ながら、食性と獲物の取り方の話が中心。それぞれに、比較しながら話を進める。
ハシブトガラス:最初に登場。ハシボソガラスとの識別の話から嘴に注目という展開をすることが多め。基本的には嘴は真っ直ぐで長さは中位。脚の長さも首の長さも中位。中肉中背で、中位のフォルム。肉も虫も果実も食べる。いろいろ出来る器用な何でも屋。で、以降は得意分野に特化したスペシャリストを紹介していく。
カワウ:脚が短い、首が長め、嘴は細長い。脚短くてほぼ歩けない。水掻き見せて、潜水して、魚を追いかけて採る話。そして丸呑み。
コサギ:脚長くて、水掻きなし。首は長くて、嘴細長い。岸や浅瀬で上から魚を狙って、首を伸ばして魚を採る。
カワセミ:脚短く、首の短く、水掻きなし。泳げないし、歩けない。カワウやコサギと同じ取り方はできない。で、ダイブして魚を採る話。
ハイタカ:鳥を狩る。ここまでの4種と違って、嘴ではなく、脚で捕る。そして足で押さえて引きちぎることができる。カラスもできる。
ヨタカ:短い脚なので、ほぼ歩けない。嘴小さいけど、実は口は大きい。嘴短く、口が幅広で、ヒゲがあるのは、飛びながら虫を捕る鳥に共通。
●2026年4月10日 卒業に向けて その3
今月も机の周りを片付けるプロジェクトを継続中。年度が替わったから、って訳でもないけど、雑誌類に手を付け始めた。基本的には博物館に所蔵のある雑誌は廃棄。所蔵のない雑誌は博物館に寄贈。いわば、片付けを博物館に丸投げ。
まずは、
・日本生態学会誌 + Ecological Research
これはかなりの部分を博物館は所蔵しているので(先輩方がすでに寄贈してる)、欠号を教えてもらって、それだけ寄贈した。まあそれなりに欠号を埋められたと思う。で、残りは廃棄。
あとは、おおむね博物館は所蔵していないので、雑誌タイトルごとにまとめて、順次寄贈を進める。最初にIBISと、哺乳類学会の雑誌。担当者がこんなに一杯!という反応だったのだけど、まだまだあると伝えると、さらに微妙な反応。とはいえ、頑張ってもらわないと仕方が無い。
さっそくIBISから受入作業をしている中で、もう少しコンパクトにまとまった雑誌をどんどん持って行った。今日までに寄贈した雑誌タイトルは(日本生態学会を除くと)、16タイトル。おもに貯め込んでいた鳥類や哺乳類を中心とした研究会系の雑誌。よくまあこんなにたくさんと関わってきたもんだ。
・Ibis
・哺乳類科学 + Mammal Study
・四国自然史科学研究 + 四国自然史科学研究センターNewsLetter
・リスとムササビ
・コウモリ通信 + 大阪のコウモリを調べる会会報
・ため池の自然
・鳥類観測ステーション報告
・きしわだ自然友の会 メランジェ
・ALULA
・日本標識協会誌 + バンダーNEWS
・日本海鳥グループ会報 うみすずめ
・紀伊半島野生生物研究会会報 + 紀伊半島の野生動物
・都市鳥ニュース + URBAN BIRDS
残る雑誌は、大物順に
・野鳥
・鳥 + 日本鳥学会誌 + Ornithological Rsearch
・むくどり通信
・STRIX
・BINOS
って感じ。さらに小ぶりな雑誌がいくつかあるけど、そうなってくると単発の報告書系などとの境目が曖昧になってくる。
ともかく、すでに寄贈した雑誌の分、本棚はかなり空いた。はず。だけど、さほど片付いた感じは未だ感じられない。残る大物雑誌を寄贈したら、もう少し片付いた感じになるかなぁ。
【追加】
並行して進めてるのは、私物を持ち帰ること。思いのほかいろいろあって、自分のことながらビックリした。とりあえず持ち帰ったのは
・手帳。なんと30云年分。
・給与明細系。受け取ったまんま、放り込んでたんだな。
・チョコエッグ関係。なつかしー。持って帰ったつもりだったけど、驚くほど残ってた。
・合宿の集合写真や行事などで撮影された写真。昔は行事で写真を撮って送り付けるという文化があったらしい。
【追加2】
勢いで、
・鳥 + 日本鳥学会誌 + Ornithological Rsearch
・日本野鳥の会大阪支部報 + むくどり通信
も博物館に入れた。その課程で。
・Trends in Ecology and Evolution
・野鳥
・BINOS
・Accipiter
・西三河野鳥の会研究年報
・このはずく 東三河野鳥同好会年報
を発掘してしまい、そでも博物館へ。
司書の方はすでにあきらめの表情。部屋が随分片付いたでしょうね。と言われた。それほどでもないんですよ。
【追加3】
引き出しを整理したら、大量の古切手が出てきた。テレホンカードが何枚も出てくる。未使用の切手シートも出てきた。古切手はコレクション用。海外からの郵便物に生き物切手が貼ってあったら、切って取ってた頃があったっけ。わざわざくださる方もいた。昔は、取材受けたときにテレホンカードもらうことがあった。結婚式の記念にテレホンカード配る風習もあったらしい。切手シートは鳥など動物の企画もの切手シート。実用用ではなくコレクション用に何かの機会にもらったもの。ぜんぶまとめて、友の会のNPOに寄付。
●2026年4月9日 大阪府の夏鳥
夏鳥とは、まあ夏に渡ってくるってことなのだけど、実際に渡ってくるのは春だし、秋にもいるし、なんなら一部越冬する。そして当然、繁殖すると仮定されている。定義としては、その地域で繁殖する種で、大多数が非繁殖期にいなくなる。とでもした方がいいかもしれない。じゃあアホウドリは夏鳥なんだな、と言われると悩み始めるけど。大阪湾湾奥部のウミネコは、おもに夏にいるけど、繁殖しないし夏鳥じゃない。
というわけで、冬にも普通にいるようになったり、繁殖しなくなったりすると、夏鳥というステイタスは失われる。この40年ほどの間に、夏鳥というステイタスを失った種がいくつもいる。逆に、夏鳥になった鳥がいないのはちょっと不思議。
とりあえずどんな鳥が夏鳥なのかを、大阪府鳥類目録でひろってみた。おもに夏鳥扱いされている種を夏鳥として拾った。
■大阪府鳥類目録(1987)で夏鳥とされているのは、
サギ科:ヨシゴイ、ミゾゴイ、ササゴイ、アマサギ
ワシタカ科:ハチクマ、サシバ
クイナ科:ヒクイナ×、バン×
チドリ科:コチドリ×
カモメ科:コアジサシ
ホトトギス科:ホトトギス
フクロウ科:アオバズク
ヨタカ科:ヨタカ
ツバメ科:ツバメ、コシアカツバメ
サンショウクイ科:サンショウクイ
ヒタキ科:ヤブサメ、オオヨシキリ、センダイムシクイ、セッカ×、オオルリ、コサメビタキ×、サンコウチョウ
×は、大阪府鳥類目録2016(2017)では夏鳥扱いされなくなる種。
(当時の科名と分類順に従っています)
この時点ですでにチュウサギは旅鳥扱いだけど、1970年代には繁殖していたので、かつては夏鳥だった。タマシギは留鳥とされているけど、越冬記録なんかあるのかな? イワツバメはまだ大阪府でほぼ繁殖していなかったので、旅鳥扱い。もしかしたら、唯一の新たに夏鳥になった鳥かも。セッカは繁殖個体群が入れ替わってると信じていた時代で、「夏鳥(一部冬鳥)」という不思議な表記。クロツグミやキビタキは当時まだほとんど繁殖していなかったので、おもに旅鳥扱い。
一方、
■大阪府鳥類目録2016(2017)で夏鳥とされているのは、
サギ科:ヨシゴイ、ミゾゴイ、ササゴイ、アマサギ
ホトトギス科:ホトトギス、ツツドリ*、カッコウ*
ヨタカ科:ヨタカ
カモメ科:コアジサシ、ベニアジサシ*
ワシタカ科:ハチクマ、サシバ
フクロウ科:アオバズク
サンショウクイ科:サンショウクイ
カササギヒタキ科:サンコウチョウ
ツバメ科:ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ*
ウグイス科:ヤブサメ
ムシクイ科:センダイムシクイ
ヨシキリ科:オオヨシキリ
ツグミ科:クロツグミ*
ヒタキ科:キビタキ*、オオルリ
*は、大阪府鳥類目録(1987)では夏鳥とされていなかった種。
(当時の科名と分類順に従っています)
アマサギはまだ夏鳥として掲載されているが、この時点で大阪府の繁殖はほぼなくなっている。ヒクイナ、バン、コチドリ、セッカは留鳥扱いに変わっている。タマシギはやっぱり留鳥扱い。繁殖期と同じような分布らしい。カッコウは大阪府での繁殖例はほぼないのだが、なぜか夏鳥扱い。コサメビタキは、「旅鳥(一部夏鳥)」という扱いになっている。
●2026年4月8日 この冬の地元公園の鳥の動向
昨年と今年の2月に地元公園で鳥を調べたデータを見せてもらった。全域ではなく、限られた場所の定点調査。一方、こちらはその前後の期間を含めて、そして何年もにわたって、公園全体のセンサス調査をしているので、全体像を知っている。調査者が昨年と違う!と言ってるだけのことの大部分を、広い視点で説明できてしまう。
と優越感にひたれるのだけど、分かっているつもりのこちらにも説明できないトレンドも出てきていて面白い。とくにシジュウカラとウグイスの動向には気付いていなかった。
●2026年4月7日 小雨の宇治川、ツバメの群
天気予報はでは、数日前から雨の予報。調査できるか心配していた。近づいて来て、雨は昼過ぎまでに変わった。午前も小雨のようだし、他に日程がとれないので、調査を決行することにした。幸い、当日朝の天気予報では、ほとんど雨は降らないに変わっていた。まあ、実際には、昼前まで、時々小雨がパラパラ降っていたが。そして、昼過ぎまでずっと空は暗く、北寄りの冷たい風がけっこう強かった。とても寒い。
そんな雨模様の天気だからだろうか。ツバメ類がいっぱいだった。宇治駅近くがとくににぎやかで、宇治駅で繁殖するコシアカツバメが到着しはじめていて、周辺を6羽ほど飛び回っている。上空にはイワツバメが20羽ほど飛んでいる。そして水面近くを低くツバメが120羽ほど乱舞。コシアカツバメは宇治駅近くだけだけど、イワツバメとツバメは、10数羽から数10羽単位の群れが、宇治橋から観月橋までの間、ずっと点在していた。どれとどれが同じ群れなのか今一つ分からず、ダブルカウントもしてるかも。
観月橋から下流では、まとまったツバメの群れがでなくなったのだけど、これは天気が回復してきたのと関係があるかもしれない。イワツバメは天気とは関係ないらしく、観月橋より下流でも点々と群れに遭遇。淀大橋の上流側では、180羽ほどの一番大きな群れが、上空高くを飛び回っていた。
堤防の上の道を歩いていると、ツバメの群れは目線より低く、イワツバメは目線より高いのがおもしろかった。
●2026年4月5日 イカルチドリ探して、淀川上流部
三川合流から桧尾川合流まで、淀川右岸を歩いた。イカルチドリの繁殖分布調査、兼その研修、兼観察会。
大阪府のイカルチドリの繁殖地として知られている場所は、けっこう限られていて、昔からメジャーなのは、淀川上流部、余野川+猪名川、石川、男里川河口部。片手で数えられる。今年は他の場所も含めて、大阪府のイカルチドリの繁殖分布調査を実施中。調査は3月〜4月。としたのだけど、3月20日にようやく猪名川などが調査されたものの、他の調査はまだ手つかず。かつて木津川で調査した方によると、6月くらいまで繁殖してるというので、調査期間は3月20日から5月31日にずらして、手始めに淀川上流部を、観察会を兼ねて歩いてみた。
とりあえず右岸側から調査。淀川の流路沿いはあまり歩けないので、砂洲や砂礫地をチェックしながら下流に向かう感じ。とくに島本町エリアが、川に近い場所を歩けたり歩けなかったりややこしい。どうも地元の方もさほど判ってない感じ。かつては歩けた道が歩けず、その内側に車も走れる道が新たにできていた。地元の方によると行き止まりだという。でもまあ、行ってみよう。と進むと随分進んで、高槻市との境近くになって、聞いた通り行き止まり。でも、舗装路に向かってるとおぼしき踏み跡がある。それを進んでいくと、多少強引ながら舗装路に無事出られた。ただ、春先のまだ草木が伸びていない季節だったから行けたけど、とくにノイバラが伸びたらもう歩くのは無理な予感。道無き道を歩いたおかげで、赤いベニマシコや飛び立つコジュケイに出会えた。
肝心のイカルチドリはというと、三川合流部の中州にはおらず。高槻市に入った辺りの左岸側の砂礫地にも見つからず。かつてはコアジサシも営巣していた淀川最大の砂礫地なのに、コチドリすら見当たらない。もう諦めかけていたら、鵜殿の砂礫地でようやくコチドリとイカルチドリがいた。1つがいずつのようだけど、イカルチドリは抱卵中っぽかった。その後、桧尾川合流手前の左岸の砂洲は遠すぎてチェック断念。
と言うわけで、かろうじて淀川上流部にイカルチドリが生息していることを確認出来た。昔はもっといたのに。と思って2001年の調査結果をチェックしたけど、やはり最大の砂礫地で記録されていた。16羽も! ずいぶん減ってしまったみたいだなぁ。
●2026年4月4日 鳥の調査の室内実習2026年度1回目
午前は、公園をウロウロして、調査を念頭にした鳥の観察。からの、研究計画を立てる練習として、架空の研究計画発表。公園で今年の4〜7月にできる内容で、ハイテク機器の使用は禁止だが、旅費は無限に使ってよし、という条件。具体的な研究計画を求める。
午後からは、このプログラムの進め方を説明してから、論文紹介をしたり、研究結果の紹介の例として長居公園大池のカワウの集団ねぐらの就塒個体数の話の後、参加者各自に、手持ちのデータを紹介してもらったり、研究計画を発表してもらう。という段取り。
当初は、午後3時終了予定だった。
この企画は、参加者がほんの数人と少なく、少数の継続者がいるだけで、新規の参加者はほとんどいない。という状況がここ数年続いていた。が、今年は何があったのか分からないけど、新規の申込者がとても多い。でも、そんな年でも返信でどういう企画かを説明すると、キャンセルが相次いで、結局ほぼ継続者だけが残る。というパターンが一般的。今年も返信の後に、キャンセルが6名。キャンセル連絡がない人の大部分もたぶん欠席じゃないかなぁ。
と思っていたが、蓋を開けてみると、継続者5名に加えて、新規の参加者も17名もいた。想定以上に集まって、ちょっと焦る。
午後からは、初心者が多いので、 勉強会の進め方、研究する際に考えるべきことといった解説をした上で、論文紹介。そして各自の発表に移る。
継続の5名は、データの紹介4題。新規の内1名もデータの紹介1題。残る16名は研究計画発表12題。
データ発表のうち、コムクドリの換羽とヒクイナのコールバックの話は新規要素もあって面白かったが、基本的には以前聞いてる話。ヒクイナは音に反応する割合を出しさえすれば、個体数の評価につながるのだけど、あまりしたくなさそう。大阪湾岸のミサゴの個体数の季節・年次変動の話は、簡単な調査でも20年続けるとトレンドを読み取れるってことかと思う。海鳥の混群採食の話は、瀬戸内海では絶対に見られない現象でとても興味深い。新規の方のカルガモと気温の関係の話は、とりあえずグラフの示し方を考えてもらうことに。
研究計画発表12題の内、6題は、定点カウントやルートセンサスで鳥類相を調べる系の企画。それでいて、4人は鳥類の識別があやしい。まずは鳥見の修行だと思うなぁ。その過程でもデータを取りたいのであれば、特定の種の個体数を数える、囀りだけでも覚えて記録、採食行動を記録する、いた場所を記録といった工夫がいるだろう。
1題は種子散布の結果とはいえ植物の分布の調査。これは植物担当学芸員に押しつければいいだろう。種子が散布された時の状況が問題なのなら、樹齢の評価は欠かせない。
残る内、4題は特定の鳥(スズメ、ヤマガラ、ドバト、コゲラ)がテーマ。スズメは巣の観察テーマ。どこまでデータを取れるかは読みにくいが、その観察はいい経験になりそう。ヤマガラ企画は、とても面白そうな企画。でも、まずはヤマガラを追跡して、その行動をじっくり観察することから。4月中に巣を見つけられるかがポイント。ドバトの羽色の調査は、いろいろと工夫すれば面白い展開が待っている。すでに参考文献に目を通しているようなので、いいアイデアが浮かびますように。コゲラのテーマも、まずコゲラ行動をもっと観察してから、具体的なテーマを練った方がいい。
最後1題は、貸し農園での食害実験。食害した鳥や哺乳類の識別という大きな課題があるけど、どんなタイミングでどれが食われるかは、とても面白そう。
継続の3組はいろんな話を聞けて楽しかったんじゃないだろうか。初めて参加した人の内、顔見知りの数名は継続しそうだけど、若手の多くはこういう場の意義があまり伝わってない感じがする。付添の保護者のリアクションは良かったけど。初心者の大人が継続するかは謎。
●2026年4月3日 地元公園のカワウの繁殖コロニーと集団ねぐら
地元公園で最初に繁殖がはじまったのは、2022年の2月。営巣は、5月終わりまで確認できた。その後、2022年8月終わりから毎月集団ねぐらのカウントを始めた。その後の繁殖期は、年末には始まるようになった。今までに繁殖は、4シーズン。5シーズン目に突入している。毎月集団ねぐらのカウントをしているのが、繁殖期の把握にもつながる。その結果、繁殖期は、
2022年2月〜5月(最大営巣数は12巣)
2022年12月〜2023年6月(最大営巣数は20巣)
2023年11月〜2024年7月(最大営巣数は36巣)
2024年12月〜2025年6月(最大営巣数は59巣)
2025年11月〜 (最大営巣数は今のところ87巣)
ということで、最初の年に短かった以外は、11-12月から6-7月までが繁殖期になっている。営巣数は年々増加していることが伺える。
繁殖期の集団塒の就塒個体数の最大数は、93羽(3月)→149羽(6月)→201羽(6月)。今シーズンは、まだ途中だけど、3月に296羽。こちらも年々増加している。ちなみに就塒個体数を数え始めた最初の年(営巣数は少なかった)は、5月〜9月頃に就塒個体数が少なかった。が、営巣数が多くなったここ3年は、非繁殖期の8月〜10月に個体数が一番少なくなっている。営巣ペアや巣立ちビナを除いても、この傾向は変わらなそうに思う。
●2026年4月2日 中高生と花の味見ツアー
今日は、中高生を集めて標本作り。午前は4つの班に分かれて作業したが、午後はみんな一緒に地元公園をウロウロ。知り合いが以前からホトケノザの花がとても甘くて美味しいというのだけど、試してもさほど甘くない。で、今日もホトケノザの花も試したけど、まやもや意見が分かれた。少ししか甘味がないし。それきっかけで、花の味見が始まった。多くの花は多少なりとも甘味があって美味しい。
草本では、タンポポは顎は苦いが、花弁は旨いし根元が甘い。ヒメオドリコソウの花はかなり甘かった。オオイヌノフグリもちょっと甘い。というか一瞬甘くてすぐ終わる。カタバミの花は酸味があって癖になる味。ケシ科なのでケマン系は最初は避けてたけど、つい味見。甘くて美味しいけど、毒がないのか確信が持てない。キンポウゲ科はやばそうなのでやめた。中高生が味見するのも止めた。
オニノゲシはざらざらした感じで美味しくない。コオニタビラコはとくに印象がない。
木の花では、カリンが甘い香りがあって、ほんのり甘く、かなり美味しい。普通に食材になりそう。デザートに付けるといいかも。モモの花は杏仁豆腐。ボケの花は、子房に甘味がある。ハナズオウの花は、甘くてとても美味しかった。ソメイヨシノの花は、サクラの香りがいいけど、ちょっと苦い。
ついでに葉っぱも味見。コハコベは普通に葉っぱが喰える。花の味は分からない。ヤブジラミの葉っぱは、ざらざらしてて喰いにくい。
ちなみにホトケノザの花推しの知り合いは、ヒメオドリコソウの花は甘くなくて美味しくない。と言い張っていたが、今日、甘い! と言ってた。そう、ヒメオドリコソウの花はとても甘かった。ただし当たり外れが大きい。ホトケノザの花も当たり外れがあって、外ればかり引いてるのかなぁ。
●2026年4月1日 今年度の目標は片付け、最優先は研究室周り
この1年で、いろいろ片付けなくてはならない。どうせすべては終わらないけど、片付けるべき場所・タイプをリストアップして、優先順位でも付けないと動きがとれない。その中のカテゴリーごとにどう処理するかも考えておいた方がいいだろう。
まずは、最優先の研究室周りについて。
・私物 →持って帰る。卵菓子コレクションと、果物のタネコレクションも持って帰る。カメラや光学機器もある。ヒヨドリグッズコレクションとか。
・その他グッズ系 →友の会のバザーに大量放出。だけど、それまでにもらってくれそうな人にあげてもいいかも。
・調査道具類 →これは放置して処理を任せてよさそう。
・雑誌、本、冊子 →博物館へ寄贈。
・報告書 →冊子体になってるのは博物館に寄贈? データを含む資料の処理が難しい。
・データを含まず、まとまってもない紙資料 →原則廃棄。
・未登録標本系 →データの有無とその価値を評価して、必要なものだけ登録あるいは保存。データもないのに残してるのがけっこうありそう。種不明の鳥の巣とか、鳥の羽根とか、ミイラとか。処理に悩むのがいっぱい。
・サークル系・行事シリーズ系の資料 →最小限に減らすけど、それをどうしたらいいだろうか? 大阪鳥類研究グループ、なにわホネホネ団、ジュニア自然史クラブ、鳥類フィールドセミナー、鳥の調査の勉強会、近畿鳥類レッドデータブック研究会、賀茂川鳥類調査グループ。
・自分の別刷り →必要最小限を残して廃棄かなぁ。それとも配る?
・自分のデータ類 →フィールドノート、調査地図、収集した情報のプリントアウト、共同調査の紙媒体のデータ。できれば博物館に寄贈して保存してもらいたい。
・スライド類 →一種のデータなんだけど、無駄に多いので、とりあえず持ち帰るしかなさそう。
時間がかかるのは、紙類の整理。そして未登録標本系の処理の判断。机周りの片付けが最最優先なので、まずは紙類の整理かな。